吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

読書

日本×世界で富を築くグローバル不動産投資 内藤忍著

著者の内藤忍氏は、かなり異色の経歴をお持ちの方です。東京大学・MIT経営大学院卒後に、資産運用会社勤務を経て、マネックス証券の創業に参加。後に関連会社の社長を歴任し、現在は、ご自分の会社である株式会社資産デザイン研究所を運営されています。著書も資産運用モノを多数刊行されています。一方、副業としてワインバーのオーナーでもあるらしい。

さて、本の内容は資産運用に関することなのですが、一貫しているのはポートフォリオを組みましょうということ。一般にはポートフォリオというと、リスク分散のためにペーパーアセット内だけの、国内株式・国内債券・外国株式・外国債券の組み合わせをいいますが、著者は、これに国内不動産・外国不動産を組み入れましょうという提案をしています。なぜなら、金融資産同士より、金融資産と実物資産(不動産)のほうが一般的に相関係数は低くなり、投資対象を広げることで分散効果が高まるから。

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また大きく頷けるのが、不動産投資の旨味を「超過利潤」という言葉で表していること。すなわち金融資産は(市場は効率的なため)市場のゆがみが少なく、銘柄選択や投資タイミングを考えることによる超過リターンは、基本的に期待できません。対照的に不動産は(市場が非効率的なため)市場のゆがみがあり、投資家は情報収集と目利きにより、このゆがみを捉えることで「超過リターン」を狙うことができる、という極めて明快な説明をされています。

紹介する海外国は、米国本土・ハワイ・英国・ベトナム・カンボジア・フィリピン。著者自身は不動産投資経験(海外を含む)はあるものの、常時取引をやっているプロフェッショナルではありません。したがって記事の内容は、パートナーである不動産会社からの情報提供によるところが大きいようです。また、グローバル不動産投資というタイトルの割には、説明が薄いような気がします。しかし、ほんとうに海外の不動産に投資する方は、もっと専門の書籍やネット情報を駆使して情報を取りに行くでしょうから、紹介本という意味ではこれくらいの紹介の分量がかえってよいのかも。
 

日本国民の新教養 KAZUYA著

教養とは、、、学問・知識を(一定の文化理想のもとに)しっかり身につけることによって養われる、心の豊かさ。You TuberであるKAZUYA氏に、教養と教えていただくとはちょっと違和感がありますが、逆に彼のような若い世代の感覚で、予断せず、斜に構えず、現実を見つめた指摘は、きわめて素直に内容が体に入ってきました。

前著「超日本人の時代 お花畑からの脱却」や「日本人が知っておくべき戦争の話」では、歴史や現実を直視しない左派への批判がありました。一方、この「日本国民の新教養」のような教養が、そのような考え方や行動を取る方たちと共有されていないことが遠因にもなっています。その意味で、まず現実や前提等の情報共有しましょうという著作意図なのではないでしょうか。

したがって、書かれた内容も広く浅くなっているため、もう少し踏み込んだ記述があってもよいかもしれませんが、あえて、わかり易さとよみ易さを重視したのでしょう。いろんな世代の方に斜め読みしてほしいですね。

<日本人が知っておくべき「戦争」の話は、コチラ>
<超日本人の時代 お花畑からの脱却は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46349182.html
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今回の著作の中に、日本神話に大きくページが割かれています。素読教室で一緒に学んだことが、テキスト化されていて、こちらもかなりわかりやすかったです。

 <KAZUYA氏と素読教室で遭遇は、コチラ>

福岡市が地方最強の都市になった理由 木下斉著

今、地方で成功としてる都市としては、なんといっても福岡市でしょう。人口増加、建設投資伸び率とも日本一だそうです。その成功の秘訣は、、、他の成功事例をマネないこと。まちづくりは「常識」を疑うことが第一歩。やれることではなく、やるべきことと向き合う。流行りを無視して、逆を狙う。量を求めず、利益にこだわる。優秀な人材を役所に集めない。「変人」を大切にする。等です。

そして、結局、、、ネアカな都市が勝つ!!!苦しい状況でも、政治、行政、民間がそれぞれあきらめずに「自治体にオカネがないなら、民間が自発的に出し合う」「工業都市化ができないなら、サービス産業で独自路線を伸ばす」「市域拡大が無理なら、他都市とのネットワークを作って、成長する」等の、常にあきらめない姿勢。いうなればどんな困難なときも、前向きに打開策を見いだすネアカが心構えです。

著者の木下氏は、「民間の高い公共意識」と「行政の高い経営意識」の両方が相まって、まちづくりが進むという考え方の実践者です。

<稼ぐまちが地方を変える 木下斉著は、コチラ>

<福岡市の個性が光るわけ>
【常識破り1】民間主導・民間投資のまちづくり
【常識破り2】「競争」と「協調」で強くなる
【常識破り3】素早く「撤退」する
【常識破り4】周りに流されない
【常識破り5】伸びしろがあるのに、伸ばさない

<福岡市を変えた10の覚悟>
【覚悟1】持ちうる私財は、都市発展のために投資する
【覚悟2】「理想」と「具体行動」を同時に展開する
【覚悟3】徹底的な合理化を進める
【覚悟4】行政事業ではなく、民間事業で人材を育てる
【覚悟5】地域金融を通じて、若い産業人を支援する
【覚悟6】独立心を守り続ける
【覚悟7】ノウハウを公開し、新しい産業を育てる
【覚悟8】稼いだお金を、地域に投資する
【覚悟9】民間に任せる、現場に委ねる
【覚悟10】いち早くアジアとの交流文化事業を開始する

<経営視点で見える福岡メソッド>
【福岡メソッド1】制約から戦略を考える
【福岡メソッド2】新技術を味方につける
【福岡メソッド3】民間資金の力で「尖り」をつくる

<福岡市の未来を左右する4つの制約>
【制約1】九州衰退のリスク
【制約2】「アジア」の多様な成長・衰退・混乱
【制約3】大学の国際競争、若い人材の獲得競争の激化
【制約4】急速な成長による凡庸化、過剰集積

岩手県紫波町のオガールの取組みが紹介されていました。著者はこのプロジェクトにも関与されていたそうです。

<オガールプラザ 使い道の見当たらない町有地の再開発>
http://www.mikito.biz/archives/50914118.html
<オガールベース 補助金に頼らないまちづくり>
http://www.mikito.biz/archives/50914101.html

幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え続編

前著「嫌われる勇気」は、 135万部のベストセラーになったそうです。いったん、それでアドラーの個人心理学の紹介は完結したのですが、「真の幸福とは何か」を追究した続編です。前者が青本、今度が赤本。

今回の切り口は、教育。前回のアドラーの教えに薫陶を受けた青年は、図書館司書を辞めて教師となった。しかし教育の現場ではアドラー心理学が、全く通用しないという現実。アドラー心理学を机上の空論だ主張とする青年に、哲人は「あなたはアドラーを誤解している」と語ります。

前回の「嫌われる勇気」の内容はとても良かったですが、こちらも同じテーマをちょっと切り口を変えて、取り上げています。そういう意味では内容が重複しているともいえますが、私には、再度、大事なことを丁寧に例示を挙げて説明してくれたように感じました。

<嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53001532.html
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アドラー個人心理学のベースは、こちらで同じ。
 <行動面の目標>
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
<心理面の目標>
①私には能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識

教育の目標は、こどもたちの「自立」を支援し、促すことです。まずその前提として教える側に立っている人間が、教えられる側に立つ人間のことを敬うことが必須。尊敬なきところには良好な対人関係は生まれないし、良好な関係なくして言葉を届けることはできない。この尊敬の意味は、その人がその人らしく成長発展していけるよう、気遣うこと。尊敬の第一歩は、他者の関心事に関心を寄せること。「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」。共感は、他者に寄り添うときの技術であり、態度。

これにより生徒一人一人が「自分が自分であること」を受け入れ、自立に向けた勇気を持つようになる。これの勇気を使って自ら歩み出すかどうかは生徒達次第。すなわち「水辺まで連れて行くことはできても、水を呑ませることはできない」、課題の分離です。

生徒を叱ってもいけないし、褒めてもいけない。生徒は以下のような、問題行動の段階を踏む。ただ褒めるだけでは①を求め続けるし、褒めなければやらなくなってしまう。単に叱るのも②をし続けることになりかねないのでダメ。この舵取りをする教育者の果たす役割は大きい。
 ①賞賛の要求
 ②注目喚起
 ③権力争い
 ④復讐
 ⑤無能の証明

自分の人生は、日々の行いは、すべて自分で決定するものだと教えること。そして決めるにあたって必要な材料(例えば知識や経験)があれば、それを教育者が提供していくこと。こどもたちの決定を尊重し、その決断を援助する。そしていつでも援助する用意があることを伝え、近づきすぎない、援助ができる距離で見守る。そのことでこどもたちは、自分の人生は自分で選ぶことができる、という事実を学ぶ。

わたしの価値を他人に決めて貰うのは「依存」。一方、わたしの価値を自らが決定することが「自立」。自らの意思で自らを承認する。

「すべての悩みは対人会計の悩みである」。一方、「すべての喜びもまた、対人関係の喜びである」。交友をすることで、「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」ができるようになる。人生で子どもたち最初に交友を学び、共同体感覚を掘り起こしていく場所が、学校。

人を愛することは、相手が自分のことをどう思っているかなど関係なしに、ただ愛する。自分から先に愛すること。愛してくれる誰かが現れるのを待っていてはいけない。

運命とは、自らの手で作り上げるもの。わかりもしない将来のことなど考えず、存在するはずもない運命のことなど考えず、ただひたすら、目の前のパートナーと「いま」をダンスする。そばにいる人の手を取り、いまの自分にできる精一杯のダンスを踊ってみる。運命はそこから始まる。愛する勇気、それは幸せになる勇気。「愛し、自立し、人生を選べ」。

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

心理学といえば、フロイト、ユングです。しかし心理学界の三大巨頭というと、同時代に生きたアルフレッド・アドラーが挙がるそうです。アドラーの教えは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、他人の期待を満たすために生きてはいけない、というもの。ここから本のタイトル「嫌われる勇気」につながります。

青年と哲人との対話で物語が展開していきますが、際どいストレートな表現で追い詰めようとする青年と、丁寧に整然と慈悲深く答える哲人とのかけあいに、引き込まれてしまいました。

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非常に実践的な本です。人は普通、他者から嫌われるのを怖れるし、自分の言動に他者がどう反応するか気になってしかたない。しかし、課題の分離をすることで、自分がやるべきことをやった上で、それを他者がどう判断するかはコントロール不可能ということ、そしてコントロール不可能なものに囚われるのは人生の無駄、とします。他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させないこと。なんという痛快な割り切りだろう!

自由とは、他者から嫌われること。他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることをおそれず、承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできないからです。これが「嫌われる勇気」ですね。

そのために、すべきは・・・

<行動面の目標>
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
<心理面の目標>
①私には能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識

これらは「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」という人生のタスク、絆と向き合うことで達成されるはず。

対人関係の出発点は「課題の分離」だけれど、ゴールは「共同体感覚」。すなわち他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること。自分は、世界の中心に君臨しているわけではなく、人生の主人公ではあっても、あくまでも共同体の一員であり、全体の一部に過ぎない。人は自らの主観によって「私は共同体にとって有益だ」「私は他者に貢献できている」と思えるときに、自らの価値を実感できる。いいかえれば、幸福とは貢献感。

人生は繋がっている線ではなく、「点(刹那)の連続」であり、過去も未来も存在しない。過去にどんなことがあったからなど、あなたの「いま、ここ」に何の関係もない。未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。「いま、ここ」を真剣にかつ、丁寧に生きよう。

 

日本人の勝算 デービッド アトキンソン著

著者は、日本在住30年、元ゴールドマン・サックスのパートナーです。日本に精通し、愛している外国人目線だからこそ書けた、タブー度外視の書です。諸外国の文献と統計データから、論理的かつデータで裏付けられた仮説と提案は、どれも納得のものでした。

議論の出発点は、「人口減少×高齢化」「20年来のGDPの停滞」という現実です。この現実及び将来予測に対して、打ち勝つ7つの生存戦略です。結論からいうと、何を置いてもまずは、経済規模の維持、ひらたくいえば人口減少下でGDPをどう維持するかです。なぜなら、経済や福祉の問題のほとんどは、オカネで解決できることが多いのは事実だからです。

1. 人口減少を直視せよ
2. 資本主義をアップデートせよ
3. 海外市場を目指せ
4. 企業規模を拡大せよ
5. 最低賃金を引き上げよ
6. 生産性を高めよ
7. 人材育成トレーニングを「強制」せよ

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ではGDP維持のためにどうすればよいのか?
総GDP = 一人当たり付加価値 × 日本の人口、ですから人口が減る以上、一人当たり付加価値を上げなければならないことは、自明です。一人当たり付加価値を上げるには、創造性の高いアウトプットを出すか、生産性を上げることしかありません。生産性の向上は、単にスローガンでなく必達目標なのです。

幸いにして、日本のホワイトカラーの生産性は、世界基準からかなり低いので、改善の余地が大きいです。障害となるのは、「変えたくない」「変わりたくない」という、日本人特有の意識でしょうか。

生産性向上のためには、データや論文では、企業規模の拡大が望ましいという結果が出ています。企業M&Aは傷みが伴うといわれていますが、痛いのは社長のポストがひとつ減ってしまう社長・オーナーだけ。社員は継続雇用されるし、企業規模が大きくなることで、待遇面での改善も期待できる。また研究開発投資・人材開発の余力や、海外へ輸出できる組織を持てる可能性があります。

著者の主張の最大の点は、生産性を強制的に上げるための、最低賃金の引き上げを提案していること。これにより、以下のメリットが発生します。
・もっとも生産性の低い企業が、メインのターゲットとなる
生産性の低い会社のメインは、給与が高い大企業でなく、給与水準が低い企業群である。これらの企業の合併を促せる
・効果は上に波及する
最低賃金が上がれば、すぐ上の層の企業の賃金水準も玉突きで上がって行かざるをえません。
・消費への影響が大きい
最低賃金で働くそうは、もっとも消費性向が高い。したがってこの層への賃金上昇は、より消費に向かいやすく、経済に好影響
・雇用が増える
これまで最低賃金に魅力を感じなかった主婦層も、上がる事で労働市場へ参加する動機付けになる
・生産性向上を強制できる
人材コストが高くなると、まず利益が圧迫されます。しかし製品に価格転嫁するのは容易でなく、ここで経営者は利益を取り戻すために知恵を絞り、生産性を高める強制力となるのです

この最適賃金の引き上げで、成功したのがイギリス、失敗したのが韓国だそうです。前者は、20年近くかけて毎年最低賃金水準を数パーセントずつあげていき、経営者がそれに対応していった。後者は一気に16%も最低賃金を上げたため、韓国に対する企業投資が減少し経済に悪影響を与えてしまいました。

日本の最低賃金は東京で985円、福島県は772円/時間です。これは国民一人当たりGDPの35%程度だそうです。ちなみに欧州は約50%。三割以上も安く経営者に使われているのが、日本の労働者の実態といえます。この結果、何が起きたか?今までの日本経済は、勤勉な労働者を安く使うことで、会社経営に余裕をもたらし、経営者は真剣に経営に取り組んでこなかった。会社は役員や従業員に任せ、社長としての高い給料をもらって、お客様回りやソーシャルワークをやっていれば良かった。しかしそれでは会社の生産性はあがっていかない。

いわゆる人手不足に対応するための、外国人労働者の導入(≒移民政策)は、この最低賃金引き上げに逆行する政策。なぜなら安易や人手不足を原因とする安い外国人労働者の導入は、日本人の賃金上昇を妨げる可能性が高い。日本人の賃金上昇が実現しなければ、将来の社会保障費は政府が負担できなくなってしまうのです。それよりも経営者は、技術革新の知識とそれを使うためのメタスキル(応用可能な知識・技術)を学ぶべき。具体的には、自社の課題に応用可能な問題解決法やビジネスモデル分析等です。KKD(勘・経験・度胸)経営から脱却し、自社の立ち位置を科学的に把握し、会社の中身を機敏に変化させ、現実にしっかりと稼がなくてはならない。

提言
①生産性向上にコミットした高生産性・高所得水準を目指す
②上記目的のため、企業の規模拡大を奨励し、企業統合を促す
③最低賃金の継続的な引き上げを行う


大戸屋ごはん処1号店 最強の定食屋

大戸屋ごはん処は、和定食を中心とする外食チェーン。全国展開していて店舗数は、直営・フランチャイズ等を含めて約400店舗もあるそうです。そのルーツは、1958年に、東京・池袋東口に「大戸屋食堂」を創業したこと。その1号店を訪れる機会がありました。

大戸屋の当初のコンセプトは「50円食堂」。当時は、白飯だけのオーダーでも食事が可能な貧乏学生御用達の安飯屋だったそうです。その後、「おしゃれな定食屋」にコンセプトを変えたことが大成功で、以後急成長し、全国展開しました。

その特徴のひとつが、セントラルキッチンを持たず、店舗で調理して提供するシステムです。一般の外食チェーンが、セントラルキッチンで事前に調理することで、店舗での調理の省力化、一括仕入によるコストダウン、味や調理方法の統一化等を実現するのとは、一線を画しています。

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同じようなコンセプトには、やよい軒があります。こちらも、こぎれいな和食の定食屋で、全国に数百店舗があります。そして、やよい軒はヘルシーな料理からガッツリとした料理まで低価格で幅広い。大戸屋ほどおしゃれじゃないけれど、逆にいえば一人でも入りやすいわけで、棲み分けになっていると思います。

<やよい軒 最強の定食屋は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51187800.html
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大戸屋さんは、ご飯を白米・五穀米から選択でき、サイズも大盛・小盛ができます。ご飯なしもオーダー化。糖質制限やPFCコントロールをしている人には、嬉しいですね。

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池袋東口にひっそりと立つ、池袋東口店。ここが、数百店舗を展開する一号店だと気づく人は、多くないでしょうね。

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定年まで待つな! 成毛眞著

著者の成毛さんは、元マイクロソフト日本法人の社長、その後は投資コンサルティング会社インスパイアを設立し、起業家を支援している方です。一貫して、日本の硬直した教育システムに異を唱え、高学歴化を目指す過程が子どもたちの思考力を奪っている現状を、うれいています。

そんな著者が、40代50代のサラリーマン向けに書いた本です。AI時代到来し、上意下達、マウンティングだけで生きてきた上司はいらなくなります。さらには、年金減額をきっかけとした老後不安。そんな中で、何ができるか、どんな行動を起こすかを、自らの体験をもとに提案しています。キーワードは「地方」と「海外」。実際に、行動できる人は少ないでしょうが、ひとつの視点として興味深かったです。

<本の章立て>
第1章 老後に野垂れ死にたくなければ、一刻も早く会社を去れ
第2章 スキルアップする暇があったら地方に飛び込め! 一発逆転の転職術
第3章 語学は後回しでいい。さっさと海外で働いてしまえ
第4章 会社を辞められないなら、一つの趣味に全精力を傾けよ
第5章 勤めながらでもOK! 超速で自分の会社を設立せよ
第6章 自分を縛りつける「壁」を壊して、賢く生きろ

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愉楽にて 林真理子著

「愉楽にて」は、日経新聞最終面に毎日掲載されていた、恋愛?小説です。一時期、「失楽園(渡辺 淳一)」が、同新聞に掲載され、経済新聞に似合わない、官能的な表現が多い連載小説でした。これを毎朝読むことを楽しみにしていた紳士淑女も多かったはず。失楽園ほどではないにしろ、大人の恋愛?を真正面から取り上げた、この「愉楽にて」。掲載は1年未満で終わってしまい、あっけなかったし、いったい結論、というか著者の思いはどこにあったのかわからなかったので、単行本を読んでみました。

表紙から読めるあらすじ
・美と恋に生きる男達の情事
・書物を愛でるように女と情を交わし、自由になるために、女から愛を求める
・東京・京都・シンガポールを舞台に家柄にも資産にも恵まれた50代の男たちが甘美な情事を重ねていくその果てに

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要は、オカネも教養もある50代の男たちが、妙齢の女性たちと情事を繰り広げるという話。クライマックスは、ファリンという妙齢の上海人女性との不倫ストーリー。ファリンは、中国共産党の大物を祖先にもち、アメリカ留学経験があり、マンダリン・上海語・英語を話せ、中国漢詩に明るいという教養人。もちろん40才後半にもかかわらず、美貌と美肌の持ち主。そんな女性のご主人は、ビジネスで財をなし、世界を飛び回っていて、奥様とすれ違いばかり。そんなスーパーすぎる女性と、50才過ぎた日本人がお互いに惹かれ合うという話し。

日経新聞のメインの読者層である、50才代の男性の「夢想」を強く意識した小説だったんですね。どうせいなら失楽園くらい、めくるめく官能の世界を表現してほしかったと思います。最後のメッセージが、家族と健康が最も大切という、普遍的なところに落ち着いてしまっているのが、あまりに普通過ぎて、ちょっと残念でした。

お金持ちの「投資家脳」、貧乏人の「労働脳」本物のお金持ちしか知らない55の法則

著者のせやいっせいさんは、外資系投資会社でいわゆる「ハゲタカ」として14年間活動した経験を持つ方です。主にアメリカ不動産投資を中心にオカネを増やしてきた、現役の投資家です。この本は、単なるオカネを増やす投資テクニック本ではありません。

・オカネが必要なのはなぜか
・オカネをもらえるのはなぜか
・投資家の思考回路
・何のために生きているのか

本のキモは確かに三番目なのですが、そもそも著者の思いは、日本人はまじめにコツコツ働く国民ですが、お金のしくみを知らなすぎる、ということ。頑張って働いて、企業や外国にその上前をはねられるようなことを続けていては人生、もったいない。お金のしくみを知り、お金にお金を稼がせている人たちのマインドを知った上で、個人は行動すべき。ご自身がオカネを稼いでみてわかったことがあるそうです。それは、文化を継承していくことや母国を大切にすることが重要性であり、また道徳と経済の合一が必要だということ。渋沢栄一の「論語と算盤」に通じていますね。

投資とは、、、、55個におよぶレクチャーが、それぞれ味わい深いです。

・そもそも、投資は結果が決まっている(株への投機は投資ではない)
・なぜそうなったのか、理由を考える
・勇気をもって今の環境を飛び出す
・「どんな投資話か?」よりも「誰からの話か?」を重要視する
・時間はコスト(24h = 86,400秒=86,400円)の考え方
・投資家はディフェンス重視の仕事
・起業するときはゴールから考える

これは、知っていると得をするというより、知らないと損をする話です。

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2025年東京不動産大暴落 榊淳司著

あなたの家が「半額以下」になる。地方はすでに大暴落と著者はいいます。その一例として挙げているのが、上越のスキー用リゾートマンションです。最盛期には一室2000万円もの値段で取引されたこともありましたが、現在は10万円でも取引が成立しないそうです。理由は、必ず賦課される固定資産税と、高額な維持管理費、将来の莫大な修繕費用負担が買主にのしかかってくるからです。

これは、果たして地方のリゾートマンション特有の問題でしょうか。確かにバブル期からの暴落率という観点からは、リゾマンはひとつの例でしょう。しかし、10万円でも利用価値がないというのは、地方の不動産においては、かなり当てはまるのではないか。地方の駅前商店街のテナント、ニュータウンの一戸建てなど、高いといわれているものであっても、本当に第三者に貸して賃料がとれなければ、利用価値は著しく低いといわざるをえません。

不動産鑑定では、不動産の価値を(費用性:その物をつくるにあたり、どれほどの費用がかかったか)、市場性(それがどれほどの値段で市場で取引される物か)、収益性:それを利用することによって、どれほどの収益が得られるか)の3面性で分析します。それによれば、費用性○、市場性?、収益性×といえそうです。不動産価値を将来その不動産が生み出すものと考えれば、収益性が最も重要視されるはずです。

では、日本のマクロ的な意味において将来の収益性はどうか。現在、2018年末ですが、1年ちょっと先には、東京オリパラが控えています。これに合わせて、全国に競技施設建設、改修需要が発生し、同時に選手村や交通インフラ整備もなされる予定です。これ自体は、需要を喚起し、日本経済全体に資することは間違いありません(借金も増えますが)。

著者が主張するのは、2020年に五輪が開催されることではなく、2020年に五輪が「終わる」こと。すなわち、その後の東京には華やかな未来を予想できるイベントはありません(2025年大阪万博はありますが)。一例をあげると、2025年、団塊世代がすべて後期高齢者になり、東京都の人口は減少し始めるというもの。これまで江戸時代から東京の人口は増加を続け、減少を経験したことはありません。東京は歴史上、はじめての人口減少を迎えるのです。

それにもかかわらず、東京(だけでなく日本全国)には、高度成長期と変わらずに毎年多くの新築住宅・共同住宅が供給され続けていることです。これが意味することは、将来、あり余る住宅が発生すること。単に空いているだけなら、賃貸市場原理を通じて家賃の減少し、若い世代を含めて住居費負担地小さくなるという点ではよいのですが、すべて物件に管理が行き届かなくなることが問題なのです。雑草が生い茂る、不法入居者が発生する、異臭がする、スラム化する、ゴミ屋敷になる・・・廃墟化しないまでも、「タダ」でも貰い手がない不動産や土地が多数存在するのは、日本経済全体としても、また個人資産の減少という点でもよくないことは明らかです。

では、どうしたらよいのか?著者は、東京圏の駅チカ物件のみが投資対象として生き残るという見方をしています。個人的には、著者の見方は最大公約数的なものであり、投資機会はどんなタイミングでもどんな市場でも存在すると思います。それが見抜けるかどうかは、それぞれの投資家脳、目利き次第だからです。

2018-12-13 08.12.51

著者が、ある意味、不動産業界にどっぷり浸かっていないので、不動産業界を明るくするための対する提言が、興味深い。

・レインズの(不動産流通標準情報システム)開放
現在は、不動産業者のみがアクセスできる、不動産の募集・成約情報サイト。これを一般の方が自由に閲覧できるようになると、マーケットの透明性向上、不動産の個別性を排した市場分析が可能になる。

・両手・囲い込みの禁止
現在は、不動産仲介手数料は売主・買主両方から得ることができる。本来、双方代理として民法上は禁止されていることだが、業界慣行として存在している。これを禁止することで、売主側の代理人、買主側の代理人がそれぞれプロフェッショナルの仕事をするようなインセンティブになる。

・手数料の自由化
現在は、不動産仲介手数料は成約価格3%+6万円。法律上はこれが上限と定められているが、業界慣行として定着。本来、業務範囲・サービス範囲は狭いが成約価格の1%で受託する業者が存在してもよいのではないか。それが買主のためでもあり、不動産の流通速度を早め、不動産マーケットの透明化につながるのではないか。

これらの論点は、これまでも議論されてきましたが、それぞれの思惑やこれまでの慣行等で、変わってこなかったエリアです。少なくとも過去、現在においては、それが変わる世論、気配はありません。しかし、仮に日本の不動産価格が暴落するという局面になったら、思惑や慣行などといっていられない状態になるはずです。そのときこそ、日本の不動産取引慣行が変わる潮目でしょう。

世界でバカにされる日本人 谷本真由美著

最近、日本の失われた20年やデフレの反動からか、日本サイコー!実は日本の力はまだまだ!的な本が、書店に並ぶようになりました。逆にこの現象を憂いしている層もあって、この本は元国連職員の著者による、日本人に対する外国人のホンネを明かそうという試み。

著者曰く、「日本人は自国が世界の先進国で、世界中の人が日本にあこがれ、日本を尊敬し、日本を見習いたいと思っていると勝手に思い込んでいるようですが、実はそう思っているのは日本人だけです」。

内容は、学術的・実証的なものではなく、伝聞や著者の所感による記述も多いです。例外もあるでしょうが、以下のような感性には納得するところも多かったです。
・クールジャパンは気味が悪い
・「おもてなし」は大迷惑
・遅くまで働くのに生産性ゼロ
・経済3流、政治6流で大丈夫?
・礼儀が表層的でつきあいにくい

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ただ単に、日本の「残念」なところを指摘しているのではなく、著者からの「日本人よ、目を覚ませ」、そのためにバカにされない方法を提言しているのも興味深かった。

1. 本質を見よ
2. 所属先にこだわるな
3. 他人と自分とは違うと心得よ
4. 自信を持って行動しよう
5. 感性を磨け

日本の悪しき問題を解決するには、事実を客観視し可視化した上で、解決策を考えるべきというアプローチには、極めて同感です。


 

稼ぐまちが地方を変える 木下斉著

著者は、高校生時代から地域活性化事業に携わり、大学時代には早稲田の商店街の再生をやってきた実務の人です。その実体験を元に、いまは地方まちづくりコンサルをやっているようです。

さまざまな試行錯誤や挫折のすえに到った結論は、地域活性化に「みんなの合意」や「政治」は要らない、必要なのは「マネジメント」と「やるという覚悟」。「まちをまるごと一つの会社に見立てて経営し、利益をあげて地域のために再投資する」こと。小さくても儲かる仕組みを考えて、絶対に裏切らない仲間を2,3人見つけてとにかくやる。3ヶ月経ってもうまくいかなければすぐに見直して、場合によっては見切りをつけまた新しい事業にチャレンジする。とにかく実践していれば、当人や地域が豊かになるだけでなく、行政ルールだって変わっていくというもの。

まず地方の民間が自ら実践し、それを体系化し、政策提言をし、取組みの中でさらに実証し、そのプロセスを他の地域へ伝えていく。このことである一地方からスタートし、日本全体が良くなっていくはず。

また行政は、これから少子高齢化の下、民ができることはできるだけ民に任せ、そのためにも民がやりやすいようにルールや制度を変え、互いに連携していきやすい環境を整えるという、新たな役割を持つことになります。

必要なのは、「民間の高い公共意識」と「行政の高い経営意識」です。

2018-11-26 09.38.58

まちづくりを成功させる「10の鉄則」がコンパクトにまとめられています。これは、納得。
 鉄則① 小さく始めよ
 鉄則② 補助金を当てにするな
 鉄則③ 一蓮托生のパートナーを見つけよう
 鉄則④ 全員の合意は必要ない
 鉄則⑤ 先回り営業で確実に回収
 鉄則⑥ 利益率にとことんこだわれ
 鉄則⑦ 稼ぎを流出させるな
 鉄則⑧ 撤退ラインは最初に決めておけ
 鉄則⑨ 最初から専従者を雇うな
 鉄則⑩ お金のルールは厳格に

【付録】まちを変える10の覚悟
・行政に頼らない
・自ら労働力か資金を出す
・活動でなく、事業としてやる
・論理的に考える
・リスクを負う覚悟を持つ
・みんな病から脱却する
・楽しさと利益の両立を
・入れて、回して、絞る
・再投資でまち全体に利益を
・10年後を見通せ

人は死なない 矢作直樹著

「人は死なない」の著者、矢作直樹先生と、一緒に皇居勤労奉仕作業をさせていただく機会に恵まれました。矢作直樹先生は、長らく東京大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長を務めた、バリバリの西洋医学のトップの方です。そんな方が、「人は死なない」などとオカルト的な著書を出したことに驚きでした。皇居勤労奉仕作業の合間に、その意図を聞くことができました。

もとより、「人は必ず死ぬ」。これは自明であり、どんな西洋科学・医学を持ってしても回避することはできません。西洋科学は万能ではなく、それどころかむしろ知らないことばかりです。それを救急救命センターの現場で、ひしひしと感じていたそうです。ともすれば、東大の救急救命センターに運ばれれば、最高の技術で正確な診断がなされ、なんとか患者を救ってくれると考えがちです。しかし、実際には、間違いもあるし、実際に患者は死ぬときは死んでしまう。

<皇居勤労奉仕2018は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52706679.html
2018-11-14 12.31.17

それでは、タイトルの「人は死なない」と、まったく違う立場でしょう。その意図するところは、西洋医学で計り知れない、精神世界の中では人は死なない、ということ。臨床現場でも、原因不明で死んでしまう、逆になぜか生き残ってしまう、という現場に遭遇することがあるそうです。その度に、人知を越えた計り知れない力、すなわち「摂理」があるのではないか、という結論に達したそうです。
 
そんな「摂理」の前では、謙虚に虚心坦懐に万物万象に向き合っていく姿勢が大切なのではないか。人間の知識は微々たるものであり、われわれは「摂理」により生かされている世界の一部であり、この世界と共存・調和し、その謎を解きながら、意識の進化を心がけていくべき。

寿命が来れば肉体は朽ちる、という意味で「人は死ぬ」。一方、霊魂は生き続けるという意味で「人は死なない」。ということなんだそうです。なるほど、納得でした!

2018-11-19 08.17.56

助け合いたい~老後破綻の親、過労死ラインの子~ さいきまこ著

貧困についてのマンガが多い、さいきまこ氏の新刊です。今回は、介護と過労死という、これまた複合的で重たいテーマです。本の帯には「あなたは家族を捨てられますか?」という強烈がサブタイトルが付けられています。

振り返れば、今の日本各地で、介護疲れが原因と思われる、家族による殺人事件が頻繁に起きています。「老いた親の面倒を見るのは子供の役割」だとか「家族の絆」といえば聞こえはいいけれど、家族だけで全て背負い込むと、あまりに過酷で疲弊してしまうことが多い。どんなに健康でも、よい大学を出ていても、よい会社にいたとしても、よい結婚をしていたとしても、このマンガのストーリーのように、いつ介護地獄に転落するかもしれず、これは全ての家庭に起こりうる問題です。

家族の面倒を見るのは家族の責任。これについては論を待たないけれども、個人の肉体的・金銭的負担能力を超えさせてまで、家族にそれを強いるのはあまりにも酷でしょう。この分野は社会的弱者の救済と同様に、公が積極的に手を差し伸べなくてはならない。

生活保護の不正受給事件をきっかけに、生活保護に対するバッシングが多いですが、本当に必要としている層に、手をさしのべなかったり、嫌がらせをするという行為自体が、ある意味、間接的に殺人に手を貸しているようなものではないか。

<神様の背中 ー貧困の中の子どもたちー は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45613440.html
<陽のあたる家 ー生活保護に支えられてー は、コチラ>
2018-11-22 17.32.06

 

大ピラミッド 新たなる謎 吉村作治著

著者の吉村作治氏は、エジプト考古学の第一人者として著名ですが、現在、いわきの東日本国際大学の学長を務めています。早稲田大学在学中から、古代エジプト調査隊を組織してエジプトでの調査研究を開始していて、現在に到るまでずっとエジプト一筋の方。「クフ王の銘が入った彫像」等の複数の貴重な発掘・発見もされている実績十分の方の、ピラミッド本。

ギザの砂漠にそびえ立つ 「ギザの三大ピラミッド」 は、エジプトに現存する数あるピラミッドのなかで、最も巨大、かつ有名です。 「ギザの三大ピラミッド」 のなかでも一番大きなものが、クフ王の(ギザの第一)ピラミッド。その巨大な姿から、通称 「大ピラミッド」 と呼ばれています。この大ピラミッドの謎は大きく分けて、4つ。①いつ、②だれが、③なぜ、④どうやって。これまで考古学でずっと議論してきたけれど、科学的に、第三者が実証できる説は、ほとんどないそうです。これまでの説を著者は、100回を超えるエジプト現地調査に、電磁波レーダーシステム等のハイテク機器を持ち込み、検証していきます。

<吉村新説>
・「クフ王の墓」とされている大ピラミッドだが、そもそも墓(骨が埋葬されている)ではない
・大ピラミッドの西側内部(未発見)にも、東側にある発見済みの通路・部屋に対応するものが、対称形に隠されているはず

現地で、実際に小型のピラミッドを、作ってしまうという実証実験には驚きました。図面を引き、石を切り出し、当時の道具だけて、積み上げてに作ってみる。これらの実験の結果から、机上の建設方法の推論を論破する。ここまでやるか。

2018-10-29 16.38.43

 

戦争と平和 百田尚樹著

著者は、ベストセラー、映画化された「永遠の0」の著者です。「戦争と平和」というタイトルから、トルストイの大河小説が想起されますが、「戦争」と「平和」を考えていくうちに、たまたまひっかけたということでしょうか。著者の主張は極めてシンプル。外交・防衛の世界基準は性悪説が前提という現実を日本国民は知るべきあり、平和ボケに洗脳されていることを認知しようということ。

興味深かったことの一つが、「日本人の短所を指摘し、日本人は戦争には向いていない民族」と結論づけていることです。すなわち名人芸、職人技と呼ばれるものが、日本では珍重され、尊敬の的となり、その領域に到達するプロセスこそが賞賛されるべきものと考える日本人と、平均的な技量でも大量に作れるもの、平均的な技量で容易に操れ、結果を出すことが最も良い考えてきたアメリカ式合理主義との価値観の違いです。

その例示として、戦闘機のような極限の状況で使われる兵器の設計思想の違い、ゼロ戦とグラマンF4Fを挙げています。単機の性能を極限まで高め、個人の卓越した能力を重視する日本の戦術と、個々の能力より複数機での空戦を重視して戦うアメリカの戦術の違い。

これは現代の、ドコモのimodeやガラケーという突出した技術にもかかわらず、世界標準の技術となりえなかったことと通じるのではないでしょうか。

<海賊とよばれた男は、コチラ>
<永遠のゼロは、コチラ>
2018-10-30 08.01.26

最後は、著者の憲法改正しない理由が見当たらないという結論。そもそも日本国憲法は、アメリカが日本という国を、白人国家に逆らえない国にするという目的のために作られたのであり、2600年続く日本の国体や文化・風習が繁栄されておらず、GHQ素案に基づき短期間で作成されたもの。人が決めたものである以上、絶対不変のものではなく、時代にそぐわない憲法は変えるべき。

戦争回避という観点から、モノゴトを考えよう。「もし他国から侵略されたら徹底して戦う」という憲法を持った国と、「他国から侵略されても抵抗しない」という憲法の国と、どちらがより戦争を回避できる可能性が高いか、考えれはおのずと答えが見えてくるのではないか。

驚異のMCTオイルダイエット

MCTオイルは、健康長寿のために必須のオイルといわれています。MCTとは、Medium Chain Triglyceride 中鎖脂肪酸のこと。ココナツの種子等から作られ、肝臓でケトン体を作るという非常に変わった油なのです。そのケトン体は、ダイエットに効果的といわれています。その理由は、ケトン体が脂肪からエネルギーを作る機能がためです。体の余分な脂肪がエネルギーとなってなくなっていくなんて、素晴らしい!

ただ注意しなくてはならないのは、糖質制限が前提だということ。なぜなら、糖質を制限しないと(普通の食事だと)、「解糖系」という糖質回路が働きます(糖質回路)。ここで終わり。しかし糖質が制限されたときには、燃焼すべき糖質がないので、あら不思議、体が自動的に糖質回路からケトン回路に切り替わるのです。すなわち糖質の代わりに、肝臓でケトン体が脂肪をエネルギーを出すことで、体を動かします。ケトン体回路では、脂肪をエネルギーとするので血糖値は上がらず、高血糖等の悪い点が起きない。

こうやってみてくると、飽食の時代である現代における高血糖・高脂質・高エネルギーの諸課題の、処方箋のような気がしてきます。ただまだまだ科学的エビデンスが十分とはいえず、どんなリスクがあるのか網羅的に研究されていないというのが現状です。ぜひ研究が進んでいくことを願っています。

2018-10-26 16.49.33


養生訓 貝原益軒著

貝原益軒は、江戸時代の福岡藩の儒学者。当時の平均寿命が40才前後といわれていたころに、84才まで生きた長寿者です。彼が83才のときに、これまでの長寿の秘訣を、その実体験を元にまとめたのが、この養生訓です。内容は、現代における健康ノウハウ本の元祖といういうべきもので、今でも通用することが多いです。長寿を全うするための身体の養生だけでなく、精神の養生も言及しているのが特徴。そして大事なのが、折角戴いた身体といのちだから、乱暴に扱わないで、大事に養生して天命を全うしなければならないということ。

人間の体は父母から生まれたものであり、天地をはじまりとしたもの。天地・父母の恵をうけて産まれ、養われた自分の体であるから、自分だけの所有物ではない。天地からいただいたもの、父母の残してくださった体であるから、慎んでよく養って、痛めないようにして、天寿を長く保つべきである。もっぱら父母・天地に孝を尽くし、人倫の道を行い、義理に従って、長生きをすることが、幸福の根本である。

2018-10-08 20.07.04

養生の視点からの、三楽。
○道を行い、善を積むことを楽しむ
○病にかかることの無い健康な生活を快く楽しむ
○長寿を楽しむ

その長寿を全うするための条件として、自らの内にある四つの欲を抑え、我慢する。
○あれこれ食べてみたいという食欲
○色欲
○むやみに眠りたがる欲
○徒らに喋りたがる欲

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

最近、流行の行動経済学をわかりやすい例示のマンガで示した本です。経済学は、人は十分な情報を持ち、合理的な判断をするという前提で話しは進みます。しかし現実には、人は合理的には動かないことが多い。例えば、何かモノを購入するとき、経済学は、他のモノより安いから、もしくはそのモノを利用することによる効用が、その金額よりも高いから、それを買うとされています。しかし実際には、そんな単純な行動で説明できないことがあるわけです。

例えば、【極端回避性】。
Aランチ2000円とBランチ1500円だとBランチを頼む(人が多い)。けれどそこにSランチ2500円がメニューに追加されると、不思議とAランチの注文が増える。
これは、A2000円とB1500円だけの比較であれば、(贅沢せず)高すぎないBを選択しがち。しかしS2500円が加わると、高すぎないAの選択肢が入ってくる、というわけです。別にAとBの内容が変わったわけではないのに、人の行動・心理が変わるという例。極端回避性です。

そんな全23話の行動経済学まんが。ここには、本当の経済学がある! 

2018-10-14 07.59.36

 

ホスピタリティは「今だけ・ここだけ・あなただけ」リッツ・カールトン 高野登氏

リッツ・カールトンといえば、高級外資系ホテルの代表です。その特徴のひとつは従業員それぞれがは、クレド(信条)と呼ばれるカードを肌身離さず持っていること。クレドはゴールド・スタンダードとも呼ばれ、経営理念や哲学がすべて凝縮されているとのこと。リッツ・カールトンにおいてホスピタリティの実現、つまりサービスを超える瞬間は、クレドの精神を全従業員が共有して初めて成し得るものなのです。

そのサービスのひとつが、「従業員が1日2千ドルの決裁権を持つ」こと。リッツ・カールトンでは、顧客へのサービス向上のため、従業員に裁量を与え、上司の判断を仰がずに現場で対応することが推奨されています。またその前提として、ホテルのビジョンや行動指針を示し、それをしつこいくらい共有することで、結果的に、従業員が働くことを心から楽しみ、高品質のサービスが自発的になされる。それが顧客満足に繋がる、そんなサービスプロフィットチェーンが好循環している。これが、リッツ・カールトンの競争力ということです。従業員マニュアルや、客室単価・客室稼働率等の経営数値に拘泥している他のホテルの経営者に、一朝一夕にはまねできないフィロソフィです。

2018-10-25 18.36.15

リッツ・カールトンのホームページには、以下の企業理念「ゴールドスタンダード」が公表されています。

<クレド>
リッツ・カールトンはお客様への心のこもったおもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています。
私たちは、お客様に心あたたまる、くつろいだ、そして洗練された雰囲気を常にお楽しみいただくために最高のパーソナル・サービスと施設を提供することをお約束します。
リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、それは感覚を満たすここちよさ、満ち足りた幸福感そしてお客様が言葉にされない願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心です。

<モットー>
"We are Ladies and Gentlemen Serving Ladies and Gentlemen"
ザ・リッツ・カールトンホテルでは「紳士淑女をおもてなしする私たちもまた紳士淑女です」をモットーとしています。この言葉には、すべてのスタッフが常に最高レベルのサービスを提供するというホテルの姿勢です。
 
<サービスの3ステップ>
1. あたたかい、心からのごあいさつを。お客様をお名前でお呼びします。
2. 一人一人のお客様のニーズを先読みし、おこたえします。
3. 感じのよいお見送りを。さようならのごあいさつは心をこめて。お客様のお名前をそえます。

<従業員との約束>
リッツ・カールトンではお客様へお約束したサービスを提供する上で、紳士・淑女こそがもっとも大切な資源です。 信頼、誠実、尊敬、高潔、決意を原則とし、私たちは、個人と会社のためになるよう持てる才能を育成し、最大限に伸ばします。 多様性を尊重し、充実した生活を深め、個人のこころざしを実現し、リッツ・カールトン・ミスティークを高める…リッツ・カールトンは、このような職場環境をはぐくみます。

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サービスとホスピタリティの違い。サービスは、その内容を提供側が決めるもの、ホスピタリティは、顧客が決めるもの。言い換えれば、サービスは「いつでも・どこでも・誰にでも」提供するものであるのでマニュアル化可能ですが、ホスピタリティは「今だけ・ここだけ・あなただけ」。

「ホテルのビジョンや行動指針を示し、それをしつこいくらい共有」と言うは易し、行うは難し。著者の高野登さんの講演会で、この点について直接質問させていただきました。その答えは・・・個人によって理解の的の場所も大きさも違う。すなわち同じように伝えているつもりでも、伝わっている人と伝わらない人はいる。最低500回!は、アプローチを毎回変えて、ホテルのビジョン・理念を伝えるのだそうです。これまで30年以上にわたり、リッツカールトンのフィロソフィを体現してきた方の言葉は
圧倒的ですね!

劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるのか 山口周著

最近の大企業やスポーツ界の不祥事が散見されるようのなりました。これらの多くは、いいオトナ、著者のいう「オッサン」に起因していることが多い。また日本の産業の長期停滞、失われた10年も、著者によれば「オッサン」によるところが大きいという。確かにこの10年間の株価上昇率は、米国・欧州の先進国が年率10%近いというのに対し、日本は年率3%にも満たないといわれています。
大事なのは、著者がいう「劣化したオッサン」とは単に年代と性別という人口動態的な要素で規定される人々の一群ではなく、ある種の行動様式・思考様式を持った特定の人物像を指しています。すなわち、以下の4点の特徴を合わせ持つ特定の層なのです。

○古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
○過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
○階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
○よそ者や異質なものに不寛容で、排他的

ははあ、これがなんとなく世間でいう「オッサン」に近いのではないかと感じますね。いうなれば、(個別の性格が良いとか悪いとかは別にして)古い慣習に縛られ、挑戦すること恐れ、周りの意見を聞き入れない人たちです。では、これからの若者はどのような意識で、劣化したオッサンに対応していくか。

1. 組織のトップは世代交代を経るごとに劣化する
二流の人間は一流の人間を見抜けるが、三流の人間は一流を見抜けない。さらに二流の人間は一流にコンプレックスを抱えていてこれを疎んじる。よって一度でも二流の人財がトップに就けば、以降、その組織のトップに一流の人財がつくことはなく、人財のクオリティは世代交代のたびに三流の平均値へ収斂していく。

2. オッサンを尊重すべきだという幻想を捨てる
現代社会は、環境変化が早く、過去の知識や経験の陳腐化が著しい。単に社会を長く経験していることの価値は、以前よりだいぶ小さくなっている。逆に陳腐化し不良資産化した知識や経験を持ち出すようになると、むしろ老害である。その人の意見や行動が、自分の価値基準に照らして「真・善・美」であるかどうかを判断し、合わなければ恭順しない。

3. オピニオンとエグジットを活用してオッサンに圧力をかける
オピニオンは、自分がおかしい、間違っていると思ったときにはそれを声に出して意見すること。エグジットは、オピニオンによって状況が改善しない場合は、その場から退出すること。オピニオンとエグジットをしなければ、消極的にオッサンを支持することにつながり、ひいては自分も劣化したオッサンになってしまう。

4. 美意識と知的戦闘力を高めて、モビリティを獲得する
どこでも生きられる、誰とでも働けるという自信(これがモビリティ)、が上記のオピニオンとエグジットを可能にし、オッサンを牽制できる。そのためには、①良質な仕事体験と②社外での活動が必要。要は若いうちに、一定のストレスがかかった状態で、難易度の高いタスクに挑戦し、スキルをあげていく。そして社畜ならないよう、会社の外に開かれたネットワークをもつことです。

2018-10-23 08.59.42

なるほど、ではすでにオッサンになっている層はどうすればよいか。ライフシフト人生100年時代においては、マルチステージの人生が提案されています。具体的には、
・エクスプローラー(世界を旅しながら、自分探ししつつ、生きていくスキルを持つ)
・ポートフォリオワーカー(異なる種類の職を同時に持つ)
・インディペントプロデューサー(組織に雇われず、独立して生産活動)。

その実現のためには、以下の3つの無形資産を自分の中に積み上げていくことが必須。
・変身資産(多様性のある人的ネットワーク)
・活力資産(肉体的・精神的健康、バランスのとれた家族との生活)
・生産性資産(スキル・知識・仲間からの評判)

いまオッサンになっている層にとっては、今後は「働く」と「学ぶ」がパラレルに動く人生モデルが、主流となるでしょう。学ぶことや好奇心を持つことが人生の若さにつながり、人生に輝きにつながる。

<ライフシフト 100年時代の人生戦略は、コチラ>
著者は、日本が再度輝くためにシンプルな処方箋を結論づけています。それは、「私たちひとりひとりが、謙虚な気持ちで新しいモノゴトを積極的に学び続ける」ということ。今日から、実践していきたい。

面白いほどよくわかる!古事記

古事記は、日本書紀とともに日本最古の歴史書といわれています。しかし原本が残っていない(幾つかの写本しか現存していない)、物語が難解である等の理由によって、全体を把握している人は少ないのではないか。特に、神代における天地の始まりから推古天皇の時代に至るまでの様々な出来事が、神話や伝説を交えて書いてあるため、事実と異なるor場所や時間の流れがつながっていない等の指摘もあります。

そんな点を乗り越えて、これはは『古事記』を、国の誕生から雄略天皇の即位まで、ほぼ全編マンガで解説するという暴挙?にトライしています。出色は、天孫降臨等の伝説が起きた各イベントの発生場所を、大胆にも、現在のマップに落としこんでいること。さらに各イベントが起きる順序や、登場人物の移動等まで、説明しています。異論もあるでしょうが、こういった説もあるという理解ができ、非常に満足度が高く学ばせていただきました。我が国固有の神話・歴史ですから、しっかりと腹落ちしておきたいですね。

2018-09-29 09.19.53

 【目次】
第1章 イザナキとイザナミの悲恋
第2章 英雄スサノオの誕生
第3章 オオクニヌシの国づくり
第4章 ニニギ降臨と神武天皇の即位
第5章 ヤマトタケルの活躍
第6章 神功皇后の奮闘と天皇の血脈

維新再考 「官軍」の虚と「賊軍」の義

これまで、新政府軍の立場から作られた歴史観が、日本史の教科書に掲載され、通史として教えられてきました。だからこそ新政府軍は「官軍」と呼ばれ、逆側の幕府・奥羽越列藩同盟は「賊軍」と呼ばれてきました。しかし、あらためて歴史を検証してみると、幕府・奥羽越列藩同盟の方に、義や理があったことがわかっています。また新政府軍が語る歴史に虚偽があったことがわかっています。

この本は、編者が福島民友新聞編集局であり、独立の立場のマスコミではあるものの、会津・二本松・磐城の立場を理解した方々による、こちら側からの歴史観を公正に提供してくれています。ありがたい。こういった維新本を待っていました。

そもそも幕府は、260年あまり大きな内戦や他国との戦争もしないで政権運営してきました。そして(官僚主義等の問題があったにせよ)幕末の西欧列強の国力・技術力の彼我の差を理解し、段階的な開国に向けて尽力していました。それを「尊皇攘夷」というワンフレーズのスローガンの下、長州・薩摩は勝手に暴走し対外戦争を勃発させ、攘夷が現実的でないことを実感すると「尊皇攘夷」を、政局で「倒幕」にスローガンを変え、政権奪取したもの。孝明・明治天皇の時には、偽の詔勅を乱発。さらに戊辰戦争初期の鳥羽・伏見の戦いでは、事前に長州で偽造制作しておいた偽の錦の御旗を使っています。

それまで会津藩は、松平容保公の下、孝明天皇の忠実な部下として物心ともに働き、京都守護職を務めました。孝明天皇陛下からは、その証として御製(和歌)・震顫(手紙)をいただいています。

<孝明天皇陛下から松平容保公に贈られたという御製>
たやすからざる世に武士(もののふ)の忠誠のこころをよろこひてよめる
やはらくも 猛き心も 相生の 松の落葉の あらす栄へむ
武士と 心あはして 巌をも つらぬきてまし 世々のおもひて

こんな心のこもった和歌を送られている武士は、松平容保公しかいません。尊皇・官軍という意味では、会津藩=松平容保公を置いていないでしょう。

<明治維新という過ちは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51799280.html
2018-10-06 08.23.16

では、どうして会津藩が、「賊軍」となったのか。私見ですが、新政府軍にとって幕府・会津藩の義は、政権奪取とその後の政権運営、権威付けに邪魔だったからだと思います。

長州藩にとって、会津藩は宿敵だった。というのも長州は1864年の禁門の変(蛤御門の変)で、孝明天皇のいる京都御所を攻撃しましたが、強兵の会津藩兵に撃退されているんです。それがきっかけて第一次長州征伐が開始され、長州藩は降伏しました。また薩摩藩にとっても幕府は関ヶ原の戦い以来の宿敵だった。というのも関ヶ原の戦いで島津義弘公は、敵中突破で薩摩帰還という勇猛果敢な戦闘をしたものの、結果的には圧倒的に不利な状況でほとんどの兵を失う惨敗でした。これを臥薪嘗胆するために、平成の今でも毎年「妙円寺詣り」という祭りが開催され、島津義弘公の敵中突破を偲び、薩摩剣士隼人の甲冑姿で20kmも行軍しているくらいです。

 ちなみに「維新再考」の題字の書は、いわき遠野の金澤翔子美術館の館長 金澤翔子さんです。
<金澤翔子美術館の日本茶カフェ 飛翔庵は、コチラ>

「有名人になる」ということ 勝間和代著

「あの」勝間和代さんの本です。一時期は「カツマー本」が乱発気味に出版され、飽きられ感があったときもありました。その容姿や言動にいろいろな批判がありますが、出版本「効率が10倍アップする新・知的生産術」等、新しい切り口で内容が良いものもあります。実際、私が今日、(比較的)たくさんの本を購入し乱読しているのも、勝間さんの著書の中で、月間10万円以上の本を購入するとの記述を見て、なるほどと腹落ちしたからです。

今回は、これまでの自己啓発や経済本とまったく違って、自分が「有名人になる」という実体験を、当事者の視点からまとめたもの。
1. どうやったら有名人になれるのか、有名人になるための方法論
2. 「有名人になる」と、どういうメリットがあるのか? 失うものは何か?
3. 有名人はいかにつくられ、いかに利用されているのか? 

著書いわく、有名人になる方法論は、企業のマーケティング戦略と何ら変わらない。そして、一番大切なのは、有名人になって何がしたいの?ということ。オカネを稼いでお金持ちになって何がしたいの?という問いかけとほぼ道義だと思います。

2018-10-05 08.29.18

有名人になることのメリット・デメリットの自己分析が秀逸でした。
<メリット>
・有名になることによる人脈の広がりによるチャンスの広がり。自分がハブとなり、さまざまな方からの信頼関係・信用が得られる。
・発言力がつき、やろうと思ったこと、考えたこと、目指すことができやすくなる。
<デメリット>
・有名になっても、その後でも、衆人環視の中で生きざるを得ない。プライバシーはない。
・見知らぬ人たちから批判され、攻撃されることを日常として捉えなくてはならない。
<結論>
有名人になることの直接的な金銭的メリットは思ったほど大きくない。プライバシーの侵害に見合うか、見合わないかの程度という実感。

いま君に伝えたいお金の話 村上世彰著

著者の村上世彰氏は、「村上ファンド」「ニッポン放送株を巡る有罪判決」で有名な株式投資家です。現在は、一線から引いてシンガポール在住で、株式のみならず不動産等の他の分野での投資を継続しているそうです。事件後これまであまり世に出てきませんでしたが、先日「生涯投資家」という本を出版し、自身の立場はあくまでバリュー投資家、すなわち市場で割安で放置されている上場銘柄を徹底的に分析し探しだし、短中期で保有する。そして経営陣に経営改革を迫り、ダメなら(高値で)売却する。というものです。それは氏の生き方、信念に近い。

その著者の今回の結論は、「お金は稼いで貯めて、回して増やす。増えたらまた回す。」というシンプルなものでした。オススメは、自らの労働で稼いだオカネの4割を自分の夢に投資し、2割を貯蓄し、残りの4割で生活しましょうというもの。まず自分が実現したい夢を、第一にセットするのが大事。

<生涯投資家は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50371636.html
2018-09-22 08.21.06

この現実世界、お金というものと正面から向き合ったほうが良い。そういう意味では、こども向けの本ではあるけれど、大人こそが読むべきで、それを実践し、その姿をこどもに見せるべきでしょう。これまで自分たちの世代を含めて日本の上の世代は、お金に関する教育がなされることはほとんどありませんでした。オカネとは無縁の学習指導要綱に則り、教育大学を卒業した(オカネにキビシイ世界に出会ったことがない)教諭によって、お金よりも大切なことがある、という綺麗事を、学校・教育現場で習ってきました。しかし、現実には、お金に思考や行動を縛られている大人がいかに多いことか。お金と正面から向き合い、お金に縛られない生き方をするためのヒントがここにあります。

スタンフォード式 最高の睡眠 西野精治著

著者は、大阪医科大学を卒業し、1987年からずっと睡眠を研究されている方で、現在はスタンフォード大学医学部精神科教授だそうです。快眠をサポートするマットレスパッド「エアウィーヴ」の開発者のひとりとのこと。その著者いわく、「睡眠は最強の味方であり、敵に回すと最悪な恐ろしい相手」「睡眠は最大のギフトである」。

その理由は、睡眠が担う以下の5つのミッションにあります。
1. 脳と体に休息を与える
2. 記憶を整理して定着させる
3. ホルモンバランスを調整する
4. 免疫力を上げて病気を遠ざける
5. 脳の老廃物を取る

著者オススメの10の覚醒戦略
1. アラームを20分間隔でセットする(どちらかは眠りが浅いレムに当たり、覚醒しやすい)
2. 日光を浴びる(メラトニンの分泌バランス)
3. 裸足で過ごす(皮膚感覚の刺激、深部体温と皮膚温度の差を広げる)
4. 冷たい水で手を洗う(同上)
5. よく噛む(三叉神経の刺激)
6. 略
7. テイクアウトのコーヒー(一日5杯まで)
8. 大事なことは午前中にやる(日が暮れてからは脳に刺激を与えないようする)
9. 夕食を抜かない
10. お酒を正しく飲む(常用性と用量が増えやすいことに注意!!!)

書かれている行動は、どれも当たり前のことです。しかし20年以上にわたり研究を続け、科学的な知見に基づいた結論は、納得させられるものがありました。まずは、アラームセットは20分間隔のスヌーズに設定するところからはじめようと思います。

2018-09-18 15.13.31


なぜ投資のプロはサルに負けるのか? 藤沢数希著

著者は、外資系金融機関でクオンツやトレーダーなどの仕事をしてきた、いわゆる金融のプロです。その著者の結論が、株式投資のプロと「サル」の運用では、ほとんど結果に差異がないということです。もう少し説明すれば、株式投資のプロの運用結果は多少、良いかもしれないけれど、彼らに支払う運用報酬を差し引けば、(運用報酬のいらない)サルが運用した結果とあまり変わらない、ということ。

こうした見方は、ある程度一般的になっていますが、その背景には、金融のプロであるアクティブファンド投資家が血眼になって儲かる銘柄を探しているため、その結果、超過利潤は非常に小さくなっていて、現在の市場は非常に効率的であるということ。言い換えれば、株価が適切な価格で取引されているということです。

もちろん、市場が大きく変動しているときに、大きくポジションを取り、大きく儲けることは、別です。だからこそ、ジョージ・ソロス氏やウォーレン・バフェット氏のような、伝説の投資家も生まれた。

人生100年時代に、老後資金を確保するために、現役時代から積極的に資産運用すべしという類いの本が書店に並んでいます。しかし積極的に株式投資をしても、1年間のリターンはせいぜい5%程度であり、個別銘柄を調べ、投資実行のトレーディングをしていくには多大な時間と労力を要します。仮に1000万円の元本を血眼に運用しても、年間50万円稼げるかどうか(元本割れかもしれない)。そんなリスクを取るならば、貯金が1,000万以下の人は投資せずに、自営業は本業で、サラリーマンであれば残業代を稼ぐ方がよほど効率がよいでしょう。具体的にいうならば、残業代で稼いだ貯蓄を、(大きな市場変動を平均化するような)10年単位の長期的な市場で運用という前提で、市場の効率性を最大限活用でき、かつ運用コストが低い、インデックス投資をすべきである、という結論。

<外資系金融機関の終わりは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52355418.html
2018-08-18 08.35.45

 

外資系金融機関の終わり 藤沢数希著

著者は、海外の大学院で理系博士号を取得し、研究職となるも、外資系投資銀行に転職し、クオンツやトレーダーなどの仕事をしてきた方です。金融の世界だけでなく、恋愛の人間心理を研究し、ナンパ指南本ともいえる、「ぼくは愛を証明しようと思う」を書かれた方です。今回は、金融の世界の激動イベントであったリーマン・ショックの前と後で、外資系金融機関がどのような活動をしていたかの紹介(暴露本?)です。著者のラジカルな主張のひとつが、近年肥大化しつつある金融機関を細分化し、リスクが分散されるべき、というもの。

<ぼくは愛を証明しようと思う、はコチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52262437.html

リーマン・ショック以降、金融機関救済の面もあって、国境を越える金融機関同士の合併が続いています。その結果、それぞれの金融機関の規模が大きすぎて、経済に与える影響を考慮するととてもつぶせないという状況が生まれています。さらには、巨大な金融機関の存在が富の集中を産んでいるといわれており、「強欲な市場原理主義が世界を滅ぼす」といわれています。一方、著者はそうでなく、グローバル資本主義経済に欠かすことができない金融システムを担う世界の金融機関が、「市場原理が働かない組織」になっているからと主張します。だからこそ、あるべき自由経済社会を取り戻すために、金融機関を細分化し、リスクが分散されるべき、という主張につながるわけですが、果たして現実社会では金融機関の肥大化は止まっていません。果たして今後どうなっていくのか注視していきたいです。

2018-08-18 08.35.52

著者の主張はともかく、日本における外資系企業の実態紹介は、軽い読み物としてスリリングに読むことができます。日本では外資系企業は、日本企業の風土と異なり、学生の就職や転職において、特別視されている傾向にあると思っています。確かに、人事制度、報酬やリストラ、そこで働く人々の人となりやキャリアなど、異なっている文化も多い。

一方、著名な外資系企業であっても、欧米のちょっといい学校を卒業しただけの普通の外国人のサラリーマンが働いているのであり、日本のオフィスでは多くの普通の日本人が朝から晩まで働いているのであって、日本企業との違いはあまりありません。踏み込んで言えば外資系企業だから業績が良いというわけではなく(当たり前ですが・・・)、ダメダメな企業もあるということ。それは金融の世界に限らず、一般企業でも同じ。日本企業の紹介本は星の数ほどありますが、外資系企業の内実を詳しく紹介している本として、腹落ちする内容でした。

幸服論―人生は服で簡単に変えられる MB著

著者は、メンズファッションのバイヤーでありブロガーである、MBさん(名前の由来は、Must Buy?, Men's Buyer?)。現在は、有料メルマガや、有料オンラインサロンを運営し、ファッションに悩む若い男性の指南者・メンターの役割を果たしています。

「ファッションは最高の自己啓発」
「モテる男ほど相手主体で考えることができ、そうでない人ほど自分主体で考えている」
「相手の目線で考えて、自分と相手のメリットを一致させる」
「おしゃれになって自信をつけること、そして思考を変えて行動すること」
「ファッション(着る服)を自分の意志で考えて変えることで、人生すら変わってゆく、変えてゆける」

結論:自分が好きなこと(服)を見つけ、それを突き詰め社会や他人のために役立てることで社会に幸「福」を増やすことが出来る。

なるほど、だから本のタイトルが、幸「服」論なんですね。ちょっと強引な気もしますが、ある意味正しいと思います。ファッションバイヤーさんが、社会の幸福を真剣に考えていらっしゃることに、軽い衝撃を感じました。

2018-08-28 08.55.43

 

エリートセックス 加藤鷹著

著者の加藤鷹さんは、超有名なAV男優です。出演したAVはなんと1万5千本を超えるそうです、共演女優は約6000人とも。そんな方が伝える、いわゆる小手先のテクニックでなく精神論。世界の中でも群を抜いて夫婦のセックス回数が少ないという調査を踏まえ、日本の良くするための「エリートセックス」を提唱しています。

その要点は、
セックスで一番大切なのは、(テクニックでなく)相手の気持ちに耳を傾ける、メンタル。
そのためには、相手に対する「観察力」と「読解力」が必要。
例えるなら、ビジネスマンと同じ感性が必要で、観察から相手を読み解き、相手の望むものを与えながら自分の望みも達成する。
セックスを通じて、男性は女性に感謝すべき。

結論「セックスライフが充実しないと、日本社会は決していい方向へ向かわない」

2018-08-28 08.55.51

 

だから山谷はやめられねぇ 塚田努著

日本の三大ドヤ街が、「東京・山谷」「大阪・西成」「横浜・寿町」です。ドヤ街とは、日雇い労働者が多く住む街のこと。日雇い労働者のための、1泊数百円~2000円程度の簡易宿泊所(これた、ドヤ)が、多数並んでいる地域ということもできます。山谷には、隅田川花火大会のときに立ち寄ったことがありますが、路上で寝ている人や、日中から飲酒している人、道ばたに座ってたむろっている人等が散見され、現代日本とは思えない場所でした。

そんな山谷地区を、(自称)名もない私立大学大学院生が、第三者視点で、潜入・体験してきたレポートがこちら。「寄せ場」「手配師」「鉄砲」「トン公」「アブレ」等、専門用語の意味がわかるだけでも読む価値あり。一方、学術的な考察や、深い潜入レポートではないので、軽い読み物的です。

2018-08-27 16.07.17

知らなかった事実として、「アブレ手当」があります。正式名は、日雇労働求職者給付金。これは職を得られなかった日雇労働者に、その日食べつなぐための生活費を雇用保険から支給する制度で、1日あたり最大7,500円の給付を受けられるというもの。2ヶ月間に26日(月の大体半分)以上、所属している会社の紹介で実際に仕事をし、アブレ手帳(白手帳)に働いた日の分だけ雇用保険印紙を貼ってもらうことで、13日分のアブレ手当をもらうことができます。すなわち、ざっくりいって2ヶ月の日雇い労働をすれば、13日×7500円=97,500円の有給休暇がもらえるということ。この原資が、生活保護では認められない飲酒代(自分のオカネですから自由に購入できるし飲酒できる)やギャンブル代に流用することができるというわけです。

著者の視点としては、工事現場にほぼ缶詰状態となる「飯場」で働く日雇い労働者は、山谷地区という「ドヤ街」で半分働き半分呆けて暮らす人達を、ルックダウンしているのだそうです。山谷地区においては、過去から逃れてきた人達が集まることから、他人に関心がなく、独特の風景や非常識な行動や振る舞いが許される雰囲気があるそうです。ボランティアの炊き出しや、公的機関からのパン等の現物支給もあるそうで、公的機関から娯楽の提供等もあるとのこと。これが「山谷はやめられねえ」ということか。

モテたいわけではないのだが トイアンナ著

草食系男子が増えているといわれる今日この頃。実は、女性にモテたいわけではないけれど、彼女がいらないわけでもない若者が多い。でも実際には、いろいろ理由(イケメンじゃない、オシャレじゃない、お金がない、面倒くさい等)をつけて、「おつきあい」まで発展しない、恋愛に消極的な若者が多くなっていると感じています。

そんな層向けに書かれたこの著者は、何と女性。恋愛相談相手として、800名を超えるヒアリング実績があるそうです。そんな方が提案する、誰でも明日から実行可能な恋愛ハウツーもの。著者のトイアンナさんのことは知りませんでしたが、慶應義塾大学卒。P&Gジャパン、LVMHグループでマーケティングを担当。独立後は主にキャリアや恋愛について執筆しつつマーケターとしても活動しているそうです。美形の方のようです。

2018-08-18 08.35.36

まずタブー3か条。
1. 身だしなみが不潔(あたりまえのようだが、必須)
2. 服装が奇抜(シンプルで普通の服が一番)
3. 連絡がおろそか(まめに連絡しないと、思いは伝わらないし、そもそも始まらない)

そして、次に大事なのはアプローチの手順。まずは好感を持ってもらえるよう、振る舞うこと。そこで一定の感触を得た後でありがちなのは、自分勝手に恋愛を妄想し、盛り上がって告白する(もしくはしない。その場合、全く相手に伝わらず恋愛は始まらない)こと。いきなり急に告白してもびっくりされるだけだし、良くても「友達だと思っていた」と思われてしまう。

その解は、継続したコンタクトの中で「下心を小出しに」見せていくこと。デート3回目の「告白」までに、好意を伝えていかなければなりません。なぜなら統計的に、付き合うまでのデートは3回くらいで、それ以降は女性側が「友達枠」としてカテゴライズしてしまうからとのこと。
1回目:デートに誘う(ふたりで会う)
2回目:手をつなぐ
3回目:告白

最初は男女のグループデートをし、当日の夜にLINE等で「楽しかった」「面白かった」と女の子に連絡を入れ、自分があなたに興味を持っているということを伝えます。継続してコンタクトを重ね、相手の好きなもの、興味があるものの話題を振る。そして「友達よりちょっと上」に思っている姿勢で、立ち居振る舞い(お土産?プレゼント?)をする。相手にそれが伝わった時点で、2回目「1:1デート」「手をつなぐ」3回目「告白」していく。

著者の言葉を借りれば、そういう「小さな特別感のある好意」を積み重ねていくこと、すなわり「0.1の好意」をどんどん増やして、デートや告白に持ち込む。言い換えれば、その人の好きなところを探して喜ぶことをする。仕事の「接待」だと思えばうまくいく、そうです。この理論って、デジャブだなあと感じたら、先日読んだ、「ぼくは愛を証明しようと思う」とほぼ同じスタンス(細部の行動は違うかも)でした。草食系男子への処方箋は、誰が考えても似てくるということでしょう。

<ぼくは愛を証明しようと思うは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52262437.html

誰も言わないねずさんの世界一誇れる国日本

ねずさん、本名小名木善行さんは、「小名木善行ねずさんのひとりごと」のブログで、世界に誇れる日本を紹介している方です。その新著が、「誰も言わないねずさんの世界一誇れる国日本」。要約すると、先人たちが目指した日本の姿を取り戻そう、そしてそれは私達の国が常に「よろこびあふれる楽しい国(=豈国)」であり続けることを実現しようというもの。そのねずさんの講義を直接聞く機会がありました。

我が国の先人の思想や活動は、まだまだ知られていないことが多い。というか戦後教育で意図的に無視されてきた嫌いがあります。あえて積極的に知ろうとすれば、ぞくぞくと誇れる日本、先人の活動が見えてきます。

2018-08-18 08.36.00

目からウロコ!だったのが、国家最高権威としての天皇陛下と、統治者(権力)としての幕府・政府機関、我々民衆との関係「シラス=知らす」です。天皇陛下にとって国民は、大御宝(おおみたから)として所有していたもの。2600年前(少なくとも1500年前)の昔から日本は、国民を(家族のように)宝としてきた。

また、「権威」と「権力」の分離。天皇陛下が国を治める時、自分が直接、国民の面倒をみるのではなく、時の権力に政治を委任。そのとき、天皇陛下の役割はもっぱら祈り。任された権力も、陛下から権力を預かったいる意識から、(支配・統治の関係にはなく)国民のための政治をしようとします。

2018-08-10 20.17.47

以前から、ブログ等での活躍は知っておりましたが、台本・原稿なしで、かつての日本の先人たちの活動の素晴らしさを伝える姿勢に、賛同いたしました。

2018-08-10 18.32.15


 

ぼくは愛を証明しようと思う。藤沢数希著

著者は、理系出身の博士。かつて外資系投資銀行でトレーダーをしていて、現在は投資家として独立されている方です。著作も多く、「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」や「日本人が資本主義を生き抜くための経済学入門」「反原発の不都合な真実」等、かなり真面目?な本を執筆されています。そんな著者が書く、まったくの分野の違う恋愛指南本です。

内容は、恋愛を科学の域まで高めた恋愛工学という理論を開陳し、いわゆるナンパの成功確率を上げるという実践的?なテクニックから、男女の恋愛の最終形まで語るというもの。とはいえ、核となっているのは、ナンパテクニックなわけで、なんとも薄べったい本かと思いきや、本気で現代の恋愛戦略を考えているところが面白い。現代は草食性男子が多いといわれていますが、女性への声のかけ方や出会いのやり方がわからないという声も聞こえます。そういった層への啓発本・マニュアル本としての価値は高いのではないか。また逆に、女性にとっても、男性のセックス欲求がどのようにあり、どういうテクニックでナンパされているのかを知ることで、恋愛をより深く楽しむことができるのではないか。水野愛也さんの「LOVE理論」や「スパルタ婚活塾」(コチラは女性向け)等も読めば、カップル数も増えるし、将来的な少子高齢化対策にもつながるのではないでしょうか。

<スパルタ婚活塾 水野愛也著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/42896347.html

・成功 = ヒットレシオ × 試行回数
・セックストライ & ストップロス戦略
・欲求不満の大勢の男がやっているのが、非モテコミットとフレンドシップ戦略
・友達フォルダから男フォルダに移動するのは困難
・出会いのトライアスロンは、街コン・ストリートナンパ・クラブナンパ
・まず、声がけオープナー
・モテスパイラル現象(グッピーは、他のメスにモテるオスがモテる)
・ラポール(信頼関係)を築き、リーディング(好ましい状況へ誘導)
・ペーシング(相手の話すスピード・内容に合わせて話す)
・ミラーリング(仕草などのリズム動作も合わせる)
・バックトラック(オウム返し)
・イエスセット(会話の中で相手に何度もイエスをいわせる)
・男は、出会った女性を喜ばせるための、選んで貰う商品と思う。抱かれたいと思ってもらうこと。
・ACS(Attraction・Comfort・Sedaction)モデル
・Attraction(魅了)男として魅了させなくてはならない
・Comfort-Building(なごみ)心地よい信頼関係を作る、ラポール。
・Sedaction(性的誘惑)情熱的に抱きたいという気持ちを伝えていく
・C→Sは、必ず同じ日に起こさなければならない
・自分のルーティンを持つ(自宅DVD、フレグランスキス、近くのバー)

2018-07-24 15.06.29


がんまんが 内田春菊著

著者の内田春菊さんは、58才になるにもかかわらず、現役の漫画家、脚本家、女優でもあり、バンドもやってしまうというスーパーマルチな才能をお持ちの方です。そんな方が、自らの大腸ガン発見と、ガン摘出手術、人工肛門設置について、実体験をマンガにしたものがこれ。

2018-07-20 15.57.01

56歳で直腸がんが見つかり、翌春に人工肛門(ストーマ)を造設するまでのストーリーなのですが、内田春菊さんの、人とはちょっと違うキャラクターによる、面白さがあります。なんせ、結婚は3度し、離婚も3度経験、子供は4人いて、いまは第2子から第4子までと暮らしているという、波瀾万丈の人生(おそらく本人はそう感じていない)。56才にして年下の恋人がいて、がんが発見されたのはその彼と別れたばかりだったそうです。

近い親戚と知人が大腸がんで、ストーマを装着することになっていて、彼/彼女が感じた/感じていることを、マンガを通じて疑似体験できます。なかなかストーマ装着がイメージできない、一般人には貴重なモノだと思います。このマンガは、がん発見からストーマ装着までのストーリーですが、ストーマを装着しての生活は続編「すとまんが」が予定されているそうです。こちらもぜひ読みたい。

闘病中も、演劇の仕事で、いわきのアリオスに来市するシーンも描かれていて、こちらの要チェック。


スーツに効く筋トレ 目指せ、一億総筋トレ社会!

筋トレが、個人の全ての問題を解決する!と主張している、著者のTestosterone氏。「筋トレ社長 筋肉がこの世の99%の問題を解決する」でも、その男女問わない効用を列挙していました。今回は、そのパワーアップ版です。目指すは、一億総筋トレ社会!

なんと今回の主張は「筋トレは日本を変える!」というもの。冗談みたいですが、本気です。なぜなら、仮に日本の老若男女すべてが筋トレにいそしんだら・・・
・シルバー世代のの健康増進に寄与し、老化を遅らせることができる。医療費抑制につながる。
・ジム仲間を持つことで、孤独死が防げる
・若い世代の男女ともに性的な魅力が増し、男女の交際が増える
・筋トレによるテストステロン増は、セックスレスを減らし、少子化対策につながる

2018-07-18 21.52.00

日本はもっと学校や社会、企業で、筋トレの実践と栄養学の学びを推奨すべきではないでしょうか。民間のジムに行けない層に対しても、市町村は補助金でジムを設置してもよいかもしれません。一時的なコストはかかりますが、筋トレ効果のひとつであるテストステロン分泌は、人のやる気を引き出し、仕事の効果的・効率性に寄与することから、各企業の業績増、ひいては日本経済の活性化につながる可能性が高い。今のストレス社会についても、テストステロン効果で、鬱の人も減る。すなわち、「健全な精神は健全な肉体に宿る」です。目指せ、一億総筋トレ社会!

<筋トレ社長 筋肉がこの世の99%の問題を解決するは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52146956.html

以下は、著者が提唱している分析ですが、どれも「ははあ!」と頷くモノでした。
・スクワットのしゃがむ深さが深ければ深いほど、その人は誠実だ
・トレーニングの後半の追い込みが激しければ激しいほど、根性のある人だ
・トレーニングのバリエーションの多い人は、勤勉な人だ
・トレーニング前後のサプリ摂取が徹底している人は、計画性に長けた人だ
・ダンベルやバーベルといった用具を丁寧に扱っている人は、恋人や配偶者にも優しい
 
2018-07-18 21.52.09

せめて25歳で知りたかった投資の授業 三田紀房著

著者は、社会現象を巻き起こした東大合格請負漫画「ドラゴン桜」を描いた方。その後、投資を題材にした作者のマンガ「インベスターZ」がブレイク。この本は、インベスターZでの名場面のシーンを題材にして、投資や経済に対する著者の考え方を表現したものです。インベスターZ愛読者にとっては、納得の腹落ちの説明であり、著者の思いがわかりやすかった。

いわゆる利殖のためのノウハウ本ではありません。投資の具体的な方法や戦略ではなく、その前段階としての「投資」というものに対する考え方が示されます。特徴的なのが、世間の出来事に対して、大多数の一般人の思考や行動様式がどのようなものか?を理解した上で、では自分はどう行動すべきかなのかを自ら考えさせるスタイルになっています。端的にいうと、マスコミ報道等に惑わされることなく、自らの一次情報や複数の情報源から総合的に自ら判断しなければ、投資で負けるということ。いわゆる「あまのじゃく」でなければ投資の世界では勝ち残れない。

2018-05-24 06.12.28

長期の投資利回りは、(当たり前ですが)単利でなく複利です。その点に着目すれば、投資への取組みは早いほうが良いということは自明です。タイトルの「せめて25歳で知りたかった投資の授業」は、そんなスタンスがストレートに表現されたものだと思います。

たねやの心 山本徳次著

「たねや」は近江八幡の菓子店ですが、和菓子のみでなく、洋菓子、季節菓子、慶弔菓子のラインアップ、いまや全国の百貨店にお店を出しています。私、ここのどら焼きのファンなんです。そのグループCEOが、企業経営の根幹と若者への就活ポイントを語っている本です。

これまで門外不出とされてきた、自社の社員向け「商いの心得」である「末廣正統苑」の解説です。近江の地で商いを続けることは、いわゆる近江商人の考え方を受け継いでいます。近江商人の行商心得は『先義後利』『売り手よし・買い手よし・世間よし』。

天秤棒を肩にかついだ近江商人はとにかく全国津々浦々を歩き回り、一日30kmほどを毎日歩き続けるのだそうです。それは単に物を売るためだけに歩いたのではなく、いわゆる自分の足で現地を歩き、人に会い情報収集と人脈を築いていったということ。つまり、現場主義です。汗をかく現場にあらゆる答えは落ちていて、デスクワーク中心の金融資本主義の現代経済への警鐘ともいえるでしょう。

<たねやのどら焼きは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51513011.html
2018-05-17 16.40.39

2018-05-17 16.40.31



筋トレ社長 筋肉がこの世の99%の問題を解決する

「筋肉がこの世の99%の問題を解決する!」という信念を持つ、Testosterone氏。釣書によれば、テストストロン氏は、外資系に勤めるエリート筋トレ社長とのこと。筋肉アップにより体力がつくだけでなく、精神力もつく。さらに自らの肉体に自信が持て、自己肯定感も高まる。あらゆるストレスは、筋トレ中に吹き飛ぶため、幸せになれる。筋トレの時間をまとまった作るために、仕事の段取りが良くなり、効率化・効果的に仕事に打ち込める。その結果、他人からうらやましがられる、いわゆる「モテる」。

アメリカでは、以下の4つを実行すれば、必ずモテるらしい(本当か?)。
1. 靴を磨け
2. シャツにアイロンをかけろ
3. 床屋に行け
4. 筋トレしろ

不思議なもので見た目がしゃきっとすると性格や言動もしゃきっとしてくるそうです。男性が筋トレすればテストストロンという物質が分泌され、たくましくカッコ良い身体になる。女性が筋トレすればホルモンバランスの関係で、クビレやヒップが強調され魅力的なボディになる。同じ行為にもかかわらず性別によってそれぞれの一番美しい姿に導いてくれる「筋トレ」は、神様から人間への最高のプレゼント、とは著者の言葉。けだし名言だと思います。

2018-06-23 15.26.10

筋肉痛がなくなる周期でやると、筋肉の超回復効果が得やすいのでオススメだそうです。筋トレの回数には特に決まりはないけれど、最低でも週2回、できれば週3回、ベストは週4回だそうです。よく巷でいわれる言い訳が「仕事が忙しくて、ジムへ行く時間がない」。そこはテストストロン氏は明確で、自分の仕事を選ぶとき、睡眠6時間、趣味1時間程度はひねり出せる職業を選びましょう(収入ややりがいも大切ですが)、ということ。そもそもそれくらい捻出できない仕事なんて、それは自分の人生が会社の生け贄に捧げられているといって、はばからない。
 

原発事故と「食」 - 市場・コミュニケーション・差別

風評被害について描かれた本はたくさんありますが、論点が複雑に絡み合っていて、結論や解決策が見いだせないものが多かった。この本のポイントは、諸課題を4つの視点で切り分けて考えていること。4つとは①科学的なリスク判断、②原発事故の責任追及、③一次産業を含めた復興、④エネルギー政策です。いろんな諸課題を、①~④のどの視点で論ずるかを決めてからのほうが議論しやすい。というより①~④の立場のひとが同じ課題を一緒に論じても、まったく話がかみ合わないのです。この視点を明らかにしたという点で、この本は出色だと思います。

農水産物の一大供給地であった福島県は、東日本大震災の原発事故以後、現在にいたるまで、風評により、苦しい状況にあります。一方で、福島以外の地域では、原発事故と震災の記憶の忘却が着実に進行しています。

その風評被害の払拭の戦略について。福島以外の情報の受け手は、放射線や食について、あえて勉強する時間を割いて聞く必要がない。それを考慮せずに単純にデータや事実を知らせさえすれば風評は払拭されるという戦略は、現実味が薄い。ましてや無関心の人やネガティブイメージを持っている人を勉強不足として批判したり見下したりすることは、有意義な効果をもたらさない。
やはり消費者の直感や感情に訴えかけた上で、それをきっかけとして情報を更新する興味と動機付けを与えることが必要。それは、震災事故あるなし関係なく、普通のマーケティング・ブランド価値向上という普遍的なテーマともいえる。

2018-06-14 20.11.47

フィンランドの小学生5年生が作ったという「議論の10のルール」の則って議論することも、リスクコミュニケーションに重要との指摘も有用でした。
1.他人の発言を遮らない
2.話す時は、ダラダラとしゃべらない
3.話す時に、怒ったり泣いたりしない
4.分からないことがあったらすぐに質問する
5.話を聞く時には、話をしている人の目を見る
6.話を聞く時には、他のことをしない
7.最後まできちんと話を聞く
8.議論が台無しになるようなことを言わない
9.どのような意見であっても、間違いと決め付けない
10.議論が終わったら議論の内容の話はしない

朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる 人生を変える飲む習慣

「コーヒーとビールを飲んでいるあなたは、医学的に正しい!」と、まちなかのお医者さんが主張する本です。いずれも個人的に好きな飲み物なので、それを背中から押してくれるこの本は、読む前からタイトルに賛同してしまいました。コーヒーとビールには、自律神経を整えパフォーマンスをアップさせるパワーがあるらしい。飲む方法次第では、疲れやストレスを取り除き、自分のパフォーマンスの最大化するための、飲み方が紹介されています。

2018-05-23 15.55.22

特にコーヒー編のノウハウが、実戦可能なものが多く、行動の目安になりそうです。

・「浅煎り中挽き」で、脂肪燃焼効果あり。
・ 朝のコーヒーは「寝起き」はバツ。かえって覚醒効果が得られない。
・朝食を食べて仕事をはじめるタイミングで、朝一のコーヒーを飲み始めるのがマル。
・ コーヒーを飲む量は1日3杯がベスト。コーヒーの覚醒力は絶大だけれど、飲み過ぎは逆効果。疲労の原因になったり、免疫力低下、性ホルモンの乱れを引き起こす可能性がある。また幸せホルモンと言われている「セロトニン」が減少することもある。
・就寝予定時刻の7時間以降のカフェイン摂取は、睡眠に影響を与え、次の日の生産性を下げる原因

 

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

人口推計の結果がもたらす現象を「人口減少カレンダー」にまとめ、未来に何が起こるのか分かりやすく説明しています。著者は、人口減は間違いなく進行するという「静かなる有事」という前提に立ち、「戦略的に縮む」ことを提唱しています。しかし国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来推計人口データが示す各種予測は圧倒的で、小手先の施策ではまったく歯が立たないことに愕然としました。

個人的には(国防は勿論大事ですが)、日本語を話す人口が減ることで、日本語の出版物(書籍・教科書・雑誌)のマーケットサイズが小さくなり、日本語で学ぶことができなくなることを懸念しています。
2017年 「おばあちゃん大国」に変化
2018年 国立大学が倒産の危機へ
2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
2021年 介護離職が大量発生する
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2025年 ついに東京都も人口減少へ
2026年 認知症患者が700万人規模に
2027年 輸血用血液が不足する
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる

現実に、国会議員の多くは高齢者です。これから有権者における高齢者の割合がどんどん増えてくると。民主主義の多数決の原則から、高齢者寄りの政策にならざるをえない(でないと当選できないので政務に参加できない)。子どもや孫がいる高齢者はともかく、独身の高齢者にとっては、次世代の生活を慮るよりも、自分の世代がよりよく生きるためだけに投票するのは当然のこと。

2018-06-22 14.19.23

著者は、日本を救う10の処方箋を最後に提言しています。
1. 「高齢者」を削減する。高齢者の定義を65才から75才へ変更し、勤労人口を増やす
2. 24時間社会からの脱却。勤労人口減に伴う不便さを受け入れる
3. 非居住エリアを明確化。どうしてもそこに住みたい方には応分の負担を求める。
4. 都道府県を飛び地合併。既存の地方自治体ありきの政策は放棄。
5. 国際分業の徹底。イギリスの経済学者リカードのいう、得意な分野に人的資源を投入。逆に言えば、国産にこだわらない分野を多数持つ。
6. 匠の技を活用。目指すは少量生産・少量販売のイタリアモデル
7. 国費学生制度で人材育成。国として確保したい分野で学ぶ学生数を決め、そこに資金を優先配分。将来の国家を背負うエリート人材には、選抜を課し奨学金を与え、将来の就業を義務づけ。
8. 中高年の地方移住促進。大学連携型CCRC。
9. セカンド市民制度。都会から第2の居住地として訪れたくなる縁を作る
10. 第3子以降に1000万円給付。少子化の一因は子育てと教育費にオカネがかかること。

著者がこの本を書いた理由のひとつが、未来を担う中高生に対して、現実を見せることだそうです。人口減少問題の対策は一朝一夕にはいかない。私の世代のみで対応可能ではなく、否が応でも次世代、そしてその次の世代にも、この負の遺産を背負って貰うことになるのだから。

 

10年後の仕事図鑑 堀江貴文・落合陽一共著

今、最も注目すべき堀江貴文・落合陽一のお二人が、交互に10年後の世界を予測している本です。実は、タイトルで「仕事図鑑」を銘打っていますが、仕事のサンプルはあくまで、例示にすぎず、本書の目的は、各個人がどう意識付けをもって考え、行動していくかを考えさせる内容になっています。

今の風説の多くが「AIが人間の仕事に取って代わられ、人間の仕事が奪われる」といわれています。しかし、見方をかえれば、AIが単純労働をやってくれ、人間は好きなことに集中して自由に生きられるようになる、ともいえるわけです。これまでは大学を出て就職し、結婚し子どもができ、退職後は年金を悠々自適に暮らすというにような画一的なロールモデルは、もはや存在しません。これからは、自分で自分の人生のグランドデザインを描いていくことができるし、そうでなければ幸せになれそうにありません。そのコツは、「好きなことに没頭し、仕事になるまで遊び尽くす」「好きなことをかけあわせて、オンリーワンを目指す(1/100 * 1/100 * 1/100 = 100万分の1になる)」

2018-05-23 15.54.52

刺激的だったのは、「速く安く働くやつがいなくなれば、オートメーション化が進む」というもの。待遇が悪く、仕事はきつく、大変な仕事の例として、保育士や介護(だから恒常的に人手不足)があります。それでもがまんして働いているのが現状。

仮に、彼ら彼女らの全員がさっさと依願退職すれば、市場原理が働くはず。すなわち人手がなくなれば、まず人集めに給与が上がるだろうし、次に(高い人件費に耐えかねて)機械化が進むであろう。その結果、人手によらず仕事がはかどる。そこでの結論は、「速く安く働くやつがいなくなれば、オートメーション化が進む」。さっさと仕事をやめたほうが、かえって業界のためになるというもの。そうならない現実の理由は、食べていくために安い賃金で我慢している人の存在がなくならず、労働単価が上がらないから。日本には(賃金の多寡にかかわらず)勤労は美徳という考え方がありますから、労働単価の急激な上昇には時間はかかるかも知れません。一方、グローバルな視点では、先進国の時給は軒並み2000円以上であり、日本の1000円に満たない時給水準が、いつかおかしいと気づく日は遠くないでしょう。

落合氏は、まず「気になったことはどんどんやってみる」「自分で意思決定する」「ポジションを取れ」と説きます。一方、肩肘張らずに現代の便利な生活を惰性で受動的に生きる(「溶ける」という表現)のも、それはそれで人生の選択ともいっています。

堀江氏の最後の締めの言葉は「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」でした。
 

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 三戸政和著

著者はソフトバンクインベストメントでベンチャー投資などを行ってきた人です。サブタイトルには、堀江貴文さん推薦!「終身雇用は現代の奴隷制度」と記載がり、堀江貴文さんの写真がでかでかと載っているので、堀江さんの新著かと勘違いして買いました(笑)。

起業が1000に3つほどしか成功しない様を間近で見てきたという経験から、後継者のいない中小企業を個人で買収して経営者になることを提案しています。中小企業では社員はおろか経営者でも基本的な財務や経営の知識が欠けているため、大企業で経験とスキルを積んできた人なら価値を発揮して事業を伸ばすことができると言います。黒字の会社は皆が買いたがるため買収額も高くなってしまうが、いい技術や商材を持っているのに経営下手で赤字という企業を買い(資本・経営参加)、それを黒字化させればよいという主張です。

・飲食店経営に手を出したら、その先には『地獄』が待っている。廃業率は20%で全業種トップ。
・ゼロから事業を始める、起業も「地獄」。日本で起業して10年後に残っている会社はわずか5%。

ならば、60才に近くなり退職間際のサラリーマンはどのように、資産を運用し、その後の生活費を稼ぐかという視点です。著者の提案は、黒字経営であるにもかかわらず、後継者不在のために休廃業する優良中小企業の経営に参画し、事業をうまく運営することで、株式としての投資利益、経営者としての報酬を得られるのではないかということ。さらには会社を売却してキャピタルゲインも視野にいれます。要は、雇われる人生を脱して、資本家になるという提案です。

現実の世界では、中小企業380万社の約7割で後継者がおらず、中には株式1円でもいいから譲りたいと考えているところもあります。企業経営にチャレンジする手法として、全くのゼロからのスタートだけではないと示していることが、この本の価値であり、人生の充実度を広げていく選択肢を増やしているのではないかと感じました。

おそらく、会社買収というのは想像していたよりもハードルは低いようです。一方、成功する可能性のハードルも高そうという印象も持ちました。いきなり会社を買い付けてもそこに勤める従業員が納得するかは疑問であり、筆者も資本参加後は、現社長の下で2年間は専務として共同経営を行い、会社組織や取り巻く環境を理解することが必要、とコメントしています。現実的には、50歳台後半までに投資候補先の情報を収集し、見込みがある企業数社に接触し、リスクとリターンを天秤にかけた上で出資、定年と同時に経営に参加という進め方でしょうか。

40年間サラリーマンを続けたきて、会社への投資未経験な方に、60才時点でそんな決断ができるかどうか。非常に面白い提案で、目からウロコのところも多かったですが、著者の立場は、投資アドバイザーですから、会社を買う選択肢を推し進めたいというインセンティブがもともとあります。そうった筆者のポジショントークを差し引いて理解する必要がありそうです。

2018-05-16 23.28.09


本当は恐ろしい世界の名家

アメリカのケネディ家・ドイツのハプスブルグ家、ロックフェラー家、ロスチャイルド家、ポルシェ家・グッチ家等、世界には著名な一族があります。その一族が生まれた背景、そしていまでも生き残っている(没落・消滅した)経緯が語られています。

なるほど、一時期は優雅でセレブだった時期がありました。一方、その権力を保つために奪った人命、金銭をめぐる内輪もめなどの内実が紹介されています。著名になること、オカネを稼ぐことの大変さの一端を知ることができました。今日でも、いわゆる「有名人税」として、有名であるが故に、知名度と引き換えに生じる問題や代償を税金に例えた単語がありますが、そんな生やさしいレベルの問題ではないという、歴史的事実に戦慄するところも多かった。

2018-05-23 08.17.27

 

何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣 ジム・ドノヴァン著

著者は、成功のためのセミナー講師をつとめつつ、著作活動を行っている方です。「夢とゴールを定め、自分の人生は自分でつくろう」という趣旨の著書は世界各国で翻訳され、ベストセラーになっているそうです。

本書は、81のテクニックと10のエクササイズが紹介されています。ただ、自分にとって正しくないと感じたら、その部分を無視してもOK。本書に書かれていることは、シンプルだからこそ、すぐにも実践可能なことばかりでした。

2018-05-17 16.52.38

<81のテクニック>
1 幸福であることを喜ぶ
2 自分のいる環境と自分自身を受け入れる
3 自分の人生の全責任をとる
4 変えられないものは、受け入れる
5 自分からすすんで行動する
6 人生の目的を持つ
7 あきらめない
8 目的に対してコミットメントをもつ
9 うまくいくと信じる
10 自分の能力に確信をもつ
11 失敗を恐れない
12 自分を肯定する
13 感謝する
14 自分が手に入れたいものを知る
15 自分が手に入れたいものに常に意識を向ける
16 年齢を気にしない
17 思い切ってやってみる
18 人生の目標と計画をもつ
19 目標の理由をはっきりさせる
20 目標が具体的になっている
21 目標を紙に書く
22 短期目標を設定する
23 目標を実現した自分の姿を想像する
24 目標を達成する期限を決める
25 目標に意識を集中する
26 視点を変えて気分を変える
27 自分の勝利を祝う
28 「宝の地図」を使う
29 いますぐ行動を起こす
30 先延ばしをしない
31 いつかしたいと思っていることをいま始める
32 すばやく決断をくだす
33 小さな目標を達成して成功体験をもつ
34 うまくいっている人をお手本にする
35 力を与える質問を自分にする
36 朝、目が覚めたら自分に質問する
37 ポジティブな気分を高める言葉を使う
38 「~しようと思う」ではなく「~する」と言う
39 「できない」と言うのをやめる
40 優先して実行することを決める
41 自分の業績を書き出す
42 約束を守る
43 感謝の手紙を送る
44 時間を守る
45 真の友人を手に入れる
46 人をほめる
47 自分の成功を社会に還元する
48 好奇心をもつ
49 すすんで人に与える
50 体を動かす
51 深い呼吸をする
52 自分の健康は自分で管理する
53 絶えずプラス思考を心がける
54 変化を受け入れる
55 ストレスへの対策をとる
56 上を向く
57 心の痛みを感じる自分を許す
58 立ち直る力を身につける
59 好きなことを仕事にする
60 自分の仕事を楽しむ
61 遊ぶ時間をつくる
62 人生を祝う
63 創造性を発揮する
64 流れに身を任せる
65 前向きな質問を自分に投げかける
66 問題解決に取り組む
67 問題を前向きにとらえる
68 見返りを求めずに与える
69 自分の恐怖心と向き合う
70 心変わりを自分に許す
71 絶えず努力する
72 ほしいものに意識を集中する
73 大きな夢を持つ
74 手に入れたいものを鮮明にイメージする
75 理想を実現した自分として行動する
76 経済的成功を楽しむ
77 お金ととモノをコントロールする
78 アドバイスを求める相手は慎重に選ぶ
79 成功者をまねる
80 自分の創造性に気づく
81 能力を高めるために読書に投資する

<習慣を身につける10のエクササイズ>
1 自分の棚卸し
2 変化を起こす
3 目的を見つける
4 行動する理由を見つける
5 何を手に入れたいかをはっきりさせる
6 自分が恐れているものをはっきりさせる
7 目標を設定する
8 理想の日を創り出す
9 ほしいものを手に入れる三つのステップ
10 思いやりのある行為をする

誰も教えてくれない 大人の性の作法

とても刺激的なタイトル。本書の趣旨は、私たち大人は性全般について教えてもらっていない、つまり大人を性教育することが急務ということ。これまでの性教育は、①生殖のための性、②セックスに伴うリスク予防の観点でのみ教えられてきました。欠落しているのは、③快楽のための性、です。どうもこれまでの性教育は、生殖器の勉強や性に対する罪悪感ばかりを植え付けるようなものだったのではないか。

そもそも、現代社会は、高齢童貞と高齢処女がたくさんいて一生独身、結婚するとしてもその時期は晩婚化しています。さらには、夫婦でもセックスレス。個人の嗜好が三次元より二次元に偏向している層も多い。すなわち数十年前の、皆結婚、夫婦+こども複数という標準モデルが完全に変化しているのです。

51

この分野に対する議論は、どうしても「限りなく空論に近い正論(政治的には正しいけれども、現実には通用しない抽象論)」か、もしくは「限りなくデマに近い通説(政治的には正しくないけれども、同意してしまいがちなダメ情報)」のいずれか、2極化してしまいがちです。そうではなく著者は、まず男性のキャラクターを、未婚か既婚か、正規採用か非正規採用かの、4象限に分類。それぞれにの現状と課題、それに対する処方箋を、独自に考えたその視点と、独創的な分析は、示唆に富んでいました。
A:未婚×非正規 …… 「貧困世代」の問題
世帯収入が限界まで少ないと、恋愛・セックスという選択肢がなくなるという現実がある。女性に出会う機会があっても、生活費確保が優先されてしまう。この層にいくら恋愛・結婚の素晴らしさ・楽しさを説いても、全く響かないし、そもそも無理。
この層に対する処方は、(経済的余裕がないとしても何らかの形で)本人に自己肯定感を身につけてもらうということ。まずは社会の中で「自分なりの居場所(=一人でいても寂しくない場所)」を見つけること。そしてそこから生まれる安心感や余裕が、もういちど恋愛やセックスへ向かう勇気になるかもしれません。

B:未婚×正規 …… 「嫌婚男子」の問題
女性とのコミュニケーション・スキルを持たない男子。またそもそも女性とつきあう意味がよくわからない男子。結婚はコスト・パフォーマンスが悪いと考えている男子。
この層に対する処方は、単なる結婚賛美や「男子たるもの結婚すべし」といった古めかしい道徳観の押しつけは意味がありません。パートナーを作ることの意義を合理的に納得し、バーチャル・観念の世界で充足しがちなライフスタイルから、リアル・現実の世界の女性とのコミュニケーションへ動機づけが必要。すなわち将来が不透明で、そもそも生物として不完全な自分が生きていくための生存戦略としては、自分を成長させるような信頼できるパートナーを持つ方が合理的です。「嫌婚化」した男性を「親婚化」させるためには、そのメリットを腹落ちさせなければなりません。

C:既婚×非正規 …… 「男は稼いで当然」の呪い
現在、非正規雇用が増加している中、非正規同士での結婚も増えていきます。また妻の収入より男性の収入が少ない場合もあるでしょう。こういったとき「男性は稼いで当然」という昔ながらの考えの下では、ストレスが蓄積されていき、男性の自信喪失からともなうセックスレス、さらには散在や浮気アル中、DV等が起きやすくなってしまいます。
この層に対する処方は、思うように稼げない現実を受け入れて、決して卑屈にならず、自分に「男は稼いで当然」の呪いをかけるのをやめること。そして家庭内で「働く」ことにより、今の自分にできることを確実にこなしていくことです。

D:既婚×正規 …… 「安定の不安定」
この層は経済的も家庭生活も安定していて、一見、問題がなさそうです。しかし現実社会は、不倫が多数発生しています。この層が一見、勝ち組にみえますが、必ずしもゴールでもなければ幸せでもない。マスコミ報道でも「ゲス不倫」や「障害者の不倫」が話題になり、二度と再起できないような社会的制裁を受けています。
この層に対する処方は、、、正直なさそうです。不倫自体を完全に防ぐことができないならば、不倫をした人が過度の社会的制裁を受けない社会にしていくことくらいでしょうか。

著者は、性教育について無理に白黒付けず、グラデーションをグラデーションのまま受け入れるだけの寛容さが必要と主張しています。皆が傷つきあいながら、悩みながら、それでも性愛に対する希望と期待を捨てずに、つながりを厭わず前に進んでいけること。

昨今の教育現場の性教育は、性的なことはオブラートに包み隠して、「命の大切さ」のみに焦点をあてて教えることが多いようです。この発送の根本は、性にまつわる知識はごく自然に覚えるべきものだし、逆に具体的な知識やスキルを含む性教育は子どもがセックスに余計な関心を持つようになってしまい、やぶ蛇だというもの。こうした道徳感情よりも、科学的事実を踏まえ、「どうすれば命を大切にできるか」という視点に立ち、具体的な知識や方法、選択肢を伝え、こどもたちに考えさせるものであるべきではないでしょうか。

一流に見える服装術 たかぎこういち著

著者は、若いうちから服飾業界で働き、外資系ファションブランドの立ち上げに、経営側から参画してる66才。日本の洋装文化の流行廃りを、自ら体験されてきた方です。一方、スーツは日本のサラリーマンの戦闘服なのに、なぜか女性ファッションほど取り上げられないという事実。そこで、著者は、
男性のスーツ、「6ポインツ・メソッド」を用いて、美しく、感じのよく見える方法を理論的に教えてくれます。6ポインツ・メソッドとは!

まず、服装のTPOで、そのはフォーマル度知り、合わせること。
①T(Time)、②P(place)、③O(occasion)

次に、服選びの際に、下記3点を合わせること。
④S(サイズ・シルエット)、⑤F(ファブリック)、⑥C(カラー)

非常にシンプルで、かつ基本ではありますが、スーツから普段着まで、衣類等を購入する際に改めて振り返るのが良い。これに従えば、美しく、かっこよくみえるかどうかはは、必ずしも価格が高いものかや、自分が好きかどうかではありません。

2018-05-10 10.08.03

「服装を変えると、まず女性社員の対応が変わった。以前より協力的になり根回しがしやすくなった。その結果、業務の効率が上がった」と、著者からアドバイスを受け、服装を変えたビジネスマンのエピソードが紹介されていました。ケネディ(アイビーリーグルックの肌つやが良い青年)とニクソン(疲れ果てよれよれのスーツを着た中年)の大統領選挙の逸話、白州次郎(英国貴族の着こなしを完璧に身につけた知識人)とGHQ占領軍のスタッフ(長い伝統がない国アメリカで育ち、リベラルアーツを身につける機会がなかった軍人)が交渉で渡り合った逸話が紹介されていました。まず外見を素敵に見せることこそが、ビジネスであれプライベートであれ、大事な一歩(もちろんその後の中身もですが)なのだと感じました。

プライベートバンカー 驚異の資産運用砲 杉山智一著

「プライベートバンカー(清武英利著)」の、実在モデルである杉山智一氏による初著作です。「元手5000万円で毎年500万円のリターン」との刺激的なサブタイトルです。利回り10%という高い利回りですが、ある意味実現できそうなレベルが、ウソやはったりでない感じを受けました。

著者の経歴は、野村證券の営業を皮切りに、三井住友銀行、日本の外資系金融機関、シンガポールのプライベートバンクを経て、現在は、独立のプライベートバンカーとして活動しているとのこと。具体的には、日本人富裕層と、外国のプライベートバンクをつなぐ役割をしているそうです。プライベートバンカーの仕事は、顧客が自己の資産を防衛し、運用するためのソリューションをその顧客ごとに提供すること、「富裕層のためのマネーの執事」のような役割だそうです。

実際のレバレッジを効かせた資産運用を説明したパートだけでも、読む価値があります。簡単にいうと、
①まず、海外で海外生命保険に入る(これは、自己資金)
②この生命保険を担保として、自己資金相当額に近い額を外国銀行から融資を受ける
③この融資金額を、リスク・リターンが高い海外ファンドで運用する
④このファンドの運用益で、銀行借入利息を賄う、
⑤将来の生命保険の解約益(もしくは多額の満期保険金収入)を得る、というもの

ここで肝になるのが、海外で生命保険に入し、担保として融資を受け、ファンド運用するという3点。これは、いずれも日本及び日本の金融機関では実現できません。なぜなら日本の金融行政システムは、外国に比べて複雑で、かつ規制が厳しすぎるため。

著者の職業上のポジショントークもあるのですが、基本的には、これは現実の日本の金融行政を表していると思います。これを放置していては、日本の富裕層が保有する資産は、着実に海外に流れていくでしょう(あえて日本を出ていかない日本を愛する層、能力的に日本を出て行けない層を除く)。「角を矯めて牛を殺す」ということわざがあります。日本の金融行政も無知な投資家を保護すべく、金融規制を強めてきましたが、それがかえって投資家の無知を助長し、プロの投資家が敬遠する要因になっています。結果、グローバルな資金にとってすでに、東京は運用の目的地として選ばれていません。東京が世界の金融センターの一角を担う気概があるのなら、不可解な金融規制は即刻撤廃すべきです。

36

本書を読めば、さまざまな疑問の答えが書いてあります。

Q. なぜ、日本の金持ちは、こぞってシンガポールで暮らすのか?
A. 法人税、住民税の税率が低いというだけでなく、相続税なし、キャピタルゲイン課税なしという、富裕層を呼び込みやすい税制をとっているから。

Q なぜ、日本の富裕層は海外で資産運用したがるのか?
A. ファンドの運用規制が緩いため、さまざまな金融手法を組み込んだ、さまざまなリスクリターンの運用商品が選べるから。というよりも、日本の(規制により)資産運用商品の選択肢が、あまりに貧弱なんです。

Q. なぜ、日本の金融機関では資産運用がしづらいのか?
A. 日本では、運用ファンドの売買手数料が(海外に比べて)高すぎるため、プライベートバンカーと顧客との間で利益相反が起きてしまう。海外では、運用ファンドは売買時手数用よりも、資産残高に対する手数料を重視しているため、顧客に短期的に資産売買をさせて手数料を稼ぐ(そして顧客はその分だけ損をする)のでなく、長期的に顧客の資産を増大させる投資スタンスをとるため、顧客はいたずららに手数料を支払うことなく、じっくりと資産増大を任せることができるから。
 
ちなみに著者によれば、富裕層の定義とは、純金融資産が1億円以上、通常は、年収2000万円~3000万円以上の人達のことを指すのだそうです。クレディ・スイスの発表によれば、2016年における日本の富裕層は282万人以上存在するそうです。日本人の上位2%ですね。この人達は、間違いなく、こういった情報を着実に入手し、資産を海外に着実に移動させていくことでしょう。
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動を開始しました! いわき市は、今、複層的な問題が山積しています。公認会計士としてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出します。



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