平消防署職員の方をインストラクターにお呼びして、議場での応急手当普及講習会に参加しました。3時間の実習で、胸骨圧迫による心肺蘇生法とAEDの使用方法を学びました。

心筋梗塞等によって心肺機能が失われた場合、通常すぐに救急車を呼びます。しかし救急車の到着時間は、平均で7分。場合によっては10分を超える場合があります。通常、3-4分の心肺機能停止で脳の壊死が始まってしまうそうです。
心肺停止直後に、胸骨圧迫による心肺蘇生法を施せば、蘇生率は30%も上がるそうなので、真剣に実習しました。救急車の到着以前にAEDを使用した場合には、救急隊員や医師が駆けつけてからAEDを使用するよりも救命率が数倍も高いそうです。
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胸部圧迫といって、肋骨が折れそうな位、強い力で垂直に心臓を押し、戻すという作業を30回繰り返し、その後2回の人工呼吸を行います。これを5セット行いますが、一人でやるにはちょうど限界です。私が作業しているところを同僚議員がビデオ撮影してくれました↓。
http://www.youtube.com/watch?v=Vucax5Lx5uA

AEDは、心肺蘇生法と併用して使います。Automated External Defibrillatorの略で、自動体外式除細動器といいます。知りませんでしたが、心臓が細動(正常な動きでなく、けいれんしているような状態)している場合等にのみ役に立つそうで、いわゆる心停止の状態に対する有効ではないそうです。

 使い方は、比較的簡単(すべてAEDの音声指示があります)。ですが、いざ緊急時にできるかどうかは、少なくとも3回、トレーニングしておいたほうがいいと思います。
1. 電源を入れる 2. 電極パッドを胸に貼り付ける 3. AEDが自動で心電図を解析して電気ショックを与えるべきかを調べる 4. 電気ショックが必要と解析した場合には、スイッチを押し電気ショック、5. 再度、心肺蘇生法を続ける。

いわき市全体では、300台程度のAEDが公共施設を中心に備え付けられているそうです。また我々が受けたような講習も、30分程度のものから準備があるそうなので、ぜひ一度講習受講をオススメします。