吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

読書

ダンベル何キロ持てる? サンドロビッチ・ヤバ子 、 MAAM著

「筋トレ」+「美少女」の組み合わせのマンガ。登場人物らは、巨乳・貧乳等さまざまなキャラが、いずれも際どい姿で筋トレ。筋トレの内容は極めて真面目なのだけれど、エロとギャグと筋肉がごちゃまぜになった、なんともコンセプト不明。それほど絵が上手というわけではないけれど、それでも人気があるらしく、単行本は8巻、TVアニメ化にもなりました。

筋トレだけ、エッチだけのコンセプトでは受けない。けれども、組み合わせ次第でブレイクする。これは、「ハレ婚」という、ハーレム+エッチなマンガでも共通のような。

<ハレ婚 スパリゾートハワイアンズ登場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53459684.html
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国運の分岐点 デービッド アトキンソン著

著者の前著では、経済低迷が続く日本への提言として、以下10の施策を提案していました。
1. 地方創生のための観光戦略
2. 商品の輸出促進
3. 強い中堅・大企業の増加促進
4. 経営者教育
5. 技術の普及による生産性向上
6. デザイン性向上
7. 女性活躍
8. 社員教育
9. 最低賃金の継続的な5%引き上げ
10. 全国一律最低賃金への移行

この10の中でも特筆すべき提案は、政府主導で最低賃金の持続的上昇させることにより、企業の生産性の向上を強力に促し、それが、経済へ大きく寄与するとの主張です。しかし何故かうまくいっていません。

<日本人の勝算 デービッド アトキンソン著さは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53001483.html
2019-11-22 14.41.02-1

前著の提言は、残念ながらいまのところ、実現に至っていません。今回の本は採用に至らないその原因、ネックとなるものを「中小企業の社長」と断言。日本再生のための最終結論は、中小企業改革だというのです。これまで日本経済を牽引してきたのが、中小企業という常識からは考えられない結論です。

実は、最低賃金の上昇は、中傷企業経営者の動機付けになっていないんです。すなわち人件費の上昇(日本経済全体・労働者のためには良い)は、個々の企業の利益に反する。経営者は、同条件で企業間競争しており、それで経営できないというのは甘えであり、無能ということを示してしまうので、嫌がるわけです。

また、日本の中小企業は、規模が小さいため、生産性向上のための大きな投資ができない。例えば便利なICTシステムを導入したほうが効率的に業務が進むにもかかわらず、導入コストが企業規模に対して重いため見送ってしまい、ヒトの長時間労働でそれをカバーしてしまう。一方、中堅・大企業ならば、躊躇なくICTシステムを導入し、効率的・効果的に業務をこなし、生産性向上し、労働時間も短くできます。結果、日本経済全体・労働者の幸せに寄与します。

ここからいえることは、中小企業が合併し、強い中堅企業となることで、人件費の上昇を受け入れ、人財育成投資や、効率化投資を負担することで、生産性向上が達成しやすくなるということ。

最悪のシナリオは、手をこまねいているうちに、南海トラフや首都圏直下型地震等の大災害が発生し、甚大な経済的損失を受けたときに、その復興資金が枯渇したときです。アメリカが助けてくれれば良いけれど、アメリカファーストの考えで手を引かれたら、もう頼れそうな資金を持っている大国は、中国くらいでしょう。中国にとっても、援助という美しい大義名分の下で、日本の資産を安く買える大チャンスであり、復興資金のために背に腹は代えられない日本がそれを受け入れざるをえない。現実にも今、アフリカ諸国が経済的援助の下で、中国から資金を受け入れ、経済的に支配されつつあります。

ある試算によると、南海トラフで1400兆円・首都圏直下型地震で800兆円の経済的損失が見込まれているそうです。日本のGDPは約600兆円ですから、国難的災害になったら、とても賄いきれない。過去には160年前に、安政の東海地震の津波・南海地震の津波・安政の江戸地震の建物倒壊・さらには安政の江戸暴風雨が、たった数年の間に立て続けに発生したという歴史的事実があります。それを考えれば、南海トラフや首都圏直下型地震等の大災害が複合災害となる可能性だって排除できない。

いつそうした災害が起きるかわからないし、国債が1000兆円を超え、1秒ごとに100万円増えていくともいわれています。とにもかくにも一刻も早く、中小企業をまとめ強い中堅企業とし、労働人口を集約させ、生産性向上を追求しなければならない、という主張ですが、政府はそれを理解し、腹を決めて遂行できるかが問われています。

 

「居場所」のない男、「時間」がない女 水無田気流著

男性には居場所がなく、女性にはとにかく時間がないことを、膨大なデータとともに実例も交えながら示した一冊。
・居場所のない男:仕事以外の人生の選択肢に乏しく(サービス残業)、世界一孤独とされる日本人男性(住む地域社会に何のつながりも持っていない)。
・時間のない女:婚活(30歳まで)・妊活(35歳まで)・保活(出産後すぐ)といつもリミットに追われ続け、家庭でも自分の時間を確保できない(男性は基本的に家事をしない)日本人女性。

一例として、サラリーマンとその妻との生活は、日中の場所も違うし、時間の進み方も違う。いうなれば、多くの夫と妻はたとえ生涯を共にしても、生活を共にしてはいないということ。それってどう考えても幸せとはいえません。この双方が幸福になるために、一体いま、何が必要なのか?を考えさせる本です。

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 あらすじとしては、
・非正規雇用(低年収)ほど結婚できていない日本人男性
・生涯未婚率、孤独死リスクは圧倒的に男性が高い
・男が、女を通してしか社会と接点を持てていない。
・働くことでしか、生きがいを見いだせない男。「覇権的男性性」が男性をも苦しめる
・7人に一人は家事をまったくしない男
・共稼ぎ家庭でも圧倒的に妻の家事時間が長い
と、データを示しながら論を進めるが、ここまでは一般的な話。ここからが著者の真骨頂。

専業主婦はヒマ、なんて幻想。さらにいえば、日本のワーキングマザーは、事実上、世界一働き者。現代日本でいったん母親になれば、共働きであろうとなかろうと、ほとんどの育児と家事労働を引き受けている(夫は会社から帰ってこないから)。家事とひとことでいっても、炊事・洗濯・掃除・育児・買い物にとどまらず、家計の計画と維持、ご近所や親戚や学校繋がりの人間関係の維持、子供の精神的ケア、妻としての美しさの維持等、限られた時間で同時並行で一人でこなすことが暗に求められている。こんな社会の下で子供を、複数産み育てていくのは、あまりにしんどい。こは、産みたくても産めない「社会的不妊」という言い方もできる。

それに加えて、今の日本の政策「女性活用、一億総活躍社会」は、絵に描いた餅。労働力不足を補うべく、共働きで稼いでくることまで期待されているけれど、これ以上活躍する時間なんて残されていない日本人女性は多い。この現状を変えずに、さらに女性活躍を加えるなら、それは「日本女性超人化計画」とも呼べるだろう。

そもそもの原因は、家事を社会が労働とみなさないから。妻の労働をタダと思っているから、結果的に睡眠時間(40代女性の睡眠時間は6時間とも)を削ってでもハードに動かされている。また正規雇用の労働者の長時間労働と低い生産性が、男性を家庭から遠ざけ、妻の母性に頼り、家事を押しつけている。これは男性・女性双方にとって、幸せではない。

本来、力をいれなくてはならないのは、教育とそれをサポートする社会環境の醸成のはず。それらは子供という未来への投資ともいえる。そのために、その子供を育てる親を強力にサポートしなければ、良い子供も育つわけがない。

<処方箋>
・異常な長時間労働の法規制
ワークシェアを進め、父親が早く家に帰り、家事育児や余暇の充実に時間をさく。地域に居場所をつくり、生きがいを複数作る。そうすれば男も女も楽になれる。ただこれには、日本全体の社会意識の改革が必要。民間の自発的行為を待つのは時間がかかりすぎるので、政府規制によるのが早い。

これは難しいようですが、すでにオランダで先例があります。1996年の差別撤廃法により、いくつかの働き方が選択できるようになりました。
1. 従来のフルタイム労働(週36-38時間、週休2日)
2. 大パートタイム労働(週30-35時間、週休3日)
3. ハーフタイム労働(週20時間)
4. フレキシブル労働(臨時労働)
特筆すべきは、少なくとも1-3は、完全に待遇が平等であること。これにより労働時間あたりの賃金格差が是正され、人々は自らの生活・就労形態を選択することができました。日本でも、「同一労働・同一賃金」が目指されていますが、実質的に、そうはなっていません。

・生産性の向上
限られた時間で結果を出す、すなわち生産性の向上が、時間的余裕を生み、また給与・国民所得の向上に役立ちます。働き方改革の根本的な原因は、時間に見合った給与が支払われておらず、現状だけでなく、将来に不安があるから。時間を浪費するような根性論でなく、しっかりと稼げる仕組み作りが必要。

なお、これら2つの処方箋は、日本人の勝算 デービッド アトキンソン著の提言と、軌を一にしています。

<日本人の勝算 デービッド アトキンソン著は、コチラ>
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妻のトリセツ 黒川伊保子著

著者の黒川伊保子さんは、この「妻のトリセツ」に続き、「夫のトリセツ」「定年夫婦のトリセツ」とトリセツシリーズを立て続けに出版された方。肩書きは、脳科学・AI研究者とのことですが、内容はほとんど肩書きに関係なくて、夫婦円満に過ごすためのノウハウ本。そういう意味での「トリセツ=取扱説明書」というタイトルは、名は体を表しています。ざっくりいって、「女性脳には特徴あるので、男性がそれを理解し、行動しましょう」ということ。

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◆妻の不機嫌や怒りの理由を、むやみに解明しない
→まずは第一に共感、第二に共感、そして次も共感してあげること。

◆妻は夫に問題解決を求めていない
→感情を共有して欲しいことがほとんど。夫に、問題解決の糸口など求めてはいない。

◆妻は夫に共感してもらいたいだけ
→内容の重要性や結論の妥当性など、妻の好感度UPに、全く関係はない。

◆地雷を避ける、会話の“黄金ルール”
→妻が精神的につらいときには、言葉を選ぶこと。

◆「おうむ返し」で共感のフリをしよう
→自分が会話にめんどくさかったり、内容がくだらないと感じたときは、とりあえず同じ言葉を繰り返して返しておこう。

◆事実の否定は、心を肯定してから
→心が肯定されれば、結果は二の次。心さえ満たしておけば、結論が真逆でも受け入れてくれる。

◆夫には見えていない家事がある
→「名もなき家事」が、多数存在していることを忘れるな。妻の家事に対して、常に感謝・ねぎらいの気持ちを持つこと。妻は今後も、意気に応じて、それに応えてくれる。

◆メールせよ!「今、小田原通過。満席」
→細かい報告が、妻をとっても気にしていて、構われていると勘違いしてくれるはず。つまんない報告で、全然OK。

◆記念日を軽んじてはいけない
→年に一度の結婚記念日は、ポイント獲得1000倍デーと心得よ。この日こそ、くさい感謝の言葉を言おう。普段の日の1000倍効果があるので、外さない手はない。

◆されど記念日のサプライズは逆効果
→妻は一ヶ月前から記念日を期待し、その準備のプロセスを楽しんでいる。突拍子もないサプライズは効果なし、というより逆効果。


めくるめく春画の世界

日本オリジナルの画法として。「浮世絵」は有名で、代表的作家は葛飾北斎・喜多川歌麿ら。実は、葛飾北斎・喜多川歌麿らは、「春画」、すなわち男女や同性のセックスを描いて人気を博した浮世絵画家でもあります。このムックは、その代表的な作品175点をオールカラーで紹介。版画と肉筆画、江戸と関西の違い等の歴史的背景や、技法・画法などテクニック等、小難しい分野の解説を、とてもわかりやすく書いてくれています。

<日本初の本格的な春画展 細川家の永青文庫で開催中は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45778094.html
2019-11-13 15.44.59-1

法政大学初の女性総長、田中優子教授は、江戸研究、なかでも春画の研究の第一人者です。著者の分析によれば、春画の描写は必ずしも写実的でなく、性器がデフォルメされ大きく描かれることが多い。春画では、女性の裸体だけが描かれることはなく、ほぼ男女(男男・女女の場合あり)の絡みが描かれます。単なる男性の鑑賞ための女性ヌードではなく、男女が共にそそられ、時に笑いながら楽しむものだったと考えられるそうです。

<春画のからくり 田中優子著 「隠す・見せる」「覗き」江戸のエロティシズムは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/41499655.html
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春画は江戸時代のものですが、日本人はエロスに関して、平安時代から万葉集等で、とても重要な活動であったことが記録も残っています。浮世絵も万葉集でもそうですが、性交場面を際立たせるために、直接的・写実的な表現でなくデフォルメしたり、顔と性器以外は衣装で隠されることが多いし、文章における性器表現は別の言葉で置き換えられることも多い。日本のエロティシズムの極意は、「隠す・見せる」のバランス。これは他の国では見られない風俗といえます。海外で春画に関する企画展が少なからず開催されているのも、日本のエロスの原点が海外と異なっており、さらに独自の進化をしているという一つの証左かもしれません。

<えろまん エロスでよみとく万葉集 大塚ひかり著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53793079.html
 

神道の神秘 山蔭基央著

著者の山蔭基央氏は、山蔭神道「山蔭家第79世」。これまでに神道関連だけでなく「ユダヤの世界支配戦略」等の本も書かれている古神道家です。山蔭神道は、言い伝えによれば、明治期に、いくつかあった古神道は新しい国家神道へ統合されたので、ほとんどの古神道はなくなりましたが、山陰神道は、古伝の神道を継承するために独自の道を歩み、太古神道を伝承しています。愛知県幸田町にある宗教法人山蔭神道貴嶺宮(きれいぐう)をベースに活動をしているそうです。

大前提として、神道は、日本人の奥底にある生命であり、日本文化の基盤であること。神道は、日本古来の民俗宗教であることは間違いないが、他国発祥の宗教でなく、日本で生まれた自然宗教。しかし神道は、西洋的な宗教の概念にあてはまらないことがある。
・無教祖(キリスト教のキリスト、イスラム教のマホメットに相当する者がいない。あえていえば教祖は自然、大自然崇拝教)
・無教義(キリスト教の聖書、イスラム教のコーランに相当する教義・経典がない。言葉をいくら連ねても、大自然や神霊は収まりきらない)
・無戒律(キリスト教にもイスラム教にも戒律がある。神道は罪や救済を問わない)
・無偶像(キリスト教の十字架に相当するものがない。)
・無組織(明治期に国家神道という組織は神社本庁として残っているが、それに入っていない神社も多い)

個人的には、神道は日本の国体と密着しているので、いわゆる日本国憲法第20条の「宗教」の定義にあたらないと思います。というか、現憲法の制定前、2000年以上前から国・国民に定着している神道という高次の日本の精神を、にわか仕立ての法律が定める宗教などという低次のレベルとものと同格に論じるべきではない、と思います。そもそも宗教というからには、上記のような教祖・教義・偶像・組織があるはずでしょう。一方、日本人の古来の行動規範となっている神道にはそういったものは存在しない。堂々と神道ベースの国家儀式をやってよいと思います。

<御代替り やはり神道は宗教ではないことを確信は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53407695.html
2019-11-05 11.30.59-1

「祈り」は「意宣り」です。神様に対する畏敬の念を示し、既に叶ったと深い感謝の気持ちを伝えるために行く場所です。「意宣り」が深ければ深いほど、感謝を伝えられずにはいられない、行動せずにはいられない、そのひとつとして神社へ通うのです。神社は、願い事を叶えてもらうために行くのではありません。



GACKTの勝ち方 GACKT著

歌手のGACKTさんって、正直よく知りません。芸能人格付けチェックというクイズ番組で50連勝、というとんでもない、芸術や味覚の「見立ての達人」というイメージでした。その達人たる理由は、贅沢を超えるような生活スタイルを貫いているから。著書にもあるのですが、GACKTという役を日常で演じ続けるために、年間2億円を投じているそうです。では、なぜGACKTはそんなにお金があるのか?を解き明かしたのが、この本。ひとことでいうなら、「人生すべてをマネタイズするGACKT流、人生の勝ち方」です。

(知らなかったのですが)そもそもミュージシャンとして、CDシングル48枚とアルバム19枚をリリースし、男性ソロアーティストの『オリコンシングルランキングTOP10獲得作品数』において日本で首位の記録を持っています。自らを「表現者」と称し、ミュージシャンという枠にとらわれない多才ぶりを発揮する個性派アーティストさん。実際、YouTube等の動画を見ましたが、独特の世界観を持つステージと衣装は、コアなファン獲得に有効なはず。単価を上げていくために、あえて小さいハコでコンサートをするそうです。3000円のチケットで幅広く1000人集めるより、3万円のチケットでコアなファン100人に集まったもらったほうが、会場費等を考慮すれば、絶対的な利益は多い。しかもコアなファンは、いっつも参加してくれるという安定さ。しかもいわゆる「一般に売れる」曲は作らず、「コアなファンが喜ぶ」曲作りに専念するという、ファンサービスの徹底さ。これがオカネにつながる。

さらに、サイドビジネス(というかこっちが本業?)デビューする前は、水商売をやっていて、極貧の状態になったことから、まずは稼がなければならないことを実体験し、中古携帯の海外輸出や不動産等、複数のビジネスを平行して実践しているそうです。こういったビジネスが積み重なって、現在は、クアラルンプールの大豪邸に住んでいる。

一方、GACKTというキャラクターを演じるために、徹底したストイックな生活を続けています。毎日筋トレ5時間、食事は一日一食の食事管理により、腹筋が割れるような肉体美をキープ。なんとも色気のある体からは、今年で46歳とはとても見えない。

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「GACKT は二歩先を歩くボク自身のメンターでもある」。「慎重に、繊細に、口説きたい女性を大切にするように、自分のブランディングも同じく大事にしないといけない」。

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50歳からのゼロ・リセット  本田直之著

人生100年時代といわれています。著者の本田直之氏は、レバレッジシリーズをはじめ、ビジネスホン関連で累計250万部を超えるベストセラー作家。一方、一年の半分をハワイ、3ヶ月を東京、残りの3ヶ月を旅にあてるデュアルライフを実現している方。ハワイでは、サーフィンを楽しみ、アイアンマンレースに挑戦するように、常に体を鍛え、健康に留意されている方。

そんか方がご自分の経験をもとに、50歳は変化を受け入れられる最大の転機であり、最後のチャンスといっています。ざっくりいえば、これを節目にして、これまでの生き方をリセットし、新鮮な気持ちで人生を再スタートしようということ。人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり(織田信長)は過去の話。今や、100年時代の人生戦略(リンダ・グラットン)です。ざっくりいって年齢進行が1/2のペースになったわけで、今の50歳は、当時の25歳換算ということです。
<ライフシフト 100年時代の人生戦略は、コチラ>
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いかに時代の変化、自分の肉体の変化を受け入れ、その中でうまく生きていくか。これは、50歳に限らず、どの世代にとっても、この永遠のテーマでしょう。「人生は壮大な実験。大切なのは、変化を受け入れること。そして、試してみること」。

子どもたちの光るこえ 香葉村真由美著

著者の香葉村真由美(かばむらまゆみ)氏は、15年間福岡の公立小学校で教壇に立っていた元教諭です。現職のときにある講演をきっかけに、全国から講演依頼をうけるようになり、退職。現在は 「国は人がつくる。人は教魂がつくる」という信念のもと、 「大切なことはすべてこどもたちに教わった」「子どもたちの命が教えてくれたこと」等をテーマに、全国を講演されています。

その著者が、自らの教師時代に、クラス担任生徒と経験したエピソードを綴った本が、これです。学校一の問題児と言われた男の子の涙、声を出せなくなった孫娘をかばったおばあちゃん、卒業後みずからいのちを絶った女の子が遺したメッセージ、家族から暴力を振るわれた男の子のついたウソ、交通事故でお父さんを亡くした男の子の願い。

特に「キラキラ朝礼」は、必聴です。自己肯定感の低かったクラス生徒に対し、毎朝朝礼で、「おはようございます」「ありがとうございます」「今日もがんばるぞ!」等の言葉を、先生の言葉を復唱するように、生徒全員で大声で前後左右のお友達に、あいさつするというもの。動画も見せて頂きましたが、間違いなくテンションがあがっている!毎日これを続ける気力に、びっくりしました。

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いわき市倫理法人会が、この「まゆみ先生」を講師にお呼びして、倫理経営講演会を開催しました。会場には200人を超える方々が参加。まゆみ先生の講演は、涙なくして聴けないものでした。

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モテ考 30歳独身漫画家がマイナスから始める恋愛修業

日本では、女性の初婚平均年齢は29.4歳だそうです(厚生労働省 人口動態統計による)。これは、ちなみに1995年時点での女性の初婚平均年齢は26.3歳でした。年々上昇してきていて、ここ直近3年は、29歳代に落ち着いています。

「ひとりが気楽」と考える女性が増えているのだと思います。30歳女性漫画家である作者のそのひとり。恋愛偏差値ゼロ、もはやマイナスで、「モテない」ことを自称していて、「モテない」行動を実践してきた方。それが、マンガの企画として、彼氏を作るために動き出そう!というスリーリー。

具体的には、婚活、というより男性捜しの度を、ぶっつけ本番し、考えてみたコトをマンガにした感じ。
・まずは、モテ本を読破
・野球観戦で、男性捜し
・自分の趣味に近いオタクな男性を探しに、歴史民俗博物館へ
・執事喫茶ではチヤホヤされて、どういう顔・態度をしていいか困惑する
・メイク教室に通って、技術を身につけ、メイク道具を一新した
・婚活パーティーに行ってみる
・婚活パーティーでモテるプロフィールを分析
・文芸サークルに通ってみる
・断食道場でキレイになってみる

その過程でわかったことは、「自ら人を遠ざけ、世間を疎んじていかのではないか」ということ。趣味に没頭してきたけれど、その趣味がなくなったら、自分に何が残るんだろうか?という自問。

「不特定多数にモテる」というこの世の一般的なモテを諦め、「"私"がモテる」にはどうすればいいのかという実践(当たり前っちゃ当たり前ですが、ファッション雑誌などでは、「不特定多数にモテる」ことを目的にしているので・・・)。女性だけでなく、男性にも、とても役に立ちます。

<31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる 御手洗直子著>
http://www.mikito.biz/archives/53389901.html
2019-10-02 09.32.32

「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」もそうでしたが、こういうニッチな層をターゲットにしたマンガは、いきなり書籍化するのではなく、amazon kindle やpixivで世に出し、その反応を見て出版社がリアルに書籍化するのが、現在の主流のようです。そういう意味では、駆け出しの漫画家のハードルは、確実に下がっています。デジタル社会が進んでいく中で、これからもどんどんこういったコンテンツが世に出てくるでしょうね。
 
2019-10-02 09.32.11

 

性タブーのない日本 橋本治著

著者は、これまで古事記や源氏物語等の古典の現代語訳を多く手掛けてきた方。その主張は、「日本の性にタブーはないが、モラルはある」。そしてエロが日常だったというのも「そういう日本だったんだからしょうがないじゃないか」。

現代につながる禁欲的な性表現・セックスの価値観・行動規範は、明治時代以降につくられたもの。例えば、明治刑法における「猥褻の罪」や太平洋戦争後のアメリカの価値観です。それ以前は、そもそも猥褻という概念がなかった。だから現代の「エッチ」=変態性欲という概念も当然、なかった。江戸時代以前には、性表現のタブーはなかったし、性にもほぼタブーはなかった。あったのは、モラルだけ。性的タブーがなかったので不倫はそこここで行われるが、モラルとしての姦通の罪には問われる等。

<えろまん エロスでよみとく万葉集は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53793079.html
2019-09-25 18.40.54

古事記では、イザナミとイザナギが、天の沼矛で日本列島の素となるオノゴロ島を作るところシーンがあります。その新居で行われたのは、創造活動として、まず性行為をすること。これでいろいろなものを作っていきます。天孫降臨のシーンでは、ニニギノミコト(アマテラスオオミカミの孫、神武天皇の曾祖父)が高天原から地上に降りてきますが、その途中、コノハナサクヤヒメという美女をナンパして、すぐまぐわってしまう。古事記や日本書紀というオフィシャルな書物にさえ、性が普通に描かれるくらい、日本には性が、日常にあったということでしょう。だからこそ後世に、歌舞伎や浄瑠璃の洗練されたエロチック表現や、喜多川歌麿の錦絵に見られる独特な肉体観など、世界に類を見ない、性に関する日本の高度な?文化が花開いたのでしょう。

古典に関する紹介を読むと、強烈な人間生理である性が、当時の人たちの行動を決める大きな要素のひとつであったことが、リアルな実感を持って見えてきますね。学校で教わる平安文学は、リアルな性が表出している部分をかぎりなく排除していますが、もっと当時の人の感情の機微を知るためにも、リアルな性を入れたほうが、より良く感情移入できるし、実際、(いろいろな意味で)役立つのではないか。平安時代の源氏物語から始まる古典「小柴垣草子」「伴大納言絵巻」等の絵巻物、喜多川歌麿の錦絵等には、単なる恋愛にとどまらず、近親相姦、人妻との不倫、男色・ゲイ等のシーンが、実際に出てくる。こういった先人の営みを知れば、恋愛に不器用といわれる今の若者に、よい刺激になるのではないか。ただ、そのレベルは、中学・高校で段階的にやっていかないといけないでしょうが。

ロスバード入門 岩倉竜也著

リバタリアニズムは、個人的な自由、経済的な自由の双方を重視する、自由主義上の政治思想・政治哲学の立場(ウィキペディア)。自由至上主義。これを主張するのがリバタリアンと呼ばれる人達で、日本で代表的なのが、橘玲さん。その学術的根拠が、オーストリア学派の経済学です。この学派のメジャー学者が、ミーゼス「Human Action」とハイエク「隷従への道」。ミーゼスの弟子が、このマレー・N・ロスバード氏です。

現代の経済学は、マルクス経済学にはじまり、ケインズ経済学がメインとなってます(新古典派等もありますが)。大学等で実際に教えられているし、経済政策の実務においても、「乗数効果」「IS-LM曲線」「積極的財政政策」等は、すべてケインズ理論に基づいています。

その結果、何が起こったか。政府の肥大、大きな政府の登場です。ケインズ理論によれば、景気が悪いときは、積極的財政政策をとる(政府支出を大きくする)ことで、民間の代わりに投資の乗数効果を政府がやればよいとします。しかし本当に政府の判断は正しいのか?無駄な支出はないのか?将来をすべてを見通すことができない(神以外に)以上、なるだけ市場、切磋琢磨し変化を続ける民間に判断を任せたほうがよいのではないか、というのが、オーストリア学派の立場です。極論すれば、政府は小さい方がよいのです。個人の自由という観点からも、政府が税金として個人資産を取り上げ、勝手に政府支出に使ってしまうのではなく、個人の資産は自己所有権として、自由に使わせて欲しいのです。

<幸福の「資本」論 橘玲著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50430112.html
2019-09-24 08.14.52

景気循環に対する各学派の違いが、おもしろい。
・マルクス経済学:不況や恐慌をなくすために社会主義がある(実は、社会主義でも好況不況が発生することは、すでに歴史が証明済みですが)
・ケインズ経済学:景気変動を調整するためには、政府が経済を管理し、金融・財政政策を行わなければならない(現代の主流な考え方)。
・オーストリア学派:好況時の無駄な投資はマイナス精算され、不況時の有効な投資は大きくプラスに精算されるはず。すなわち投資効果の歪みを是正するのに有効に働く。その結果、市場の神の見ざる手を借りて、景気変動が自動的に調整されるはず。

オーストラリア学派が正しいと証明されたのが、1929年の世界恐慌です。1920年代の不況を打開するため、米フーバー大統領は信用拡大を行い、労働者を保護するため賃金維持を企業に求め、解雇を制限しました。これらの政策の結果、恐慌が悪化し長期化したといわれています。オーストラリア学派ならば、不況時には政府は何もしないので、民間の自発的な活動・調整(賃金水準や投資水準が、神の見えざる手で決まってくる)で、景気が回復する。

要するに、オーストラリア学派によれば、政府は何もしなくてよい、税はもちろん、教育や福祉、警察、道路等にインフラ等も、なるだけ民間に任せたほうが、ムダがない。この理論は既存の自治体から見れば、存在意義がないといわれているようなもので、大きな脅威で、実際に「国家の敵」と呼ばれているそうです。しかし、現実に自治体を民間が運営する、米国サンディ・スプリングス市が登場しています。この自治体では、市役所職員は数名のみで、消防や警察等の機能もすべて民間委託していて、住民満足度も高いとのこと。市の運営費を、半分以下に抑えることに成功し、コストカットによって生まれたお金は富裕層の要望によって、市民の安全を守るサービスに使われているそうです。一度、現地を視察してみたいですね。

<自治体を民間が運営する都市―米国サンディ・スプリングスの衝撃 は、コチラ>
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3488/1.html

なお、リバタリアンは、国家が軍隊を持つことも否定的で、戦争には反対です。それは非暴力の非戦主義ではなく、侵略してくる国家に対して個人が戦うゲリラ戦を行い、個人の生命と財産を守るという、実は激しいもの。

橘怜氏の分類によれば、自由主義思想をざっくり三つに分類しています。私の信条は、リバタリアニズムに近いと思ってきましたが、敬神崇祖や天皇陛下と国民の大御宝のことを考えると、自由主義・民主主義・資本主義、そして「共同体主義」だと思います。

・リバタリアニズム:人は自由に生きるのが素晴らしい。
・リベラリズム:人は自由に生きるのが素晴らしい。しかし「平等」も大事。
・共同体主義:人は自由に生きるのが素晴らしい。しかし「伝統」も大事。

 

腐女医の医者道! さーたり著

著者のさーたりさんは、外科医・漫画家・オタク・2児の母という、スーパードクターです。小説家兼ドクターという方は、複数いらっしゃいますが、マンガ家兼ドクターというのは、この方だけでしょう。腐女子という言葉はありますが、腐女医という造語は、この方にだけあてはまる言葉でしょう。「史上初?の現役外科医でオタクな2児の母が描くコミックエッセイ」の触書は、本当でした。いわゆる、医師のあるある本なのですが、なにせその属性からにじみ出る仕事・生活は、かなりぶっとんでいて、面白い。というか、あまりに多忙過ぎるのに、笑って働き続ける精神力(と体力)が、スゴいなあと感じました。あと、絵がやさしくて、シンプルなのが好感。

天皇陛下の執刀医 天野篤氏が院長を務める、お茶の水の順天堂医院の肝胆膵外科にご勤務とのことですが、こんなに激務&魅力ある職場なんですね。あらためて、順天堂のすごさを知ることができました。

<順天堂醫院のICUに感動は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46166422.html
2019-09-19 07.50.51

医師国家試験という過酷なお勉強をしながら、作画の練習をするのは、さぞや大変なのだろうと思っていたのですが、さにあらず。趣味でオタクなマンガを書いていたのは高校までで、一人前のドクターになるまではマンガはまったく描いてなかったそうです(あまりに忙しかったのでしょう)。それが31才のときに命にかかわる大怪我をして、そこでいったん再考。一度きりの人生だから、かつて漫画家になりたいという夢を実現しようと行動開始。ブログ等で、医師あるあるを発信していたこともあり、それをコミックエッセイ化すべく、まず4コマ漫画に仕立てたそうです。それを再構成し、コミックにしたのがこの本。著者のパワフルさには驚かされますが、実は著者のメッセージは、外科はあまりに多忙だけれどやりがいが大きいので、ぜひ若いドクターには外科を目指して欲しい、ということのようです。でもやっぱり、こんな時間に追われる外科ドクターの現実を知ったら、多くの若い研修医は敬遠するんだろうな・・・という印象。



えろまん エロスでよみとく万葉集 大塚ひかり著

「えろまん」。何という淫靡なタイトルでしょうか!?エロスでよみとく万葉集を省略した呼び方なのでしょうが、衝撃でした。著者は、これまで「日本の古典はエロが9割」や「本当はエロかった昔の日本」「愛とまぐはひの古事記」という本を出してきた方。曰く、万葉集は漢籍の影響を受けているものの、日本の国柄・オリジナリティは、エロにある。

その第一例が、万葉集のトップ(巻第一・一)に出てくる雄略天皇の歌。「こもよ み籠こ持ち 堀串ふくしもよ み堀串ぶくし持ち この岡に 菜摘ます子 家聞かな 名告のらさね そらみつ 大和の国は おしなべて 我われこそ居をれ しきなべて 我われこそ座ませ 我われこそば 告のらめ 家をも名をも」。
著者の超意訳によれば、雄略天皇が花摘みにきた娘の名前を聞いてナンパ(よくいえば求婚)している歌。雄略天皇は、気性の激しい暴君的なところもあったようですが、案外、人間くさい、かわいらしいところもある。ナンパの歌が、万葉集のトップとは、万葉集のイメージが変わりますね。

中国の古典にはこうした恋の歌は、ほとんどなく、情愛・エロは、日本の古典の特徴なのだとか。振り返ってみると、万葉集だけに限らず、源氏物語や今昔物語集、好色一代男ら日本文学の一ジャンルを見れば、好色が褒め言葉であることは、日本の特徴といっていいでしょう。

<誰も言わないねずさんの世界一誇れる国日本は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52354493.html
2019-09-09 14.24.30

そのほかにも、「あらかじめパンツを脱いで待っている女」の歌が紹介されています。「人の見る 上は結びて 人の見ぬ 下紐開けて 恋ふる日ぞ多き」。超意訳では、人が見る上着の紐はきちんと結んでおき、人が見ることの出来ない下着の紐をあけておいて、恋人に逢う(=セックスする=下着を脱ぐ)ためのおまじないに自分でわざと紐を解いておく、というもの。

そのほか、花鳥風月や比喩でエロを表現した歌の例示が、多数、紹介されていて、4500首もある万葉集の読みこみの深さには、感嘆させられます。当時の万葉集は、ひらがなに相当する表音を、全て漢字の当て字を使って記されていたということも初めて知りました。さらには「人妻」というそのままの意味と文字が登場し、原文では当て字で「比登豆麻」と記されているのだとか。1300年近く前に、われわれの先人たちが、四季折々の美しい自然と生きる根幹を性愛に見いだし、一生懸命生きていた、活動していたその息づかいをダイレクトに感じることができました。

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自由を守る戦い ナザレンコ・アンドリー著

著者のナザレンコ・アンドリー氏は、ウクライナ生まれ、ウクライナ育ちの、若干24才のウクライナ人。現地で日本語学校に通い、ロシア語・英語・日本語に堪能。その筆者が、ウクライナが、現在進行形で、侵略されていることを、日本語で著したデビュー作です。

2014年にロシアは、ウクライナの一部であるクリミア半島に、軍を進駐させ、占拠し、ロシアに併合しました。これはウクライナの悲劇、まさに「戦争」そのものでしょう。

(このロシアの拡大主義・独裁帝国主義は、現代社会・国際的に許されることではありませんが)ウクライナが、それまで犯した軍事的な政策ミスは、
①すでに配備してあった核兵器を放棄した
②100万人の軍隊を1/5の20万人に削減した
③NATOのような多国籍軍事同盟に加盟しなかった
により、ロシアの侵略を許してしまった。戦争を防ぐことができなかった。

ウクライナにも非戦主義(Pacifism)を唱える層があって、
・軍隊をなくして隣国にとって脅威にならなければ、攻められない
・どんな争いでも、平和を訴え、話し合いさえすれば、解決できる
・集団的自衛権を認めたら、他国の争いに巻き込まれるから危険だ
という考えの下で、軍縮を進めてきた結果、ロシアに戦争をしかけれられ、クリミア半島を占領されることになってしまいました。

著者いわく、これは日本の現状にも、そのままあてはまるのではないか。日本はウクライナを他山の石として、ウクライナのような戦争を防ぐために、国の防衛体制を敷かなくてはならないのではないか。すなわち、
①については、現在のアメリカの核の傘は、(自国で持たない以上)絶対に必要
②一定数の軍隊という実力組織は、抑止力として必要
③日米安全保障条約は、絶対に必要。さらに価値観を同じくする国等(例えばイギリスやオーストラリア)と連携・同盟していくべき と私は理解しました。

著者、曰く「いまだに護憲などと騒いでいる日本人をウクライナに連れて行って、何が平和にとって必要かを勉強させる必要がある」「どうして安全な日本国内で戦争と平和主義を叫ぶ人たちは、実際の戦地で平和の精神とやらを伝えに来ないのか」。

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日本で、いつまでも憲法改正について議論が進まないことについても、氏の見立てが鋭い。
曰く、「日本人って、武力をもって攻撃・占領したら、いつまでも押しつけられたルールにおとなしく従うんだ。日本の領土を奪っても、国民を拉致しても、国際条約を破っても、何度も領海侵犯しても、まったく動こうとしないんだ。日本の国会には決断力がなくて、どんな危機に面しても行動をとらず、中身のない薄い議論を続けるばかりなんだ」と他国は受け止めるであろうと。

 

尖閣諸島の不都合な真実 中山義隆著

中国が領海侵犯を繰り返している石垣市の中山市長の本。中山市長は、現在3期目で、石垣への自衛隊配備に前向きで、実際、ミサイル防衛システムのPAC3の配備を政府と交渉、実現しています。尖閣諸島に関しても、日本の実効支配を高めるために基地整備をすべき、との主張です。一自治体の市長でありつつ、国全体の国防のことも考え、現実的な解決策を提案し、行動していく市長だと感じました。

尖閣諸島は明治時代に日本領となり、アホウドリの猟が行われ、人も住んで産業もあった。中国や台湾がその領有権を主張したのは、付近の海底資源がありそうだとの報告がなされた1970年代以降。いま、中国は、中国共産党海軍が東シナ海から太平洋へ抜けるための航路として、日本の与那国・石垣・宮古を支配したいという意図は、ありありです。

現在は、中国・台湾の漁船だけでなく、中国公船が日本の領海を侵犯する事態が、毎月2-3回、年間20-40回近く発生しています。そのため、現在、海上保安上が常時、5隻以上の船を出して、公船や漁船を領海内から出るよう警告をしています。日本の漁民もそんな場所までは、燃料と時間をかけて行きたくないので、事実上、日本の漁場が奪われてしまっています。

これを解決して行くには、現在は、桟橋もなく上陸もできない状態ですが、日本が自国領の実効支配のレベルを高めていくしかないでしょう。具体的には、船だまりや慰霊碑の整備・中国からの漂着ゴミ処理・増えすぎたヤギの駆除等の環境の回復・学校教育をすることだそうです。

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尖閣の島々はどういう経緯で日本に属しているのか、どうやって守っていけばいいのか、中国の脅威が続く中で、極左勢力が強い沖縄の現状等が、さすが現場自治体の市長としてわかりやすく、かつ熱意を持って書かれています。一方、「国家観や歴史観を持たずに選挙のテクニックだけで政治家になった方が多いように感じます」といった政治家としての、鋭い観察眼も。

・第1章「尖閣諸島は石垣島に属する」
・第2章「中国は尖閣諸島を侵略する」
・第3章「尖閣諸島の実効支配を急げ」
・第4章「尖閣諸島が握る日本の未来」

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中山市長は、とても気さくかつ、将来の日本に対して情熱をお持ちの方でした。こういう方に市の舵取りを任せている石垣市民の観察眼は鋭い。


 

中国・ロシアがアメリカを滅ぼす日

これが書かれたのは、12年前の2007年。当時の情報だけで、将来の世界情勢を予測した本です。驚いたことに、予測の多くは的中しています(まだアメリカは滅んでいませんが)。例えば、中国が取るべき戦略として、①ドル基軸体制の崩壊、②石油・天然ガスの確保、③経済軍事力を強化し続けるの3点を、執筆当時の2007年に予測されています。実際にその後10年で起こったことは、中国人民元のIMF通貨入りによるドルの相対的位置の低下、東シナ海のガス油田の開発、年二桁成長で増加し続ける軍事費と、まったく予測通りになっています。これは、マスコミの報道を鵜呑みにせず、歴史の出来事と現在の情勢をしっかりと比較し、当事者がどんな意図で、行動したか、行動するかを、自分の頭で考えれば、こうなるであろうという確信。まさに「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」を地でいっています。

著者は、モスクワ国際関係大学卒で20年以上もモスクワに住んでいる方です。2001年からずっとメールマガジンでロシア情報を発信しつづけていて、その膨大な情報をベースに執筆活動されています。

現在、アメリカと中国との間で、貿易関税での戦いが継続中ですが、アメリカ・中国双方の立場を考えれば、必然ということが、腹落ちしました。

2019-06-08 11.22.10

以下のことは、歴史上、証明されている
・世界の覇権の源泉は、「軍事力」と「経済力」。国家の徳や品格はあったほうがよいが、覇権には影響ない
・外交上の国益とは、「経済成長」と「自国の安全保障」
・国の栄枯盛衰は、長いスパンでのライフサイクルで自明である

<アメリカの立場>
・アメリカの力の源泉は、「ドル基軸体制」と「圧倒的な軍事力」
・ドル基軸体制に挑戦する国があれば、なんとしても阻止する(例:イラク)
・有限の資源である石油の、これまでの最大の消費国はアメリカで、これからもそれは続く
・アメリカは石油資源が埋蔵されている中東への支配をやめないし、実力行使も辞さない

恐ろしいことに、「大いにありうる日中戦争」として、尖閣諸島を発端とする中国の日本侵略にも言及されています。現実の国際社会では、戦争の形態である情報戦・経済戦・実戦が、世界各地で進行中です。日本も他国から情報戦(情報収集活動や政治の利他行為等)・経済戦(レアメタル規制等)を仕掛けられています。がでは日本はどう外交すべきでしょうか。著者は、いろいろ提案していますが、基本は、エネルギー確保を複数ルートで行うこと、米国とより連携すること、同時に中国・ロシアを含む他国とも連携・牽制していくことです。
 

ハレ婚 スパリゾートハワイアンズ登場

ハレ婚は、男性の夢?のハーレムを、漫画家NONさんが描く、ちょっとエッチなマンガです。少子化対策の切り札として、茨城県のある自治体(想定は、北茨城市)が、一夫多妻制度を導入したという、荒唐無稽な設定です。ハーレム結婚、略して「ハレ婚」です。

男の野望を満たすための酒池肉林のストーリーかと思いきや、不幸な過去や記憶を持つ女子の受け皿に、男性がなっています。複数の夫人を持つことによる、経済的な大変さや、夫人同士の愛情の取り合い、そして共通の一家としての団結という複雑さ。このあたりは、一夫多妻制度があるイスラム社会を描いたマンガ「サトコとナダ」に詳しい。

ともあれ、この第6巻には、スパリゾートハワイアンズが登場。いわき市民なら、あれあれ!あそこだ!とわかる特定の場所とアングルが、満載でした。
・ハワイアンズの大プール
・無料休憩所
・露天風呂 余市
・スパガーデンパレオの打たせ湯・屋外スパ
・フラダンスのメインステージの2階指定席
・モノリスタワーの和洋室

<サトコとナダは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53362097.html
2019-06-10 08.05.01

物語の設定場所は、北茨城と高萩エリア。美人で巨乳で、料理が上手で、床上手という完ぺき?な第一夫人のゆずは、会話が茨城弁まるだしというギャップが面白い(元カレがヤンキーというのも、地域的にありそうな設定)。茨城県が舞台のアニメといえば、ガールズ&パンツァー(通称:ガルパン)が、まず思いつく。大洗のまちには、ファンによる聖地巡礼がいまでもあるらしい。先日、訪れた沼津市でも、ラブライブというご当地アニメをつかったまちおこしや観光PRがされていました。じゃあ、こちらも、北茨城市やスパリゾートハワイアンズと組んで観光PRすればよいのになあ、と思っていたら、すでに2016年の夏に、主人公の小春ちゃんを使った「空いててイイね!」という、ちょっと自虐的な、磯原二ツ島海水浴場のポスターが制作されていました。知らなかった・・・それにしても、性的にかなり際どいマンガを書くNONさんと、よくぞ北茨城市観光協会がコラボしたなあ・・・本作をしっかり通読していたら、選んでないような気がするのですが。逆にそのギャップを狙ったのか?謎です。

<沼津市×ラブライブ 燦々ぬまづ大使Aqoursは、コチラ>
無題

31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる 御手洗直子著

なんども刺激的なタイトルですね。BL=ボーイズラブ、すなわちホモ漫画家さんの婚活日記・実録の婚活漫画です。著者の直子さんは、自他ともに認める腐女子、すなわちホモ・同性愛小説や漫画などをこよなく愛する女性、すなわちオタクです。そんな人が、31才当時つきあっていた男性に振られて、突然、彼なし結婚予定なしのオタクになるという現実から始まります。そこで一年奮起し、1年以内に結婚する!と宣言し、「婚活」することに。

その婚活の実態が、非常に面白いというか、興味深い。女性の婚活の実態がわかります。

・外出嫌いなので、有料サイトのネット婚活を開始
→リアルサイトよりも多数、ネット婚活サイトは存在している。

・異性にモテるプロフィールの作る必要がある。
→写真のフォトショップ修正は(ウソでない範囲で)当然。趣味は(ウソでない範囲で)男性から好まれるものを周到に準備。

・1日300通届く男性からのメール
→そんなに届けられると、返信メールはコピペにならざるをえない。というか誘う方の男性もコピペで、大量のお誘いメールを、多数の女性に送りつけている。

・年収1000万超えの男子が登録されている
→奪い合いかと思いきや、年収が良くて顔も良いのに売れ残っているには必ずそれ相応の理由がある。

・年収1000万円以上という条件を外したほうが、結果としてまともな男性との出会いがあり
→これは意外だった

当時は売れない漫画家さんで、連載や単行本はなく、pixivというサイトにネット投稿していたのが、編集者の目にとまり、単行本化になったそうです。今時ですねえ。

2019-05-23 09.54.17


魂の燃焼へ 執行草舟著

執行草舟(しぎょう そうしゅう)氏の講演を拝聴する機会がありました。氏の思考・行動のすべては、「葉隠」「武士道」です。それに反することは一切受け付けない。「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」をベースに行動している人が、現代の金融資本主義経済の下で、生き残っているなんて、まさに生きた化石!ではないか。一方、事業としては一代で、健康サプリ関連会社を興し、事業的に成功している方でもあります。

タイトル通り、氏の成功や幸せは、生命を燃焼させること。すなわち、自分の生命が完全に燃え尽きるような生き方をすることだそうです。それは武士道にいう、①命がけ(死に狂い)、②我慢(忍ぶ恋)、③無名(未完)。すなわち、いつでも全力で生きているので、今日死んでもいいと思って生きる。雑駁にいえば、到達し得ない目標を持ち、それに向かって体当たりでチャレンジし続けることが、あるべき人生。

<武士道 The soul of Japanは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51289814.html
2019-06-23 14.53.55

なお、氏は、戦前の狂気の軍国主義を、武士道の精神(美学)がないものとして、嫌っています。また、戦後の限度を知らない放縦(エゴイスティックな幸福追求、小さな幸せを求めて何が悪い?)についても、そんなものは動物の蟻でもやっている、とバッサリ。人であるからには、国家社会(国際社会でも可)に何らか貢献するために、生きるべき、と。

戦前の日本人は、他民族支配がなく、1000年以上も武士道の精神が受け継がれてきました。それらは脈々と先人たちの過去から学んできました。過去の魂を、自己の中に溶融してきました(読書からでも先人の魂を受け継ぐことはできる)。日本の世界的哲学は「禅と無常観」。日本の世界的美学は「武士道」。しかし、現代の日本人は、戦後、GHQ指令・プレスコード・マスコミ等の影響で、これら禅・無常観・武士道精神を持ち得なくなってしまっています。しかしその復活は可能だと、氏はいいます。そのためには、それぞれが読書をすること、そして自ら魂を奮い立たせて決意することです。

<GHQ検閲指針・プレスコードの呪縛は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44861400.html
2019-06-25 16.57.58

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 明鏡止水で脳みその能力を最大限に活かす

GTDとは、、、Getting Things Doneの頭文字。意訳すれば、「すべてやっちゃおう!」ということでしょうか。ライフハック関連では、名著とされているらしく、GTDを自分の習慣として身につけることができれば、日々ふりかかってくる仕事にストレスを感じることなく、着実に自分のやりたいことを片付けていくことができるようになる、という釣書です。

GDTの要点は、以下の3点(あまりにシンプル!)。

① 頭の中の「気になること」を、「すべて」頭の外に追い出そう。
② それらすべての「気になること」について、求めるべき結果と次にとるべき行動を決めよう。
③ そうして決めた、とるべき行動を信頼できるシステムで管理し、定期的に見直そう。

①のステップは紙に、最低3時間(場合によっては2日間)かけて、頭の中をすべて吐き出すことがポイント。その上で、②の具体的な行動をそれぞれ決めてしまう。③後は、急ぎ/そうでもない、重要/そうでもないの基準で実行あるのみ(2分でできるものは、考える前にその場で完工してしまう)。タスクをひとつひとつ潰していく。③定期的に、振り返って、作り直す、です。

個人的には、①②③のステップは物理的な媒体としての紙に書き出し、目と手で確認するほうが性に合っていますが、GTD用のソフトにはタスクの管理が便利になるという利点もあり、人それぞれでよいかと思います。

2019-05-29 08.04.17

アメリカの整理術の名著であることとともに、日本語への訳者がライフハックの大家、百式管理人の田口元氏であることが大きいです。訳者が自分で実行している(であろう)内容だけに、真実味があり、書かれている内容が腹落ちしました。

実際に自分でやってみて、頭の中でいろいろもやもやと同時並行的に思考していたことがすべて頭の外に出したことで、いったん脳みそのメモリが開放された気分になります。そして、自分が取り組むべきことに集中でき、純粋化できました。この感覚は、明鏡止水、心に波風が立たない静かな湖面の様にしておくことで、自分の持っている脳みその能力を最大限に活かせる状態にすることでしょう。ぜひ実践を継続したい。

お金の流れで読む日本と世界の未来 ジム・ロジャーズ著

ジム・ロジャーズさんといえば、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並ぶ世界三大投資家。当時、ソロスと設立したクォンタム・ファンドは、国際情勢、マクロ経済、金融政策、社会のトレンドなどによる需給の変化を徹底的に調査して、そこから価格の大きな上昇または下落を予想してポジションをとったことで、10年で20倍超え(市場平均は20%のリターンにもかかわらず)という驚異のリターンを叩き出したのは、伝説。

彼の結論は、「お金の流れを掴むには、歴史の流れを知り、先を読むこと」。なぜなら「歴史は韻をふむ」、すなわち歴史は少しずつ形を変えながら反復し継続しているから。いわく、「私の投資の背骨には歴史がある」。これを日頃から考えておくことで、リーマンショック、中国の台頭、トランプ当選、北朝鮮開国等の予言を的中させてきたとは、本人の弁。

さらに、いろんな気づきの名言がちりばめられています。
・他人と異なる考え方を持つことで、他人には見えないものが見えてくる。人と同じ事をして成功をした人は、いままでいない。
・頭を使って正しく投資すれば、お金が自動的にお金を産む、それが投資のおもしろさ
・学歴と成功は無関係、なぜなら世界は相手の学歴などどうでもよいから。ただいえるのは、良い成績を残せば、自分がやりたいことを選択することができるようになる
・投資家にとって、待つことができるというのは重要な才能のひとつ
・世界で起こるできごとのすべては、あなたの仕事がなんであれ、最終的にあなたの人生に影響する

実は、約40年前の1980年にはアナリスト・ファンドマネージャーとしての現役は引退済み。その後、バイクで世界一周を走り、さらにベンツで二度目の世界一周をして、各国の現地にどっぷりと入り込んだ上で投資の見聞を広めたそうです。現在は、2人の娘の教育のためという理由で、シンガポールに住み、自己勘定で全世界の株式・コモディティ・不動産に投資しているそうです。

生涯投資家の村上世彰も、この書籍を絶賛しています。このお二人がいずれも、シンガポール在住というのは、偶然なのでしょうか、必然なのでしょうか。

<生涯投資家 村上世彰著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50371636.html
2019-05-26 17.53.42



新聞という病 門田隆将著

著者の門田隆将氏は、「死の淵を見た男―吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」を書く過程で、丁寧に福島第一原子力発電所事故後の状況を現地で取材された方です。それまでは週刊新潮の記者としてジャーナリズムの世界に身を置かれていました。独立後は、ジャーナリスト・ノンフィクション作家として活動されています。

本来、広く社会を分析し文章にすることで、読者に情報を提供するプロであるはずの記者たち。しかし、実際、今の朝日新聞・読売新聞を代表する新聞は、実はひとりよがりで、狭い観念論の世界に閉じこもり、自分の思いや主義主張によって、情報自体を歪めていると、著者はいいます。この背景には、新聞は現体制を批判すべきもの、という思い込みがある。こういった人たちの集団が特定の新聞社に集まってしまった結果、一部の新聞社は、日本そのものをおとしめたい団体、主義主張を発信し続ける団体になってしまった。

例えば、安保法制等で、自国民を海外から救出することを縛っているのは日本だけ。できるような法改正改正されては困る(困る国や団体から支援を受けている)人たちから、「戦争法案」のレッテルを貼られ、新聞がそれをあおることで、葬り去られてしまうから。明らかにこの不作為は愚かなことですが、こんなことをのんびりとやっていて、大きな犠牲が生まれるまで、その愚かさに気づかないのでしょう。

著者が、(主に)朝日新聞・毎日新聞を批判する主な要点は、以下のとおり。

◎地道な取材より会見の失言狙い
→記者会見では、答弁者の失言を誘導するような質問をし、答えの前後の一部を切り取り、情報をゆがめた上で、批判する。

◎いまだ左右対立視点しか持てず
→昭和55年体制の自民党対社会党の2局視点で、ものごとを論評している。北朝鮮が、日本向けにミサイルを発射しているときにも、森友学園・加計学園の国会論争の内容に大きく紙面を割く。しかし現実社会はそんな単純なものではないし、2局視点は(観念論だけで)何の具体的な解決策を生み出さない。新聞は、日本の現実の重要問題のレベルを理解した上で、国益・国民の利益となるような情報を提供すべきであろう。

◎戦争をするのは日本という不安商法
→日本が独立した国家となることは、軍国主義復活への道であり、それは戦争への道だと説き、国民の不安をあおりまくる。新聞は、空想平和主義者。しかし、現実社会はリアリズムに満ちており、逆に空想平和主義では日本は守れない。

◎日中友好絶対主義
→新聞は、中国からのどんな理不尽な要求に対しても、声を荒げずに受け入れることで、友好を維持すべきだ、とする。しかし、それは見せかけの友好であり、かえって無条件に受け入れて来たという事実が、先方の意識をミスリードし、国益を損なっている。

◎命より憲法という本末転倒
→新聞は、憲法>国民の命を主張する護憲(憲法改正反対)一色である。緊急時の在外邦人救出のために、自衛隊が出動したり、そのための根拠となる法律改正することなど全く眼中にない。しかし、国民の命を守るのが国家、そのための憲法のはず。

◎タブーを週刊誌に丸投げ
→これまでの常識・習慣を覆すような記事は、週刊誌ばかりである。しかし本来、そのような機能を新聞の経験豊かなプロ記者が担うべきではなかったか。

◎ご注進ジャーナリズム
→中国・韓国にとって有利な日本国内の情報を、意図的に(事実を改変してまでも)報道する。日本の国益をおとしめる行動は、中国・韓国のためのご注進ジャーナリズムとしかいえない。しかし、本来、日本の新聞は、日本の国益を考慮して、行動しなければならないはず。

◎ヘイトと差別を使い分け
→新聞に都合が悪い主張は「ヘイト」と呼んで貶めるのに対し、新聞に都合が良い主張に対しては「差別は良くない」と肩入れする。しかしこれはまさに、新聞が自分たちの主義主張をするためのビラに過ぎないことを表わしている。

2019-06-04 08.02.23

著者は、新聞にはまだ期待しているし、本書は、新聞対する応援・励ましの書だと書いています。しかし、読めば読むほど、朝日新聞をはじめとする新聞のスタンスとその報道行動は、一朝一夕には変わらないだろうということもわかります。

徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと ちきりん著

著者のちきりんさんは、自らのキャリアをベースとして、これまでたくさんの人生指南本・自己啓発を書かれてきた方です。私は、その考え方に非常に賛同していて、いくつか拝読されてもらっているファンの一人です。そんな方が、自宅のマンションのリノベーション(ざっぱくにいって、いわゆる内装工事)をした経験を、本にしたというもの。

単なる工事物語に終わらず、リノベーションのプロセスを、徹底的に考えて文字化し、読者の役に立てるという視点は、まさに暗黙知を形式知に変え、読者に再現性のあるものにしたという点で、さすが、ちきりんさんです。これを読めば、中古マンションをリノベーションしたくなるか、逆に自分がやらねばならない工数が膨大であることに尻込みするかかわかる。

それにしても、女性作家・ブロガーさんが、自宅マンションの間取りや内部デザインや家具を写真付きで公開するという試みは、拍手です。一方、ベストセラー作家でも、質素とまではいかなくても、大豪邸に住んでいるわけではないんですね。ちきりんさんの趣味・趣向の一部が垣間見れて、ちょっとだけベストセラー作家さんを身近に感じることができました。

<未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられるは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/30178425.html
2019-05-20 12.13.00

 

松本大氏の真っ正直さ 振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない

オンライン証券大手のマネックス証券を創業された、松本大(まつもとおおき)氏は、真っ正直な方でした。ある学校内での講演会を拝聴したのですが、氏の人生観を、淡々と、かつ変に格好付けず、学生に向けて話してくれたのが非常に好印象。

氏は、東京大学文科一類卒業後、ソロモンブラザーズ入社、7年後にゴールドマン・サックスに転職、4年後にパートナー(共同経営者)へ昇格、4年後に辞任し、マネックス証券を創業。直近では仮想通貨交換業者コインチェック(NEM仮想通貨流出事件で有名)を買収し、会長職をされています。そのほか多数の会社の社外取締役、理事等を引き受けておられます。

スゴイ経歴とシルバーグレーの出で立ちから50代中盤の年齢を感じさせるかと思いきや、肌つやもよく、動作も機敏で若々しい。2014年にワールドビジネスサテライトの美人キャスター大江麻理子さんと15才差結婚したのも、納得。

「他人」という目標を持ったことはないそうです。よく尊敬する人は・・・という問いがあるけれど、仮に偉人を挙げたところで、偉人そのものにはなれないし、生まれもスペックも環境も違うので、尊敬はするが目標ではない、ということ。それよりも「自分」をどれだけ進められるかに関心があるそうです。靴に例えると、大きい靴を履けば遠くまで歩けるわけではない。自分の足のサイズにあった靴で、なるべく遠くまで歩こうとしていく。ものごとに興味を持ち、怠けず、継続することが大事。

Look to the future. 振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない(寺山修司)。を、学生に対するアドバイスとして挙げられています。とてもわかりやすい言葉で、学生に対する質問にも、自分の言葉で、真摯に答えるお姿は、非常に好感でした。

2019-05-25 15.04.53_2

「お金という人生の呪縛について」という本を書かれています。講演の中でもふれておられましたが、大学2年のときに、生涯の友となる友人ができ、その友人の母親に海外旅行のお金をだしてもらったことが、人生を変えたきっかけだそうです。それまでは、他人という存在は、あくまでの自分とは別。しかし、他人でも真に信じられる、ということはある。その思いが、ビジネスを含めた社会活動の全てのやり方を決定づけたそうです。

あるきっかけで、もしくはどんな気づきがあるかで、生き方・人生に対する考え方が、がらっと変わる。自分に振り返って、またこのことを他の方にも伝えていきたい。

2019-05-26 18.04.11

 

泣くな研修医 中山祐次郎著 

著者は、1980年生まれの消化器外科医。39歳ですから医療現場で現役バリバリの方ですが、2015年に「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと―若き外科医が見つめたいのちの現場三百六十五日」という本を出版したり、複数のウェブメディアで取り上げられている方。福島県にも縁があり、2017年春に2か月だけ双葉郡の高野病院の院長(当時37歳!)を引き受け、高野病院日記というブログを綴られていました。いまは総合南東北病院に所属しながら、執筆活動やSNS等を積極的にされていらっしゃるようです。

2浪して、鹿児島大学医学部を卒業し、消化器外科、そして都内の病院で初期研修というキャリアは、本の中の主人公にほぼ重なります。ご自身の医大生、そして初期研修の実体験がそのまま書かれているのだと思います。

ストーリーや医療現場の様子が、克明にかかれており、一般人にはぞっとする場面も多い。正義感が強い主人公の研修医が成長していく過程が描かれている。基本的に新米医師には、スキルも経験もなく、結局現場では何もできず何もわからず、先輩医師らからただ怒られるのみ。毎日のように医局に泊まり込んで努力しているにもかかわらず、乗り越えられない壁にあたり葛藤し、泣きながら日々を過ごす・・・これがタイトルの「泣くな研修医」につながっているわけです。著者による、これから医療の道に進んでくる医学生・研修医に対する、大きなエールとなる本でした。

それにしても、生活保護で認知症の老人、同い年で末期がんの青年、そして交通事故で瀕死の重傷を負った5歳の少年・・・初期研修のときに、さまざまな患者、症例を見ることで、育っていくんですね。

2019-05-02 10.01.56

 主人公の先輩医師が、ある患者の病状を家族に説明する場面で、とても印象深い一節がありました。
「人間の体は全てが繋がっている。心臓と肺は連係して体じゅうに酸素を運んでいるし、肝臓が体内に取り込まれた毒を解毒すると、腎臓はそれを捨てている。そして心臓・肺と肝臓・腎臓もいろいろなホルモンでお互いに影響しあっている。人間を一つのシステムとして見る能力は、医学部の試験勉強だけでは身につかない。これを学ぶための研修医生活でもあった」。人間の体は、いまだに解明できていない。

言葉相 運がすべて。強運を引き寄せるには

言葉相 (ことばそう)は著者 千葉修司氏の造語のようです。顔に人相があるように、言葉にも「相」がある。自分が「吐く」言葉が大事。サッカーの本田圭佑選手、野球のイチロー、ゴルフの石川遼選手、いずれも全員が小学校のときに、将来大きい夢を持ち、それを文字に書いた。さらに自らに言い続け、他人にも公言し、(バカにされつつも)、それが自分の潜在意識を呼び覚まし、夢が実現するというステップです。

著者は人生のほとんどは、「運」と言い切っています。他にも、運の重要性についてコメントしています。
秋元康氏  「人生の98%は運である」
萩本欽一氏 「人生は丸ごと運である」
澤田秀雄氏 「人生の90%以上は運に左右されている」
松下幸之助氏 「松下は運のええ奴が欲しいんだす。」「人間はやっぱり運や。」
その強運を引き寄せるキーは、自分の潜在意識を呼び覚ますということ。そのための近道が、自分に一番近い自分の声で、毎日発する言葉をポジティブなものとし、行動していくこと。まさに日本語の「言霊」ですね。これは倫理法人会の実践倫理とほぼ、同じ行動規範ですね。

最終章の後には「31日の人生を好転させる言葉相日めくり」付いていて、いますぐ実践しよう。

<倫理法人会 純粋倫理・実践倫理は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53063444.html
2019-05-20 11.35.10

 

知ってはいけない 矢部宏治著

著者は、博報堂からジャーナリストに転身した矢部宏治氏。これまでも「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」等の複数の本を書かれている方です。物証が薄い、いわゆる陰謀論と呼ばれているカテゴリーなのですが、著者の仮説に立つと、戦後から今までの流れと整合するので、そういう考えもあると理解しておくのは大事だと思います。

著者でリンクフリーと紹介されていたリンク先には、章ごとの4コマ漫画が開示されていて、ブラックジョークになってます。
http://book-sp.kodansha.co.jp/topics/japan-taboo
2019-05-15 09.00.32

著者は、まず横田空域が東京都の西側上空全域に設定されていて、米軍の許可なしに日本の飛行機は飛べないという事実から、日本が事実上、米軍に支配されていることを主張されています。その起源は、太平洋戦争後の占領及びフランシスコ講和条約・朝鮮戦争の時だといいます。すなわち、日本を独立させたくない米軍(米国ではない)のかわりに、サンフランシスコ講和条約で形式上の独立は認めるが、事実上の軍事占領の状態は変えないというもの。そのために、米軍と日本のエリート官僚とのあいだで直接結ばれた軍事上の密約があるという仮説。とんでも陰謀論かと思いますが、物証に薄いものの、これまでの歴史の流れを鑑みると説得力があるものです。

すなわち、「旧安保条約+行政協定+日米合同委員会」という仕組みで、軍事的には日本をほぼ、占領下と同等の状態にしておくというもの。その後岸信介首相のときに、安保改定が行われ、形式的にはかなり独立国として改善されたものの、「新安保条約+地位協定+日米合同委員会」という仕組みに変わっただけで、軍事面での法的な従属関係が継続し、国連軍への協力義務という体裁で、米軍への従属が確定したというのです。

この日米合同委員会というのは、1960年締結の日米地位協定をどう運用するかを協議する実務者会議。いまでも月に2回、都内のニュー山王ホテルという米軍施設内等で秘密会議形式で開催されているそうです。メンバーのメインは米軍軍人と、日本の行政局のトップ。軍人が他国の行政と定期会合しているというのは、確かに異常かもしれません(しかも日本の防衛省は含まれていない)。

著者は、日本の裁判権・基地権・指揮権が、いずれも米軍に支配されている!と主張されていますが、物証に欠けるものの、歴史と整合している部分もあると感じます。これは日本の総理大臣ひとりが、いますぐに解決できるレベルの問題ではないかもしれません。

第1章 日本の空は、すべて米軍に支配されている
第2章 日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
第3章 日本に国境はない
第4章 国のトップは「米軍+官僚」である
第5章 国家は密約と裏マニュアルで運営する
第6章 政府は憲法にしばられない
第7章 重要な文書は、最初すべて英語で作成する
第8章 自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
第9章 アメリカは「国」ではなく、「国連」である
 

妻のトリセツ 黒川伊保子著

妻のトリセツ、すなわち取扱説明書。なんとも、乱暴かつ即物的なタイトルです。究極のハウツー本でにも見える。著者は、(いたって真面目な)女性の40才脳科学者です。男性にとって、理不尽なふるまいや言動をする(愛する)妻と、どうやって上手に付き合うのかを、女性脳の仕組みをベースに提案。太古の昔から、女性は、本来、子供を産み育てるという女性にしか出来ない役割のために脳が進化。一方、男性は、食料を確保し群れの安全を得ることから進化してきた脳。両性がその特質を理解し精神的な棲み分けこそが大切。もちろん、個体差があるのは当然ですが、全体的な傾向としては納得です。

2019-05-02 09.45.24

具体的な行動(すべきこと・すべきでないこと)が書かれていて、腹落ち。「ぼくは愛を証明しようと思う」と共通点も多かった。即、実践しよう。
・妻は夫に共感してもらいたい
・オウム返しで共感のフリ
・正しい解決策の提案は無用。心に寄り添い、肯定する
・感謝の証を、言葉と行動で示す
・記念日は、ポイント1000倍デー(プラスにもマイナスにも)
・記念日までの準備が、幸福感
・記念日後の余韻が、幸福感

<ぼくは愛を証明しようと思う。藤沢数希著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52262437.html

日本のIT産業が中国に盗まれている 深田萌絵著

著者の肩書は、ITビジネスアナリスト。外資系投資銀行勤務後に、コンピュータ設計等を手掛ける会社の経営をしているが、そのビジネスの過程で、ファーウェイ(華為技術)等中国企業により知的財産の盗用を見聞きし、まさにタイトル通り「日本のIT産業が中国に盗まれている」ことを、8年前から雑誌WILL等で発信してきました。自身の会社もファーウェイの諜報活動により倒産に追い込まれ、この8年間、ファーウェイの政治力の巨大さを痛感させられてきたという実体験に基づています。しかし、これまでマスコミや論壇に注目されることはほとんどなかった。

その潮目が変わったのは、2018年12月に、ファーウェイの副会長兼最高財務責任者の孟晩舟容疑者(46)が逮捕されたこと。ファーウェイは、ネット機器に特殊チップを埋め込み、大量の情報を中国共産党に渡していていた、スパイ企業という強い疑惑です。ファーウェイにしてもZTEにしても、もとは中国共産党の肩入れで設立した会社という経緯もあります。

いわく、「私たち日本はすでに戦場にいる」ということ。それは中国人民解放軍がしかける「超限戦」すなわち、ルールのない戦争です。超限戦は、通常戦、貿易戦、外交戦、テロ戦、諜報戦、金融戦、ネットワーク戦、法律戦、心理戦、メディア戦など、超国家的・非接触攻撃を含む25種類の戦略によるグローバル時代の新しい戦争のやり方です。

この定義によれば、まさに中国は戦争を仕掛けており、その相手国は戦場にいるということになります。
・貿易戦:中国の安価な製品が世界を席巻し、日本の製造業を追い詰めている
・経済戦:貿易戦で行き詰った製造業は、中国マネーに買収される
・情報戦:マスコミにでっちあげ情報を流し、幹部を罷免させる
・金融戦:ターゲット企業の醜聞をでっちあげ、株価を暴落させ、安値で買収する
・通信戦:外国の通信ネットワークを支配して、圧倒的優位に立つ
・諜報戦:通信を通じて、相手国のあらゆる通信傍受をする

まさにこの通信戦・諜報戦の役割を担っているのが、華為技術(ファーウェイ)であり、ZTEというわけ。

「戦争反対」「子供を戦場へ行かさない」といった平和デモ活動も、情報戦のひとつといえるでしょう。多くのデモの参加者は、自らの意思で参加しているわけですが、それとて大局的に見れば、相手国の意図に踊らされていて、相手国の国益を利することになっています。

2019-04-13 18.53.35_2


なぜ酔った女性を口説くのは「非常に危険」なのか? 長谷川裕雅著

著者は、朝日新聞勤務後、弁護士になった(さらには税理士にもなっている)という異色・異能の方です。実際に起こった事件をベースの「本当にあったこわい話」58話の再現ドラマと、どう対応すべきだったのかが解説されています。「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、本当に起きているんですね。それを裏付けるのが、有名人の性犯罪事例リストです。金メダリスト・内柴正人さん(教え子と飲酒・暴行)、AKB48高橋みなみの母(少年と性行為)、元極楽とんぼ山本圭一さん(少女と飲酒・暴行)、SMAP草薙剛さん(酔って公園で裸に)、早大スーフリ(女子大生集団強姦)、植草一秀さん(痴漢行為)等々。

列挙されているのは、こんな事例。
-男性編-
なぜ酔った女性を口説くのは「非常に危険」なのか?
社内恋愛している人がやりがちな「失敗」とは?
痴漢に間違えられたら、どう行動するべきか?
店の「本番禁止ルール」。破っても心配ないのはなぜ?

-女性編-
なぜ女性にとって「自宅こそ最も危険な場所」なのか?
医者でない男が医師限定婚活パーティに潜り込む手口とは?
相手が本当に独身か、こっそり確認する方法はあるか?
なぜ「援交」しても捕まることはないのか?

普通に生活していれば、性犯罪など縁のないことかと思いきや、すぐそばに起きているし、起きるかもしれない。こんな知識を使わないに越したことはありませんが、知っておいて損はない。

2019-05-02 17.35.27


FACTFULNESS ハンス・ロスリングのTEDトークが抱腹絶倒

FACTFULNESS(ファクトフルネス)という本が、世界中のベストセラーになっているそうです。著者のハンス・ロスリング氏は、医師で公衆衛生を公データを用い、所得と健康に強い相関があることを発表された方です。その発表が、TEDトークという動画で拡散され、スポーツ実況者張りのシャウトとユーモアあふれたプレゼンテーションは、絶賛モノです。統計データをバブルチャートと呼ばれる図表で直感的に理解させ、時間とともにチャートが変化していくさまを、動画で再生させ、その間に解説をドラマチックに解説するというのは、とても新鮮でした。大意としてはモノゴトを判断するのに、先入観は間違う可能性が高いので、データに基づくべき、そのデータも複眼的に使い、常に検証していこうというもの。

<ハンスさんのTEDトークは、コチラ>
http://ur0.biz/Fxov
2019-04-24 09.09.49

<思い込みがちな10の視点>
1. 分断本能:世界は分断されている
2. ネガティブ本能:世界がどんどん悪くなっている
3. 直線本能:世界の人口はひたすら増える
4. 恐怖本能:危険でないことを恐ろしいと考えてしまう
5. 過大視本能:目の前の数字がいちばん重要
6. パターン化本能:ひとつの例にすべてがあてはまる
7. 宿命本能:すべてはあらかじめ決まっている
8. 単純化本能:世界はひとつの切り口で理解できる
9. 犯人捜し本能:だれかを責めれば物事は解決する
10. 焦り本能:いますぐ手を打たないと大変なことになる

著者はこの10の誤った視点に対し、ファクトフルネスを実践し、データや事実にもとづき、世界を読み解き、これら10の思い込みから解放されれば世界を正しく見るスキルが身につくとして、10それぞれの解決策も提案しています。

 著作の末尾にファクトフルネスの10のルールが記されているので紹介しよう。
1. 世界は分断されている
→大半の人がどこにいるのかを探そう
2. ネガティブ本能:世界がどんどん悪くなっている
→悪いニュースのほうが広まりやすいと覚えておこう
3. 世界の人口はひたすら増える
→直線はいつかは曲がることを知ろう
4. 危険でないことを恐ろしいと考えてしまう
→リスクを計算しよう
5. 目の前の数字がいちばん重要
→数字を比較しよう
6. ひとつの例にすべてがあてはまる
→分類を疑おう
7. すべてはあらかじめ決まっている
→ゆっくりとした変化でも変化していることを心に留めよう
8. 世界はひとつの切り口で理解できる
→ひとつの知識がすべてに応用できないことを覚えておこう
9. だれかを責めれば物事は解決する
→誰かを責めても問題は解決しないと肝に銘じよう
10. いますぐ手を打たないと大変なことになる
→小さな一歩を重ねよう

こんな内容の濃い本が、母国語の日本語で読めることに感謝したいと思います。

日本×世界で富を築くグローバル不動産投資 内藤忍著

著者の内藤忍氏は、かなり異色の経歴をお持ちの方です。東京大学・MIT経営大学院卒後に、資産運用会社勤務を経て、マネックス証券の創業に参加。後に関連会社の社長を歴任し、現在は、ご自分の会社である株式会社資産デザイン研究所を運営されています。著書も資産運用モノを多数刊行されています。一方、副業としてワインバーのオーナーでもあるらしい。

さて、本の内容は資産運用に関することなのですが、一貫しているのはポートフォリオを組みましょうということ。一般にはポートフォリオというと、リスク分散のためにペーパーアセット内だけの、国内株式・国内債券・外国株式・外国債券の組み合わせをいいますが、著者は、これに国内不動産・外国不動産を組み入れましょうという提案をしています。なぜなら、金融資産同士より、金融資産と実物資産(不動産)のほうが一般的に相関係数は低くなり、投資対象を広げることで分散効果が高まるから。

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また大きく頷けるのが、不動産投資の旨味を「超過利潤」という言葉で表していること。すなわち金融資産は(市場は効率的なため)市場のゆがみが少なく、銘柄選択や投資タイミングを考えることによる超過リターンは、基本的に期待できません。対照的に不動産は(市場が非効率的なため)市場のゆがみがあり、投資家は情報収集と目利きにより、このゆがみを捉えることで「超過リターン」を狙うことができる、という極めて明快な説明をされています。

紹介する海外国は、米国本土・ハワイ・英国・ベトナム・カンボジア・フィリピン。著者自身は不動産投資経験(海外を含む)はあるものの、常時取引をやっているプロフェッショナルではありません。したがって記事の内容は、パートナーである不動産会社からの情報提供によるところが大きいようです。また、グローバル不動産投資というタイトルの割には、説明が薄いような気がします。しかし、ほんとうに海外の不動産に投資する方は、もっと専門の書籍やネット情報を駆使して情報を取りに行くでしょうから、紹介本という意味ではこれくらいの紹介の分量がかえってよいのかも。
 

日本国民の新教養 KAZUYA著

教養とは、、、学問・知識を(一定の文化理想のもとに)しっかり身につけることによって養われる、心の豊かさ。You TuberであるKAZUYA氏に、教養と教えていただくとはちょっと違和感がありますが、逆に彼のような若い世代の感覚で、予断せず、斜に構えず、現実を見つめた指摘は、きわめて素直に内容が体に入ってきました。

前著「超日本人の時代 お花畑からの脱却」や「日本人が知っておくべき戦争の話」では、歴史や現実を直視しない左派への批判がありました。一方、この「日本国民の新教養」のような教養が、そのような考え方や行動を取る方たちと共有されていないことが遠因にもなっています。その意味で、まず現実や前提等の情報共有しましょうという著作意図なのではないでしょうか。

したがって、書かれた内容も広く浅くなっているため、もう少し踏み込んだ記述があってもよいかもしれませんが、あえて、わかり易さとよみ易さを重視したのでしょう。いろんな世代の方に斜め読みしてほしいですね。

<日本人が知っておくべき「戦争」の話は、コチラ>
<超日本人の時代 お花畑からの脱却は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46349182.html
2019-02-12 16.32.56

今回の著作の中に、日本神話に大きくページが割かれています。素読教室で一緒に学んだことが、テキスト化されていて、こちらもかなりわかりやすかったです。

 <KAZUYA氏と素読教室で遭遇は、コチラ>

福岡市が地方最強の都市になった理由 木下斉著

今、地方で成功としてる都市としては、なんといっても福岡市でしょう。人口増加、建設投資伸び率とも日本一だそうです。その成功の秘訣は、、、他の成功事例をマネないこと。まちづくりは「常識」を疑うことが第一歩。やれることではなく、やるべきことと向き合う。流行りを無視して、逆を狙う。量を求めず、利益にこだわる。優秀な人材を役所に集めない。「変人」を大切にする。等です。

そして、結局、、、ネアカな都市が勝つ!!!苦しい状況でも、政治、行政、民間がそれぞれあきらめずに「自治体にオカネがないなら、民間が自発的に出し合う」「工業都市化ができないなら、サービス産業で独自路線を伸ばす」「市域拡大が無理なら、他都市とのネットワークを作って、成長する」等の、常にあきらめない姿勢。いうなればどんな困難なときも、前向きに打開策を見いだすネアカが心構えです。

著者の木下氏は、「民間の高い公共意識」と「行政の高い経営意識」の両方が相まって、まちづくりが進むという考え方の実践者です。

<稼ぐまちが地方を変える 木下斉著は、コチラ>

<福岡市の個性が光るわけ>
【常識破り1】民間主導・民間投資のまちづくり
【常識破り2】「競争」と「協調」で強くなる
【常識破り3】素早く「撤退」する
【常識破り4】周りに流されない
【常識破り5】伸びしろがあるのに、伸ばさない

<福岡市を変えた10の覚悟>
【覚悟1】持ちうる私財は、都市発展のために投資する
【覚悟2】「理想」と「具体行動」を同時に展開する
【覚悟3】徹底的な合理化を進める
【覚悟4】行政事業ではなく、民間事業で人材を育てる
【覚悟5】地域金融を通じて、若い産業人を支援する
【覚悟6】独立心を守り続ける
【覚悟7】ノウハウを公開し、新しい産業を育てる
【覚悟8】稼いだお金を、地域に投資する
【覚悟9】民間に任せる、現場に委ねる
【覚悟10】いち早くアジアとの交流文化事業を開始する

<経営視点で見える福岡メソッド>
【福岡メソッド1】制約から戦略を考える
【福岡メソッド2】新技術を味方につける
【福岡メソッド3】民間資金の力で「尖り」をつくる

<福岡市の未来を左右する4つの制約>
【制約1】九州衰退のリスク
【制約2】「アジア」の多様な成長・衰退・混乱
【制約3】大学の国際競争、若い人材の獲得競争の激化
【制約4】急速な成長による凡庸化、過剰集積

岩手県紫波町のオガールの取組みが紹介されていました。著者はこのプロジェクトにも関与されていたそうです。

<オガールプラザ 使い道の見当たらない町有地の再開発>
http://www.mikito.biz/archives/50914118.html
<オガールベース 補助金に頼らないまちづくり>
http://www.mikito.biz/archives/50914101.html

幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え続編

前著「嫌われる勇気」は、 135万部のベストセラーになったそうです。いったん、それでアドラーの個人心理学の紹介は完結したのですが、「真の幸福とは何か」を追究した続編です。前者が青本、今度が赤本。

今回の切り口は、教育。前回のアドラーの教えに薫陶を受けた青年は、図書館司書を辞めて教師となった。しかし教育の現場ではアドラー心理学が、全く通用しないという現実。アドラー心理学を机上の空論だ主張とする青年に、哲人は「あなたはアドラーを誤解している」と語ります。

前回の「嫌われる勇気」の内容はとても良かったですが、こちらも同じテーマをちょっと切り口を変えて、取り上げています。そういう意味では内容が重複しているともいえますが、私には、再度、大事なことを丁寧に例示を挙げて説明してくれたように感じました。

<嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53001532.html
2019-02-07 16.14.13

アドラー個人心理学のベースは、こちらで同じ。
 <行動面の目標>
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
<心理面の目標>
①私には能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識

教育の目標は、こどもたちの「自立」を支援し、促すことです。まずその前提として教える側に立っている人間が、教えられる側に立つ人間のことを敬うことが必須。尊敬なきところには良好な対人関係は生まれないし、良好な関係なくして言葉を届けることはできない。この尊敬の意味は、その人がその人らしく成長発展していけるよう、気遣うこと。尊敬の第一歩は、他者の関心事に関心を寄せること。「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」。共感は、他者に寄り添うときの技術であり、態度。

これにより生徒一人一人が「自分が自分であること」を受け入れ、自立に向けた勇気を持つようになる。これの勇気を使って自ら歩み出すかどうかは生徒達次第。すなわち「水辺まで連れて行くことはできても、水を呑ませることはできない」、課題の分離です。

生徒を叱ってもいけないし、褒めてもいけない。生徒は以下のような、問題行動の段階を踏む。ただ褒めるだけでは①を求め続けるし、褒めなければやらなくなってしまう。単に叱るのも②をし続けることになりかねないのでダメ。この舵取りをする教育者の果たす役割は大きい。
 ①賞賛の要求
 ②注目喚起
 ③権力争い
 ④復讐
 ⑤無能の証明

自分の人生は、日々の行いは、すべて自分で決定するものだと教えること。そして決めるにあたって必要な材料(例えば知識や経験)があれば、それを教育者が提供していくこと。こどもたちの決定を尊重し、その決断を援助する。そしていつでも援助する用意があることを伝え、近づきすぎない、援助ができる距離で見守る。そのことでこどもたちは、自分の人生は自分で選ぶことができる、という事実を学ぶ。

わたしの価値を他人に決めて貰うのは「依存」。一方、わたしの価値を自らが決定することが「自立」。自らの意思で自らを承認する。

「すべての悩みは対人会計の悩みである」。一方、「すべての喜びもまた、対人関係の喜びである」。交友をすることで、「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」ができるようになる。人生で子どもたち最初に交友を学び、共同体感覚を掘り起こしていく場所が、学校。

人を愛することは、相手が自分のことをどう思っているかなど関係なしに、ただ愛する。自分から先に愛すること。愛してくれる誰かが現れるのを待っていてはいけない。

運命とは、自らの手で作り上げるもの。わかりもしない将来のことなど考えず、存在するはずもない運命のことなど考えず、ただひたすら、目の前のパートナーと「いま」をダンスする。そばにいる人の手を取り、いまの自分にできる精一杯のダンスを踊ってみる。運命はそこから始まる。愛する勇気、それは幸せになる勇気。「愛し、自立し、人生を選べ」。

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

心理学といえば、フロイト、ユングです。しかし心理学界の三大巨頭というと、同時代に生きたアルフレッド・アドラーが挙がるそうです。アドラーの教えは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、他人の期待を満たすために生きてはいけない、というもの。ここから本のタイトル「嫌われる勇気」につながります。

青年と哲人との対話で物語が展開していきますが、際どいストレートな表現で追い詰めようとする青年と、丁寧に整然と慈悲深く答える哲人とのかけあいに、引き込まれてしまいました。

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非常に実践的な本です。人は普通、他者から嫌われるのを怖れるし、自分の言動に他者がどう反応するか気になってしかたない。しかし、課題の分離をすることで、自分がやるべきことをやった上で、それを他者がどう判断するかはコントロール不可能ということ、そしてコントロール不可能なものに囚われるのは人生の無駄、とします。他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させないこと。なんという痛快な割り切りだろう!

自由とは、他者から嫌われること。他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることをおそれず、承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできないからです。これが「嫌われる勇気」ですね。

そのために、すべきは・・・

<行動面の目標>
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
<心理面の目標>
①私には能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識

これらは「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」という人生のタスク、絆と向き合うことで達成されるはず。

対人関係の出発点は「課題の分離」だけれど、ゴールは「共同体感覚」。すなわち他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること。自分は、世界の中心に君臨しているわけではなく、人生の主人公ではあっても、あくまでも共同体の一員であり、全体の一部に過ぎない。人は自らの主観によって「私は共同体にとって有益だ」「私は他者に貢献できている」と思えるときに、自らの価値を実感できる。いいかえれば、幸福とは貢献感。

人生は繋がっている線ではなく、「点(刹那)の連続」であり、過去も未来も存在しない。過去にどんなことがあったからなど、あなたの「いま、ここ」に何の関係もない。未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。「いま、ここ」を真剣にかつ、丁寧に生きよう。

 

日本人の勝算 デービッド アトキンソン著

著者は、日本在住30年、元ゴールドマン・サックスのパートナーです。日本に精通し、愛している外国人目線だからこそ書けた、タブー度外視の書です。諸外国の文献と統計データから、論理的かつデータで裏付けられた仮説と提案は、どれも納得のものでした。

議論の出発点は、「人口減少×高齢化」「20年来のGDPの停滞」という現実です。この現実及び将来予測に対して、打ち勝つ7つの生存戦略です。結論からいうと、何を置いてもまずは、経済規模の維持、ひらたくいえば人口減少下でGDPをどう維持するかです。なぜなら、経済や福祉の問題のほとんどは、オカネで解決できることが多いのは事実だからです。

1. 人口減少を直視せよ
2. 資本主義をアップデートせよ
3. 海外市場を目指せ
4. 企業規模を拡大せよ
5. 最低賃金を引き上げよ
6. 生産性を高めよ
7. 人材育成トレーニングを「強制」せよ

2019-02-07 11.07.04

ではGDP維持のためにどうすればよいのか?
総GDP = 一人当たり付加価値 × 日本の人口、ですから人口が減る以上、一人当たり付加価値を上げなければならないことは、自明です。一人当たり付加価値を上げるには、創造性の高いアウトプットを出すか、生産性を上げることしかありません。生産性の向上は、単にスローガンでなく必達目標なのです。

幸いにして、日本のホワイトカラーの生産性は、世界基準からかなり低いので、改善の余地が大きいです。障害となるのは、「変えたくない」「変わりたくない」という、日本人特有の意識でしょうか。

生産性向上のためには、データや論文では、企業規模の拡大が望ましいという結果が出ています。企業M&Aは傷みが伴うといわれていますが、痛いのは社長のポストがひとつ減ってしまう社長・オーナーだけ。社員は継続雇用されるし、企業規模が大きくなることで、待遇面での改善も期待できる。また研究開発投資・人材開発の余力や、海外へ輸出できる組織を持てる可能性があります。

著者の主張の最大の点は、生産性を強制的に上げるための、最低賃金の引き上げを提案していること。これにより、以下のメリットが発生します。
・もっとも生産性の低い企業が、メインのターゲットとなる
生産性の低い会社のメインは、給与が高い大企業でなく、給与水準が低い企業群である。これらの企業の合併を促せる
・効果は上に波及する
最低賃金が上がれば、すぐ上の層の企業の賃金水準も玉突きで上がって行かざるをえません。
・消費への影響が大きい
最低賃金で働くそうは、もっとも消費性向が高い。したがってこの層への賃金上昇は、より消費に向かいやすく、経済に好影響
・雇用が増える
これまで最低賃金に魅力を感じなかった主婦層も、上がる事で労働市場へ参加する動機付けになる
・生産性向上を強制できる
人材コストが高くなると、まず利益が圧迫されます。しかし製品に価格転嫁するのは容易でなく、ここで経営者は利益を取り戻すために知恵を絞り、生産性を高める強制力となるのです

この最適賃金の引き上げで、成功したのがイギリス、失敗したのが韓国だそうです。前者は、20年近くかけて毎年最低賃金水準を数パーセントずつあげていき、経営者がそれに対応していった。後者は一気に16%も最低賃金を上げたため、韓国に対する企業投資が減少し経済に悪影響を与えてしまいました。

日本の最低賃金は東京で985円、福島県は772円/時間です。これは国民一人当たりGDPの35%程度だそうです。ちなみに欧州は約50%。三割以上も安く経営者に使われているのが、日本の労働者の実態といえます。この結果、何が起きたか?今までの日本経済は、勤勉な労働者を安く使うことで、会社経営に余裕をもたらし、経営者は真剣に経営に取り組んでこなかった。会社は役員や従業員に任せ、社長としての高い給料をもらって、お客様回りやソーシャルワークをやっていれば良かった。しかしそれでは会社の生産性はあがっていかない。

いわゆる人手不足に対応するための、外国人労働者の導入(≒移民政策)は、この最低賃金引き上げに逆行する政策。なぜなら安易や人手不足を原因とする安い外国人労働者の導入は、日本人の賃金上昇を妨げる可能性が高い。日本人の賃金上昇が実現しなければ、将来の社会保障費は政府が負担できなくなってしまうのです。それよりも経営者は、技術革新の知識とそれを使うためのメタスキル(応用可能な知識・技術)を学ぶべき。具体的には、自社の課題に応用可能な問題解決法やビジネスモデル分析等です。KKD(勘・経験・度胸)経営から脱却し、自社の立ち位置を科学的に把握し、会社の中身を機敏に変化させ、現実にしっかりと稼がなくてはならない。

提言
①生産性向上にコミットした高生産性・高所得水準を目指す
②上記目的のため、企業の規模拡大を奨励し、企業統合を促す
③最低賃金の継続的な引き上げを行う


大戸屋ごはん処1号店 最強の定食屋

大戸屋ごはん処は、和定食を中心とする外食チェーン。全国展開していて店舗数は、直営・フランチャイズ等を含めて約400店舗もあるそうです。そのルーツは、1958年に、東京・池袋東口に「大戸屋食堂」を創業したこと。その1号店を訪れる機会がありました。

大戸屋の当初のコンセプトは「50円食堂」。当時は、白飯だけのオーダーでも食事が可能な貧乏学生御用達の安飯屋だったそうです。その後、「おしゃれな定食屋」にコンセプトを変えたことが大成功で、以後急成長し、全国展開しました。

その特徴のひとつが、セントラルキッチンを持たず、店舗で調理して提供するシステムです。一般の外食チェーンが、セントラルキッチンで事前に調理することで、店舗での調理の省力化、一括仕入によるコストダウン、味や調理方法の統一化等を実現するのとは、一線を画しています。

2018-12-10 14.01.31

同じようなコンセプトには、やよい軒があります。こちらも、こぎれいな和食の定食屋で、全国に数百店舗があります。そして、やよい軒はヘルシーな料理からガッツリとした料理まで低価格で幅広い。大戸屋ほどおしゃれじゃないけれど、逆にいえば一人でも入りやすいわけで、棲み分けになっていると思います。

<やよい軒 最強の定食屋は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51187800.html
2018-12-10 14.01.27

大戸屋さんは、ご飯を白米・五穀米から選択でき、サイズも大盛・小盛ができます。ご飯なしもオーダー化。糖質制限やPFCコントロールをしている人には、嬉しいですね。

2018-12-10 13.49.59

2018-12-10 14.01.57

池袋東口にひっそりと立つ、池袋東口店。ここが、数百店舗を展開する一号店だと気づく人は、多くないでしょうね。

2018-12-10 14.02.05


 

定年まで待つな! 成毛眞著

著者の成毛さんは、元マイクロソフト日本法人の社長、その後は投資コンサルティング会社インスパイアを設立し、起業家を支援している方です。一貫して、日本の硬直した教育システムに異を唱え、高学歴化を目指す過程が子どもたちの思考力を奪っている現状を、うれいています。

そんな著者が、40代50代のサラリーマン向けに書いた本です。AI時代到来し、上意下達、マウンティングだけで生きてきた上司はいらなくなります。さらには、年金減額をきっかけとした老後不安。そんな中で、何ができるか、どんな行動を起こすかを、自らの体験をもとに提案しています。キーワードは「地方」と「海外」。実際に、行動できる人は少ないでしょうが、ひとつの視点として興味深かったです。

<本の章立て>
第1章 老後に野垂れ死にたくなければ、一刻も早く会社を去れ
第2章 スキルアップする暇があったら地方に飛び込め! 一発逆転の転職術
第3章 語学は後回しでいい。さっさと海外で働いてしまえ
第4章 会社を辞められないなら、一つの趣味に全精力を傾けよ
第5章 勤めながらでもOK! 超速で自分の会社を設立せよ
第6章 自分を縛りつける「壁」を壊して、賢く生きろ

2018-12-24 15.25.33



 

愉楽にて 林真理子著

「愉楽にて」は、日経新聞最終面に毎日掲載されていた、恋愛?小説です。一時期、「失楽園(渡辺 淳一)」が、同新聞に掲載され、経済新聞に似合わない、官能的な表現が多い連載小説でした。これを毎朝読むことを楽しみにしていた紳士淑女も多かったはず。失楽園ほどではないにしろ、大人の恋愛?を真正面から取り上げた、この「愉楽にて」。掲載は1年未満で終わってしまい、あっけなかったし、いったい結論、というか著者の思いはどこにあったのかわからなかったので、単行本を読んでみました。

表紙から読めるあらすじ
・美と恋に生きる男達の情事
・書物を愛でるように女と情を交わし、自由になるために、女から愛を求める
・東京・京都・シンガポールを舞台に家柄にも資産にも恵まれた50代の男たちが甘美な情事を重ねていくその果てに

2018-12-14 08.53.56

要は、オカネも教養もある50代の男たちが、妙齢の女性たちと情事を繰り広げるという話。クライマックスは、ファリンという妙齢の上海人女性との不倫ストーリー。ファリンは、中国共産党の大物を祖先にもち、アメリカ留学経験があり、マンダリン・上海語・英語を話せ、中国漢詩に明るいという教養人。もちろん40才後半にもかかわらず、美貌と美肌の持ち主。そんな女性のご主人は、ビジネスで財をなし、世界を飛び回っていて、奥様とすれ違いばかり。そんなスーパーすぎる女性と、50才過ぎた日本人がお互いに惹かれ合うという話し。

日経新聞のメインの読者層である、50才代の男性の「夢想」を強く意識した小説だったんですね。どうせいなら失楽園くらい、めくるめく官能の世界を表現してほしかったと思います。最後のメッセージが、家族と健康が最も大切という、普遍的なところに落ち着いてしまっているのが、あまりに普通過ぎて、ちょっと残念でした。

お金持ちの「投資家脳」、貧乏人の「労働脳」本物のお金持ちしか知らない55の法則

著者のせやいっせいさんは、外資系投資会社でいわゆる「ハゲタカ」として14年間活動した経験を持つ方です。主にアメリカ不動産投資を中心にオカネを増やしてきた、現役の投資家です。この本は、単なるオカネを増やす投資テクニック本ではありません。

・オカネが必要なのはなぜか
・オカネをもらえるのはなぜか
・投資家の思考回路
・何のために生きているのか

本のキモは確かに三番目なのですが、そもそも著者の思いは、日本人はまじめにコツコツ働く国民ですが、お金のしくみを知らなすぎる、ということ。頑張って働いて、企業や外国にその上前をはねられるようなことを続けていては人生、もったいない。お金のしくみを知り、お金にお金を稼がせている人たちのマインドを知った上で、個人は行動すべき。ご自身がオカネを稼いでみてわかったことがあるそうです。それは、文化を継承していくことや母国を大切にすることが重要性であり、また道徳と経済の合一が必要だということ。渋沢栄一の「論語と算盤」に通じていますね。

投資とは、、、、55個におよぶレクチャーが、それぞれ味わい深いです。

・そもそも、投資は結果が決まっている(株への投機は投資ではない)
・なぜそうなったのか、理由を考える
・勇気をもって今の環境を飛び出す
・「どんな投資話か?」よりも「誰からの話か?」を重要視する
・時間はコスト(24h = 86,400秒=86,400円)の考え方
・投資家はディフェンス重視の仕事
・起業するときはゴールから考える

これは、知っていると得をするというより、知らないと損をする話です。

2018-12-13 08.12.42


2025年東京不動産大暴落 榊淳司著

あなたの家が「半額以下」になる。地方はすでに大暴落と著者はいいます。その一例として挙げているのが、上越のスキー用リゾートマンションです。最盛期には一室2000万円もの値段で取引されたこともありましたが、現在は10万円でも取引が成立しないそうです。理由は、必ず賦課される固定資産税と、高額な維持管理費、将来の莫大な修繕費用負担が買主にのしかかってくるからです。

これは、果たして地方のリゾートマンション特有の問題でしょうか。確かにバブル期からの暴落率という観点からは、リゾマンはひとつの例でしょう。しかし、10万円でも利用価値がないというのは、地方の不動産においては、かなり当てはまるのではないか。地方の駅前商店街のテナント、ニュータウンの一戸建てなど、高いといわれているものであっても、本当に第三者に貸して賃料がとれなければ、利用価値は著しく低いといわざるをえません。

不動産鑑定では、不動産の価値を(費用性:その物をつくるにあたり、どれほどの費用がかかったか)、市場性(それがどれほどの値段で市場で取引される物か)、収益性:それを利用することによって、どれほどの収益が得られるか)の3面性で分析します。それによれば、費用性○、市場性?、収益性×といえそうです。不動産価値を将来その不動産が生み出すものと考えれば、収益性が最も重要視されるはずです。

では、日本のマクロ的な意味において将来の収益性はどうか。現在、2018年末ですが、1年ちょっと先には、東京オリパラが控えています。これに合わせて、全国に競技施設建設、改修需要が発生し、同時に選手村や交通インフラ整備もなされる予定です。これ自体は、需要を喚起し、日本経済全体に資することは間違いありません(借金も増えますが)。

著者が主張するのは、2020年に五輪が開催されることではなく、2020年に五輪が「終わる」こと。すなわち、その後の東京には華やかな未来を予想できるイベントはありません(2025年大阪万博はありますが)。一例をあげると、2025年、団塊世代がすべて後期高齢者になり、東京都の人口は減少し始めるというもの。これまで江戸時代から東京の人口は増加を続け、減少を経験したことはありません。東京は歴史上、はじめての人口減少を迎えるのです。

それにもかかわらず、東京(だけでなく日本全国)には、高度成長期と変わらずに毎年多くの新築住宅・共同住宅が供給され続けていることです。これが意味することは、将来、あり余る住宅が発生すること。単に空いているだけなら、賃貸市場原理を通じて家賃の減少し、若い世代を含めて住居費負担地小さくなるという点ではよいのですが、すべて物件に管理が行き届かなくなることが問題なのです。雑草が生い茂る、不法入居者が発生する、異臭がする、スラム化する、ゴミ屋敷になる・・・廃墟化しないまでも、「タダ」でも貰い手がない不動産や土地が多数存在するのは、日本経済全体としても、また個人資産の減少という点でもよくないことは明らかです。

では、どうしたらよいのか?著者は、東京圏の駅チカ物件のみが投資対象として生き残るという見方をしています。個人的には、著者の見方は最大公約数的なものであり、投資機会はどんなタイミングでもどんな市場でも存在すると思います。それが見抜けるかどうかは、それぞれの投資家脳、目利き次第だからです。

2018-12-13 08.12.51

著者が、ある意味、不動産業界にどっぷり浸かっていないので、不動産業界を明るくするための対する提言が、興味深い。

・レインズの(不動産流通標準情報システム)開放
現在は、不動産業者のみがアクセスできる、不動産の募集・成約情報サイト。これを一般の方が自由に閲覧できるようになると、マーケットの透明性向上、不動産の個別性を排した市場分析が可能になる。

・両手・囲い込みの禁止
現在は、不動産仲介手数料は売主・買主両方から得ることができる。本来、双方代理として民法上は禁止されていることだが、業界慣行として存在している。これを禁止することで、売主側の代理人、買主側の代理人がそれぞれプロフェッショナルの仕事をするようなインセンティブになる。

・手数料の自由化
現在は、不動産仲介手数料は成約価格3%+6万円。法律上はこれが上限と定められているが、業界慣行として定着。本来、業務範囲・サービス範囲は狭いが成約価格の1%で受託する業者が存在してもよいのではないか。それが買主のためでもあり、不動産の流通速度を早め、不動産マーケットの透明化につながるのではないか。

これらの論点は、これまでも議論されてきましたが、それぞれの思惑やこれまでの慣行等で、変わってこなかったエリアです。少なくとも過去、現在においては、それが変わる世論、気配はありません。しかし、仮に日本の不動産価格が暴落するという局面になったら、思惑や慣行などといっていられない状態になるはずです。そのときこそ、日本の不動産取引慣行が変わる潮目でしょう。

世界でバカにされる日本人 谷本真由美著

最近、日本の失われた20年やデフレの反動からか、日本サイコー!実は日本の力はまだまだ!的な本が、書店に並ぶようになりました。逆にこの現象を憂いしている層もあって、この本は元国連職員の著者による、日本人に対する外国人のホンネを明かそうという試み。

著者曰く、「日本人は自国が世界の先進国で、世界中の人が日本にあこがれ、日本を尊敬し、日本を見習いたいと思っていると勝手に思い込んでいるようですが、実はそう思っているのは日本人だけです」。

内容は、学術的・実証的なものではなく、伝聞や著者の所感による記述も多いです。例外もあるでしょうが、以下のような感性には納得するところも多かったです。
・クールジャパンは気味が悪い
・「おもてなし」は大迷惑
・遅くまで働くのに生産性ゼロ
・経済3流、政治6流で大丈夫?
・礼儀が表層的でつきあいにくい

2018-12-13 08.12.35

ただ単に、日本の「残念」なところを指摘しているのではなく、著者からの「日本人よ、目を覚ませ」、そのためにバカにされない方法を提言しているのも興味深かった。

1. 本質を見よ
2. 所属先にこだわるな
3. 他人と自分とは違うと心得よ
4. 自信を持って行動しよう
5. 感性を磨け

日本の悪しき問題を解決するには、事実を客観視し可視化した上で、解決策を考えるべきというアプローチには、極めて同感です。


 

稼ぐまちが地方を変える 木下斉著

著者は、高校生時代から地域活性化事業に携わり、大学時代には早稲田の商店街の再生をやってきた実務の人です。その実体験を元に、いまは地方まちづくりコンサルをやっているようです。

さまざまな試行錯誤や挫折のすえに到った結論は、地域活性化に「みんなの合意」や「政治」は要らない、必要なのは「マネジメント」と「やるという覚悟」。「まちをまるごと一つの会社に見立てて経営し、利益をあげて地域のために再投資する」こと。小さくても儲かる仕組みを考えて、絶対に裏切らない仲間を2,3人見つけてとにかくやる。3ヶ月経ってもうまくいかなければすぐに見直して、場合によっては見切りをつけまた新しい事業にチャレンジする。とにかく実践していれば、当人や地域が豊かになるだけでなく、行政ルールだって変わっていくというもの。

まず地方の民間が自ら実践し、それを体系化し、政策提言をし、取組みの中でさらに実証し、そのプロセスを他の地域へ伝えていく。このことである一地方からスタートし、日本全体が良くなっていくはず。

また行政は、これから少子高齢化の下、民ができることはできるだけ民に任せ、そのためにも民がやりやすいようにルールや制度を変え、互いに連携していきやすい環境を整えるという、新たな役割を持つことになります。

必要なのは、「民間の高い公共意識」と「行政の高い経営意識」です。

2018-11-26 09.38.58

まちづくりを成功させる「10の鉄則」がコンパクトにまとめられています。これは、納得。
 鉄則① 小さく始めよ
 鉄則② 補助金を当てにするな
 鉄則③ 一蓮托生のパートナーを見つけよう
 鉄則④ 全員の合意は必要ない
 鉄則⑤ 先回り営業で確実に回収
 鉄則⑥ 利益率にとことんこだわれ
 鉄則⑦ 稼ぎを流出させるな
 鉄則⑧ 撤退ラインは最初に決めておけ
 鉄則⑨ 最初から専従者を雇うな
 鉄則⑩ お金のルールは厳格に

【付録】まちを変える10の覚悟
・行政に頼らない
・自ら労働力か資金を出す
・活動でなく、事業としてやる
・論理的に考える
・リスクを負う覚悟を持つ
・みんな病から脱却する
・楽しさと利益の両立を
・入れて、回して、絞る
・再投資でまち全体に利益を
・10年後を見通せ

人は死なない 矢作直樹著

「人は死なない」の著者、矢作直樹先生と、一緒に皇居勤労奉仕作業をさせていただく機会に恵まれました。矢作直樹先生は、長らく東京大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長を務めた、バリバリの西洋医学のトップの方です。そんな方が、「人は死なない」などとオカルト的な著書を出したことに驚きでした。皇居勤労奉仕作業の合間に、その意図を聞くことができました。

もとより、「人は必ず死ぬ」。これは自明であり、どんな西洋科学・医学を持ってしても回避することはできません。西洋科学は万能ではなく、それどころかむしろ知らないことばかりです。それを救急救命センターの現場で、ひしひしと感じていたそうです。ともすれば、東大の救急救命センターに運ばれれば、最高の技術で正確な診断がなされ、なんとか患者を救ってくれると考えがちです。しかし、実際には、間違いもあるし、実際に患者は死ぬときは死んでしまう。

<皇居勤労奉仕2018は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52706679.html
2018-11-14 12.31.17

それでは、タイトルの「人は死なない」と、まったく違う立場でしょう。その意図するところは、西洋医学で計り知れない、精神世界の中では人は死なない、ということ。臨床現場でも、原因不明で死んでしまう、逆になぜか生き残ってしまう、という現場に遭遇することがあるそうです。その度に、人知を越えた計り知れない力、すなわち「摂理」があるのではないか、という結論に達したそうです。
 
そんな「摂理」の前では、謙虚に虚心坦懐に万物万象に向き合っていく姿勢が大切なのではないか。人間の知識は微々たるものであり、われわれは「摂理」により生かされている世界の一部であり、この世界と共存・調和し、その謎を解きながら、意識の進化を心がけていくべき。

寿命が来れば肉体は朽ちる、という意味で「人は死ぬ」。一方、霊魂は生き続けるという意味で「人は死なない」。ということなんだそうです。なるほど、納得でした!

2018-11-19 08.17.56

助け合いたい~老後破綻の親、過労死ラインの子~ さいきまこ著

貧困についてのマンガが多い、さいきまこ氏の新刊です。今回は、介護と過労死という、これまた複合的で重たいテーマです。本の帯には「あなたは家族を捨てられますか?」という強烈がサブタイトルが付けられています。

振り返れば、今の日本各地で、介護疲れが原因と思われる、家族による殺人事件が頻繁に起きています。「老いた親の面倒を見るのは子供の役割」だとか「家族の絆」といえば聞こえはいいけれど、家族だけで全て背負い込むと、あまりに過酷で疲弊してしまうことが多い。どんなに健康でも、よい大学を出ていても、よい会社にいたとしても、よい結婚をしていたとしても、このマンガのストーリーのように、いつ介護地獄に転落するかもしれず、これは全ての家庭に起こりうる問題です。

家族の面倒を見るのは家族の責任。これについては論を待たないけれども、個人の肉体的・金銭的負担能力を超えさせてまで、家族にそれを強いるのはあまりにも酷でしょう。この分野は社会的弱者の救済と同様に、公が積極的に手を差し伸べなくてはならない。

生活保護の不正受給事件をきっかけに、生活保護に対するバッシングが多いですが、本当に必要としている層に、手をさしのべなかったり、嫌がらせをするという行為自体が、ある意味、間接的に殺人に手を貸しているようなものではないか。

<神様の背中 ー貧困の中の子どもたちー は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45613440.html
<陽のあたる家 ー生活保護に支えられてー は、コチラ>
2018-11-22 17.32.06

 

大ピラミッド 新たなる謎 吉村作治著

著者の吉村作治氏は、エジプト考古学の第一人者として著名ですが、現在、いわきの東日本国際大学の学長を務めています。早稲田大学在学中から、古代エジプト調査隊を組織してエジプトでの調査研究を開始していて、現在に到るまでずっとエジプト一筋の方。「クフ王の銘が入った彫像」等の複数の貴重な発掘・発見もされている実績十分の方の、ピラミッド本。

ギザの砂漠にそびえ立つ 「ギザの三大ピラミッド」 は、エジプトに現存する数あるピラミッドのなかで、最も巨大、かつ有名です。 「ギザの三大ピラミッド」 のなかでも一番大きなものが、クフ王の(ギザの第一)ピラミッド。その巨大な姿から、通称 「大ピラミッド」 と呼ばれています。この大ピラミッドの謎は大きく分けて、4つ。①いつ、②だれが、③なぜ、④どうやって。これまで考古学でずっと議論してきたけれど、科学的に、第三者が実証できる説は、ほとんどないそうです。これまでの説を著者は、100回を超えるエジプト現地調査に、電磁波レーダーシステム等のハイテク機器を持ち込み、検証していきます。

<吉村新説>
・「クフ王の墓」とされている大ピラミッドだが、そもそも墓(骨が埋葬されている)ではない
・大ピラミッドの西側内部(未発見)にも、東側にある発見済みの通路・部屋に対応するものが、対称形に隠されているはず

現地で、実際に小型のピラミッドを、作ってしまうという実証実験には驚きました。図面を引き、石を切り出し、当時の道具だけて、積み上げてに作ってみる。これらの実験の結果から、机上の建設方法の推論を論破する。ここまでやるか。

2018-10-29 16.38.43

 

戦争と平和 百田尚樹著

著者は、ベストセラー、映画化された「永遠の0」の著者です。「戦争と平和」というタイトルから、トルストイの大河小説が想起されますが、「戦争」と「平和」を考えていくうちに、たまたまひっかけたということでしょうか。著者の主張は極めてシンプル。外交・防衛の世界基準は性悪説が前提という現実を日本国民は知るべきあり、平和ボケに洗脳されていることを認知しようということ。

興味深かったことの一つが、「日本人の短所を指摘し、日本人は戦争には向いていない民族」と結論づけていることです。すなわち名人芸、職人技と呼ばれるものが、日本では珍重され、尊敬の的となり、その領域に到達するプロセスこそが賞賛されるべきものと考える日本人と、平均的な技量でも大量に作れるもの、平均的な技量で容易に操れ、結果を出すことが最も良い考えてきたアメリカ式合理主義との価値観の違いです。

その例示として、戦闘機のような極限の状況で使われる兵器の設計思想の違い、ゼロ戦とグラマンF4Fを挙げています。単機の性能を極限まで高め、個人の卓越した能力を重視する日本の戦術と、個々の能力より複数機での空戦を重視して戦うアメリカの戦術の違い。

これは現代の、ドコモのimodeやガラケーという突出した技術にもかかわらず、世界標準の技術となりえなかったことと通じるのではないでしょうか。

<海賊とよばれた男は、コチラ>
<永遠のゼロは、コチラ>
2018-10-30 08.01.26

最後は、著者の憲法改正しない理由が見当たらないという結論。そもそも日本国憲法は、アメリカが日本という国を、白人国家に逆らえない国にするという目的のために作られたのであり、2600年続く日本の国体や文化・風習が繁栄されておらず、GHQ素案に基づき短期間で作成されたもの。人が決めたものである以上、絶対不変のものではなく、時代にそぐわない憲法は変えるべき。

戦争回避という観点から、モノゴトを考えよう。「もし他国から侵略されたら徹底して戦う」という憲法を持った国と、「他国から侵略されても抵抗しない」という憲法の国と、どちらがより戦争を回避できる可能性が高いか、考えれはおのずと答えが見えてくるのではないか。

驚異のMCTオイルダイエット

MCTオイルは、健康長寿のために必須のオイルといわれています。MCTとは、Medium Chain Triglyceride 中鎖脂肪酸のこと。ココナツの種子等から作られ、肝臓でケトン体を作るという非常に変わった油なのです。そのケトン体は、ダイエットに効果的といわれています。その理由は、ケトン体が脂肪からエネルギーを作る機能がためです。体の余分な脂肪がエネルギーとなってなくなっていくなんて、素晴らしい!

ただ注意しなくてはならないのは、糖質制限が前提だということ。なぜなら、糖質を制限しないと(普通の食事だと)、「解糖系」という糖質回路が働きます(糖質回路)。ここで終わり。しかし糖質が制限されたときには、燃焼すべき糖質がないので、あら不思議、体が自動的に糖質回路からケトン回路に切り替わるのです。すなわち糖質の代わりに、肝臓でケトン体が脂肪をエネルギーを出すことで、体を動かします。ケトン体回路では、脂肪をエネルギーとするので血糖値は上がらず、高血糖等の悪い点が起きない。

こうやってみてくると、飽食の時代である現代における高血糖・高脂質・高エネルギーの諸課題の、処方箋のような気がしてきます。ただまだまだ科学的エビデンスが十分とはいえず、どんなリスクがあるのか網羅的に研究されていないというのが現状です。ぜひ研究が進んでいくことを願っています。

2018-10-26 16.49.33


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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動しています。いわき市は、震災後、複層的な問題が山積しています。公認会計士・一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 認定 アンガーマネジメントファリシテーターとしてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出し、解決策を提案していきます。



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