吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

読書

維新再考 「官軍」の虚と「賊軍」の義

これまで、新政府軍の立場から作られた歴史観が、日本史の教科書に掲載され、通史として教えられてきました。だからこそ新政府軍は「官軍」と呼ばれ、逆側の幕府・奥羽越列藩同盟は「賊軍」と呼ばれてきました。しかし、あらためて歴史を検証してみると、幕府・奥羽越列藩同盟の方に、義や理があったことがわかっています。また新政府軍が語る歴史に虚偽があったことがわかっています。

この本は、編者が福島民友新聞編集局であり、独立の立場のマスコミではあるものの、会津・二本松・磐城の立場を理解した方々による、こちら側からの歴史観を公正に提供してくれています。ありがたい。こういった維新本を待っていました。

そもそも幕府は、260年あまり大きな内戦や他国との戦争もしないで政権運営してきました。そして(官僚主義等の問題があったにせよ)幕末の西欧列強の国力・技術力の彼我の差を理解し、段階的な開国に向けて尽力していました。それを「尊皇攘夷」というワンフレーズのスローガンの下、長州・薩摩は勝手に暴走し対外戦争を勃発させ、攘夷が現実的でないことを実感すると「尊皇攘夷」を、政局で「倒幕」にスローガンを変え、政権奪取したもの。孝明・明治天皇の時には、偽の詔勅を乱発。さらに戊辰戦争初期の鳥羽・伏見の戦いでは、事前に長州で偽造制作しておいた偽の錦の御旗を使っています。

それまで会津藩は、松平容保公の下、孝明天皇の忠実な部下として物心ともに働き、京都守護職を務めました。孝明天皇陛下からは、その証として御製(和歌)・震顫(手紙)をいただいています。

<孝明天皇陛下から松平容保公に贈られたという御製>
たやすからざる世に武士(もののふ)の忠誠のこころをよろこひてよめる
やはらくも 猛き心も 相生の 松の落葉の あらす栄へむ
武士と 心あはして 巌をも つらぬきてまし 世々のおもひて

こんな心のこもった和歌を送られている武士は、松平容保公しかいません。尊皇・官軍という意味では、会津藩=松平容保公を置いていないでしょう。

<明治維新という過ちは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51799280.html
2018-10-06 08.23.16

では、どうして会津藩が、「賊軍」となったのか。私見ですが、新政府軍にとって幕府・会津藩の義は、政権奪取とその後の政権運営、権威付けに邪魔だったからだと思います。

長州藩にとって、会津藩は宿敵だった。というのも長州は1864年の禁門の変(蛤御門の変)で、孝明天皇のいる京都御所を攻撃しましたが、強兵の会津藩兵に撃退されているんです。それがきっかけて第一次長州征伐が開始され、長州藩は降伏しました。また薩摩藩にとっても幕府は関ヶ原の戦い以来の宿敵だった。というのも関ヶ原の戦いで島津義弘公は、敵中突破で薩摩帰還という勇猛果敢な戦闘をしたものの、結果的には圧倒的に不利な状況でほとんどの兵を失う惨敗でした。これを臥薪嘗胆するために、平成の今でも毎年「妙円寺詣り」という祭りが開催され、島津義弘公の敵中突破を偲び、薩摩剣士隼人の甲冑姿で20kmも行軍しているくらいです。

 ちなみに「維新再考」の題字の書は、いわき遠野の金澤翔子美術館の館長 金澤翔子さんです。
<金澤翔子美術館の日本茶カフェ 飛翔庵は、コチラ>

「有名人になる」ということ 勝間和代著

「あの」勝間和代さんの本です。一時期は「カツマー本」が乱発気味に出版され、飽きられ感があったときもありました。その容姿や言動にいろいろな批判がありますが、出版本「効率が10倍アップする新・知的生産術」等、新しい切り口で内容が良いものもあります。実際、私が今日、(比較的)たくさんの本を購入し乱読しているのも、勝間さんの著書の中で、月間10万円以上の本を購入するとの記述を見て、なるほどと腹落ちしたからです。

今回は、これまでの自己啓発や経済本とまったく違って、自分が「有名人になる」という実体験を、当事者の視点からまとめたもの。
1. どうやったら有名人になれるのか、有名人になるための方法論
2. 「有名人になる」と、どういうメリットがあるのか? 失うものは何か?
3. 有名人はいかにつくられ、いかに利用されているのか? 

著書いわく、有名人になる方法論は、企業のマーケティング戦略と何ら変わらない。そして、一番大切なのは、有名人になって何がしたいの?ということ。オカネを稼いでお金持ちになって何がしたいの?という問いかけとほぼ道義だと思います。

2018-10-05 08.29.18

有名人になることのメリット・デメリットの自己分析が秀逸でした。
<メリット>
・有名になることによる人脈の広がりによるチャンスの広がり。自分がハブとなり、さまざまな方からの信頼関係・信用が得られる。
・発言力がつき、やろうと思ったこと、考えたこと、目指すことができやすくなる。
<デメリット>
・有名になっても、その後でも、衆人環視の中で生きざるを得ない。プライバシーはない。
・見知らぬ人たちから批判され、攻撃されることを日常として捉えなくてはならない。
<結論>
有名人になることの直接的な金銭的メリットは思ったほど大きくない。プライバシーの侵害に見合うか、見合わないかの程度という実感。

いま君に伝えたいお金の話 村上世彰著

著者の村上世彰氏は、「村上ファンド」「ニッポン放送株を巡る有罪判決」で有名な株式投資家です。現在は、一線から引いてシンガポール在住で、株式のみならず不動産等の他の分野での投資を継続しているそうです。事件後これまであまり世に出てきませんでしたが、先日「生涯投資家」という本を出版し、自身の立場はあくまでバリュー投資家、すなわち市場で割安で放置されている上場銘柄を徹底的に分析し探しだし、短中期で保有する。そして経営陣に経営改革を迫り、ダメなら(高値で)売却する。というものです。それは氏の生き方、信念に近い。

その著者の今回の結論は、「お金は稼いで貯めて、回して増やす。増えたらまた回す。」というシンプルなものでした。オススメは、自らの労働で稼いだオカネの4割を自分の夢に投資し、2割を貯蓄し、残りの4割で生活しましょうというもの。まず自分が実現したい夢を、第一にセットするのが大事。

<生涯投資家は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50371636.html
2018-09-22 08.21.06

この現実世界、お金というものと正面から向き合ったほうが良い。そういう意味では、こども向けの本ではあるけれど、大人こそが読むべきで、それを実践し、その姿をこどもに見せるべきでしょう。これまで自分たちの世代を含めて日本の上の世代は、お金に関する教育がなされることはほとんどありませんでした。オカネとは無縁の学習指導要綱に則り、教育大学を卒業した(オカネにキビシイ世界に出会ったことがない)教諭によって、お金よりも大切なことがある、という綺麗事を、学校・教育現場で習ってきました。しかし、現実には、お金に思考や行動を縛られている大人がいかに多いことか。お金と正面から向き合い、お金に縛られない生き方をするためのヒントがここにあります。

スタンフォード式 最高の睡眠 西野精治著

著者は、大阪医科大学を卒業し、1987年からずっと睡眠を研究されている方で、現在はスタンフォード大学医学部精神科教授だそうです。快眠をサポートするマットレスパッド「エアウィーヴ」の開発者のひとりとのこと。その著者いわく、「睡眠は最強の味方であり、敵に回すと最悪な恐ろしい相手」「睡眠は最大のギフトである」。

その理由は、睡眠が担う以下の5つのミッションにあります。
1. 脳と体に休息を与える
2. 記憶を整理して定着させる
3. ホルモンバランスを調整する
4. 免疫力を上げて病気を遠ざける
5. 脳の老廃物を取る

著者オススメの10の覚醒戦略
1. アラームを20分間隔でセットする(どちらかは眠りが浅いレムに当たり、覚醒しやすい)
2. 日光を浴びる(メラトニンの分泌バランス)
3. 裸足で過ごす(皮膚感覚の刺激、深部体温と皮膚温度の差を広げる)
4. 冷たい水で手を洗う(同上)
5. よく噛む(三叉神経の刺激)
6. 略
7. テイクアウトのコーヒー(一日5杯まで)
8. 大事なことは午前中にやる(日が暮れてからは脳に刺激を与えないようする)
9. 夕食を抜かない
10. お酒を正しく飲む(常用性と用量が増えやすいことに注意!!!)

書かれている行動は、どれも当たり前のことです。しかし20年以上にわたり研究を続け、科学的な知見に基づいた結論は、納得させられるものがありました。まずは、アラームセットは20分間隔のスヌーズに設定するところからはじめようと思います。

2018-09-18 15.13.31


なぜ投資のプロはサルに負けるのか? 藤沢数希著

著者は、外資系金融機関でクオンツやトレーダーなどの仕事をしてきた、いわゆる金融のプロです。その著者の結論が、株式投資のプロと「サル」の運用では、ほとんど結果に差異がないということです。もう少し説明すれば、株式投資のプロの運用結果は多少、良いかもしれないけれど、彼らに支払う運用報酬を差し引けば、(運用報酬のいらない)サルが運用した結果とあまり変わらない、ということ。

こうした見方は、ある程度一般的になっていますが、その背景には、金融のプロであるアクティブファンド投資家が血眼になって儲かる銘柄を探しているため、その結果、超過利潤は非常に小さくなっていて、現在の市場は非常に効率的であるということ。言い換えれば、株価が適切な価格で取引されているということです。

もちろん、市場が大きく変動しているときに、大きくポジションを取り、大きく儲けることは、別です。だからこそ、ジョージ・ソロス氏やウォーレン・バフェット氏のような、伝説の投資家も生まれた。

人生100年時代に、老後資金を確保するために、現役時代から積極的に資産運用すべしという類いの本が書店に並んでいます。しかし積極的に株式投資をしても、1年間のリターンはせいぜい5%程度であり、個別銘柄を調べ、投資実行のトレーディングをしていくには多大な時間と労力を要します。仮に1000万円の元本を血眼に運用しても、年間50万円稼げるかどうか(元本割れかもしれない)。そんなリスクを取るならば、貯金が1,000万以下の人は投資せずに、自営業は本業で、サラリーマンであれば残業代を稼ぐ方がよほど効率がよいでしょう。具体的にいうならば、残業代で稼いだ貯蓄を、(大きな市場変動を平均化するような)10年単位の長期的な市場で運用という前提で、市場の効率性を最大限活用でき、かつ運用コストが低い、インデックス投資をすべきである、という結論。

<外資系金融機関の終わりは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52355418.html
2018-08-18 08.35.45

 

外資系金融機関の終わり 藤沢数希著

著者は、海外の大学院で理系博士号を取得し、研究職となるも、外資系投資銀行に転職し、クオンツやトレーダーなどの仕事をしてきた方です。金融の世界だけでなく、恋愛の人間心理を研究し、ナンパ指南本ともいえる、「ぼくは愛を証明しようと思う」を書かれた方です。今回は、金融の世界の激動イベントであったリーマン・ショックの前と後で、外資系金融機関がどのような活動をしていたかの紹介(暴露本?)です。著者のラジカルな主張のひとつが、近年肥大化しつつある金融機関を細分化し、リスクが分散されるべき、というもの。

<ぼくは愛を証明しようと思う、はコチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52262437.html

リーマン・ショック以降、金融機関救済の面もあって、国境を越える金融機関同士の合併が続いています。その結果、それぞれの金融機関の規模が大きすぎて、経済に与える影響を考慮するととてもつぶせないという状況が生まれています。さらには、巨大な金融機関の存在が富の集中を産んでいるといわれており、「強欲な市場原理主義が世界を滅ぼす」といわれています。一方、著者はそうでなく、グローバル資本主義経済に欠かすことができない金融システムを担う世界の金融機関が、「市場原理が働かない組織」になっているからと主張します。だからこそ、あるべき自由経済社会を取り戻すために、金融機関を細分化し、リスクが分散されるべき、という主張につながるわけですが、果たして現実社会では金融機関の肥大化は止まっていません。果たして今後どうなっていくのか注視していきたいです。

2018-08-18 08.35.52

著者の主張はともかく、日本における外資系企業の実態紹介は、軽い読み物としてスリリングに読むことができます。日本では外資系企業は、日本企業の風土と異なり、学生の就職や転職において、特別視されている傾向にあると思っています。確かに、人事制度、報酬やリストラ、そこで働く人々の人となりやキャリアなど、異なっている文化も多い。

一方、著名な外資系企業であっても、欧米のちょっといい学校を卒業しただけの普通の外国人のサラリーマンが働いているのであり、日本のオフィスでは多くの普通の日本人が朝から晩まで働いているのであって、日本企業との違いはあまりありません。踏み込んで言えば外資系企業だから業績が良いというわけではなく(当たり前ですが・・・)、ダメダメな企業もあるということ。それは金融の世界に限らず、一般企業でも同じ。日本企業の紹介本は星の数ほどありますが、外資系企業の内実を詳しく紹介している本として、腹落ちする内容でした。

幸服論―人生は服で簡単に変えられる MB著

著者は、メンズファッションのバイヤーでありブロガーである、MBさん(名前の由来は、Must Buy?, Men's Buyer?)。現在は、有料メルマガや、有料オンラインサロンを運営し、ファッションに悩む若い男性の指南者・メンターの役割を果たしています。

「ファッションは最高の自己啓発」
「モテる男ほど相手主体で考えることができ、そうでない人ほど自分主体で考えている」
「相手の目線で考えて、自分と相手のメリットを一致させる」
「おしゃれになって自信をつけること、そして思考を変えて行動すること」
「ファッション(着る服)を自分の意志で考えて変えることで、人生すら変わってゆく、変えてゆける」

結論:自分が好きなこと(服)を見つけ、それを突き詰め社会や他人のために役立てることで社会に幸「福」を増やすことが出来る。

なるほど、だから本のタイトルが、幸「服」論なんですね。ちょっと強引な気もしますが、ある意味正しいと思います。ファッションバイヤーさんが、社会の幸福を真剣に考えていらっしゃることに、軽い衝撃を感じました。

2018-08-28 08.55.43

 

エリートセックス 加藤鷹著

著者の加藤鷹さんは、超有名なAV男優です。出演したAVはなんと1万5千本を超えるそうです、共演女優は約6000人とも。そんな方が伝える、いわゆる小手先のテクニックでなく精神論。世界の中でも群を抜いて夫婦のセックス回数が少ないという調査を踏まえ、日本の良くするための「エリートセックス」を提唱しています。

その要点は、
セックスで一番大切なのは、(テクニックでなく)相手の気持ちに耳を傾ける、メンタル。
そのためには、相手に対する「観察力」と「読解力」が必要。
例えるなら、ビジネスマンと同じ感性が必要で、観察から相手を読み解き、相手の望むものを与えながら自分の望みも達成する。
セックスを通じて、男性は女性に感謝すべき。

結論「セックスライフが充実しないと、日本社会は決していい方向へ向かわない」

2018-08-28 08.55.51

 

だから山谷はやめられねぇ 塚田努著

日本の三大ドヤ街が、「東京・山谷」「大阪・西成」「横浜・寿町」です。ドヤ街とは、日雇い労働者が多く住む街のこと。日雇い労働者のための、1泊数百円~2000円程度の簡易宿泊所(これた、ドヤ)が、多数並んでいる地域ということもできます。山谷には、隅田川花火大会のときに立ち寄ったことがありますが、路上で寝ている人や、日中から飲酒している人、道ばたに座ってたむろっている人等が散見され、現代日本とは思えない場所でした。

そんな山谷地区を、(自称)名もない私立大学大学院生が、第三者視点で、潜入・体験してきたレポートがこちら。「寄せ場」「手配師」「鉄砲」「トン公」「アブレ」等、専門用語の意味がわかるだけでも読む価値あり。一方、学術的な考察や、深い潜入レポートではないので、軽い読み物的です。

2018-08-27 16.07.17

知らなかった事実として、「アブレ手当」があります。正式名は、日雇労働求職者給付金。これは職を得られなかった日雇労働者に、その日食べつなぐための生活費を雇用保険から支給する制度で、1日あたり最大7,500円の給付を受けられるというもの。2ヶ月間に26日(月の大体半分)以上、所属している会社の紹介で実際に仕事をし、アブレ手帳(白手帳)に働いた日の分だけ雇用保険印紙を貼ってもらうことで、13日分のアブレ手当をもらうことができます。すなわち、ざっくりいって2ヶ月の日雇い労働をすれば、13日×7500円=97,500円の有給休暇がもらえるということ。この原資が、生活保護では認められない飲酒代(自分のオカネですから自由に購入できるし飲酒できる)やギャンブル代に流用することができるというわけです。

著者の視点としては、工事現場にほぼ缶詰状態となる「飯場」で働く日雇い労働者は、山谷地区という「ドヤ街」で半分働き半分呆けて暮らす人達を、ルックダウンしているのだそうです。山谷地区においては、過去から逃れてきた人達が集まることから、他人に関心がなく、独特の風景や非常識な行動や振る舞いが許される雰囲気があるそうです。ボランティアの炊き出しや、公的機関からのパン等の現物支給もあるそうで、公的機関から娯楽の提供等もあるとのこと。これが「山谷はやめられねえ」ということか。

モテたいわけではないのだが トイアンナ著

草食系男子が増えているといわれる今日この頃。実は、女性にモテたいわけではないけれど、彼女がいらないわけでもない若者が多い。でも実際には、いろいろ理由(イケメンじゃない、オシャレじゃない、お金がない、面倒くさい等)をつけて、「おつきあい」まで発展しない、恋愛に消極的な若者が多くなっていると感じています。

そんな層向けに書かれたこの著者は、何と女性。恋愛相談相手として、800名を超えるヒアリング実績があるそうです。そんな方が提案する、誰でも明日から実行可能な恋愛ハウツーもの。著者のトイアンナさんのことは知りませんでしたが、慶應義塾大学卒。P&Gジャパン、LVMHグループでマーケティングを担当。独立後は主にキャリアや恋愛について執筆しつつマーケターとしても活動しているそうです。美形の方のようです。

2018-08-18 08.35.36

まずタブー3か条。
1. 身だしなみが不潔(あたりまえのようだが、必須)
2. 服装が奇抜(シンプルで普通の服が一番)
3. 連絡がおろそか(まめに連絡しないと、思いは伝わらないし、そもそも始まらない)

そして、次に大事なのはアプローチの手順。まずは好感を持ってもらえるよう、振る舞うこと。そこで一定の感触を得た後でありがちなのは、自分勝手に恋愛を妄想し、盛り上がって告白する(もしくはしない。その場合、全く相手に伝わらず恋愛は始まらない)こと。いきなり急に告白してもびっくりされるだけだし、良くても「友達だと思っていた」と思われてしまう。

その解は、継続したコンタクトの中で「下心を小出しに」見せていくこと。デート3回目の「告白」までに、好意を伝えていかなければなりません。なぜなら統計的に、付き合うまでのデートは3回くらいで、それ以降は女性側が「友達枠」としてカテゴライズしてしまうからとのこと。
1回目:デートに誘う(ふたりで会う)
2回目:手をつなぐ
3回目:告白

最初は男女のグループデートをし、当日の夜にLINE等で「楽しかった」「面白かった」と女の子に連絡を入れ、自分があなたに興味を持っているということを伝えます。継続してコンタクトを重ね、相手の好きなもの、興味があるものの話題を振る。そして「友達よりちょっと上」に思っている姿勢で、立ち居振る舞い(お土産?プレゼント?)をする。相手にそれが伝わった時点で、2回目「1:1デート」「手をつなぐ」3回目「告白」していく。

著者の言葉を借りれば、そういう「小さな特別感のある好意」を積み重ねていくこと、すなわり「0.1の好意」をどんどん増やして、デートや告白に持ち込む。言い換えれば、その人の好きなところを探して喜ぶことをする。仕事の「接待」だと思えばうまくいく、そうです。この理論って、デジャブだなあと感じたら、先日読んだ、「ぼくは愛を証明しようと思う」とほぼ同じスタンス(細部の行動は違うかも)でした。草食系男子への処方箋は、誰が考えても似てくるということでしょう。

<ぼくは愛を証明しようと思うは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52262437.html

誰も言わないねずさんの世界一誇れる国日本

ねずさん、本名小名木善行さんは、「小名木善行ねずさんのひとりごと」のブログで、世界に誇れる日本を紹介している方です。その新著が、「誰も言わないねずさんの世界一誇れる国日本」。要約すると、先人たちが目指した日本の姿を取り戻そう、そしてそれは私達の国が常に「よろこびあふれる楽しい国(=豈国)」であり続けることを実現しようというもの。そのねずさんの講義を直接聞く機会がありました。

我が国の先人の思想や活動は、まだまだ知られていないことが多い。というか戦後教育で意図的に無視されてきた嫌いがあります。あえて積極的に知ろうとすれば、ぞくぞくと誇れる日本、先人の活動が見えてきます。

2018-08-18 08.36.00

目からウロコ!だったのが、国家最高権威としての天皇陛下と、統治者(権力)としての幕府・政府機関、我々民衆との関係「シラス=知らす」です。天皇陛下にとって国民は、大御宝(おおみたから)として所有していたもの。2600年前(少なくとも1500年前)の昔から日本は、国民を(家族のように)宝としてきた。

また、「権威」と「権力」の分離。天皇陛下が国を治める時、自分が直接、国民の面倒をみるのではなく、時の権力に政治を委任。そのとき、天皇陛下の役割はもっぱら祈り。任された権力も、陛下から権力を預かったいる意識から、(支配・統治の関係にはなく)国民のための政治をしようとします。

2018-08-10 20.17.47

以前から、ブログ等での活躍は知っておりましたが、台本・原稿なしで、かつての日本の先人たちの活動の素晴らしさを伝える姿勢に、賛同いたしました。

2018-08-10 18.32.15


 

ぼくは愛を証明しようと思う。藤沢数希著

著者は、理系出身の博士。かつて外資系投資銀行でトレーダーをしていて、現在は投資家として独立されている方です。著作も多く、「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」や「日本人が資本主義を生き抜くための経済学入門」「反原発の不都合な真実」等、かなり真面目?な本を執筆されています。そんな著者が書く、まったくの分野の違う恋愛指南本です。

内容は、恋愛を科学の域まで高めた恋愛工学という理論を開陳し、いわゆるナンパの成功確率を上げるという実践的?なテクニックから、男女の恋愛の最終形まで語るというもの。とはいえ、核となっているのは、ナンパテクニックなわけで、なんとも薄べったい本かと思いきや、本気で現代の恋愛戦略を考えているところが面白い。現代は草食性男子が多いといわれていますが、女性への声のかけ方や出会いのやり方がわからないという声も聞こえます。そういった層への啓発本・マニュアル本としての価値は高いのではないか。また逆に、女性にとっても、男性のセックス欲求がどのようにあり、どういうテクニックでナンパされているのかを知ることで、恋愛をより深く楽しむことができるのではないか。水野愛也さんの「LOVE理論」や「スパルタ婚活塾」(コチラは女性向け)等も読めば、カップル数も増えるし、将来的な少子高齢化対策にもつながるのではないでしょうか。

<スパルタ婚活塾 水野愛也著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/42896347.html

・成功 = ヒットレシオ × 試行回数
・セックストライ & ストップロス戦略
・欲求不満の大勢の男がやっているのが、非モテコミットとフレンドシップ戦略
・友達フォルダから男フォルダに移動するのは困難
・出会いのトライアスロンは、街コン・ストリートナンパ・クラブナンパ
・まず、声がけオープナー
・モテスパイラル現象(グッピーは、他のメスにモテるオスがモテる)
・ラポール(信頼関係)を築き、リーディング(好ましい状況へ誘導)
・ペーシング(相手の話すスピード・内容に合わせて話す)
・ミラーリング(仕草などのリズム動作も合わせる)
・バックトラック(オウム返し)
・イエスセット(会話の中で相手に何度もイエスをいわせる)
・男は、出会った女性を喜ばせるための、選んで貰う商品と思う。抱かれたいと思ってもらうこと。
・ACS(Attraction・Comfort・Sedaction)モデル
・Attraction(魅了)男として魅了させなくてはならない
・Comfort-Building(なごみ)心地よい信頼関係を作る、ラポール。
・Sedaction(性的誘惑)情熱的に抱きたいという気持ちを伝えていく
・C→Sは、必ず同じ日に起こさなければならない
・自分のルーティンを持つ(自宅DVD、フレグランスキス、近くのバー)

2018-07-24 15.06.29


がんまんが 内田春菊著

著者の内田春菊さんは、58才になるにもかかわらず、現役の漫画家、脚本家、女優でもあり、バンドもやってしまうというスーパーマルチな才能をお持ちの方です。そんな方が、自らの大腸ガン発見と、ガン摘出手術、人工肛門設置について、実体験をマンガにしたものがこれ。

2018-07-20 15.57.01

56歳で直腸がんが見つかり、翌春に人工肛門(ストーマ)を造設するまでのストーリーなのですが、内田春菊さんの、人とはちょっと違うキャラクターによる、面白さがあります。なんせ、結婚は3度し、離婚も3度経験、子供は4人いて、いまは第2子から第4子までと暮らしているという、波瀾万丈の人生(おそらく本人はそう感じていない)。56才にして年下の恋人がいて、がんが発見されたのはその彼と別れたばかりだったそうです。

近い親戚と知人が大腸がんで、ストーマを装着することになっていて、彼/彼女が感じた/感じていることを、マンガを通じて疑似体験できます。なかなかストーマ装着がイメージできない、一般人には貴重なモノだと思います。このマンガは、がん発見からストーマ装着までのストーリーですが、ストーマを装着しての生活は続編「すとまんが」が予定されているそうです。こちらもぜひ読みたい。

闘病中も、演劇の仕事で、いわきのアリオスに来市するシーンも描かれていて、こちらの要チェック。


スーツに効く筋トレ 目指せ、一億総筋トレ社会!

筋トレが、個人の全ての問題を解決する!と主張している、著者のTestosterone氏。「筋トレ社長 筋肉がこの世の99%の問題を解決する」でも、その男女問わない効用を列挙していました。今回は、そのパワーアップ版です。目指すは、一億総筋トレ社会!

なんと今回の主張は「筋トレは日本を変える!」というもの。冗談みたいですが、本気です。なぜなら、仮に日本の老若男女すべてが筋トレにいそしんだら・・・
・シルバー世代のの健康増進に寄与し、老化を遅らせることができる。医療費抑制につながる。
・ジム仲間を持つことで、孤独死が防げる
・若い世代の男女ともに性的な魅力が増し、男女の交際が増える
・筋トレによるテストステロン増は、セックスレスを減らし、少子化対策につながる

2018-07-18 21.52.00

日本はもっと学校や社会、企業で、筋トレの実践と栄養学の学びを推奨すべきではないでしょうか。民間のジムに行けない層に対しても、市町村は補助金でジムを設置してもよいかもしれません。一時的なコストはかかりますが、筋トレ効果のひとつであるテストステロン分泌は、人のやる気を引き出し、仕事の効果的・効率性に寄与することから、各企業の業績増、ひいては日本経済の活性化につながる可能性が高い。今のストレス社会についても、テストステロン効果で、鬱の人も減る。すなわち、「健全な精神は健全な肉体に宿る」です。目指せ、一億総筋トレ社会!

<筋トレ社長 筋肉がこの世の99%の問題を解決するは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52146956.html

以下は、著者が提唱している分析ですが、どれも「ははあ!」と頷くモノでした。
・スクワットのしゃがむ深さが深ければ深いほど、その人は誠実だ
・トレーニングの後半の追い込みが激しければ激しいほど、根性のある人だ
・トレーニングのバリエーションの多い人は、勤勉な人だ
・トレーニング前後のサプリ摂取が徹底している人は、計画性に長けた人だ
・ダンベルやバーベルといった用具を丁寧に扱っている人は、恋人や配偶者にも優しい
 
2018-07-18 21.52.09

せめて25歳で知りたかった投資の授業 三田紀房著

著者は、社会現象を巻き起こした東大合格請負漫画「ドラゴン桜」を描いた方。その後、投資を題材にした作者のマンガ「インベスターZ」がブレイク。この本は、インベスターZでの名場面のシーンを題材にして、投資や経済に対する著者の考え方を表現したものです。インベスターZ愛読者にとっては、納得の腹落ちの説明であり、著者の思いがわかりやすかった。

いわゆる利殖のためのノウハウ本ではありません。投資の具体的な方法や戦略ではなく、その前段階としての「投資」というものに対する考え方が示されます。特徴的なのが、世間の出来事に対して、大多数の一般人の思考や行動様式がどのようなものか?を理解した上で、では自分はどう行動すべきかなのかを自ら考えさせるスタイルになっています。端的にいうと、マスコミ報道等に惑わされることなく、自らの一次情報や複数の情報源から総合的に自ら判断しなければ、投資で負けるということ。いわゆる「あまのじゃく」でなければ投資の世界では勝ち残れない。

2018-05-24 06.12.28

長期の投資利回りは、(当たり前ですが)単利でなく複利です。その点に着目すれば、投資への取組みは早いほうが良いということは自明です。タイトルの「せめて25歳で知りたかった投資の授業」は、そんなスタンスがストレートに表現されたものだと思います。

たねやの心 山本徳次著

「たねや」は近江八幡の菓子店ですが、和菓子のみでなく、洋菓子、季節菓子、慶弔菓子のラインアップ、いまや全国の百貨店にお店を出しています。私、ここのどら焼きのファンなんです。そのグループCEOが、企業経営の根幹と若者への就活ポイントを語っている本です。

これまで門外不出とされてきた、自社の社員向け「商いの心得」である「末廣正統苑」の解説です。近江の地で商いを続けることは、いわゆる近江商人の考え方を受け継いでいます。近江商人の行商心得は『先義後利』『売り手よし・買い手よし・世間よし』。

天秤棒を肩にかついだ近江商人はとにかく全国津々浦々を歩き回り、一日30kmほどを毎日歩き続けるのだそうです。それは単に物を売るためだけに歩いたのではなく、いわゆる自分の足で現地を歩き、人に会い情報収集と人脈を築いていったということ。つまり、現場主義です。汗をかく現場にあらゆる答えは落ちていて、デスクワーク中心の金融資本主義の現代経済への警鐘ともいえるでしょう。

<たねやのどら焼きは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51513011.html
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筋トレ社長 筋肉がこの世の99%の問題を解決する

「筋肉がこの世の99%の問題を解決する!」という信念を持つ、Testosterone氏。釣書によれば、テストストロン氏は、外資系に勤めるエリート筋トレ社長とのこと。筋肉アップにより体力がつくだけでなく、精神力もつく。さらに自らの肉体に自信が持て、自己肯定感も高まる。あらゆるストレスは、筋トレ中に吹き飛ぶため、幸せになれる。筋トレの時間をまとまった作るために、仕事の段取りが良くなり、効率化・効果的に仕事に打ち込める。その結果、他人からうらやましがられる、いわゆる「モテる」。

アメリカでは、以下の4つを実行すれば、必ずモテるらしい(本当か?)。
1. 靴を磨け
2. シャツにアイロンをかけろ
3. 床屋に行け
4. 筋トレしろ

不思議なもので見た目がしゃきっとすると性格や言動もしゃきっとしてくるそうです。男性が筋トレすればテストストロンという物質が分泌され、たくましくカッコ良い身体になる。女性が筋トレすればホルモンバランスの関係で、クビレやヒップが強調され魅力的なボディになる。同じ行為にもかかわらず性別によってそれぞれの一番美しい姿に導いてくれる「筋トレ」は、神様から人間への最高のプレゼント、とは著者の言葉。けだし名言だと思います。

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筋肉痛がなくなる周期でやると、筋肉の超回復効果が得やすいのでオススメだそうです。筋トレの回数には特に決まりはないけれど、最低でも週2回、できれば週3回、ベストは週4回だそうです。よく巷でいわれる言い訳が「仕事が忙しくて、ジムへ行く時間がない」。そこはテストストロン氏は明確で、自分の仕事を選ぶとき、睡眠6時間、趣味1時間程度はひねり出せる職業を選びましょう(収入ややりがいも大切ですが)、ということ。そもそもそれくらい捻出できない仕事なんて、それは自分の人生が会社の生け贄に捧げられているといって、はばからない。
 

原発事故と「食」 - 市場・コミュニケーション・差別

風評被害について描かれた本はたくさんありますが、論点が複雑に絡み合っていて、結論や解決策が見いだせないものが多かった。この本のポイントは、諸課題を4つの視点で切り分けて考えていること。4つとは①科学的なリスク判断、②原発事故の責任追及、③一次産業を含めた復興、④エネルギー政策です。いろんな諸課題を、①~④のどの視点で論ずるかを決めてからのほうが議論しやすい。というより①~④の立場のひとが同じ課題を一緒に論じても、まったく話がかみ合わないのです。この視点を明らかにしたという点で、この本は出色だと思います。

農水産物の一大供給地であった福島県は、東日本大震災の原発事故以後、現在にいたるまで、風評により、苦しい状況にあります。一方で、福島以外の地域では、原発事故と震災の記憶の忘却が着実に進行しています。

その風評被害の払拭の戦略について。福島以外の情報の受け手は、放射線や食について、あえて勉強する時間を割いて聞く必要がない。それを考慮せずに単純にデータや事実を知らせさえすれば風評は払拭されるという戦略は、現実味が薄い。ましてや無関心の人やネガティブイメージを持っている人を勉強不足として批判したり見下したりすることは、有意義な効果をもたらさない。
やはり消費者の直感や感情に訴えかけた上で、それをきっかけとして情報を更新する興味と動機付けを与えることが必要。それは、震災事故あるなし関係なく、普通のマーケティング・ブランド価値向上という普遍的なテーマともいえる。

2018-06-14 20.11.47

フィンランドの小学生5年生が作ったという「議論の10のルール」の則って議論することも、リスクコミュニケーションに重要との指摘も有用でした。
1.他人の発言を遮らない
2.話す時は、ダラダラとしゃべらない
3.話す時に、怒ったり泣いたりしない
4.分からないことがあったらすぐに質問する
5.話を聞く時には、話をしている人の目を見る
6.話を聞く時には、他のことをしない
7.最後まできちんと話を聞く
8.議論が台無しになるようなことを言わない
9.どのような意見であっても、間違いと決め付けない
10.議論が終わったら議論の内容の話はしない

朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる 人生を変える飲む習慣

「コーヒーとビールを飲んでいるあなたは、医学的に正しい!」と、まちなかのお医者さんが主張する本です。いずれも個人的に好きな飲み物なので、それを背中から押してくれるこの本は、読む前からタイトルに賛同してしまいました。コーヒーとビールには、自律神経を整えパフォーマンスをアップさせるパワーがあるらしい。飲む方法次第では、疲れやストレスを取り除き、自分のパフォーマンスの最大化するための、飲み方が紹介されています。

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特にコーヒー編のノウハウが、実戦可能なものが多く、行動の目安になりそうです。

・「浅煎り中挽き」で、脂肪燃焼効果あり。
・ 朝のコーヒーは「寝起き」はバツ。かえって覚醒効果が得られない。
・朝食を食べて仕事をはじめるタイミングで、朝一のコーヒーを飲み始めるのがマル。
・ コーヒーを飲む量は1日3杯がベスト。コーヒーの覚醒力は絶大だけれど、飲み過ぎは逆効果。疲労の原因になったり、免疫力低下、性ホルモンの乱れを引き起こす可能性がある。また幸せホルモンと言われている「セロトニン」が減少することもある。
・就寝予定時刻の7時間以降のカフェイン摂取は、睡眠に影響を与え、次の日の生産性を下げる原因

 

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

人口推計の結果がもたらす現象を「人口減少カレンダー」にまとめ、未来に何が起こるのか分かりやすく説明しています。著者は、人口減は間違いなく進行するという「静かなる有事」という前提に立ち、「戦略的に縮む」ことを提唱しています。しかし国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来推計人口データが示す各種予測は圧倒的で、小手先の施策ではまったく歯が立たないことに愕然としました。

個人的には(国防は勿論大事ですが)、日本語を話す人口が減ることで、日本語の出版物(書籍・教科書・雑誌)のマーケットサイズが小さくなり、日本語で学ぶことができなくなることを懸念しています。
2017年 「おばあちゃん大国」に変化
2018年 国立大学が倒産の危機へ
2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
2021年 介護離職が大量発生する
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2025年 ついに東京都も人口減少へ
2026年 認知症患者が700万人規模に
2027年 輸血用血液が不足する
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる

現実に、国会議員の多くは高齢者です。これから有権者における高齢者の割合がどんどん増えてくると。民主主義の多数決の原則から、高齢者寄りの政策にならざるをえない(でないと当選できないので政務に参加できない)。子どもや孫がいる高齢者はともかく、独身の高齢者にとっては、次世代の生活を慮るよりも、自分の世代がよりよく生きるためだけに投票するのは当然のこと。

2018-06-22 14.19.23

著者は、日本を救う10の処方箋を最後に提言しています。
1. 「高齢者」を削減する。高齢者の定義を65才から75才へ変更し、勤労人口を増やす
2. 24時間社会からの脱却。勤労人口減に伴う不便さを受け入れる
3. 非居住エリアを明確化。どうしてもそこに住みたい方には応分の負担を求める。
4. 都道府県を飛び地合併。既存の地方自治体ありきの政策は放棄。
5. 国際分業の徹底。イギリスの経済学者リカードのいう、得意な分野に人的資源を投入。逆に言えば、国産にこだわらない分野を多数持つ。
6. 匠の技を活用。目指すは少量生産・少量販売のイタリアモデル
7. 国費学生制度で人材育成。国として確保したい分野で学ぶ学生数を決め、そこに資金を優先配分。将来の国家を背負うエリート人材には、選抜を課し奨学金を与え、将来の就業を義務づけ。
8. 中高年の地方移住促進。大学連携型CCRC。
9. セカンド市民制度。都会から第2の居住地として訪れたくなる縁を作る
10. 第3子以降に1000万円給付。少子化の一因は子育てと教育費にオカネがかかること。

著者がこの本を書いた理由のひとつが、未来を担う中高生に対して、現実を見せることだそうです。人口減少問題の対策は一朝一夕にはいかない。私の世代のみで対応可能ではなく、否が応でも次世代、そしてその次の世代にも、この負の遺産を背負って貰うことになるのだから。

 

10年後の仕事図鑑 堀江貴文・落合陽一共著

今、最も注目すべき堀江貴文・落合陽一のお二人が、交互に10年後の世界を予測している本です。実は、タイトルで「仕事図鑑」を銘打っていますが、仕事のサンプルはあくまで、例示にすぎず、本書の目的は、各個人がどう意識付けをもって考え、行動していくかを考えさせる内容になっています。

今の風説の多くが「AIが人間の仕事に取って代わられ、人間の仕事が奪われる」といわれています。しかし、見方をかえれば、AIが単純労働をやってくれ、人間は好きなことに集中して自由に生きられるようになる、ともいえるわけです。これまでは大学を出て就職し、結婚し子どもができ、退職後は年金を悠々自適に暮らすというにような画一的なロールモデルは、もはや存在しません。これからは、自分で自分の人生のグランドデザインを描いていくことができるし、そうでなければ幸せになれそうにありません。そのコツは、「好きなことに没頭し、仕事になるまで遊び尽くす」「好きなことをかけあわせて、オンリーワンを目指す(1/100 * 1/100 * 1/100 = 100万分の1になる)」

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刺激的だったのは、「速く安く働くやつがいなくなれば、オートメーション化が進む」というもの。待遇が悪く、仕事はきつく、大変な仕事の例として、保育士や介護(だから恒常的に人手不足)があります。それでもがまんして働いているのが現状。

仮に、彼ら彼女らの全員がさっさと依願退職すれば、市場原理が働くはず。すなわち人手がなくなれば、まず人集めに給与が上がるだろうし、次に(高い人件費に耐えかねて)機械化が進むであろう。その結果、人手によらず仕事がはかどる。そこでの結論は、「速く安く働くやつがいなくなれば、オートメーション化が進む」。さっさと仕事をやめたほうが、かえって業界のためになるというもの。そうならない現実の理由は、食べていくために安い賃金で我慢している人の存在がなくならず、労働単価が上がらないから。日本には(賃金の多寡にかかわらず)勤労は美徳という考え方がありますから、労働単価の急激な上昇には時間はかかるかも知れません。一方、グローバルな視点では、先進国の時給は軒並み2000円以上であり、日本の1000円に満たない時給水準が、いつかおかしいと気づく日は遠くないでしょう。

落合氏は、まず「気になったことはどんどんやってみる」「自分で意思決定する」「ポジションを取れ」と説きます。一方、肩肘張らずに現代の便利な生活を惰性で受動的に生きる(「溶ける」という表現)のも、それはそれで人生の選択ともいっています。

堀江氏の最後の締めの言葉は「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」でした。
 

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 三戸政和著

著者はソフトバンクインベストメントでベンチャー投資などを行ってきた人です。サブタイトルには、堀江貴文さん推薦!「終身雇用は現代の奴隷制度」と記載がり、堀江貴文さんの写真がでかでかと載っているので、堀江さんの新著かと勘違いして買いました(笑)。

起業が1000に3つほどしか成功しない様を間近で見てきたという経験から、後継者のいない中小企業を個人で買収して経営者になることを提案しています。中小企業では社員はおろか経営者でも基本的な財務や経営の知識が欠けているため、大企業で経験とスキルを積んできた人なら価値を発揮して事業を伸ばすことができると言います。黒字の会社は皆が買いたがるため買収額も高くなってしまうが、いい技術や商材を持っているのに経営下手で赤字という企業を買い(資本・経営参加)、それを黒字化させればよいという主張です。

・飲食店経営に手を出したら、その先には『地獄』が待っている。廃業率は20%で全業種トップ。
・ゼロから事業を始める、起業も「地獄」。日本で起業して10年後に残っている会社はわずか5%。

ならば、60才に近くなり退職間際のサラリーマンはどのように、資産を運用し、その後の生活費を稼ぐかという視点です。著者の提案は、黒字経営であるにもかかわらず、後継者不在のために休廃業する優良中小企業の経営に参画し、事業をうまく運営することで、株式としての投資利益、経営者としての報酬を得られるのではないかということ。さらには会社を売却してキャピタルゲインも視野にいれます。要は、雇われる人生を脱して、資本家になるという提案です。

現実の世界では、中小企業380万社の約7割で後継者がおらず、中には株式1円でもいいから譲りたいと考えているところもあります。企業経営にチャレンジする手法として、全くのゼロからのスタートだけではないと示していることが、この本の価値であり、人生の充実度を広げていく選択肢を増やしているのではないかと感じました。

おそらく、会社買収というのは想像していたよりもハードルは低いようです。一方、成功する可能性のハードルも高そうという印象も持ちました。いきなり会社を買い付けてもそこに勤める従業員が納得するかは疑問であり、筆者も資本参加後は、現社長の下で2年間は専務として共同経営を行い、会社組織や取り巻く環境を理解することが必要、とコメントしています。現実的には、50歳台後半までに投資候補先の情報を収集し、見込みがある企業数社に接触し、リスクとリターンを天秤にかけた上で出資、定年と同時に経営に参加という進め方でしょうか。

40年間サラリーマンを続けたきて、会社への投資未経験な方に、60才時点でそんな決断ができるかどうか。非常に面白い提案で、目からウロコのところも多かったですが、著者の立場は、投資アドバイザーですから、会社を買う選択肢を推し進めたいというインセンティブがもともとあります。そうった筆者のポジショントークを差し引いて理解する必要がありそうです。

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本当は恐ろしい世界の名家

アメリカのケネディ家・ドイツのハプスブルグ家、ロックフェラー家、ロスチャイルド家、ポルシェ家・グッチ家等、世界には著名な一族があります。その一族が生まれた背景、そしていまでも生き残っている(没落・消滅した)経緯が語られています。

なるほど、一時期は優雅でセレブだった時期がありました。一方、その権力を保つために奪った人命、金銭をめぐる内輪もめなどの内実が紹介されています。著名になること、オカネを稼ぐことの大変さの一端を知ることができました。今日でも、いわゆる「有名人税」として、有名であるが故に、知名度と引き換えに生じる問題や代償を税金に例えた単語がありますが、そんな生やさしいレベルの問題ではないという、歴史的事実に戦慄するところも多かった。

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何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣 ジム・ドノヴァン著

著者は、成功のためのセミナー講師をつとめつつ、著作活動を行っている方です。「夢とゴールを定め、自分の人生は自分でつくろう」という趣旨の著書は世界各国で翻訳され、ベストセラーになっているそうです。

本書は、81のテクニックと10のエクササイズが紹介されています。ただ、自分にとって正しくないと感じたら、その部分を無視してもOK。本書に書かれていることは、シンプルだからこそ、すぐにも実践可能なことばかりでした。

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<81のテクニック>
1 幸福であることを喜ぶ
2 自分のいる環境と自分自身を受け入れる
3 自分の人生の全責任をとる
4 変えられないものは、受け入れる
5 自分からすすんで行動する
6 人生の目的を持つ
7 あきらめない
8 目的に対してコミットメントをもつ
9 うまくいくと信じる
10 自分の能力に確信をもつ
11 失敗を恐れない
12 自分を肯定する
13 感謝する
14 自分が手に入れたいものを知る
15 自分が手に入れたいものに常に意識を向ける
16 年齢を気にしない
17 思い切ってやってみる
18 人生の目標と計画をもつ
19 目標の理由をはっきりさせる
20 目標が具体的になっている
21 目標を紙に書く
22 短期目標を設定する
23 目標を実現した自分の姿を想像する
24 目標を達成する期限を決める
25 目標に意識を集中する
26 視点を変えて気分を変える
27 自分の勝利を祝う
28 「宝の地図」を使う
29 いますぐ行動を起こす
30 先延ばしをしない
31 いつかしたいと思っていることをいま始める
32 すばやく決断をくだす
33 小さな目標を達成して成功体験をもつ
34 うまくいっている人をお手本にする
35 力を与える質問を自分にする
36 朝、目が覚めたら自分に質問する
37 ポジティブな気分を高める言葉を使う
38 「~しようと思う」ではなく「~する」と言う
39 「できない」と言うのをやめる
40 優先して実行することを決める
41 自分の業績を書き出す
42 約束を守る
43 感謝の手紙を送る
44 時間を守る
45 真の友人を手に入れる
46 人をほめる
47 自分の成功を社会に還元する
48 好奇心をもつ
49 すすんで人に与える
50 体を動かす
51 深い呼吸をする
52 自分の健康は自分で管理する
53 絶えずプラス思考を心がける
54 変化を受け入れる
55 ストレスへの対策をとる
56 上を向く
57 心の痛みを感じる自分を許す
58 立ち直る力を身につける
59 好きなことを仕事にする
60 自分の仕事を楽しむ
61 遊ぶ時間をつくる
62 人生を祝う
63 創造性を発揮する
64 流れに身を任せる
65 前向きな質問を自分に投げかける
66 問題解決に取り組む
67 問題を前向きにとらえる
68 見返りを求めずに与える
69 自分の恐怖心と向き合う
70 心変わりを自分に許す
71 絶えず努力する
72 ほしいものに意識を集中する
73 大きな夢を持つ
74 手に入れたいものを鮮明にイメージする
75 理想を実現した自分として行動する
76 経済的成功を楽しむ
77 お金ととモノをコントロールする
78 アドバイスを求める相手は慎重に選ぶ
79 成功者をまねる
80 自分の創造性に気づく
81 能力を高めるために読書に投資する

<習慣を身につける10のエクササイズ>
1 自分の棚卸し
2 変化を起こす
3 目的を見つける
4 行動する理由を見つける
5 何を手に入れたいかをはっきりさせる
6 自分が恐れているものをはっきりさせる
7 目標を設定する
8 理想の日を創り出す
9 ほしいものを手に入れる三つのステップ
10 思いやりのある行為をする

誰も教えてくれない 大人の性の作法

とても刺激的なタイトル。本書の趣旨は、私たち大人は性全般について教えてもらっていない、つまり大人を性教育することが急務ということ。これまでの性教育は、①生殖のための性、②セックスに伴うリスク予防の観点でのみ教えられてきました。欠落しているのは、③快楽のための性、です。どうもこれまでの性教育は、生殖器の勉強や性に対する罪悪感ばかりを植え付けるようなものだったのではないか。

そもそも、現代社会は、高齢童貞と高齢処女がたくさんいて一生独身、結婚するとしてもその時期は晩婚化しています。さらには、夫婦でもセックスレス。個人の嗜好が三次元より二次元に偏向している層も多い。すなわち数十年前の、皆結婚、夫婦+こども複数という標準モデルが完全に変化しているのです。

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この分野に対する議論は、どうしても「限りなく空論に近い正論(政治的には正しいけれども、現実には通用しない抽象論)」か、もしくは「限りなくデマに近い通説(政治的には正しくないけれども、同意してしまいがちなダメ情報)」のいずれか、2極化してしまいがちです。そうではなく著者は、まず男性のキャラクターを、未婚か既婚か、正規採用か非正規採用かの、4象限に分類。それぞれにの現状と課題、それに対する処方箋を、独自に考えたその視点と、独創的な分析は、示唆に富んでいました。
A:未婚×非正規 …… 「貧困世代」の問題
世帯収入が限界まで少ないと、恋愛・セックスという選択肢がなくなるという現実がある。女性に出会う機会があっても、生活費確保が優先されてしまう。この層にいくら恋愛・結婚の素晴らしさ・楽しさを説いても、全く響かないし、そもそも無理。
この層に対する処方は、(経済的余裕がないとしても何らかの形で)本人に自己肯定感を身につけてもらうということ。まずは社会の中で「自分なりの居場所(=一人でいても寂しくない場所)」を見つけること。そしてそこから生まれる安心感や余裕が、もういちど恋愛やセックスへ向かう勇気になるかもしれません。

B:未婚×正規 …… 「嫌婚男子」の問題
女性とのコミュニケーション・スキルを持たない男子。またそもそも女性とつきあう意味がよくわからない男子。結婚はコスト・パフォーマンスが悪いと考えている男子。
この層に対する処方は、単なる結婚賛美や「男子たるもの結婚すべし」といった古めかしい道徳観の押しつけは意味がありません。パートナーを作ることの意義を合理的に納得し、バーチャル・観念の世界で充足しがちなライフスタイルから、リアル・現実の世界の女性とのコミュニケーションへ動機づけが必要。すなわち将来が不透明で、そもそも生物として不完全な自分が生きていくための生存戦略としては、自分を成長させるような信頼できるパートナーを持つ方が合理的です。「嫌婚化」した男性を「親婚化」させるためには、そのメリットを腹落ちさせなければなりません。

C:既婚×非正規 …… 「男は稼いで当然」の呪い
現在、非正規雇用が増加している中、非正規同士での結婚も増えていきます。また妻の収入より男性の収入が少ない場合もあるでしょう。こういったとき「男性は稼いで当然」という昔ながらの考えの下では、ストレスが蓄積されていき、男性の自信喪失からともなうセックスレス、さらには散在や浮気アル中、DV等が起きやすくなってしまいます。
この層に対する処方は、思うように稼げない現実を受け入れて、決して卑屈にならず、自分に「男は稼いで当然」の呪いをかけるのをやめること。そして家庭内で「働く」ことにより、今の自分にできることを確実にこなしていくことです。

D:既婚×正規 …… 「安定の不安定」
この層は経済的も家庭生活も安定していて、一見、問題がなさそうです。しかし現実社会は、不倫が多数発生しています。この層が一見、勝ち組にみえますが、必ずしもゴールでもなければ幸せでもない。マスコミ報道でも「ゲス不倫」や「障害者の不倫」が話題になり、二度と再起できないような社会的制裁を受けています。
この層に対する処方は、、、正直なさそうです。不倫自体を完全に防ぐことができないならば、不倫をした人が過度の社会的制裁を受けない社会にしていくことくらいでしょうか。

著者は、性教育について無理に白黒付けず、グラデーションをグラデーションのまま受け入れるだけの寛容さが必要と主張しています。皆が傷つきあいながら、悩みながら、それでも性愛に対する希望と期待を捨てずに、つながりを厭わず前に進んでいけること。

昨今の教育現場の性教育は、性的なことはオブラートに包み隠して、「命の大切さ」のみに焦点をあてて教えることが多いようです。この発送の根本は、性にまつわる知識はごく自然に覚えるべきものだし、逆に具体的な知識やスキルを含む性教育は子どもがセックスに余計な関心を持つようになってしまい、やぶ蛇だというもの。こうした道徳感情よりも、科学的事実を踏まえ、「どうすれば命を大切にできるか」という視点に立ち、具体的な知識や方法、選択肢を伝え、こどもたちに考えさせるものであるべきではないでしょうか。

一流に見える服装術 たかぎこういち著

著者は、若いうちから服飾業界で働き、外資系ファションブランドの立ち上げに、経営側から参画してる66才。日本の洋装文化の流行廃りを、自ら体験されてきた方です。一方、スーツは日本のサラリーマンの戦闘服なのに、なぜか女性ファッションほど取り上げられないという事実。そこで、著者は、
男性のスーツ、「6ポインツ・メソッド」を用いて、美しく、感じのよく見える方法を理論的に教えてくれます。6ポインツ・メソッドとは!

まず、服装のTPOで、そのはフォーマル度知り、合わせること。
①T(Time)、②P(place)、③O(occasion)

次に、服選びの際に、下記3点を合わせること。
④S(サイズ・シルエット)、⑤F(ファブリック)、⑥C(カラー)

非常にシンプルで、かつ基本ではありますが、スーツから普段着まで、衣類等を購入する際に改めて振り返るのが良い。これに従えば、美しく、かっこよくみえるかどうかはは、必ずしも価格が高いものかや、自分が好きかどうかではありません。

2018-05-10 10.08.03

「服装を変えると、まず女性社員の対応が変わった。以前より協力的になり根回しがしやすくなった。その結果、業務の効率が上がった」と、著者からアドバイスを受け、服装を変えたビジネスマンのエピソードが紹介されていました。ケネディ(アイビーリーグルックの肌つやが良い青年)とニクソン(疲れ果てよれよれのスーツを着た中年)の大統領選挙の逸話、白州次郎(英国貴族の着こなしを完璧に身につけた知識人)とGHQ占領軍のスタッフ(長い伝統がない国アメリカで育ち、リベラルアーツを身につける機会がなかった軍人)が交渉で渡り合った逸話が紹介されていました。まず外見を素敵に見せることこそが、ビジネスであれプライベートであれ、大事な一歩(もちろんその後の中身もですが)なのだと感じました。

プライベートバンカー 驚異の資産運用砲 杉山智一著

「プライベートバンカー(清武英利著)」の、実在モデルである杉山智一氏による初著作です。「元手5000万円で毎年500万円のリターン」との刺激的なサブタイトルです。利回り10%という高い利回りですが、ある意味実現できそうなレベルが、ウソやはったりでない感じを受けました。

著者の経歴は、野村證券の営業を皮切りに、三井住友銀行、日本の外資系金融機関、シンガポールのプライベートバンクを経て、現在は、独立のプライベートバンカーとして活動しているとのこと。具体的には、日本人富裕層と、外国のプライベートバンクをつなぐ役割をしているそうです。プライベートバンカーの仕事は、顧客が自己の資産を防衛し、運用するためのソリューションをその顧客ごとに提供すること、「富裕層のためのマネーの執事」のような役割だそうです。

実際のレバレッジを効かせた資産運用を説明したパートだけでも、読む価値があります。簡単にいうと、
①まず、海外で海外生命保険に入る(これは、自己資金)
②この生命保険を担保として、自己資金相当額に近い額を外国銀行から融資を受ける
③この融資金額を、リスク・リターンが高い海外ファンドで運用する
④このファンドの運用益で、銀行借入利息を賄う、
⑤将来の生命保険の解約益(もしくは多額の満期保険金収入)を得る、というもの

ここで肝になるのが、海外で生命保険に入し、担保として融資を受け、ファンド運用するという3点。これは、いずれも日本及び日本の金融機関では実現できません。なぜなら日本の金融行政システムは、外国に比べて複雑で、かつ規制が厳しすぎるため。

著者の職業上のポジショントークもあるのですが、基本的には、これは現実の日本の金融行政を表していると思います。これを放置していては、日本の富裕層が保有する資産は、着実に海外に流れていくでしょう(あえて日本を出ていかない日本を愛する層、能力的に日本を出て行けない層を除く)。「角を矯めて牛を殺す」ということわざがあります。日本の金融行政も無知な投資家を保護すべく、金融規制を強めてきましたが、それがかえって投資家の無知を助長し、プロの投資家が敬遠する要因になっています。結果、グローバルな資金にとってすでに、東京は運用の目的地として選ばれていません。東京が世界の金融センターの一角を担う気概があるのなら、不可解な金融規制は即刻撤廃すべきです。

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本書を読めば、さまざまな疑問の答えが書いてあります。

Q. なぜ、日本の金持ちは、こぞってシンガポールで暮らすのか?
A. 法人税、住民税の税率が低いというだけでなく、相続税なし、キャピタルゲイン課税なしという、富裕層を呼び込みやすい税制をとっているから。

Q なぜ、日本の富裕層は海外で資産運用したがるのか?
A. ファンドの運用規制が緩いため、さまざまな金融手法を組み込んだ、さまざまなリスクリターンの運用商品が選べるから。というよりも、日本の(規制により)資産運用商品の選択肢が、あまりに貧弱なんです。

Q. なぜ、日本の金融機関では資産運用がしづらいのか?
A. 日本では、運用ファンドの売買手数料が(海外に比べて)高すぎるため、プライベートバンカーと顧客との間で利益相反が起きてしまう。海外では、運用ファンドは売買時手数用よりも、資産残高に対する手数料を重視しているため、顧客に短期的に資産売買をさせて手数料を稼ぐ(そして顧客はその分だけ損をする)のでなく、長期的に顧客の資産を増大させる投資スタンスをとるため、顧客はいたずららに手数料を支払うことなく、じっくりと資産増大を任せることができるから。
 
ちなみに著者によれば、富裕層の定義とは、純金融資産が1億円以上、通常は、年収2000万円~3000万円以上の人達のことを指すのだそうです。クレディ・スイスの発表によれば、2016年における日本の富裕層は282万人以上存在するそうです。日本人の上位2%ですね。この人達は、間違いなく、こういった情報を着実に入手し、資産を海外に着実に移動させていくことでしょう。

会計士は見た! 前川修満著

著者は、大手監査法人勤務を経験されたベテラン会計士。公認会計士は、自らの監査業務に関して得た情報については、職業的専門家としての守秘義務があるため、会計士が著者の中で具体的な会社の決算情報を分析・公表することは珍しいです。この本はそれを打ち破り、(著者の前川氏が業務で関わっていないであろう)会社の、公開情報を元に、財務分析を行い、独自の論評をするという形式を取っています。

すなわち、誰でもインターネットで入手できる上場会社の決算情報を、一般的な財務分析の切り口で、公認会計士の知識を動員してやっています。ソニー・大塚家具・日産・キーエンス・スカイマーク・東芝、いずれも新聞紙上を賑わしたことのある著名どころの会社ですが、ソニー・スカイマーク・東芝については、辛辣なコメントが。しかし財務情報はウソをつきません。

特に驚いたのが、東芝の粉飾決算は、まだ明らかではなかった、2015年時点で第一作が書かれていることです。粉飾決算を予言していたともいえ、一次情報たる財務情報の重要性と、しっかり分析すれば企業体質が見えてくるということの証左でもあります。会計士冥利につきるでしょうね。

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続編の「会計士はやっぱり見た!」も出版されました。会計の専門家が、(職業上知り得た秘密を除いた上で)公開情報を分析するだけでここまでの企業内容を知ることができる、ということを証明した良本です。自分のやれることを最大限発揮して、社会に貢献するという姿勢を見習いたい。

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老眼のウソ 眼内レンズ手術という選択肢

人間、年をとれば必ずなるといわれている「老眼」。しかし、老眼ってそもそも何なのか。単に年をとって手もとのモノが見えなくなることをいうか。否。
また、「近視の人は老眼にならない」いわれますが、これも否。

正しくは、老眼はピントを合わせる能力が落ちて発生する症状。一般的には、老化がその引き金といわれますが、必ずしも加齢=老化というわけではありません。
その老化の部位としては、①レンズ、②筋肉、③脳。特に①レンズ(目の中にある水晶体)が固くなり、ピント調節機能の幅が狭くなってしまうこと、そして②水晶体を潰してピント合わせる目の周りの筋肉が衰えることが大きい。

それを補うためのトレーニングや栄養等もあって、それなりに効果はあるのだけれど、本質的な改善のためには、外科的手術が、現時点での医療の最適選択肢です。

では、老眼矯正にはどんな外科的手術が一番有効かというと、ずばり結論は「眼内レンズ手術」だそうです。これは自分の水晶体を砕いて吸い取り、その代わりに人工のレンズを入れるというもの。細かい修正はできないものの、人工レンズの替えもできるし、現時点での最適選択らしい。

ただし、健康保険診療の範囲でできるのは、「モノビジョン手術」というもの。これだと白内障手術と同時に老眼も治すことができます。ただし、入れるのは単焦点レンズなので、近くに合わせると遠くが見えない、多くに合わせると近くが見えないということになり、一般的には、右と左でそれぞれ近くと遠くにピントが合うものを入れるそうです。脳が慣れてくれば左右の目を無意識に使い分けられるようになるそうです。これなら両眼でも、手術費用は10万円以内で対応できるようです。

自由診療になりますが、「多焦点眼内レンズ(短い焦点と長い焦点があり、それぞれでピントが合う)」を眼内レンズ手術に入れるのが、現時点の医療での理想とのこと。先進医療の認定を受けるかどうかにもよりますが、両眼で70-100万円程度のコストがかかるそうです。さて視力の回復にどれだけコストをかけられるかどうか、選択肢があるということは良いこと、それぞれの家計の考え方によるのだと思います。

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親の介護は9割逃げよ 「親の老後」の悩みを解決する50代からのお金のはなし

読者の対象は、高齢期の親のことが気になりだした人。自分のその一人です。現代は超高齢社会、人生100年時代です。健康寿命が延びるのは大変喜ばしいことですが、健康寿命の後、いわゆる要介護者となってからが課題です。一般的には、医療の充実に伴い介護期間も長期化しつつあるといわれており、介護需要・ニーズはますます増大していて、公的サービスだけに頼れるのか不透明です。

<ライフシフト 100年時代の人生戦略は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50430104.html

公的サービスに頼らず、自助、すなわち家族だけでそれを支えようとすると、最終的には介護離職という不幸なスパイラルに陥る危険性もあります。仕事・家庭を持った子が、離れて暮らす親を放っておいて、自分ばかりが幸福でよいのだろうかと、後ろめたくなり、親の面倒を見るために会社を退職する。これは、自らの収入源が絶たれるとともに、先の見えない介護に肉体的にも精神的にも、介護者は追い詰められてしまいます。

親子が共倒れにならないために、バランスをとる必要があります。介護が大変になるのがわかっているからこそ、親世代も子ども世代も、きちんと厳しい現実を知り、それに対してきちんと備えをしていくしかない。具体的に不安に感じているものの正体さえつかめれば、それに対する対処法も見えてきます。これからは、子が親を支えると同時に、親自身も自分を支える準備をすることが大切と、本書は結論づけています。具体的には、認知症や介護に対する心構え、住まいや資産、家計の管理、相続や葬儀、お墓についての備え等、それぞれの立場は違うので完全な正答ではないものの、ヒントを与えてくれます。 

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タイトルは、まるで親の介護はなるたけやらずに、ほっぽりだす!的なニュアンスですが、実は、真面目に、現実的な思考・行動を事前に、考えることができる良書でした。離れて住む親を持つ人には、必ずや有用な情報となるはずです。

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喰う寝るふたり 住むふたり 日暮キノコ著

主人公は、交際10年、同棲8年目のアラサー・カップル、町田りつ子(りっちゃん)と野々山修一(のんちゃん)。ほのぼのと、互いにひかれ合っていつつも、それぞれの思いが一致しない様子が、同じ場面を男女両方の視点から2回、描いた恋愛マンガです。

同じシーンでも、女性の側の思考・受け止め方と、男性のそれとは、やはり違うんですね。現実にありそうなことで、我が身を振り返ってしまう。結構、カップルや夫婦の実生活の振り返りに役立つかも。

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1巻が面白かったので、全5巻まで、あっという間に読んでしまいました。今は何でもlシェア世代ですから、こういうマンガこそ、(買わずに)マンガ喫茶等で読破するのが、時代の流行なのかもしれませんね。

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続・明治維新という過ち 列強の侵略を防いだ幕臣たち

「歴史は勝者が作っている」という前提で、明治維新の背景を独自の視点で解説した、原田伊織氏の「明治維新という過ち」の続編です。前著は、吉田松陰をテロリストと決めつけ、明治維新に影響を与えた水戸学をけちょんけちょんに断罪している本でしたが、今度の続編は、幕臣側からの視点です。国体を維持しつつ漸進的な開国を目指し、港湾整備や軍事力の増強を計画的に進めてきた、良識ある幕臣たちの活動。これらは、「明治維新=正、幕府=悪」という単純な歴史観の下では、歴史的に完全に葬りさられてきました。

当時は、隣国の中国では、イギリスによってしかけられたアヘン戦争(1839年)での5港の開港そして、香港を割譲させられました。その後のアロー号事件(1856年)により、英仏に対する賠償金の支払や、円明園(清代に築かれた離宮)で略奪や焼払いを受けました。最終的には、天津の開港、イギリスに対し九竜半島を割譲させられました。そんなイギリス・フランスが強大な軍事力を背景に日本に出兵する可能性をもほのめかして、江戸幕府に圧力をかけていた上での外交交渉には、危機せまるものがあったと思います。

そんな中、老中阿部正弘の決断により、江戸幕府は歴史的な対外政策の転換を行い、対外強調路線に踏み切った。その後の大老井伊直弼は、「開国vs攘夷や尊皇vs幕府」の理念的・教条的な対立からの「会議は踊る、されど進まず」でなく、江戸幕府に委ねられていた「大政委任」の政治システムを踏襲し、「決められる政治」にした。その間に、阿部正弘が登用した岩瀬忠震・水野忠徳・小栗忠順やの幕府の若手官僚が、軍事力を背景にした英・仏・露・米と激しくやり合って、近代日本の基礎を構築しつつあった。
それをストップさせたのが、勤王・尊皇攘夷・倒幕・王政復古のスローガンを掲げた薩摩・長州勢力。機運に乗じて、政権を奪取したけれど、現実の政策としては、幕末の幕臣たちが築きつつあった富国強兵・殖産工業政策の踏襲でした。

<明治維新という過ちは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44171957.html 
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・岩瀬忠震(外国奉行) 日米修好通商条約に署名。講武所・蕃書調所・長崎海軍伝習所の開設や軍艦、品川の砲台の築造に尽力。ロシアと日露和親条約締結。

・水野忠徳(外国奉行) 日英修好通商条約、日仏修好通商条約に署名。アメリカのハリスと英国の初代駐日外交代表オールコックが組んだ米英連合を相手にし、壮絶な通貨の交換比率交渉(内外価格差を利用して、日本から大量の金小判の流出を招いた、ハリスとオールコックは多額の差益をフトコロに得た)を展開し、鋭い知性でハリス、オールコックとやりあった俊英。小笠原諸島に赴き検分し、日本領であることを確認させる。

・小栗忠順(外国奉行) 横浜に幕府の製鉄所(現在の米軍横須賀基地)を作り、明治期の国力を支えた。その功績が逆に恐れられたのか、戊辰の役では東征軍に真っ先に殺害される。明治期になって、大隈重信が言った言葉は、それを表しています。「我々が今行っていることは、小栗の単なる模倣に過ぎない」と。

・阿部正弘(老中)
日米和親条約の締結により対外協調路線を敷いただけでなく、列強と外交関係を持つことにより技術導入を図り、それを通じて列強に対応しうる国家体制を造りあげるビジョンを持っていた。軍事力を付けるための講武所や長崎海軍伝習所の創設、西洋砲術の導入・推進、造船技術向上のための大船建造の禁の緩和、洋学研究教育機関としての蕃書調所の開設等を実施。これらの富国強兵政策は、明治の日本の手本といっていいでしょう。そして最大の功績は、小栗忠順らの若手幕臣を育成・東洋したこと。
(唯一の失策は、日米和親条約の締結の前に、朝廷の意向を伺い、大政委任の原則を破ったことと、諸大名にも意見を諮問してしまったことで外様大名の幕政参画の道を開いてしまったこと)

・川路聖(勘定奉行・海防係)
不凍港を求めるロシアの代表プチャーチンと外交交渉し、軍事力をバックにしたロシア、それがない我が日本というハンデがありつつも、粘り強く交渉し、日露和親条約締結にこぎ着ける。

<ヴェルニー公園と小栗上野介忠順は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/38926432.html

モスバーガー 電話注文

モスバーガーは、ファストフードのカテゴリに分類されるかどうかは、議論が分かれるところです。それはともかく、ハンバーガー単体しては、独自の路線行っているし、味はかなり高レベルだと個人的には思っています。特に「モスバーガー」のはみ出すぐらい大量に入っているオリジナルソースは、トマトの甘みと肉汁が合わさっていて、これに肉とバンズがからまると、なんとも美味しい。

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そんなモスバーガーですが、問題は、注文してから調理を始めるので、注文から提供まで、時間がかかるところ。早くて数分、混んでいれば10分以上待つ必要があります。一生懸命、調理してくれている姿を見れば、美味しいハンバーガーのために待つのは当然。とはいえ、ファストフードとはいえず、急ぎのときには、ちょっと使いづらいのも事実。

それを解決するのが、電話での事前注文です。電話で料理と数、受け取りの時間さえ伝えておけば、その時間にちょうどできあがるように、調理の時間を調整してくれるのです。あとは指定の時間に来店し、商品を受け取るだけ。その場で食べても良いし、テイクアウトもOK。

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一度、電話注文を経験すると、待たなくて良いこのサービスはやめられそうにありません。マクドナルドでも電話で注文し、自宅に届けてくれるデリバリーサービスが始まりましたが、注文の最低金額等があり、使い勝手が良いとはいえない。

<マックデリバリーは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/19243902.html
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テイクアウトだと自宅でゆっくり食べられるし、ドリンクも自宅で好きなものを飲めるのも良い。

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モスで、必ず注文するのは「モスバーガー」ですが、サイドメニューも結構好きです。マックのチキンナゲットは、中国産で異物混入事件がありました。一方、モスバーガーは、トレーサビリティがしっかりしているという信頼感があるので、このチキンナゲットも信頼できそう(な気がする)。これが顧客ロイヤリティということなのでしょう。

<マックカフェは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/20414367.html
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価格は、マックに比べ明らかに高いですが、食物の安全に対する信頼性を重要視する方々は、多い。お昼時には、例え、待つとしてもモスを選ぶ方々(女性が多い?)は多いですね。

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ちょっと割安な、朝モス。利用したい。

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大家も住人も幸せになる賃貸住宅のつくり方 青木純著

入居者が壁紙などを自由に選ぶことができる「カスタマイズ賃貸」を実践し、築25年の賃貸マンションで入居者待ちの行列を生んだオーナーの著書です。著者の青木純氏は、東京・池袋にある賃貸マンション「ロイヤルアネックス」などの不動産賃貸を行う「メゾン青樹」の4代目オーナーです。大学卒業後、中古不動産の仲介実務や不動産ポータルサイトの運営を経て、2011年1月に大家業を継ぎました。しかし直後にリーマンショックが発生し、築25年超、13階建て63戸のマンションの空室率は、30%近くに達したそうです。それが、このカスタマイズ賃貸をきっかけに今や120人!が入居待ちになる部屋もあるそうです。もう、ロイヤルアネックスは、リノベーション業界で知らない人はいないくらい、有名物件です。

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かつて(そしていまでも?)大家としての住宅系不動産管理の基本は、入居者の窓口を管理委託会社に一本化することといわれていました。なぜなら、入退去の管理やクレーム処理を直接、入居者からオーナーにさせると、(一人しかいない)オーナーは対応しきれず、関係が破綻してしまいがちからです。破綻までいかなくとも、入居者から解約予告や修繕要望が立て続けに相次ぐと、オーナーの精神衛生上もよくないからです。しかし、著者はその真逆を行き、入居前もそして入居した後も積極的に入居者とのコミュニケーションを続けたところに、これまでの常識から離れた第一歩がありました。

これまでの不動産管理は、入居者層のターゲティングせず、万人受けしそうな白い壁、汎用品のキッチンや建具を、大家側が選定・発注。退去後も、原状回復のみを繰り返して、次の(顔の見えない)入居者からの申し込みを待つ、というサイクルでした。

その結果が、何が起きたかというと、自分ならこの部屋に住みたいかという問いに答えられないということ。そういうときに「愛ある賃貸」という言葉に出会ったそうです。「愛ある賃貸住宅を求めて NYC, London, Paris & TOKYO 賃貸住宅生活実態調査」という書籍の中に、「賃貸住宅ビジネスは、『きずな』という目に見えないものを維持し続ける、いわば愛のビジネスである」との記載があり、「住み手にとって愛着が生まれる賃貸」を考えるようになりました。

そして、入居前から入居者と複数の打ち合わせをしたうえで、壁紙を自分で選んでもらうということにしました。すなわち個別マーケティングですね。この壁紙選び自体がコミュニケーションのきっかけになり、(入居審査もかねて)この人と一緒に暮らしたいかという視点で、考えるようになる。入居者を一緒に理想の空間をつくるパートナーとして巻き込んでいく。こういったことをやりたい入居者は、間違いなく「暮らしに前向きな人」。この層がマンションの雰囲気を変えていき、まちの雰囲気が変わっていく。

改装代はオーナー負担ですから、月額1万円の家賃アップで(中長期的に)回収していくことになりますが、自分で選んだ壁紙に愛着を感じ、退去は少ないようです。ちなみに、壁紙職人さんも自分の仕事を認められ、さらにやる気になるそうです。

著者の結論は、「大家業はエンターテイメント業」ということ。自分の賃貸を愛し、そこに住む人と一緒に楽しめるか。そういった入居者を喜ばせる活動である大家業を子供たちのあこがれの職業にすることが目標だそうです。

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スープで、いきます。 秋野つゆのペルソナマーケティング

「Soup Stock Tokyo」(スープストックトウキョー)は、首都圏の駅を中心に約60店舗を展開する飲食店です。この企業、マーケティングの世界ではかなり有名事例なんです。実際に自社の商品やサービスを使ってくれるであろうモデルユーザー(ペルソナ)を作り出し、そのユーザーのニーズを満たすような形で商品やサービスを設計するというマーケティング手法(ペルソナマーケティング)です。

Soup Stock Tokyo の成功は、ペルソナマーケティングにあるといわれています。想定されたペルソナの名前は「秋野つゆ」さん。37歳の女性で、都心で働くキャリアウーマン、装飾性よりも機能性を重視していて、フォアグラよりもレバーが好き、プールでは平泳ぎではなくクロールで泳ぐ、というような属性を、設定。そしてこの秋野つゆが満足するであろう、メニュー、店舗の場所や雰囲気を考えていきました。その結果、わずか10年で店舗数50店を超え、売上高40億円も超える、という成功。その秘密は、顧客像(ペルソナ)のみが満足するように商品やサービスの設計を行うペルソナ・マーケティングでは、自然と商品・サービスが特徴ある魅力的なものになってくるというものです。

<スープストックトーキョー オマール海老のビスクスープは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45113489.html
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ここの創業者・著者の遠山正道氏は、創業当時は三菱商事の社員でした。出資も三菱商事やケンタッキーフライドチキンからあおぐ、いわゆる社内ベンチャーです。しかし創業当時は、飲食の素人がてがける商品開発や運営にうまくいかず、長時間労働と過酷な経営で、かなりのブラック企業だったらしい。しかし、それを乗り越えてからの経営拡大もスゴイ。

著書の中には、創業当時に作成した、企画書全文が掲載されています。「スープのある一日」「スープのある風景」という全体のコンセプトから、具体的な詳細の店舗のイメージまで記さ、それが物語的になっている。これだけでも、企画書の書き方のお手本として読むべき。

実際のところ、創業時には「スープで腹一杯になるのか」、「夏はどうなんだ」、「価格が高すぎる」等、周囲から猛烈な反対にあったそうです。実際のところ、ファストフードというカテゴリで考えれば、ランチでも1000円近い客単価の想定は高すぎるでしょう。しかし、秋野つゆという女性が気軽に入れるお店、自宅では実現できないクオリティのスープがいただけるお店としては、独自のカテゴリを作ったといえるでしょう。敵と異なる土俵を作って勝つ、ゲームチェンジをする、機能(メニュー)を絞ることで、強み(味・価格)を出すという戦略は、まさにブルーオーシャン戦略といえると思います。

お金2.0 読書会

お金2.0は、これまでの資本経済から、価値経済へシフトしていくだろうことを予言した本です。著者の佐藤航陽氏は、福島県出身で、貧しい母子家庭に育ったそうです。早稲田大学で弁護士を目指すも、弁護士になるまで最低6年間かかることに絶望。1年で退学し、自ら起業。マザーズ上場までこぎ着け、世の中の仕組み、特にお金の流れに詳しくなりました。

これまでの貨幣が交換のツールである実体経済は、すでに過去。増殖・肥大化を続ける金融経済が、すでに実体経済の規模を凌駕し、その割合は1:9だそうです。世の中のお金の流れの9割が、実体経済でなく、デイトレード等の金融経済になっている。

これからは「価値」が重視される経済になるだろう。その「価値」の内容としては①有用性②内面的価値(愛情や共感、信頼等)③社会的価値(社会全体の持続性等)。これまでの実体経済・金融経済は、①にのみ着目。なぜなら②③は測れないからです。しかし①のみでは世の中は動かなくなってきています。②③こそ重要と考える層が増えているから。実際に、家族や友人との関係性は大事だし、有用な社会貢献活動をするNPO団体等は、世の中からリスペクトされています。

近いうち(もうすでに?)、②③が重要視される、バーチャルなゲーム経済圏や、時間経済圏等、リアルの実体経済圏と平行して複数の経済が存在するようになる。そして個人は、自分がどの経済圏(複数)に所属するか、自らの選択で選ぶようになる。

<結論>これからはお金のためでなく、価値のために働く。

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今回、この読書会を企画してくれたのは、鳥藤本店の梅村武之さん。事前に読破してこなくても参加できる、おもしろい進め方でした。特筆すべきは、本を物理的にバラバラにしてしまうこと。
1. 自己紹介(5分)
2. 本の簡単な全体説明(5分)
3. 本を参加人数分で切り分ける
4. 担当のパートを読んで、7枚の紙のまとめる(40分)
5. ホワイトボードに、まとめたものを貼り出す
6. それぞれが担当パートを発表
7. 対話
8. まとめ
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自分のパートを、まとめたものを口頭で説明。

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人により大事な言葉が違うのが面白い。

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私も楽しく積極的に参加させていただきました。

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コチラが私がまとめたもの。

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医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方

医者が教える食事術 最強の教科書の著者は、牧田善二氏。糖尿病を専門とする医療現場で活躍する現役の医師です。これまでの(なんとなく)健康に良い本とは、一線を画し、(なるたけ)医療データと統計データというエビデンスをベースに、あるべき食事法を紹介しています。

・不調の原因の九割は「血糖値」
・食べる順序で太り方が違う
・オリーブオイルと白ワインはやせる
・果物をジュースにしてはいけない
・炭水化物は「脂質」と一緒に食べる
・卵のコレステロールは気にしない
・プロテインの過剰摂取は腎臓を壊す
・シワ・シミ・ニキビも糖質が原因
・コラーゲンは食べても効かない

等、いわゆる「糖質制限」を勧める本です。ダイエット本には流行廃りがつきものですが、今の流行は糖質制限といって良いでしょう。趣旨としては、太るのは、カロリーの過剰摂取ではなく、糖質の過剰摂取によるものだというもの。さらには、糖質摂取過多は、肥満だけでなく、血糖値の上昇を通じて、糖尿病他、様々な病気の元となるというもの。ここから「病気や不調の原因の9割は血糖値」という仮説ができるわけです。この仮説自体は、万人単位での検証はされていないけれども、著者はそれを医療現場感覚で、確かであろうと(批判を恐れず大胆に)書いています。

現在は、でんぷんや糖質を摂ることが、トウモロコシやじゃがいもの栽培拡大により、1000年前に比べて圧倒的に容易になりました。カロリーベースだけ見れば、飽食の時代と断言できます。逆に、価格の安いファストフードほど、カロリーが高いともいえ(マッ○や、牛ど○等)、食にお金をかけなければかけないほど、糖質やカロリー過剰摂取になりがちともいえます。そういう時代に生きているからこそ、知識をもって食を選択しないと、知らない間に身体が蝕まれてしまう。これが健康格差社会ということか。

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私も、ここに紹介されている糖質制限を数ヶ月試してみました。当初は、食欲を抑えるのに辛いこともありましたが、糖質の代わりにタンパク質(肉・魚・卵)や野菜の摂取は、逆に奨励されており、満腹感はOKでした。ご飯・パン・麺をはじめとする主食(糖質)がなければ、パワーが出ないといわれていましたが、そもそも事務職はパワーを使うような仕事でもありません。

感じたのは、食後感じていた体温の上昇や、血糖値の上昇を感じなくなったことです。これが、いわゆる「グルコースインパクト」だったということは、後から知りました。グルコースインパクトは、血糖値の上昇をだけでなく、その後の急降下、インスリンの出し過ぎ等、あまり良い影響がないといわれています。

この本で、唯一、あれ?と思ったことは、タンパク質のかたまりであるプロテインの過剰摂取を禁じていること。そもそもプロテインパウダーとして使われてる原材料はその殆どが牛乳若しくは大豆なので、そちらは良いの?と思いました。どうもプロテインの原材料が問題ではなく、プロテインはそもそも食品工場での加工生産物であり、その加工プロセスで加えられている各種添加物が問題だろうということのようです。著者は、狩猟採集の時代と人間のDNAはほとんど変わっておらず、その当時の生活をすることがどれだけ健康にいいかということを主張されています。確かに食糧と現代の生活とミスマッチが、成人病を引き起こしているということに賛同します。確かにプロテインは縄文時代にはなかったものですが、全世界で(おそらく数十万人?)のボディビルダーや、アスリートがプロテインをずっと愛用していて(過剰に?)、大きな問題が発生していないので、ここはどうかなあと思いました。これについては、後世の研究者が調査・発表することでしょう。

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週刊ダイヤモンドも、最強の食事術について特集を書いています。長生きする統計データから導かれる10のルールは、コチラ。まあ、結論からすると、極めて真っ当な常識でした・・・(笑)
1. 死ぬまで働く
2. 生きがいを持つ
3. 徹底的な健康チェックをする
4. 医者を選ぶ
5. 坂道を歩く
6. 豆類をたくさん食べる
7. 多種類の野菜をたっぷり食べる
8. チョコレートを食べる
9. 食べすぎない
10. アルコールをたしなむ(ビール、日本酒はNG)

天孫降臨 こうの史代著

著者のこうの 史代さんは、広島県広島市西区出身のイラストレーターです。映画化され、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞も受賞した、「この世界の片隅に」の著者といったほうが通りが良いかも。

そんな著者が、古事記のシナリオを忠実にをイラスト化したのが、「ぼおるぺん古事記」の三つの巻です。古典はどうしても字面だけを読み解くことに注力せざるを得ないので、一般人がなかなか楽しむところまでたどり着かない。からこそ漫画の根本である「どんな人にもよりわかりやすく伝える」という難しい仕事を実現してくれていることは、本当にありがたい。神話のマンガ化はいくつもあるけれど、なんといってもこの本の特徴は、セリフ(ふきだし)がなく、原文をそのまま載せていること(注釈を付けてある)。文字自体はわからなくても、絵の雰囲気から、文字が示すところがなんとなくわかってくる。

日本人なら、こどもだけでなく、ぜひ大人も読んでおきたい一冊です。

<この世界の片隅には、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/49938911.html 
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本気になって何が悪い 新鉄客商売

著者は、2000年代にJR九州の社長として、万年赤字の会社を収益の出る会社に変えた立役者です。JR九州は、国鉄のが分割民営されたときから、JR.北海道・JR四国とともに「三島会社(さんとうかいしゃ)」と呼ばれ、東海道新幹線や山手線のようなドル箱路線を持たず、経費ばかりかかり運行収入がみこめない地方ローカル線ばかり抱える会社でした。そのため、分割民営時に、数千億円の基金を持たされ、その運用益で営業赤字を埋めるよう要請されていました。しかし、当初7%を見込んでいた運用益は、低金利化で1-2%となり、とてもその運用益の額では、鉄道の営業赤字を補てんしきれなくなっていました。

そこで、JR九州は鉄道の営業赤字を補てんすべく、日韓国際航路「ビートル」の開設から、外食事業の黒字化そして東京進出、JR博多シティ、農業参入、ななつ星など新規事業を次々と立ち上げてきました。その結果、2017年には株式上場を果たし、一流企業入りしました。そんなJR九州の分割民営化から株式上場に至るまでの社内のストーリーが、著者一流のユーモアたっぷりに紹介されています。

2000年当初は、上場準備のため会計監査をやっており、当時私は監査スタッフとして、毎月JR九州に通っていた時期がありました。鉄道会社が、国際船を運行していたり、居酒屋やホテルを直接経営していることに、非常に驚いたことを覚えています。そしてなんといっても、JR九州の若手スタッフが、非常に優秀で、かつ底抜けに明るい(これはベテランも同じ)。非常に風通しの良い風土だと感じていたのも、この本で実感しました。 

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ゆふいんの森・ソニック等、カラフルで先進的なデザインの電車が有名ですが、当時は、批判的な意見も多かった。それもななつ星の大成功で、過去の話ですね。そのななつ星設計の水戸岡鋭治さんとの対談が興味深い。改めて、唐池さんと水戸岡さんの二人三脚で、時には激論を交わしながら、車両のデザインや設計をやってきたのですね。他の運輸会社が、ななつ星の成功を見て、水戸岡さんをワンポイントで起用し、成功を目論むのとでは、背景やストーリーの重さがまるで違う。

JR九州の鉄道経営は、赤字であることがある意味宿命づけられていて、株式上場など夢のまた夢、とあきらめる向きは多かった(当時、私もうすうす感じていました)。それを著者は「本気になって何が悪い。夢をみて何が悪い。そう思いながらここまでやってきた」から株式上場までこぎつけることができたと説きます。「JR三島会社」の一社として、本州のJR三社とは区別されたことにより感じた「逆境と屈辱」と、なんとなしないと会社がつぶれるという気持ちが、鉄道事業の改革と新規事業への挑戦に本気で取り組ませたのだそうです。

また、著者は「氣」の大切さについても、複数回言及しています。氣を充実させることで、人が職場が元気になり、業績がよくなる。そのためには、
①スピードのあるきびきびした動き
②明るく元気な声
③スキを見せない緊張感
④よくなろう、よくしようとする貪欲さ
⑤夢見る力
という5つの法則を哲学として持ち、実践。

意外だったのは、まちづくりの大切さについて言及されていた点。①安全安心、②歩く楽しさ、③食と買い物の3つに加え④地域の共同体意識だといいます。
①の安全安心は当然として、②人と人、人と自然、人と歴史が感じされること、そして③美味しい地元の料理が五感で味わえ、お土産を選ぶ楽しさを体験できることの望ましい、そして④おらがまちは、おらたちの手でと、魅力あるまちにしようという気持ちを本気で抱く人がどれだけいるか。まちづくりは決して観光客のためだけのものではありません。住んで良し訪れてよしのまちづくりを目指す。その本気のまちづくりは、住人にも生きる自信と誇り、そして笑顔をもたらすことができる。

成功の要諦は、次の3つだといいます。夢見る力、「氣」を満ちあふれさせる力、伝える力だと言います。前の2つは前記とかぶりますが、「人に情報を伝える」大切さについては、なるほどと思いました。声が通ること、その大きさもそのひとつ。何度も繰り返すことや近づいて話すこと、氣を込めて話すこと等、自らの体験から語る言葉は、伝わってきます。

最後に「本気」の学びとして、著者のまとめ18個が掲載されていました。
1. 逆境と屈辱は、人と組織を強くすることがある
2. デザインと物語は、いい仕事・いい商品・いいまちづくりには不可欠
3. 武者修行は最高の鍛錬の場
4. 継続は力なり。継続するにも力が要る
5. 熱意と準備、そして密度で交渉の成否は決まる
6. 手間を惜しまずやりたくなる夢を、リーダーは描くこと
7. 夢の実現後、すぐに次の夢を描くことが人を育てる
8. 有言実行の誓いと言霊が夢をかなえる
9. 何事も最初が肝心、スピードも肝心
10. 激論を戦わせた後は真実が見える
11. 公平かつ誠実な商いはブランド価値を高める
12. 新規事業の成否は、ひとえに「ヒト」にあり
13. 農業はすべてのものづくりの源
14. 人はどうあがいても、大自然にはかなわない
15. いかなる場面でも、競争は力なり
16. おいしい食事一度にもビジネスのタネはある
17. まちづくりは成果以上に、成果にいたるプロセスが大事
18. 「夢」と「氣」と「伝える」、この3つの力が人をその気にさせる
19. 伝えても、伝わらなければ、伝えたとはいえない

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幕末薩摩英雄図鑑 人物相関図

幕末・明治維新時に活躍した薩摩藩士を中心に、50名の幕末の英雄をイケメンのイラストで紹介する本。一番の特徴は、史実やエピソードだけでなく、当時の英雄たちの人物相関図が、各人ごとに紹介されていること。これにより、盟友・敵対関係・親子親戚・上司部下の関係等が再確認でき、それが重畳的にわかることで、いろいろなことが想像できてきます。

ちょうどNHKの大河ドラマで「西郷どん(せごどん)」が始まりましたので、紹介される薩摩藩士の背景がわかって面白い。西郷隆盛/大久保利通/島津斉彬/島津斉興/島津久光らは、あまりに有名ですが、それらを支えた家老の調所広郷、島津家の存亡の危機となったお由羅騒動の主役、島津久光の側室お由羅、西郷隆盛や大久保利通を引き上げた小松帯刀、実業家へ転じなければならなかった五代友厚の理由等、かなり知的好奇心にかられる内容でした。

イケメンの画は、賛否あるでしょうが、先人の歩みを理解するためにとっつきやすくアプローチしているという点では、高く評価すべきものだと思います。

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孤独のすすめ ハローワーカー嫌老社会 五木寛之著

本のタイトルから、「老いていく過程で、それぞれの自由な孤独を楽しみましょう」という内容だと、勝手に思っていましたが、まったく違っていて驚いた。著者は過去に「嫌老社会を超えて」という本で、社会保障(年金受給額の世代間の格差を含む)の世代間闘争や暴走老人に警鐘を鳴らしてきました。実際、現実社会においても、老人による交通事故報道が後を絶たないのも事実です。

「嫌われる、迷惑をかける老人」にならないためには、どうすればよいか。老いに抗わず、等身大に受け止め、工夫して楽しむには、どうすればよいか。高齢になっても元気に前向きには(精神的にも経済的にも)誰もができることではないことも事実。

著者は「高齢者の場合、前を向いたら死しかない。それよりは、あの時はよかった、幸せだった、楽しかった、面白かったと、さまざまなことを回想し、なぞっていったほうがいい」と主張します。また、昨今の断捨離ブームに対し逆に、「何もないところで回想の抽斗を開けるのは簡単ではない。モノがあることで、そこから記憶が引き出されるのだから、どんなモノでも捨てずにとっておくことには大きな意味がある」と主張します。なるほど、実践できることを、84歳の著者自らの体験も交えて「賢老のすすめ」本といってよいと思います。

それにしても、「下の勤労者世代」との対立が先鋭化しつつある点が気になります。国民が国の未来に対して希望を持てない現実社会(という人が多いし、マスコミもあおっている)。そのような漠たる不安の中で、その不満を政治ネタや娯楽番組など一時の気晴らしで紛らしている一般大衆。そんな人々の鬱積したマグマが、何らかのタイミングで爆発するのではないか。

著者は、「ハローワーカー」というネット公開マンガを引き合いに出しています。これは、架空の話ですが、究極の嫌老社会、世代間の熾烈な階級闘争、極端な排外主義を表すマンガです。
<ハローワーカーのあらすじ>少子高齢化に悩む日本で、20XX年に老人駆除法が施行。厚生労働省は、失業中の若者を雇って増えすぎた高齢者対策として、老人駆除部隊を編成し、老人狩りを実施。隊員の報酬は歩合制で、老人ひとりを駆除するごとに1万円が支払われる仕組み。こうして高齢者を間引いていくことで、老人の年金や医療費を削減でき、その分を出産や育児、教育費などに振り向けます。老人駆除は順調に進み、出産祝い金は500万円まで引き上げられた日本の出生率は急回復し、戦後最高の第3次ベビーブームが到来します。しかし追い詰められた老人たちが立ち上がり、剣豪を中心として国宝姫路城に立てこもり反撃を開始するというもの。

著者は、こういうマンガのような事態は起こって欲しくないと強く願っている一方、社会のムードが危険が方向にいっているのではと継承をならしつつ、それぞれ個人が行動できる現実的な解決案のいくつかを提案していると思います。

<ハローワーカーは、コチラ>
http://seiga.nicovideo.jp/watch/mg109927
http://seiga.nicovideo.jp/watch/mg112269
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炎の牛肉教室! 山本謙治著

炎の牛肉教室! は、牛の繁殖・肥育・精肉業界の外にいるジャーナリストによるものです。しかし、自ら子牛のオーナーとなり、肥育に係る預託料を継続して支払い、自らの牛を精肉し、販売し、自ら食し、その上で収益を得たという希有な経験を持つ方が語る自らの経験は、貴重です。まさに副タイトルのとおり、NO BEEF NO LIFE!を地で行っている方が、一般消費者がおいしい肉と出会うための方策を本気で考えていると感じました。

ちなみ生育するまで、牧草地で放牧中(120円/日)、牛舎内で肥育中(600円/日)、と畜精肉(9万円)を支払い、かりに一頭が85万円で売れたとしても、そんなに儲かる商売ではないとのこと。そんな中、知らなかった事実が、いくつも出てきます。

・肉用牛の「和牛」
黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種の四種がある。流通されているものの、ほとんどが黒毛和種。なぜなら、日本の牛の価格はほぼ等級制度で値段のランクが決まっていて、サシが入りやすい(霜降り度合いが高い)黒毛和種が、コスパが良いため。

・「国産牛」は乳用種がメイン
ホルスタインは乳用種だが、オスは乳を出さないので、ほとんどが去勢された上で、肥育・と畜される。結果として、日本の国産牛の4割以上が、乳用種ホルスタインが占めているという事実。黒毛和種よりも多い。

・「A5」格付けは、美味しさの評価ではない。
「A」の意味は精肉の歩留まりが高いということ、そして「5」は肉質です。一般的な肉用牛ならA格付け、乳用種ならB・C格付けとなります。問題は1-5の肉質等級です。脂肪交雑・肉の色沢・肉の締まりおよびきめ、脂肪の色沢と質等で、決まってきます。そこで一番重要視されるのが、サシ、すなわち霜降り度合いなのです。よって、A5とは、「肉がたくさんとれて、かつ霜降り度合いが最高レベルに高い」牛を指すわけです。これの基準を決めたのが、日本食肉格付け協会。そこではA5が、肉が美味しいかどうかは言っていない。

ただこのランク付けによって、日本では事実上、A5の肉が最上級ということになってしまい、高価格になったことが、肥育農家の行動に影響を与えてしまった。すなわち歩留まりが悪く霜降り度合いが低い品種は、結果的に価格が下がることになり、生産者としては、在来種である褐毛和種・日本短角種・無角和種が味わいが深い肉であっても、経営を考えると、黒毛和種に転換してしまうことが合理的なわけです。

そもそも美味しい肉って何だろう?と考えてしまう。ちなみにA5の肉には、粗脂肪量が50%を超える肉も多いそうです。ここまで来ると、「赤身肉の中にサシがある」のではなく、「サシの中に赤身肉がある」状態ではないか。そんなにサシが欲しければ、赤身肉の中に人工的に牛脂を加えるインジェクション加工肉で良いではないでしょうか。

<インジェクション加工肉は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46849651.html
51

そもそも肉の美味しさって、油ではなく、タンパク質ですよね。そう考えるとサシ信仰は、かなり妖しくなってきます。ちなみに著者が提唱する牛の味を決定する方程式は、以下のとおり。
牛の肉の味=(牛の品種 * 餌 * 育て方)* 熟成
すなわち、和牛かどうかという品種のみならず、どういう餌を与えたか(輸入コーン主体か、それとも牧草か)、どう育てたか(牛舎内のみか、それとも放牧か)、何ヶ月肥育したか(22ヶ月以内で出荷するか、それ以上育てるか)、肉を低温熟成させるか否か。

低温熟成期間として、著者が提案しているのは、と畜後20日以上。これだとかなり「見た目の鮮やかさ」がなくなり、肉の色が暗褐色になるそうです。このような変色が、スーパー店頭で購入する一般消費者に敬遠されがちなことは、明らかですね。では、われわれはどうすればよいか。著者の提案は、スーパーの小売店舗での商品にも、必ず個体識別番号10ケタが表示されており、これが日本独自に進化を遂げた牛の個体識別番号でえす。これは牛の戸籍謄本のようなもので、品種や性別、生年月日、出生地、出荷日、と畜日等がわかります。特に、生年日とと畜日との差が肥育期間を表し、これが長いほうが、一般的に味わい深いものになるらしい。スマホからでも確認できるので、ぜひスーパー店頭ではこれを活用しよう。

<おまけ>海外産の牛肉についても、著者は感想を述べています。
・アメリカ
米国の肉牛は99%、肥育ホルモンを投与して生産している。基準内であれば人体に影響はないと言われているが、22ヶ月以内で出荷できるくらい大きくなるので、USビーフは味わいが薄い。

・オーストラリア
日本の牛のほとんどが、輸入コーン飼料を食べさせて肥育するが、こちらの牛はほとんどが牧草地で草を食べて大きくなる(グラスフェッド)。いろいろな味わいがある。

・フランス
赤身肉を好む。サシ・霜降り肉など捨てられてしまう。日本と全く価値観が違う。
 

武士道 The soul of Japan

「武士道」新渡戸稲造が書いた名著です。世界を魅了する日本人魂の秘密、すなわちThe soul of Japanを、西洋人に理解できるように明快にしたこと。それはとりも直さず、現代の日本人にとっても、先達の思想行動様式を改めて頭で理解する伝手となります。私たちの祖先が蓄えてきた人生の宝のエッセンスをマンガで表現したコレは、とても意義がある。

そもそも新渡戸稲造が、武士道を英語で出版するきっかけは、ベルギーの法学者ラブレーと教育・思想について議論したこと。そのときラブレーは、宗教教育こそがこどもに道徳を身につけることだと主張。新渡戸は、日本に宗教教育がないのに、なぜ道徳心を持つことができるのかに、疑問を持ち、独自の調査・分析をして、それが「武士道」、いわゆる西洋のノブレス・オブリージュ(高い身分の人は、それだけの義務を負わねばならない)もしくはフェアプレイであることに気づきました。その日本人の精神を欧米の人に知ってもらうために、英語で出版したわけです。

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 いろんな本で紹介されていますが、私の理解では、武士道の根っこに流れているのは、次の3つ。
①仏教(運命を受け入れる・宇宙の摂理と人との調和)、②神道(自然崇拝・祖先崇拝・愛国心・忠誠心)・③儒教(仁・義・礼・智・信)。

これをベースに、サムライは「名誉」と「忠義」のために行動した。名誉は人間としての尊厳。恥をかきたくないという気持ちから正当な価値観が生まれ、人間として正しい行いへと導く。そして忠義。武士道を育んだ封建制の日本では、主君と家臣との間の上下関係こそが、あらゆる人間関係の中心だった。その関係性を支えたのが「忠義」。この点は現代社会とちょっと違和感があるかもしれません。

新渡戸が日本と欧米の結婚に対する価値観の違いについて言及していることも興味深いです。すなわちアングロサクソン・キリスト教では、たとえ結婚しても夫婦は別人でそれぞれのひとりの人間として考える個人主義。それに対して日本人は、結婚すると夫婦は和合して一心同体のものとなる。互いを自分の半身と考える、というものです。新渡戸は、だからこそ日本の夫は、自分の妻を、他人に対する礼儀上、謙遜しおとしめるように呼ぶという慣習につながったと分析しています。なんと明快でしょう!

こんな武士道が、江戸時代に町人にも昇華し、「大和魂」へつながっていきました。これを本居宣長は、「桜」にたとえました。すなわち純真であり、とげや毒がなく、華美を誇らず、生死を自然に任せる覚悟を持つこと。その気品と優雅さを持つことこそが、武士道と大和魂の神髄、すなわち理想の日本人像だということ。

あらためて、日本人とは?につい考えさせられました。先達の残したものは、あまりに偉大です。



14歳からのお金の話 池上彰著

「世の中の不思議を、お金から考える」。おかねって、そもそも何?原点は物々交換にありました。日本経済を広く知る池上氏ならではの本です。14才のみならず大学生にも読んで欲しい(さすがに、社会人にとっての常識であってほしい・・・)。

考えてみると、日本の学校教育は、お金を真正面から教える教科がない。そもそも学校の教諭が知らない(教育カリキュラムに存在しない)し、民間企業の就業経験がないのだから、子どもたちに教えられるはずがない。その意味でも、お金にまつわる基本を丁寧に解説することに、大きな意味があると思います。

1. お金とは何か?:お金の成り立ち・役割、お金の貸し借り・金融機関
2. 分業で人間は豊かになった:分業、値段、需要と供給、外国との分業、円安/円高
3. 株式会社で人類は発展した:リスクを限定して投資する仕組みの誕生、株式市場、現代の会社の役割
4. 景気はよくなったり悪くなったり:景気とは、インフレ/デフレ、バブルの誕生
5. 豊かになるためには国が必要だ:国の役割・税金、年金、財政、規制の善悪
6. みんなが豊かになるためには?:資本主義/社会主義、グローバル化、格差をなくすには

大人がまじめに読んで、なるほど!という部分は少ないだろうけれど、小中高(大学生も?)には、非常にオススメの本でした!

29

 

ユニクロ潜入一年 横田増生著

私、ファストファッション「ユニクロ」ヘビーユーザーです。暖パン、アンクルパンツ、そして定番フリースは、ほとんどユニクロ製品です。その品質と価格のバランスと、日本人の体型に合った飽きのこないベーシックなデザインは、秀逸といって良い。日本ファッション界の金字塔といっても良いと個人的には思っています。そして、産業界でもユニクロ経営をもてはやす傾向が高い。SPAや店舗展開等、良い話題に事欠きません。

さて、そんな「勝ち組」のユニクロですが、批判的に見ている方もいらっしゃるのですね。ユニクロの
柳井社長のワンマン経営と、疲弊する店舗現場を、指摘しているのが著者。なんといってもその特徴は、自らユニクロ店舗で1年以上にわたってスタッフとして働き、その見たこと経験したことを、そのまま書く「潜入ルポルタージュ」です。著書のタイトルも「潜入」という、あまりにダイレクトな表現が使われています。ユニクロに関するルポルタージュ本としては、「私たち「ユニクロ154番店」で働いていました」を読んだことがありますが、それよりもかなり批判的な書きぶりです。

<私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/25612167.html
25

著者が、手厳しくしてしているのが、店舗でのサービス残業、人手不足、パワハラ、無理なシフト、出勤調整で人件費抑制、さらには海外協力工場での搾取・・・今まで消費者目線で、ユニクロ万歳、ユニクロ着てオトクにハッピーだけでは済まされない、経営の現実の側面を見せていただきました。モノを見るには、複眼思考が必要だと改めて、肝に銘じました。

長友佑都の食事革命 長友佑都著

(自称)世界一のサイドバック、長友佑都。セリエA・インテルレ・ミラノ所属の超一流のサッカー選手であることは、間違いありません。その長友は、ストレッチと体幹トレーニング、そして食事の改善で、選手としてのパフォーマンス向上を主張しています。その自らの体験を基に語るので、めちゃくちゃ信用力がありますね。

実は、30歳を目前でサッカー人生の岐路に立ち、あまりに乱れた食生活(パスタやドルチェの食べ放題)の改善だったそうです。結果、朝はスムージー、アマニ油を積極的に摂り、食材の数を増やす。その結果、疲労回復が早まり、試合中の集中力、ポジティブ思考もアップしたそうです。

この「食事革命」は、アスリートのためだけでなく、私を含め、一般人にも非常に有用です。ダイエットにもつながるし、仕事の能率も向上し、筋肉も付く。この食事法は、「炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】」で主張されている、炭水化物を極力減らしタンパク質を主に摂取する、いわゆる「ケトン体質」を進化させ、さらにスポーツ選手ならではのパワーも備えた糖質を加えることで「準ケトン体質」を目指すと、長友選手は断言しています。なるほど、これが世界一のサイドバックの食事か!!!

<炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 夏井睦著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50972988.html
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炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 夏井睦著

前著「炭水化物が人類を滅ぼす」。著者は、自分の身体で糖質制限を実際に試し、医学的にその効果を記してたことが、ベストセラーとなりました。糖質制限治療の第一人者は江部康二氏ですが、ふとしたきっかけで、志を同じくすることから師弟関係となったそうです。考えてみれば、これまで太ること=カロリー摂取過多といわれてきた定説を完全に覆したことは、中世の時代に天動説を唱えるようなものに等しい。科学的。・医学的見地から、栄養素としての糖質の性質を調べ上げ、さらには、大胆な人類の糖質摂取の歴史や生命の進化の仮説等、ユニークな研究の成果の本でした。

さて、そのベストセラーから4年経過し、さらに独自の仮説と持論を展開しているのが、この本です。20万年前の石器時代は「採集」により移動しながら生き延びてきた人類が、新石器時代に入り「狩猟」により定住化。狩猟方法の工夫により、武器や衣類等の道具が進化し、おんぶしながら移動する手間が省けた人類は増加を始めます。さらには1万年くらい前から食糧の自給として穀物の「栽培」を始めます。安定的に保存できる穀物を得たことで、人口の爆発的増加が開始した、というのが著者の仮説。
20

著者の主張の肝は、20万年前から人類のDNAは、(当時あった)肉や魚、原資野菜に対応して作られてきたものであり、(突然できた)穀物を対応にしていないということ。20万年vs1万年の歴史の違いということです。具体的には、人類が穀物や糖分を摂取すると、(肉や魚にはない)グルコース・スパイクといわれる、血糖値の急上昇が見られます。それを抑えるのがインシュリン。血糖値の上下変動は人体にあまり良いものではないので、それをコントロールするために、血糖値upのためには人体の器官がさまざまな物質を出すのですが、血糖値downのためには、インシュリンという物質しか人体は持っていない。そのため、穀物摂取過多・糖分摂取過多になったとき、インシュリンの能力を超え、糖分が脂肪として蓄積されていくということ。残念なことに、たまたま人類は「果糖ブドウ糖液糖」という人工的な糖分を、安価で大量生産可能なトウモロコシから、安価で大量生産可能する技術を身につけてしまった。この糖分が、全世界の安価な飲料水に使われていて、人類が糖分過多となっている主要因となっています(どんなスポーツドリンクにも含まれている)。

そのベストセラーの刊行から4年。この間、糖質制限という言葉が、世間に定着してきました。具体的には、ビール市場には糖質オフ商品がずらりと並んでいます。これからは、健康重視の消費者をターゲットに、外食産業(牛丼にも登場!)・スーパー等にも浸透してくるでしょう。

本書の最終結論は、穀物栽培によって繁栄への道を得た人類が、穀物により危機への道をたどりつつあること。人類の多くが、糖質制限することが健康キープにつながることを、知ってしまい、行動に移すと、安価に大量生産可能な穀物の需要が減ってしまい、穀物農家が困ること。そしてその莫大な食糧需要が、肉・魚に向かってしまうと、全世界的に食糧枯渇に向かってしまうことです。なぜなら、肉・魚は、化学肥料・遺伝子組み換え等の技術を駆使して安価かつ大量生産可能となっている小麦粉やトウモロコシと異なり、大量生産ができないからです。ではどうすれば、よいか。著者の提案は、人類の栄養摂取方法のひとつとして、昆虫等からのタンパク質摂取を上げています。日本でも長野地方で芋虫を食べる習慣がありますね。それはそれでひとつの解決方法なのだと思いますが、はたしてそれだけで、世界人類を救うことができるのかどうか。


 

ライフシフト 100年時代の人生戦略

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) リンダ グラットン 著を、ある方の勧めで読みました。寿命100年時代、あなたはどう生きますか? という問いかけと、それに対して新しい人生戦略を『LIFE SHIFT』は提示してくれています。自分事として、生き方・働き方を再考する本として、とても良かった。

これまでは、80歳程度の平均寿命を前提に①教育、②仕事、③引退という3段階のステージで人生を区分けしてきました。しかし寿命が100才を超えるという現実の下、①②をこれまで通りとすると、③は金銭的にも精神的にも、あまりに長いという事実があります。それをどうするか。

結論からすると、上記①②③の3ステージからの単一のレールではなく、複数のステージを転々とするマルチステージの人生が提案されています。具体的には、
・エクスプローラー(世界を旅しながら、自分探ししつつ、生きていくスキルを持つ)
・ポートフォリオワーカー(異なる種類の職を同時に持つ)
・インディペントプロデューサー(組織に雇われず、独立して生産活動)。

その実現のためには、以下の3つの無形資産を自分の中に積み上げていくことが必須。
・変身資産(多様性のある人的ネットワーク)
・活力資産(肉体的・精神的健康、バランスのとれた家族との生活)
・生産性資産(スキル・知識・仲間からの評判)

これらが実践できる、強者の理論だという見方もありますが、問題の現状分析と具体的なライフスタイルの提案に、納得するところが大きい。

27

「こんな生き方をしてはいけない!」卒業後すぐに就職し、ずっと同じ会社で働こうとする。永続する企業を目標に起業し、すべてを仕事に捧げる。休日をレクリエーション(娯楽)にあてる。

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この「ライフシフト」、世間的にも注目されていて、週刊東洋経済でも特集が組まれています。ライフシフトは外国人を想定して書かれていますが、こちらは日本人が、日本で、ライフシフトをどうやって実戦するかという実践編。日本版のマルチ人生の課題の第一は、日本型雇用です。具体的には公的年金の制度設計(長期同一会社での勤務を想定)、雇用慣行(大卒定期一括採用、社畜ゼネラリスト養成を想定)、高等教育(仕事に役立つ特定のスキル・知識養成機関になっていない)。

個人で超えるには非常に高いハードルです。大変ですがそれだけに、超えた先には、莫大な少数者先行利益がとれるかもしれません。

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生涯投資家 村上世彰著

「村上ファンド」といえば、ニッポン放送、阪神鉄道、東京スタイルなどへの一連の投資に対するマスコミ等による報道で「ハゲタカファンド」として著しく評判が悪く、その運営者であった村上世彰氏に対する、世間のバッシングの風はいまでも強いと思います。インサイダー取引で有罪判決を受けた後、株式市場の表舞台から姿を消し、シンガポールへ家族で移住、最近では自己資金で株式・不動産取引を始めたそうで、その動向が注目されています。そんな村上氏の初の自伝(いわく最初で最後の著書とのこと)。彼から見た日本の証券市場はどのようなものだったか、異なる視点から振り返るあの事件は、やはり異常だった。

2006年6月、ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引を行った容疑で逮捕され、のちに執行猶予つき有罪判決を受けた村上ファンドの村上世彰氏。灘高―東大法―通産省ー証券ファンドの運営という道筋を選んだ氏のスタンス・投資理念は、徹底した「バリュー投資家」。すなわち市場で割安で放置されている上場銘柄を徹底的に分析し探しだし、短中期で保有する。そして経営陣に経営改革を迫り、ダメなら(高値で)売却する。これを「ハゲタカ」「グリーンメーラー」と呼ぶかどうかは、立場によって異なるでしょう。氏の「投資家が、証券売買でお金儲けすることは悪いことですか」という反論に対し、裁判所はこの投資行動を批判、有罪判決となりました。世界的に著名な投資家ウォーレン・バフェット氏も、自身がバリュー投資家であることを認めています。その意味では村上氏と全く同じ。異なる点は前者が超長期投資であるのに対し、後者が短中期的に資金回収を目指す手法の違いか。

こうして村上氏側からの投資哲学、日本企業は誰のものか、日本の経営者たちの経営責任への見方を見てくると、単なる有罪判決を受けたから「悪者」という単純な見方はできません。この信念が2000年代のインサイダー事件の根っこだったとは、新聞記事からは見えてこない内容でした。

55

 

幸福の「資本」論 橘玲著

橘玲氏の著作は、『マネーロンダリング』『永遠の旅行者』をはじめ、ほとんどに目を通しています。徹底したリアリスト、資本主義論者でありつつも、その中で個人がどう行動するのがベストかを常に考えていた方でもあります。そんな方が、幸福論を真正面から考えた傑作!

最初の結論。幸福であることを条件づけるものは、「自由」「自己表現」「共同体=絆」の3つであるとし、「ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない」。ここから始まります。ではどうすれば幸福になるのか。幸福は、しっかりとした土台の上に築かれるべき。そのためには、①金融資産、②人的資本、③社会資本という3つの資本を蓄積し、「幸福に生きるための土台(インフラストラクチャー)」を、各個人が設計すること提案を提案しています。

リア充、旦那、金持ち、退職者、ソロ充、プア充、貧困等の、人生パターンが、どのような資本から積み上がったものかの分析が、秀逸!

プア充:田舎のマイドルヤンキーは、オカネ(金融資本)がなく、稼ぐ力も弱い(人的資本)。しかしいつも一緒にいる仲良しメンバー(社会資本)と充実した田舎ライフを送れるかもしれない。一方、その友だちネットワークから外れると、3つの資本すべてを持たないこととなり、そのまま即「貧困」である。
リア充:若くして高収入を得られる職業につき(人的資本)、友だちや恋人がいれば(社会資本)、預金ゼロでも(金融資産)、充実できる。
金持ち:稼げる能力を持ち(人的資本)、一財産稼いだ(金融資産)が、その過程で友人や家族を犠牲にしている。

著者のいわんとしていることは、3つの資本をすべてそろえた「超充」を達成することは難しいが、せめて2つをそろえれば「幸福」といえる状態になるのではないか、ということ。自分はその資本が充実しているのか、どのカテゴリーに当てはまるのか、そう考えると、ちょっとは気楽に生きられるかもしれない、という元気ができてきました。

<タックスヘイヴンは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/37563411.html

<日本の国家破産に備える資産防衛マニュアルは、コチラ>
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動を開始しました! いわき市は、今、複層的な問題が山積しています。公認会計士としてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出します。



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