熊川哲也氏率いるKバレエカンパニーのくるみ割り人形を、家族で赤坂サカスに観に行きました。開演前からすごい行列でしたが、無事入れました。客席はほぼ満員、赤坂サカスACTシアターは初めてでしたが、観客席がせり出しているので、前席の方にかかわらず舞台が見やすかったです。生オーケストラが入っていなかったのは、アレ?でしたが、ホール運営上の都合なのでしょう。
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観客席は、良い身なりのご婦人方を中心に、若い女性、バレエ関係者とおぼしき方等、華やかな雰囲気でした。開演前と幕の間に、千円のグラスシャンパンが飛ぶように売れていたのがいい例でしょう。
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今回観た女性プリンシパルの1番目は、某劇団のトップ出身。2番目は海外劇団のプリンシパルをやってた方。男性プリンシパルも同様です。流石に熊川氏本人は踊らないものの、布陣は国際舞台にひけをとらない位になってきているのだと思います。
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私はクラシックバレエの観劇では、ついついうたた寝することの方があるのですが(出演者に申し訳ありません!)、今回は最後まで、楽しく見せて戴きました。細かく書くとネタばれなのですが、半透明の幕や、電動カート等の舞台演出のみならず、コミカルなキャラの登場等もあり、メリハリが効いていたと思います。

熊川氏は、オーソドックスなバレエ舞台だけでなく、ユース(22歳以下)を対象とした本番舞台、小さい子向けのレッスン、大人向けのレッスン、リラクゼーション目的のマッサージ等、バレエを基軸に横展開を図っています。経営学的には多角化経営ですが、技術ベースと商業ベース及び商業スポンサーがしっかりしているので、これは成功しそうな予感がします。西洋人の文化が日本で昇華、ガラパゴスといわれようが何といわれようが、人を幸せな気持ちにさせてくれる芸術は素晴らしいと思います。
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バレエ練習レッスンの全クラスで生ピアノ演奏は、珍しい。練習中にいろいろなバリエーションの音を聞くことによって、本番での適応能力が格段に上がると思います。バレエ独特の指示等が理解できるピアノの先生でないと務まらないので人選が容易でないし、当然それなりのコストが発生するので、先進的な試みだと思います。
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