動画リンク:https://youtu.be/R16N-1uBwOk
(1) 総事業費について
<平成26年9月議会 防潮堤をサイクリングロード・遊歩道にしたいは、コチラ>
いわきは年間を通じて晴天率が高く、アウトドアのサイクリングに適しています。また平地区を流れる夏井川周辺や海岸沿いを中心に平坦な地もあり、初心者向けの楽なサイクリングも楽しめますし、また逆に湯の岳や小玉ダムルートなど、上り坂いわゆるヒルクライムというディープなサイクリストも楽しめる場所であります。
<小玉ダムは、コチラ>
一方、防潮堤サイクリングロードは、防潮堤建設事業の母体の主体が、いわき市でなく福島県であり、道路管理者も国・福島県・いわき市の三者であることから、提案の実現は難航しました。また通行における安全面を心配する声もありました。私自身、何度も福島県の合同庁舎に足を運び、担当者に趣旨を説明しご理解をいただきました。しかし県の年度の人事異動で担当者が変わる度に、また一から趣旨説明しなければならず、案件が県の新任者に引き継がれないことで大変な時間を要したことを記憶しています。しかしいわき市都市建設部を中心に趣旨を理解していただき、いわき市主導で福島県らと定期的に連絡調整会議を持って頂くことができました。その調整会議の中で、国・県・市の役割を丁寧に話し合って頂き、防潮堤サイクリングロードの道筋がつきました。すでに小名浜以南については一部完成していますが、残りの区間も今年度中に完成し、全面供用が開始されます。名称についても、市民公募により「いわき七浜海道」と決定いたしました。市都市建設部を中心として、各関連者の御労苦に衷心から感謝申し上げたいと思います。さて、いわき市においては、防潮堤サイクリングロード建設の役割として、路面整備や安全確保、案内板の表示、またサイクルステーションの設置等関連事業もあるかと思います。そこで、いわき七浜海道関連のさまざまな事業の総事業費を伺います。
その具体的な取組みといたしましては、地域事業者との連携のもと、これまで市内6か所にサイクルステーションを開設し、運営事業者に対してレンタル用車両の貸与やサイクルスタンドの設置、運営費補助などの支援を行っているところであります。
また、市内には、サイクリストに対し、飲料水の提供やトイレの貸出しなど、独自の支援を行っている商業者や飲食店等もあることから、今後、これらの事業者と連携を深めるとともに、取組みの輪を広げ、サイクリストをおもてなしするための環境整備を進めて参りたいと考えております。
さらには、今般のコロナ禍において、全国的にサイクリング人気が高まりつつあることから、この機を捉え、市内のホテルや旅館など観光関係事業者と連携し、海岸線の景観や温泉など、本市ならではの豊富な地域資源を活かしたサイクルツーリズムを推進することで、観光交流人口の拡大に繋げて参りたいと考えております。
<ツールドいわき2015は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45881002.html
<太平洋トライアスロン2019 in いわきは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53593294.html
このような中、去る6月19日から22日まで七浜海道のほぼ中間点にオープンした新舞子サイクルステーションを拠点として、日本パラサイクリング連盟による合宿が行われたところであり、併せて実施した市民との交流事業の参加者からは、「景色がよい」、「走りやすい」などの高い評価をいただいたところであります。
今後におきましても、いわき七浜海道を含めた市内の自転車関連施設を活用しながら、合宿の誘致や、イベントなどを実施し、交流人口の拡大を図るとともに、市民の皆様がサイクルスポーツに親しめる環境や、機会を提供して参りたいと考えております。
また、白砂(はくしゃ)青松(せいしょう)が広がる本市特有の美しい海岸線の景色を楽しみながら運動することでストレスの解消に繋がり、心身の健康増進に有効であると認識しております。
さらには、新型コロナウイルス感染症の状況下において、外出機会の減少や、運動不足が懸念される中、屋外で気軽に運動を楽しめる場の確保が重要になっております。
このようなことから、今後におきましては、サイクリングマップ等の活用により、市民や団体への皆様への情報発信を行いながら、市民の健康増進に向けて、日ごろから「自然に」「楽しみながら」をキーワードに、身体活動や運動に親しめる本市の代表的な資源として七浜海道の活用に努めて参りたいと考えております。