最年少市長、フェイスブック市長、「佐賀のがばいばあちゃん課」を設置した市長等、たくさんの異名を持つ、佐賀県武雄市長の著書です。なんだか表紙もタイトルもふざけた感じだなあと思っていましたが、内容はいたって真面目。東京大学→国家1種合格→経済産業省入省→地元の市長選挙に出馬、ときけばレールに乗った方と思いがちですが、サラリーマン競争からの脱落、選挙戦の偶然、市役所職員の冷ややかな視線等、山あり谷ありの人生です。奥様は大変だなあと思う反面、肝っ玉が太い方なのかもしれません。

特筆すべきはその行動力。フジテレビ系で「佐賀のがばいばあちゃん」収録のロケ地選定中のニュースが役所に入った翌日に、市長本人が、単独で、お台場のフジテレビを訪問し、担当者と交渉をしたそうです。そしてロケ地決定後は、庁内に「佐賀のがばいばあちゃん課」を設置し、ワンストップでの支援体制を敷きました。まさに地方のフィルムコミッションとはこうやるものだ!というお手本だと思います。樋渡市長は地方のリーダーのあるべき形のひとつではないでしょうか。
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いわき市は非常に武雄市と共通する点が多いです。
・温泉地がある
・ イノシシ問題を抱える
・競輪場を持っている
・地方のメイン都市ではない
武雄市は、斬新な提案や改革を実行・リードする市長の下、行政改革の先進地とされていますので、参考となる点は多いと思います。