吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

タウンズビル

RAAF Museum

RAAF(Royal Australian Air Force、オーストラリア空軍)が運営する、軍事博物館が、タウンズビル空港敷地内にあります。というより、タウンズビル空港は国際空港であるとともに、オーストラリア空軍も使用する軍民共用空港なのです。
 
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博物館の開館は、平日のみ。入館料無料。特別に宣伝、PRしていないということもあり、観光客はまばらです。空軍専用の展示ということもあり、展示がかなりマニアック。空軍基地は立入禁止、撮影禁止ですが、この博物館敷地内は撮影自由です。

建国が浅い、また空軍自体が第一次世界大戦の直前に組織されたということもあり、展示は第一次・第二次世界大戦が中心です。

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日本の零戦の操縦桿の展示。いったいどこから収集してたのでしょう。

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第二次世界大戦初期に活躍した、ベル P-39 エアラコブラのエンジン現物。

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爆弾各種の展示。

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オーストラリア空軍女性兵士の展示。専用の展示室が設けられ、女性の活躍が積極的に紹介されています。実際、待遇面での差は全くないそうです。第二次世界大戦中も、女性兵士が募集され、実際にマグネチック島のサーチライト係として、12名が戦時中の(交通手段も確保されていない)島に送られ、任務を遂行したそうです。

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第二次大戦中の女性兵士の給与明細Pay Book。

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第二次大戦中の休暇届&休暇許可証。戦時中も「休暇を取る」という発想。

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当時のレーダーによる航空管制。

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Townsville Hospital

タウンズビル病院Townsville Hospitalは、クイーンランド州政府が運営する公立病院です。ベッド数732、約30の診療科に6,000名を超えるスタッフが勤務しています。この病院は、タウンズビル市(人口18万人)のみならず、クイーンランド全体(70万人の地域住民)の救急救命センターの役割も持っていることから、救急車が複数台常設され、ヘリポートも設置されています(一日数回は、患者搬送のためヘリが飛来)。

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午前9:00前にもかかわらず、駐車場の8割くらいがうまっていました。患者が病気になった際には、基本的には、まずGP(General Practitioner、かかりつけ医)に診てもらい、紹介して予約しなければ、病院では診察してくれません(救命救急を除く)。そういった、いわゆるウォークインの患者がいなくても、それなりに混雑していました。

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病院の診療受付とは別に、ボランティアが常駐する窓口があり、黄色いおそろいのポロシャツを着たボランティアスタッフが、道案内や相談等に乗っていました。

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エントランスのホール。非常にシンプルです。

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病院全体の敷地図。当初は、広大な敷地内に余裕を持って病院が建てられ、十分な駐車場もあったそうです。しかし、度重なる医療需要の伸びとそれに対する診療科の増設、そのための建物新築を繰り返した結果、敷地は広大にもかかわらず、多数の診療建物が建ち並び、駐車場スペースを圧迫し始めています。

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診療科のトップである、Dr. Andrew Johnson氏に、タウンズビルの医療事情について伺うことができました。
・17年前は250人だったドクターが、現在は750人に加え、5,000 人の常勤スタッフ
・年間65,000人の入院患者(平均入院日数は、3.7日)、75,000件の救命救急、2,600人の新生児の出産
・大病院には、Referral Hospital(Major Hospital)とGeneral Hospitalがあり、それぞれ棲み分けしている。
・患者はまず、GPへ診察に行くので、小さな病気でダイレクトにReferral Hospitalにやってくることはない
・Referral Hospitalは、Specialistをたくさんかかえていて、運営コスト高い
・General Hospitalは、どのような症状でも診ることができるドクターが主
・ひとつの診療科には、3交代勤務を考えると少なくとも、3人のドクターが必要
・医師・看護師等の医療職の待遇を減らすことは、医療スタッフの士気を維持するため困難
・地域医療のHospital PlanとClinic Planを作っている
・勤務医師の50%がタウンズビル出身もしくはJCU出身のドクター、それ以外でも全豪で募集している
。またER部門は独自に採用活動している
・リクルートする際のポイントは、①病院自体の評判、②AttractiveでIconicな指導医、③Key Leader
・医師が定着する一番の方法は、地元の女性と結婚すること、女性はあまり他の地域に移住することを好まないので、これに尽きる
・病院の予算は、毎年、クイーンズランド州のHealth Department of Stateとの交渉
・Health Department of Stateは、病院から一定の質・量の医療サービスをPurchaseするイメージ
・毎年、達成すべき目標数値(VolumeとTarget患者数だけでなく、医療レベルも)を設定し、達成/未達成を報告し、これが翌年の予算交渉の実績資料となる
・病院のCEOの平均在任期間は約2年。政権交代等で、ボードメンバーが替われば、CEOも変わる場合が多い
・8名のボードメンバーの任期は、5年。ボードメンバーがCEOの選任・退任を決める
・ほとんどの手術患者は、日帰り手術、もしくは1泊のみ。最大でも4日(入院平均3.7日)。なぜなら、病院の入院コストは、とても高いため、長く入院させることは患者のお財布のためにならない。
・妊婦の出産でも、原則8時間以内で退院
・ドクターは原則として3交代、48時間/週、4日間×12時間の勤務形態
・超過勤務させないのは、医師個人のフレッシュさを維持するとともに、適度な休暇をとってもらい、長く勤務して欲しいため

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Emergency Room(救命救急)部門に、案内していただきました。救急車を呼ぶ(警察・消防車と共通番号「000」)と、どこの救急車Ambulance carが近いのか判断し、近くの救急車がかけつけ、救急隊が収容が必要かどうかを判断し、必要であれば、原則としてタウンズビル病院に搬送してきます。

まず驚きなのが、救急隊が搬送必要なしと判断すると、搬送しないことです。単なる酔っ払いや、いたずら、タクシー代わりに使うなど悪質の場合は、逆に警察をその場に呼ぶこともあるそう。

次に驚きなのが、救命救急に運ばれてきたものは全てER対応のドクターが診るという体制。それもそのはず、ER対応のドクターは、約100人(3割がベテランのスペシャリスト、3割が研修医、4割がその他医師)。Ambulanceでやって来る患者数は、3000件/年(さらにヘリパッドには、数回/日の患者の飛来がある)、病院に入院する患者の約3割を占めるそうで、運営コスト・運営収入とも非常に単価が高いことから、病院経営にとって、とても重要な部門です。

見学させていただく間にも、数人のけが人、患者が単価で搬送されてきました。焦ることもなく、淡々とテキパキと仕事をしていくのに、プロフェッショナルさを感じます。

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ER対応だけで34のベッドがあり、ER専用のX-ray、CT-SCAN装置を持っているそうです。このような研修の機会を持つことは、この病院は、クイーンズ州の首都であり、若い医師には人気がある一方、どうしもも若い医師はいろいろな課の研修をしなければならないので、結果的に勤務期間は短くなるそうです。

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小児科ER用に、年齢や体重別に、よく使う薬や、検査キットが棚ごとに色分けされ、誰が見ても使いやすいように工夫されていました。属人的な経験や知識を、組織全体に共有、使えるようにしておくというのは、一般の職場でも同じこと。

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ERといっても、緊急手術だけでなく、一般の検査機器も普通に充実していました。

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ER部門が、ER専用のCTスキャンそして読影スタッフを専属で抱えていました。もちろん内科部門等は、独自のCTスキャンを持っているそうです。

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常時、輸血用の新鮮な血液を、一定量ストックしておくそうです。

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ER診察の練習台も、複数設置されていました。

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負の圧力室。パンデミックや大感染病に備えて、空気の圧力がマイナスのベッドも持っています。菌が外部から入ることはあっても、この部屋から出ることはないという仕掛け。一端、原因不明の菌の大発生に備えて、このような(使う機会がないほうが良い)施設も。

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Townsville Birth Center。日本で言うところの、周産期医療センター。前述しましたが、こちらでのお産は、日帰りもしくは1泊だそうです。

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病院の敷地内に、ホスピス的な役割を持つ高齢者用入居施設もありました。

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病院自体が抱える救急車が、(少なくても)4台。週末の夜に繰り広げられる町中の乱痴気騒ぎでは、酔っ払いだけでなく、けが人も多数発生し、これらがかり出されることも多い。

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救急車から搬送される患者は、この入り口から入ることになります。ちなみにオーストラリアでは、救急車の搬送に、患者負担が発生する州が多いとのこと。ビクトリア州を始め、出動基本料金が数百ドル、それに加え走行距離に応じて料金が加算されるという仕組みです。日本円にして10万円~(民間保険に加入していれば、一定の保険金が下りますが)になるそう。ただし、クイーンズランド州だけは、登録住民については、無料で救急車出動するそうです。すなわち患者個人負担ではないけれど、皆さんから徴収する税金で運営していると言うこと。ここは、日本と同じですね。

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名門ゴルフ場のコース内に分譲住宅

Townsville Golf Clubは、1893年に創設されたクイーンランド州で最も歴史を持つ名門クラブです。都心部から、車で10分、ロス川沿いの立地は良いし、100年以上も経つ古木を有しているのも、素晴らしい環境です。

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その広大なゴルフ場の敷地の中を、民間企業が再開発。なんと、コースの一部を潰して、分譲住宅として造成・販売しています!すでに分譲第1期~第5期まで終わり(ほぼ販売済み)、現在は第6期の造成・販売にかかっています。よくぞ、既存のメンバーが許可を出したものです。おそらく分譲会社が巨額な負担金を、コース側に支払い、コース側はクラブハウスの新築費用やその後のメンテナンス費用をカバーできることで、メンバー側も了承したのではないか。それにしても、既存のゴルフ場のどまんなかに住宅団地を作り、造成・販売中も、普段通りプレーさせるというのは、飛んだ発想。

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モデルハウスはすでに完成していて、価格帯はAUD20万~ですが、平屋の3ベッドルームで40万ドルくらい、2階建ての5ベッドルームで80万ドルくらいと、結構なお値段しています。

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新興住宅団地だけあった、クラシカルな建築様式に全くとらわれず、現代的なデザインの家がほとんど。どの国でも若い層の感覚は、一世代前のものとは違いますね。

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ゴルフ場のどまんなかの住宅ですから、日照や通風、そして眺望は良い。一方、OB弾が飛んでこないモノか考えるのは、心配するのはしすぎでしょうか。少なくともゴルフコースは、子どもが自由に出入りできる遊べる庭でないことは事実。ちょっと考え物です。

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James Cook University

ジェームズクック大学(略称:JCU)は、オーストラリア連邦クイーンズランド州にある州で2番目に古い伝統ある大学です。名前の由来は、もちろんオーストラリア大陸を初めて発見したイギリス人船長ジェームズ・クック船長。大学の特徴としては、観光学や海洋科学の分野に大きく力を入れていることです。

キャンパスは、国内にはタウンズビルの他数カ所、シンガポールにもサテライトキャンパスを持っています。在学生は、積極的に豪州以外の大学でセメスターの単位を修得することが奨励されていて、単位交換できる大学は40以上あるらしい。

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タウンズビルキャンパスは、市外から13kmの150ヘクタール以上もある広大なキャンパスです。ここでは、約11,000人の学生が学び、その内1,300人程度は海外からの学生だそうです。大学敷地内に7つの寮があり、年間AUD12,000-13,000ドルの寮費で、3食付きの個室が確保できます。最大収容人員は、約1,500名で、ほぼ稼働しています。

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大学内には、レストランやコーヒーショップ、バー、フィットネス、銀行ATMがあり、キャンパス内でほとんどのことが済ませられ、土日も図書館で勉強している学生がたくさんいました。

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学部の建物のほとんどが、土日クローズですが、図書館だけは土日も開館し、学生の学習に応えています。今時の学生のほとんどが、PCに向かって何か作業し、その多くはイヤホン・ヘッドホンを付けてやっています。

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3階建ての図書館は、モダンな外観にもかかわらず、内部はクラシックでした。

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だだっぴろいキャンパス内には、案内板が必須。法律・海洋科学・看護・歯科等、たくさんの学部があり、これがカレッジでなく、ユニバーシティかと実感します。

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図書館の他にも、特徴のある外観のある建物が多かった。日本の大学も、画一的な建物だけでなく、デザイン性の高い(建設コストは安く)ものを導入し、少しでも頭を柔らかくして発想力を持つようにしたい。

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コッターズマーケット

タウンズビル市の中心部で、毎週日曜日に開催される朝市Cotters Marketです。フリンダース通りFlinders Streetを、2ブロックにわたって通行止めにして歩行者天国。開催は日曜日の8:30-13:00の限定です。普段は、建物に入居しているテナントによるショッピングの通りですが、その歩道部分に、露店が建て居並んで、いろいろなモノを販売しています。この運営をしているのが、地元のロータリークラブ。売上げ収益の一部を慈善事業に充てています。いわきにも、平中央公園で、月に1回第3日曜日に、アリオスパークフェスが開催されていますが、それに(ちょっとだけ)似ています。

<アリオス・パークフェスは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47771328.html
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露店のほとんどが、(プロでなく)地元の農家・手工芸・芸術等の方々。家庭で作った、地元産の材料を使った石けん・アクセサリー・精油・ハチミツ・アート等を、自ら販売しているのが特徴。

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こちらは、まさにご自分で作った手あみの、各種カバーを販売しています。

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こちらは、ご自分で作った精油と石けんのお店。

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個人的に購入したのは、木製の精油ディスペンサーです。木のミニボトルの中に精油を数滴垂らしておくと、じわりと木に染みこんで、木の精油ディスペンサー全体から、良い香りがすこしずつ感じられるというモノ。高いデザイン性に加えて、木のぬくもりと、手作業で作り込んだ、よいものでした。

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朝穫りの各種野菜等も、農家が自ら持ち込んで販売しているので、とても新鮮。

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路肩では、アボリジニの方のパフォーマンスがありました。特徴的なボディペインティングをして、アボリジニ特有の楽器を鳴らします。話も上手で、子どもたちを巻き込んでのパフォーマンスは、とても愉快でした。

<アボリジニ@コッターズマーケットは、コチラ>
https://youtu.be/_oaGjmFc1Yk
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アボリジニ特有のデザインの絵画の展示・販売。

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タウンズビル市は、砂糖の輸出をしています。日本が最大の輸出先で、日本から見ると、オーストラリアは、タイに次いで2番目に多い輸入先。その原料である、さとうきびSugarcaneから、直接ジュースを絞り出して飲ませるサービス&パフォーマンスが、興味深かった。実際、ライム付きで提供されるさとうきびジュースは、甘くて美味しい。

<さとうきびジュースの作り方は、コチラ>
https://youtu.be/lEEuK9EKjRg
https://youtu.be/HCJlPKbaPaY
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ココナツを豪快に真っ二つに割って、その場でココナツジュースを提供するサービス&パフォーマンスも、通行客の足を止めていました。

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路上パフォーマンスとしては、老若男女の各種バンドが弾き語りをしていました。

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展示企画としては、地元自動車愛好会による、クラシックカー、改造車の展示。

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いわきのアリオス・パークフェスも、月1回の開催ですので、頻度やコンセプトは似ています。異なるのは、TSVのが、街の中心部を使い、地元の人の作ったモノの販売、パフォーマンス等に、地元の人がたくさん集まってくることです。これは、カルチャーの差なのか、民度の差なのか、はたまた運営の差なのでしょうか。もう少し深く考えてみる必要がありそうです。

日本食レストランGYO

タウンズビルで日本食レストランを見かけることはまずありませんが(なんちゃって日本食を除く)、唯一、日本人テイストのレストランが、StrandのC Bar近くにある、「GYO」。何の略かと思ったら「漁」の音読みのようです。

ソフトシェルクラブを注文したら、セットの味噌汁が、先にサーブされました。まず食前のスープを飲めということらしい。ネギ・わかめの味噌汁は、きちんと出汁も取ってあって、和食として美味しい。聞くと、日本人オーナー・日本人シェフ・日本人スタッフ(一部)らしい。

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一品一品の単価は、20ドル近く~しますので、中高級店に分類されると思うのですが、店内は、かなり広く、人気店のようです。実際、日本人のみならず、ローカルの方も食べていました。

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テラス席もあって、ストランドから流れてきた観光客、周辺のホテルからのお客等、人の流れのある良い立地です。良い場所で、しっかりと芯のある料理が出せれば、きちんとお客が付くということですね。

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Rambutan バックパッカーに愛される宿

ランブータンRambutanは、タウンズビルの中心部、フリンダーストリート沿いにある宿です。一泊AUD23~(8人部屋ドミトリー)という価格設定は、あまりにリーズナブルで、全豪のバックパッカーたちから絶大なる人気を得ています。その秘密は、値段のみならず、その設備にあります。なんと、ドミトリーにもかかわらず、屋上にプライベートプールが設置され、自由に利用することができるのです。

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日中はソファやプールサイドで寝転んでリゾート気分、夜にはライトアップされ、プールサイドでロマンチックに過ごすことができるのです。

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2階建てのアパートみたいですが、これは、すべてドミトリーの部屋。

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グループで来ても良いし、カップルで来ても良い。実際、8人部屋のドミトリーは男女一緒でした。

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プールサイドでは、生演奏等の演出があり、ムード出しています。宿泊者同士の交流を図るために、ホテル主催のパーティやミニゲーム等も定期的に開催され、雰囲気作りに貢献しています。

<生演奏の動画は、コチラ>
https://youtu.be/BNNnnG2LYjQ
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プールサイドには、6-8人部屋のドミトリーが配置。プールサイドを通らなければ、入り口から部屋までたどり着かないというのも、面白い発想。

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アルコールを飲みながら、プールに浸かるなんて、高級リゾートホテルでしかできないと思っていましたが、こんなドミトリーでできるなんて、、、素晴らしい施設設計、運営と価格設定ですね。

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風通しのよいレストラン。

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バーカウンター。(本筋と関係ありませんが)スタッフもお客も、ほとんどが、背が高い。私(170cm)より背が低い方を、ほとんど見かけない。

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Flinders Street沿いのバー2階からの眺めは、通りとRoss Riverの眺望となっていて、良いですね。特に夜が。全豪のバックパッカーに愛される理由が、よくわかりました。日本にも、こういったコンセプトのドミトリーはできないものか。消防法や旅館業法の壁がありそうですが、域内の旅行客のみならず、インバウンドを視野に入れるならば、魅力的な施設のためのルールはどうあるべきかの視点が大事です。、

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建物の外観は、いたって普通の3階建てのテナントビルですが、1階がフロント、2階が共用のキッチン・ランドリー・フリースペース等、3階がプールとドミトリー。この建築発想はどこから得たモノか。

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タウンズビルの劇場

Townsville Civic Theatreで、マレーネ・ディートリヒ(Marlene Dietrich)のコンサートがありました。といっても、第2次世界大戦の戦前・戦中のスター歌手ですから、当然、すでに亡くなっています。しかし彼女の記憶は強烈にその世代に刻まれているらしく、そのスタイルのコピーが人気なんです。扮するのはJennifer Ward-Lealandという、ニュージーランド出身の歌手。

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マレーネ・ディートリヒ自身は、ドイツの映画界で大活躍した後、渡米しハリウッド映画に出演。その後、第2次世界大戦が勃発。敵国ドイツ出身でありながら、ヨーロッパ戦線の前線を米兵のために慰問してまわったことから、人気を博し、戦後は歌手として活動していたらしい。

演じられたのは、Townsville Civic Theatreというタウンズビル市保有の劇場。その雰囲気醸成が素晴らしかった。いわき市にもアリオスという、誇るべき施設がありますが、さらなる進化ができる可能性を見つけました。

<いわき芸術文化交流館アリオスは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/34463001.html
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まずは、照明。明るすぎず暗すぎず。そして屋外に張りだした飲食エリア。開演までの時間を、ワイン等で待ち、友人知人と出会うのもひとつの楽しみ。夜風が心地よい。なお、雨天時には屋内のロビー等に移動するので、天候自体は、そう大きな課題ではないそう。

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観客は思い思いのドリンクを片手に、友人・知人と語り合う。良い雰囲気です。

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劇場内の飲食コーナーでは、本格的な食事を提供できるキッチン設備を持っていません。ので、基本的にワイン・シャンパン・チーズ等の飲み物・軽食の提供となります。開演前・休憩中には、オーダーする方で列をなしていました。

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劇場の席数は、400席弱でしょうか。イメージは、いわき市立文化センターの大ホールに近い。観客のほとんどが、老齢の白人でした。戦後の銀幕スターのリバイバルということで、そのノスタルジーを感じる世代が集まったのでしょう。タウンズビルの8月の気候は、ウィンターシーズン&乾期なので、アート・音楽イベントが目白押しで開催されており、それを目当てに全豪各地からシニア層が訪問し、1週間~滞在するそうです。

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ロス湖 タウンズビル市の水瓶

Townsville市の重要な水源である、Ross Lakeです。オーストラリアの例外でなく、この地も、水不足です。それでもRoss Riverを8kmに渡って堰き止めたこの人口湖によって、水不足と洪水対策の両方に対応しています。

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タウンズビル市はその水の8割をRoss Lakeに頼っていますが、雨が降らないことには、どうしてもダムに水が貯まりません。

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2017年夏現在、貯水量は本来の20%を切っています。タウンズビル市は、このロス湖の貯水率の%によって、水不足警報レベルを設定しています。ですから今は、「レベル3」とかなり危険な水準にはいっています。

Level 1:貯水率40%以下(庭の水やりの時間制限、午前・午後それぞれ2時間)
Level 2:貯水率30%以下(庭の水やりの時間制限、午後2時間のみ)
Level 3:貯水率20%以下(スプリンクラーによる庭への散水禁止等)
Level 4:貯水率10%以下(すべての方法での庭への散水禁止等)
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まちなかには、現在レベル3であることが告知され、スプリンクラーによる散水禁止令が発令中。手による散水も朝6:00-7:00、夕方の18:00-19:00の2時間に制限。さらに火曜・木曜が偶数番地、水曜と日曜が奇数番地にするという念の入れよう。

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このロス湖が、ロス川Ross River, Ross Creekの起点になっていますので、ここが大きな放水をしない限り、ロス川が早く流れることはありません。だから、川面が鏡のように静かなわけです。

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このロス湖も、周辺の岩を積み上げた「ロックフィルダム」です。御母衣ダムと同じ形式ですね。この地では、地面が岩石でできているところが多いですから、ロックフィルダムにしやすかったのでしょう。それにしても8kmに及ぶ堤防造成には、どれほどの労力がかかったのでしょうか。

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オーストラリアの紙幣・コイン イギリスがHome Country

オーストラリア・ドル(Australian Dollar, AUD, A$, 豪ドル)の紙幣は、5, 10, 20, 50, 100ドルの4種類。一般の生活では、あまり100ドル紙幣は見かけることは多くないです。クレジット決済、デビットカード決済が主流になっているので、大きな紙幣を持ち歩くことがないことが大きい。

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この紙幣、すべてポリマー紙幣でできているそうです。これなら破れる心配がないし、偽造も困難(作ってもポリマーを調達して、大規模工場で生産する必要があり、足が付きやすい)。ポリマー紙幣であることを、直接感じることができるのは5ドル紙幣。紙幣の真ん中あたりが、大きく透明になっており、まるっきり透けています。

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ちなみに5ドルは、紫色で表はエリザベス2世、

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コインは、金色(1, 2ドル)、銀色(5, 10, 20, 50セント)の6種類。なんで価値の高い2ドルが、1ドルよりも小さいのかは、(誰に聞いても)不明。銀色のコインは、価値の順に小さくなっているので、ますます意味不明。

この中で最も使いやすいのが2ドルコイン。駐車場料金が時間単位でコインで支払うので、2時間駐車するときに、これひとつで済むので簡単。コーヒーショップでも2ドルコイン数枚を持って行けば買える。とても重宝。

それに対して不人気なのが、50セントコイン。ばかでかいという不便さのみならず、形が角張っているので、お財布の中でうるさいし、ポケットの袋を傷つけやすい等、なるたけ早めに処分しようと思う方もいらっしゃる。

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6種類あるコインの表側には、いずれもエリザベス女王が刻まれています。どんだけ女王ラブなのか、オーストラリア国民がイギリスを「Our Home Country」といってはばからない証左です。

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タウンズビルの電車事情

タウンズビル市の電車の駅が、Townsville Station(タウンズビル駅)です。立派な?名前と、看板があり、如何にも市の中心部かと思いきや、まったく違いました。

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確かに重要な駅であることは間違いないのですが、日中にもかかわらず、誰もいない。改札口もなく、まるで無人駅のようです。

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単線を行きかう列車は、ほぼすべて貨物列車です。したがって乗降客を乗せるための駅舎で、人をみかけることは、非常に希です。

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たまさか列車が停車中のところです。Mt.Isa - Townsville間を結ぶ、内陸鉄道です。週2回の往復。後ろ2両は客車ですが、前にはコンテナ列車が2両連結されていて、乗貨兼用列車です。

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SITTING CARがあるということは、寝台車もあるのでしょう。

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タウンズビル駅前のロータリーで、人を見かけることはほとんどありません。一日1回もしくは2回の停車する際に、数人が集まってくるくらい。

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時刻表をチェック。一番頻度が高いのは、ブリスベンーケアンズを結ぶCoast Lineで、一日一便の往復があります。逆にいえばそれ以外の列車は、すべて貨物専用ということ。タウンズビル港行きで、輸出のための砂糖や鉱石を下ろしにいくか、逆に輸入・移入したコンテナ、オイル類、機械、生活雑貨類がここを通過していくわけです。

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日本よりもひろいクイーンズランド州を3日近くかけて、縦断するCoastal Line。時間感覚が違いますね。

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南半球で田植え

南半球のオーストラリアで、水田による米作りをしようとしている人がいます。白圡健美さん、いわき泉出身の在豪の元カメラマン。耕作放棄地を再生させるべく、震災前にいわきで無農薬農法による米作りを始め、常磐地区で田んぼアートをやっていました。同時にNPO「いわきワールド田んぼプロジェクト」(IWTP)も設立。

そこで、東日本大震災に遭い、放射能や風評被害から避けるため、ここオーストラリアで、日本独自の水田による米作りをしようというのです。日本式の水田で実際に稲作ができることを証明しつつ、(福島の「サテライト・ファーム」を作ろうというコンセプト。ここが起点となって、福島で農業ができない生産者が移住してくれば、という壮大な思いです。

<白圡さんの経緯は、コチラ(外部リンク)>
http://nichigopress.jp/column/imaikiru/86406/
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実際、乾燥しているオーストラリアの土地で、田んぼに水を溜めるということが奇跡に近い。しかし丁寧に代掻きをすることで、常時、水を補給しなくても田んぼに、水がきちんと貯まっていました。これなら田植えした上で、収穫もできるはず。

この地、タウンズビルTownsvilleから車で1時間ほどの、バーデキン郡Burdekin(エアAyrという町が近い)では、年間300日以上の強い日照とともに、豊富な地下水と貯水ダムの完成により、農業が盛んな穀倉地帯です。これまではさとうきびの生産とその精糖がメインでしたが、さとうきび一本槍の産業は砂糖相場に左右されやすいことから、その他の野菜にシフトする動きもあります。

そこでオーストラリアに、まだない短粒種ジャポニカ米を作ったら、どうなるか(中粒米は、)。なんと年に4回、差付くけができ、年に4回収穫することができるそうです。もともとジャポニカ米の生まれは、熱帯。強い日差しと、養分を含んだ地下水があれば、3ヶ月で田植えから収穫まで完了することができるとのこと。単純に考えれば、単位当たりの収穫量が、年に1回収穫の4倍になるわけですから、これはスゴイこと。

ちなみに、オーストラリアの米といえば、サンライスSUNRICE。1900年初頭に、愛媛県の方が持ち込んで、豪州南東部でコシヒカリの栽培に成功したのが始まり。現在ではこの会社、10億ドルもの売上げを持ち、株式上場しています。この逸話は、アメリカ西海岸で、カリフォルニア米の栽培に成功させた、いわきの偉人、ライスキング 国府田敬三郎氏にも通じるところがありますね。

<ライスキング 国府田敬三郎は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44546753.html
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このジャポニカ米のもともとは、コシヒカリで、現地の農業試験場が試験的に作付けしてみて、(陸稲でやって)うまく育たずにあきらめたところを、種籾としてそれを、白圡さんが自ら作った田んぼで少しずつ増やしてきたモノです。名付けて「希望」。

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地元バーデキン郡のMayor(市長)も、この水田に駆けつけてくれました。現在の田んぼは、クイーンランド州政府の保有する農業試験場の一角を借りた1haほどの農地に、2反を実証実験的に造成したもの。これをまずは白圡さんのできる範囲で拡大して、他のファーマーが生産に興味を持つくらいの規模にしたいとのこと。

ひとりでできることには限りがあるでしょう。持続して活動するためには、経済性考慮に入れなければなりません。そのために、ジャポニカ米のマーケティング、販路確保、人件費のコントロール、機械化の可能性等、考えなければならないことは山積です。確かにジャポニカ米を水田でオーストラリアで栽培、販売するのは、非常にハードルが高い現実があります。一方、その可能性に夢をかけている方が、ここにいる。

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Rowes Bay Golf Club ビール移動販売カート

ローズベイゴルフクラブは、タウンズビルの中心部から車で15分程度の27ホールを持つゴルフ場です。タウンズヴィル・タウン・コモン保護公園(Townsville Town Common Conservation Park)に隣接していることもあり、自然豊かな場所です。市内には、3つのゴルフ場がありますが、きちんとしたメンバーシップで運営されています。Townsville Chamber Annual Golf Dayというイベントに参加し、実際にプレイする機会がありました。 

興味深いのは、「アルコール持ち込み禁止」「きちんとしたドレスコードの徹底」の注意書き。実は、どれも、現実には守られていないんです!(後述)

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まず服装ですが、短パンは当然として、シャツの裾だし、スポーツシューズでのプレイ等、どれも「あり」。格好にこだわらないオージーのプレイスタイルです。

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基本は2人乗りの電動カートプレイ(グリーン乗り入れ可)なのですが、あえて健康のため、自分でバッグを担いでプレイする方のちらほら。メンバーになっておくと格安でプレイできるので、そんな層もいらっしゃる。

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プロショップは、他の国(日本を含む)とそう変わったところはありません。

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今回は、地元の商工会議所が主催ということもあり、スタート時間の管理や、プレイ後の表彰式(順位付けはなし)は、すべて商工会議所のキーマンがやっていました。ゴルフ場任せでないのが、興味深い。

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毎年、男性・女性ごとのクラブチャンピオンを決めています。

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さて、いよいよプレイ。私と同組だったのは、地元ラジオ局のDJと、弁護士さんらでした。今回プレイしたのは、ベスト4といって、プレイヤーがそれぞれショットを打って、そのうちひとりのベストショットを選び、そこから第2打をそれぞれが打つというもの。それを第2打目~グリーン上まで続けます。組の誰かしらは、フェアウェイ上にベストショットを打つモノなので、どんなに下手でも、良いライから打てる。一方、プレイヤーごとの打数の順位は付きません。あくまでも親善・交流・ビジネス商談が目的ということ。プレイ中に、各人の打数をカウントしなくてよいということは、とても気楽ですね。ついつい順位を付け、競争したくなってしまいがちですが、目から鱗でした。

ちなみに9:30にショットガンスタートして、終了が14:20。途中クラブハウスによりますが、昼食はなしのスループレイです。

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便利だなあと思ったのは、冷たいドリンクの売り子(カート販売車)がコース内を定期的に巡回していること。アルコールの移動販売カートです。アルコール持ち込み禁止!と先述しましたが、ソフトドリンクのみならず、ここでいくらでも冷たいビールやハイボールが飲めるのです。実際、となりのDJさんは4缶、空けてました。

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蒸し暑いグリーン上で、氷付けでキンキンに冷えた地元産缶ビール。天国のようです。

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プレイ途中に数回、オーストラリア空軍のヘリコプターが飛来しました。機種としては、攻撃ヘリブラックホーク(S-70A-9 Black Hawk)と、輸送機チヌークです。すごい爆音ですが、皆さん慣れっこのようで、まったく意に介さない。コースが、軍民共用のタウンビル国際空港に近いこともあって、日常茶飯事なんです。

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プレイ終了後は、表彰式!ですが、先述のとおり順位付けはなし、ラッキードローの商品・景品プレゼントがありました。

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クイーンズランドで一番売れているドラフトビール「XXXX GOLD」をいただきました。オーストラリアでは、1時間以内にビール1杯程度なら問題ないといわれていて、多くの方がプレイ後、飲んでいました。オーストラリア人は、一般的にマッチョであることを好む一方、痩身にあまり気をつけていない方が多い。最近は健康志向もだんだん普及してきていて、グルテンフリーすなわち穀物由来の食べ物を摂取しない層も増えてきており、ビール消費に(ちょっとは)歯止めがかかっている様子。

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みんなで列を作って、給食よろしくお皿に配給を受けたところ、一人ずつ、牛肉ステーキ、鶏肉のサテ、エビの串焼き、オニオンフライに加え、パンとバターとサラダ。これは明らかに食べ過ぎと思われますが、2枚のステーキを食べている方もちらほらいて、さすがオージーと唸った。

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巨大な平屋建てのショッピングモール

タウンズビル市内には、いくつか巨大がショッピングセンターがあるのですが、その特徴は、いずれも広大な敷地と駐車場スペースを持ち、何といっても建物が「平屋建て」であることです。例外なく、平屋建て。そして閉店時間が早いこと。平日は21:00前後まで営業していますが、土日は17:00もしくは18:00で閉店してしまうので、要注意です。

日本のショッピングモール(イオンモールが良い例)は、4-5階建てで、アンカーテナントを建物の両サイドに配置し、その間を巨大な吹き抜けにし、全国チェーンの専門店をずらりと並べる。そして10スクリーン前後のシネコンと、フードコート、ゲーセンを置くというのが定番。

それに対して、タウンズビル市内のモールは、シネコンはないし、吹き抜けもない。

<イオンモール水戸内原は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50173688.html
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そしてそれぞれが巨大な専用面積を持つアンカーテナントが、4つ(Target, woolworth, coles, BIG W)も入っています。

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ウールワースは、市内のモールのほとんどに入居している、大規模スーパー。日本のイトーヨーカドーのイメージ。

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コールズは、同じく大規模スーパー。日本のダイエーのイメージでしょうか。

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ビッグWは、衣料品、靴、食器等の雑貨の中級以下の商品をメインに扱っています。ディスカウントショップではないけれど、ホームセンター的なポジション。

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ターゲットは、ビッグWとほぼ同じ層を対象にしています。

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大規模な4店舗の間には、吹き抜けはなく、ただ高い天井の廊下が延々と続き、その両サイドに専門店が建ち並ぶ。床屋やマッサージ店、小規模だけれどちょっと高級な肉屋・魚屋・青果店も入っています。こういった小規模店は、モールの営業時間にかかわらず、17:00で閉店するところがほとんど。

日本ではモール側の力学が強く、モールが営業時間を設定し、テナントはそれに従わなくてはならない。入居条件のひとつに、営業時間の遵守があり、休みたくても休めないことから、個人商店からは敬遠され、結果として(どこいっても同じ)全国チェーンの店舗が軒を連ねることになっています。

店舗の多様性、そして店主や従業員のワークライフバランスを考えれば、店側に営業時間を決めさせることも、あってよいのではないか。確かに19:00以降もモール全体に照明が灯り、各店舗がオープンしていれば、顧客としてはありがたい。その一方、失うものも大きいのではないか。

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そしれフードコート。日中には賑わうものの、こちらも夕方にはほとんどの店舗が閉店するので、閑散としていました。

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広いモール内は、平屋建てなので、エスカレータやエレベータはなくて良いのですが、移動距離は半端ではない。日本のモールのように通路が、基本的に一つだけでなく、回廊式になっているので、迷子になりそうで、とにかく疲れます。

ハンディキャップを持つ方が、普通のホイールチェアでなく、電動カートに乗って買い物されていました。これくらいの装備でないと、ハンディキャップの方の買い物は重労働なのでしょうね。

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だだっ広い敷地内には、マクドナルドのドライブスルーがありました。なぜか、マックの旗と、オーストラリア国旗が並んで掲げられているのは、いろんな店舗で見かけました。

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オーストラリアでも、マックデリバリーサービスがあるのですが、日本のようにスクーターで配達など、みみっちいことはしていません。専用車で、本格的な配達をしています。国土が広いとデリバリーサービスの提供範囲も広くなり、車でなければ行けないような場所へも配達していくのですね。

<日本のマックデリバリーは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/29446403.html
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Townsville Breweryは、元郵便局

Townsville Breweryは、タウンズビル市内唯一の醸造所兼レストラン。市の中心部Flinders Stに位置する、クラシックな建物は、元の郵便局です。これを2001年にリノベーションして、店舗兼醸造所にしたのだそう。

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こちらでは本当に仕込みをやってビールの製造をしています。スタッフが気軽にガッツポーズを撮ってくれました。ここで作っているメインのビールが、Townsville BitterとTownsville Light。

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ベルジャンビールや、エールタイプ、黒ビールもありました。

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好きなビールを単品でも注文できますが、Tasting Paddle12ドルで、8種類のビールの飲み比べができます。コップ1/4程度ですが、十分楽しめます。一番手前のTownsville Bitterが、一番好みのビールに近かった。

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それぞれのビールの製造方法が描いてあって、雰囲気作りに役立っています。

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元郵便局を改装した店内は、天井が高く、シーリングファンが心地よい風を送ってくれます。ほぼ冷房不要。イギリスのパブを彷彿とさせますね!

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平日日中から、ビールを飲む壮年のグループ。

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テラス席からは、Ross Riverが見え、夜には良い雰囲気でした。古い建物こそが、現代風にアレンジすることで価値が出る。新築建物にはない、歴史と味わいを出せるこのリノベーションは、成功しています。

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マグネチック島での移動手段

タウンズビルからフェリーで、約20分。グレートバリアリーフ内にあり、気候と気象条件に恵まれていることから、Winter Seasonの8月には、たくさんのオーストラリア人が、(特にメルボルン等の冬期でかつ雨期のところから)大挙してやってきます。

バックパッカー風の若い女性が多いという印象があります。荷物の量からして、長期滞在の様子。

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タウンズビルからのフェリーが到着する場所は、Nerry Bayという場所。ここはここで良い場所なのですが、一番の人気は、島の裏側にあるHorseshoe Bay。もちろん国立公園が島の過半を占めており、大自然を楽しむなら他の湾も選択肢に入りますが、ある程度、街が形成され、日用品が容易に手に入り、かつ、海がキレイで、マリンアクティビティが充実しているという点で、Horseshoe Bayが選ばれているようです。

さて、Nerry Bay-Horseshoe Bayまでは10km近くあり、かつ峠越えなので、徒歩はオススメしません。一般的なのは、公共バスで移動する方法。島内には2路線しかなので、バス路線を間違えることはありません。乗車する際に、ワンマン運転手に行き先を自己申告して、前払いで運賃を払います。The Fortまで乗車しましたが、AUD2.8と料金は格安ですが、基本的にフェリーの乗船下船の時刻に合わせて、運行されているため、約1時間に1本しかないので、時間帯は要チェック。

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そこで移動手段のオススメの第一は、トップレスカー(Topless Car)。ど派手なピンクの車体かつオープンのミニは、いやでも目立ちます。こんなに小さくても4人乗りなので、若者の2カップルには最適。

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後席に乗り込むには、大胆にも上からダイビング。車内が狭いこともあり、仲良くなること間違いなし。

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島内にはレンタカーが充実していて、クラシックスタイルのジープ?も走っています。

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脚力に自信があるなら、一番便利なのがレンタサイクルかもしれません。安いし、細かい道も入っていけ、いつでもどこでも止められるのは、魅力。

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レンタサイクルには、それぞれGPSが装着されていて、道に迷う心配がないのも、良い。GPSの精度が異常に高い?と感じるのは気のせいか。GPSを運用する米国が、日本よりも豪州に精度を上げて情報を提供しているのではのうがってしまうのは、考えすぎでしょうか。

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自転車専用レーン 転換点

自転車は車両なのだから車道を走行すべし、というのは正論。しかしながら、日本の道路の現状では、なかなかその正論通りにいかない。なぜなら自転車レーンの整備が進んでいないからです。日本で路肩に自転車専用レーンとして、カラー舗装されているところのほとんどが、道の途中で途切れたり、交差点で結局、歩道に乗り上げることになっています。自転車と歩行者とのスピードの差があって、かえって危ないし、段差もあるし、何のための自転車専用レーンでしょうか。

自転車レーンを本気で設置するなら、(写真のように)本来、自動車の左折レーンの「右側に」、直進する自転車レーンが設置されるべきでしょう。

<日本の自転車道のあり方は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44085265.html
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そう、交差点に入る手前で、左折する自動車と、直進する自転車を交差させ、あくまでも自転車には、(直進する)道路の左側をまっすぐ進ませることが、大事。これを、自転車の安全とかよくわからない理由で、自転車を歩道に上げたりするから、使いにくいし、転倒のおそれもある。

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反対から見た形。自転車はあくまで、(自動車の左折とは無関係に)直進することができます。

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こんな形の自転車レーンが、日本でも普及してくれると良いですね。

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Army Museum North Queensland

ノース クイーンズランド軍事博物館Army Museum North Queenslandは、かつてオーストラリア軍の駐屯地だった場所、Jezzine Barracksにあります。観光浜辺、ストランドの すぐ北側に位置していて、タウンズビルランニングフェスティバル等のイベントの際には、この前庭がスタート・ゴール地点です。

展示されているものは、かつて軍で使用されていた武器を中心に、軍事関連資料、その説明、動画等です。開館時間は、水・金・日の9:00-13:00までと、きわめて限定的ですが、その展示内容とボリュームが圧倒的で、ぜひじっくりと時間を取って見学されることをオススメします。

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第一次世界対戦の主戦場はヨーロッパですが、イギリスの参戦に伴い、(自動的に)オーストラリアも参戦することになり、欧州戦線に兵士を送り込み、6万人ものオーストラリア軍兵士が命を落としたそうです。ちなみに第2次世界大戦は、太平洋上も主戦場になりましたが、その時にはオーストラリア軍3万人の兵士が亡くなった。第一次世界大戦時の方が戦死者が多いというのは、非常に興味深い。

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館内には、歴史順に3つの展示ホールがあります。それぞれかなり広いのですが、展示資料の質と量には圧倒されます。展示資料は、オーストラリア軍からの提供ももちろんですが、遺族からの寄贈もかなりの割合を占めるそうです。

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第一次世界大戦でなくなった戦死者の名簿。戦線ごとに並んでいます。フランスやベルギー、そしてエジプト、さらにはガリポリ(トルコ)と、遠い異国で亡くなっているのですね。この戦争は、オーストラリアにとって、初の海外派兵でした。以降、第2次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争等、オーストラリア本土防衛とは、直接は関係のない(日本軍との珊瑚海開戦はありましたが)戦争に、参加しているのですね。

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オーストラリア軍は積極的に女性兵士を採用しています。第2次世界大戦中も、離島であるマグネチック島の見張り台のサーチライトの任務に就く等、重要な役割を果たしました。今日のまちなかでもしばしば、軍服姿の女性兵士をみかけます。

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第二次世界大戦時のドイツ軍?の勲章。味方だけでなく、こういった敵方の展示物も充実しているのが、スゴイ。

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歴史上唯一、オーストラリア本土爆撃をしたのが旧日本軍です。記録によると、タウンズビルは、かつてはアメリカ陸軍航空隊の主要な航空基地があったことから、1942年7月に数回、日本海軍飛行艇が爆撃を試み、数発はオーストラリア大陸に着弾しました(軍事拠点に全く損傷無し)。

また当時、南方戦線へ破竹の進撃を続けてきた日本軍の、最初のターニングポイントとなったのが、オーストラリア沖で始まった、珊瑚海開戦Battle of the Coral Seaです。この開戦は、史上初の航空母艦同士の決戦となり、日本初の空母損失(翔鶴、瑞鶴)となり、ポートモレスビー攻略をあきらめざるをえなくなりました。

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「祈武運長久」の寄せ書き。天地が逆に展示されておりましたので、館のスタッフの方にお願いして、正しい方向へ展示し直してもらえないか、話してみました。彼らも展示の方向について考えていたところもあったようで、即対応してもらうことになりました。そのレスポンスの良さと、なるたけ良い展示にしたいという思いが、素晴らしい。聞くと、ほとんどのスタッフは、ボランティアで、館への寄附Donationで運営されているのだそうです。そういえば、入館料は、Donationのみ(見学終了後に任意の金額を寄付箱に入れる)でした。

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日本軍の残した様々なものも展示。「千人針」もありました。

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日本軍の残した武器の展示。感情的な表現は、一切無し。「狂気」「特攻」「クレイジー」等の表現は、一切なく、歴史を淡々と説明していることに、好感を持ちました。

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当時、日本軍が発行していた、シリング札。円でも、ドルでもなく、ポンドでもない。

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日本の九二式重機関銃の展示の説明が、奮っていました。

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なぜ「九二式」なのかの説明が、異常に詳しい。まず日本にオリジナルの皇紀という年号があることの説明。そして、この機関銃がその2692年に開発されたこと。日本軍では武器の名称にその年の下二桁を付ける慣行があること、が説明されています。これだけの説明を、オーストラリア博物館員が理解して、表記していることに対し、その深い理解に感銘を受けました。

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ベトナム戦争のジオラマ。

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朝鮮戦争の部屋もありました。

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最近のオーストラリア軍兵士の兵舎のジオラマ。

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オーストラリア軍と、アメリカ軍との深い絆の歴史が、当時の新聞等から読み取れます。軍事同盟は、一朝一夕にできるものでなく、普段からの(戦争が始まるずっと以前からの)関係構築がいかに大事かということを改めて感じます。また、お互いにWIN-WINの関係性を持てるような努力をすることが、最終的な国土防衛、平和に資することを学びました。

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展示されている武器のすべてが、ホンモノ。実物展示は、心に迫るモノがあります。日本にも、数十年前には戦争が世界経済のシステムの一部として存在したこと、それは世界のどこかで今でも起きているし、それを無視して(目をそらして)生きることは、あまりにナイーブであることを実感する展示施設があってよいのではないか。

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Nursing Home 

オーストラリア タウンズビル市のNursing Home老人ホームをいくつか見学しました。日本と同様、公立と私立があり、私立には、教会が慈善事業の一環として経営しているホームと、完全に民間がビジネスとして経営しているものがあります。私立のホームは、入居にあたり一時金が必要になり、この一時金の多寡、使われ方の不明朗さが問題になったりすることは、日本と同様ですね。

写真は、あるイングランド教会(英国聖公会、アングリカン・チャーチ)が設立、運営しているものです。市立の植物園とRoss Riverの隣に位置し、緑が多いのとともに、敷地内にもトロピカルな植物が、所狭しとたくさん植栽されていました。ちなみにこれがホームのメインエントランス。とても老人ホームには見えない。

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入居施設棟。原則としてひとり一部屋が割り当てられ、8-10部屋で一棟。この独立建物が、ナースが常駐する管理棟の周辺に配置され、中庭・中廊下で繋がっています。

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教会自体には大きなオカネがあるわけではありません。建設にあたっては、多くの個人寄附を募って建設されます。寄付者には、名誉Honorが与えられ、建物に寄付者の名前が付けられたり、写真がロビーに掲額される等、永久に感謝されます。

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入居者のほとんどは、車いすか補助が必要な方ばかり。広い廊下が必要です。

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面白いと思ったのが、ロビーでの絵画の展示。地元のいろいろなアーティストが期間限定で展示しているのですが、その作品自体、ここで販売しています。数百ドル程度のものが多いですが、このうち一定額が、寄附されるという仕組み。絵を楽しむとともに、マネタイズしていくという、一挙両得の発想に納得。

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共用の娯楽室。リタイヤし、老人ホームに入居した人が、毎日やることがない、というのは全世界共通。ぼけ防止のために、このような娯楽室で、歌やダンス等を定期的に開催するそうです。

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独立棟と独立棟の間の中庭には、日中は強い日差しが差し込み、まぶしいくらい。入居者は自分の部屋の中で、読書しても良いし、中庭に出てお茶しても良い。

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オーストラリアの介護現場

オーストラリアの介護現場を知るべく、Parklands Residential aged care Facilityを視察させていただきました。ここは、クイーンズランド州が運営しているNursing Home(介護施設)です。タウンズビル市の中心部からは数km離れていますが、ダン・グリーソン・メモリアル・ガーデンズの隣に位置していて、住宅街の一角にあります。

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ベッド数は70と、オーストラリアの平均からはやや少なめ。それに対して介護職員(ほとんどがNurse)が70名弱だそうです。入居者のほとんどが、車いすが必要な要介護者。日中は共用のスペースや屋外で自由に過ごすのだそうです。

まず気づいたのが、「臭わないこと」です。日本の介護施設は排泄物の処理の関係から、どうしても尿の香りが漂いがちです。しかしながらこちらでは、若干の消毒臭は感じたモノの、直接的な尿の匂いは感じませんでした。かなり気をつかって清掃していると思われます。スタッフに伺ってみると、必ずしも匂いに関してはパーフェクトではないとのこと。時と場合によっては、感じることもあるそうですが、とにかく清潔には気を付けているそうです。

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基本的にひとりの入居者に対して一つの部屋があたえられていて、10部屋×7ユニットの独立の平屋建物構成され、その間のスペースは中庭になっていて、さまざまな植物が植えられていました。

施設内にドクターは常駐しておらず、必要に応じて通院もしくは往診に来てもらうそうです。この医療コストは、個人が掛けている民間の保険のカバー範囲です(契約内容による)。

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ある入居者のお部屋。ベッドは備え付けのものですが、椅子やテレビ等持ち込み可能。かなり自分の部屋としてアレンジできます。自宅さながらに中庭を見ながら、自分のティーセットで、アフタヌーンティーなんてのもやっている方をお見かけしました。

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また別の入居者のお部屋は、いたってシンプル。何も私物を持ち込まないというもの、それはそれで一つの選択。日本の介護施設では、死期を迎える前に、(何らかの病気として)病院に送られ、病院で亡くなるケースがほとんどです。しかし、オーストラリアでは、病院で亡くなることはほとんどなく、自宅もしくは介護施設で亡くなるそうです。それを入居者自らが選択するからです。

では、なぜ日本では病院で亡くなるのか。医師しか死亡診断書が作成できないとか、変死の疑いを避けるためとか、いくつか要因はあると思われますが、個人的に以下、2点が大きいのではないかと思っています。ひとつは、病院の入院コストが高いこと。もうひとつは、個人が自らの生活を選択するという個人主義です。

病院の入院コストが高いことですが、医師の給与が年間50万ドル近いといわれるくらいで、軽度の病気で入院したら、病院からの請求額(数百ドル/日)に耐えられない。したがって、そもそも社会的入院なんてのがない。病院側としても運営コストをカバーできるような患者(すなわち重病の患者)でないと、運営が成り立たなくなってしまうので、受け入れないという背景があります。翻って日本の医療保険の現状を考えると、入金患者にとってお財布が傷まない。高度先進医療や差額ベッド等を除いて、入院に関して最大でも10万円強/月という入患者の負担額は、豪州からするとあまりに低く感じます。果たして、どちらが良いのか。

また豪州では、自分の人生は自分で決めるという個人主義があります。自宅で最後まで生きたいと思うのは、人の常、それを実行しているまでです。このNrding Homeでは、当然のごとく亡くなるまで面倒を見るとのこと(いわゆる、看取り)。正確には、亡くなって部屋をきれいにして、次の入居者に入居してもらうところまでですが。翻って日本では、どうか。親には少しでも長生きしてもらいたいとの子どもの要望から、病院に入院させ、呼吸マスク・胃瘻・栄養チューブ・点滴等、あらゆる延命行為が、医師によって行われます。一度、それらが行われると、犯罪行為のおそれがあるため、それらを意図的に外すのは難しくなり、患者は入院後、ベッドから出ることもなく、長生きして(数ヶ月?数年?)、最後はチューブが刺さった状態で、息を引き取る。果たして、どちらが良いのか。

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2つの部屋に一つのトイレ兼シャワーユニットが設置されています。バスタブがないので、介助者が入居者をシャワーさせてあげるのも、かなりラクです。車いすのままシャワーさせることもできるし、簡易椅子に移っていただいて、シャワーさせてあげることもできます。これは良い!!!日本では、浴槽に入れることが、入居者の楽しみであるという固定観念がありますが、そのための介護者の毎日の肉体的疲弊は大きい。このシャワーユニットは、毎日の肉体的労苦から解放することができるのではないか。

付け加えておくと、この施設でも横たわりながら、バスタブのごとく入浴できる設備も有しています。ただ、入居者のリフトアップに、重機を要することから、日常的なシャワーは、このトイレ兼シャワーユニットで済ませることが、主だそうです。

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共用施設には、屋外に出れるバルコニーや中庭があります。当日は、入居している紳士と、毎日面会に来るご婦人とが、一緒にバルコニーでランチを食べていました。オーストラリアは移民の国、また西洋社会ということもあり、子どももしくは親類が、親の面倒を見るという習慣に乏しいそうです(イタリア人の介護者が、そう言っていた)。したがって州政府が、その代わりに老人の面倒を見るというのは、ある意味仕方のないことのようです。

課題は運営コストをどう賄うかです。オーストラリアの年金制度は、SuperAnnuationといって、毎月の給与×9%程度を、会社が資産運用会社に積み立てていきます。この個人勘定はドル、セント単位で管理され、複利で運用されます。65才になるまでは引き出せないので、人によりますが、10万ドルを超える額になることが多いようです。65才(67才に延長になるらしい)に到達すれば、この勘定を引き出せるので、ここからNursing Homeの運営費を支払うわけです。

問題は、SuperAnnuationの総額が小さくしか貯まっていない、もしくはまったく貯めていないという層です。こういう層には、Pensionという、日本の生活保護に似た制度があり、まったくこれまで年金を積み立ててこなかった人でも一定額が政府から支払われることになっています。日本の生活保護同様に、銀行等への資産調査はあるものの、子どもや親類への扶養義務調査・問合せはなく、また自宅(豪邸であっても)は除外されているので、比較的受給要件は緩いようです。

Pensionの金額は個人ベースでことなりますが、基本的にNursing Homeが受給額の85%を受け取り、残りの15%が、(お小遣いとして?)受給者に渡ることになっているそうです。上手な制度設計ですね。

ちなみにどんなお金持ちであろうと、どんな貧乏人であろうと、施設内では部屋の大きさや食事等、全く同じ待遇です。

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基本的に敷地内であれば、入居者は自由に(車いすで)中庭等を出入りします。平屋建ての低層だからこそ、できることですね。日本の介護施設だと、(入居者の部屋が高層階にあっりして)徘徊防止・安全確保の観点から、入居者の移動を制限し、内部から(暗証番号等で)ドアが開かないようにしている施設が多い。それに比べると、かなり個人の自由度が高い。

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中庭にお友達として、鶏が数羽飼育されていました。毎日卵を産むので、それを入居者自らが確保するのだそうです。単に動物を愛玩として飼育するのではなく、その果実(卵)は、施設内調理場で、食材として利用されます。

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中庭では、鶏がケージの中でなく、自由に散歩していました。

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敷地内には、バナナの木や、バス停(イミテーション)が置かれています。これには理由があります。入居者の多くは、豪州の開拓者として、農業や鉱業に携わった方が多い。農作業や通勤等、その現役時代と同じような体験を毎日してももらおうという配慮なのです。

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施設内の調理施設も見せていただきました。全世界共通で、患者ごとに食べられる食事はことなるので、すりつぶしや加工等は、それぞれに合わせた形で行われます。基本的には、西洋料理だそうですが、リクエストすれば(たまには)中華等もでるそうです。

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冷蔵・保温トレー。ひとつのトレーで左側が冷温、右側が保温できるという優れもの。日本にもありそうですね。

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介護者(ナース)の勤務形態は、市中の病院の勤務形態とほぼ変わらないそうです。すなわち3交代制、日中シフトなら8:00-15:00の7時間勤務等。日本のような超過勤務、重労働ではないようで、スタッフの方々が、生き生きと話しているのが印象的でした。

芝刈り初体験

西洋諸国で多く見られる、広い庭とキレイに刈られた芝。このメンテナンスは結構、手間がかかる。タウンズビルの住宅地では、道路から一定距離のセットバックが義務づけられていて、建物を建てることができませんが、民有地なので、管理責任があります。

そのセットバック部分の多くが、芝生。月に数回は、芝刈り機で刈る(Trim the loan by Mow machine)必要があります。自ら作業しても良いし、近所の方に芝刈りを依頼することも一般的。

私の芝刈り初体験。レバーを引くだけで、自動で進み、芝を刈ってためておくことができる優れもの。
この芝刈り機、1000ドルくらいする中級機だそうですが、家に一台、あっていいかも。

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野球場やテニスコートのローラーの要領で、庭を往復します。慣れている人がやれば、一つの家庭の庭なら15分程度で、作業完了できます。

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軽トラの荷台に軽々と載せられるので、移動も簡単ですね。

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こちらは広い公園の芝をメンテナンスするプロ仕様。市内販売店で確認したところ、お値段はAUD8,000~です。

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Cowboys@1300 Smiles Stadium

オーストラリアで人気のあるスポーツのひとつが、ラグビーです。タウンズビル市をホームタウンとするチームは、North Queensland Toyota Cowboys、いわゆるカウボーイズです。かつては、NRL(National Rugby League)で優勝したこともある名門。チーム名にトヨタの名がついていますが、これはメインスポンサーだから。

<試合の動画は、コチラ>
https://youtu.be/VG4bD3Jx2KI
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そのホームスタジアムが、1300 Smiles Stadium。市の中心部から車で20分くらいの郊外にある、27,000人収容のスタジアムです。

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スタジアムの両サイドの1階部分は、芝生斜面になっていて、入場無料の子どもたちとその家族が、思い思いにリラックスしながら観戦。観戦そっちのけで、鬼ごっこや他の遊びに興じている子どもたちも。ラグビーを真剣に応援する!というよりも、友達と遊びに来たという感じ。

得点のチャンスになると、やおらチアガールのお姉さん方がスタンド脇に出てきて、拍手や応援を促します。こうなるとやはり、盛り上がりますね。

<応援の様子は、コチラ>
https://youtu.be/HY7zImWoB5Y
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スタンド下には、各種売店があり、チキンやシーフード、ファストフード、ビール・コーヒー等買えます。カウボーイオフィシャルグッズもあり、ユニフォームレプリカも買えます。

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スタンドは指定席になっていて、別料金。指定席はAUD20-50くらい。

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日本の野球の応援だと、例えば東京ドームだと、ビールの売り子のお姉さんが各メーカー競って派遣していて、いくらでもスタンドからビール・おつまみが買えますが、売り子の姿は、なし。ひたすら観戦・応援です。

ご夫婦・家族での観戦が多い。若者だけのグループは、あまり見かけない。またビールをかっくらっている人が2割くらいしかいない。2割くらいがコーヒー飲んでて、残りの方々は、飲食していませんでした。外食の値段が高いということを反映しているのか。

<スタンドからの応援の様子は、コチラ>
https://youtu.be/3mYQ97NJJtI
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マクドナルドの「M」マークは、タウンズビルランニングフェスティバルでも見かけたヤツです。スポンサーとなているいろんな会場で、登場しているようです。

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植物園Botanic Gardens ペットフンのゴミ袋

タウンズビル市には、植物園Botanic Gardenとして、Anderson Gardens, Palmetum, Queens Gardens and Dan Gleeson Memorial Gardensの4つがあります。それぞれ特徴があるのですが、シンガポールのオーチャードにあるようなBotanic Gardenとは異なって観光用ではなく、地元の方々の散歩目的に置かれているようです。

1. Anderson Gardens
アイトケンベールAitkenvaleという住宅街にある植物園。広い園内には、世界各地の植生がエリアごとに分けられて展示されているのですが・・・どれがどうかよくわからない・・・自転車や歩行者が回れる散策路が公園内を一周できるように設置されているので、気持ちよく散歩できます。

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感心したのが、犬の散歩マナーの啓発看板です。ロープにつなぎましょう、フンは飼い主が拾って持ち帰りましょうというスローガンは、どこでも同じです。ここではさらに、犬の糞の持ち帰りのために、公園にビニール袋まで用意されているのです。ここまでされたら、(道具がないなどの言い訳はできないので)飼い主はフンを持ち帰りますよね・・・

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毎週のように、芝刈り機でお手入れしているようです。

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2. Palmetum
市街地からちょっとはなれたところにある植物園。Ross River沿いにあり、環境が良いです。

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敷地の隣には、老人ホームNursing Homeがあり、その入居者が散歩で、この公園内、またRoss Riverを眺めに出てくることがあります。川の流れは、毎日風景を変えるので、老人には最適かも知れない。

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見慣れない樹木が対照的に並んでいて、なんとも不思議な光景でした。

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不思議な木には、不思議な実がなる。

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砂漠をイメージしたエリアなどもあるのですが、説明板が少ないので、どんなコンセプトで収集したのか不明。

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3. Queens Gardens
タウンズビル市街地内にある植物園。Tennis Club, Sports Complex等のスポーツ施設の隣にあります。

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ここにかぎらず、巨木が多く見られます。どうやったらこんな太い幹になるのか、またどうやったら、ひとつの幹から巨大に枝が広がるのか、暴風雨の際には折れないのか、謎は深まるばかり。

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小さいハーブガーデンもありました。

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4. Dan Gleeson Memorial Gardens
最後4つめが、Dan Gleeson Memorial Gardens。実は、あまり評判がよくないです。なぜなら、この公園の樹木が、コウモリの巣になっており、夕方・夜のコウモリ被害が多発していて、子どもたちに注意を呼びかけているからです。日中は、まったくそれを感じさせない平和な公園なのですが。

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City Library

タウンズビル市には、3つの公共図書館があり、市が運営しています。いずれも閲覧エリア、特に静かにするエリア、ちょっと声を出して良いエリアに分かれていて、それぞれの目的に合わせて利用されていました。

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開架の蔵書は、本だけでなくCD,DVD貸出もあり、それなりに充実。

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キッズエリアもあり、子どもへの読み聞かせや、単に遊ぶという目的でも使われているようです。

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移動図書館も持っており、定期的に市内を循環して貸出をやっています。これはいわき市の図書館でも同様のサービスをやっています。

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特徴的だったのは、ローカルヒストリーコーナーという専用のデスクと、専用の部屋が設けられていることです。ここでは、町の歴史だけでなく、自分の家族(祖先)のルーツを調べるということも、サービスのひとつとしてやっており、そのための専用の資料、専用の部屋があるのです。西洋人は、自分のルーツを調べるのが好きとは聞いていましたが、公共図書館がそのお手伝いをしているとは、驚きです。

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コーナーの一角には、タウンズビル市のこれまでに流れ、それぞれの分野で即席を残してきた方々ちょっとずつ、たくさんの人物、出来事が紹介されていました。こういった、先人の足跡を大事にすることは、街の歴史を大事にし、自分の街に愛着を持つ重要なツールとなります。われわれ大人が積極的にこういう取組みをやっていくことで、その背中を見て次の世代が、いろいろ考えるのでしょう。「歴史や過去を学ばない者には、将来を見通すことはできない」。

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Townsville Running Festival

タウンズビルランニングフェスティバル、10kmの部に参加しました。タウンズビル市と姉妹都市であるいわき市からは招待選手として、平山さん(男)・高野さん(女)が出場。いわきサンシャインマラソンは、約1万人が参加する大イベントですが、こちらは約4000人が参加する、オーストラリア第2位の歴史と伝統を誇るイベントです。

<いわきサンシャインマラソンは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/42688489.html
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レースには、有名なマラソン選手もボランティア参加。

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スタート・ゴール地点の、Jezzine Barracks(オーストラリアの軍事基地の一部)では、タウンズビル市の市長さん(Ms. Jenny Hill)や議員さんも姿も見かけました。

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コースは、ストランドと呼ばれる、グレートバリアリーフを望む海岸線沿いです。高低差がほとんどないので、街の中心地からスタートし、市内を周遊した後、海沿いのコースを北東へ、そしてカジノ・マリーナで折り返して、同じルートをたどって、隣接しているゴール地点に戻って来ます。

いわきサンシャインマラソンでは、仮装ランナーを多く見かけますが、こちらでは、(いないわけではないけれど)かなり少数派。お祭りというよりも、純粋に健康的にランニングを楽しみたいという層が多いように感じます。80才は優に超えている?とおぼしき方も、それなりのペースで参加を楽しんでいました。

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給水地点には、基本的に水のみ提供(いくつかはスポーツドリンクも)。いわきサンシャインマラソンのように、地元産のフルーツ(いちご・トマト)や、豚汁、おにぎり、チョコレート等の提供はありません。非常にシンプルです。

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メインスポンサーの一つが、マクドナルドです。冠スポンサーとなっていますが、意外に露出は少なく、コースに大きなMの字のバルーンがある程度。

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公式写真スタッフもたくさん配置されていて、レース翌日には、公式HPに当日の動画がアップされていたのには、驚いた。仕事、早い!

<公式HPに当日の動画は、コチラ>
https://vimeo.com/228597847
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プロカメラマンに、私が走っている姿を撮っていただきました!

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コース沿道には、(いわきサンシャインマラソンほどではありませんが)応援する市民も出てくれていて、ひとつには音楽隊?による応援もありました。ちょっと立ち寄って記念撮影をお願いしたところ、快くポーズをとっていただいた。

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こちらは、大会前日の登録。ゼッケンや記念のシングレット等は、事前の郵送送付ではなく、前日の11:00-16:00までに、開催場所に取りに来るようにとの指示。ボランティアスタッフによる運営とのことでしたが、非常に組織的にかつ、効率的に運営されているようでした。

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大会でいつも問題となるのが、トイレの確保。スタート・ゴール地点そばには、仮設トイレが30台くらい設置されていました。機能的にはほとんど、日本のものと変わりませんが、男女兼用でした。日本の仮設トイレの使い方のマナー(かなりの確率で尿がはみ出していて、汚れていることが多い)に比べて、キレイにつかっているようでした。

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良いなあと思ったのが、仮設の手洗い場。仮設トイレの中だと狭いし、洗った手から滴がしたたって、あまり衛生的に感じませんが、きちんと独立した手洗い場が、あれば清潔に、トイレを使える。

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ゴール地点は、やはり最大の見せ場。実況中継のアナウンサーが、ゴール寸前のランナーを鼓舞します。

<私のゴールシーンは、こちら>
https://youtu.be/ZXR5lPBcslg
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コース道中に、食べ物は提供されませんが、唯一例外がゴール地点です。新鮮なフルーツ(オレンジ・パイナップル・スイカ・リンゴ・バナナ等)が、ふんだんに提供されました。特に、スイカが甘くて美味しかった。

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スタート・ゴール地点では、それぞれが「Well Done!」健闘をたたえ合って、たむろっていました。

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年齢や性別ごと、カテゴリーが細かく分別されていて、たくさんのランナーが賞をとれるチャンスがあるように、仕組まれていました。賞を取る(褒められる、顕彰される)というのは、どんな人にとっても嬉しいものです。あまりお金をかけずに、うまく人の参加意識をプラスに持っていく良い方策だと思います。

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因みに参加登録料は、10kmの部でAUD60(約6,000円)。早期登録すれば、シングレット(私が着ているランニング)ももらえます。完走すると、完走証のメダルもいただけて、良い記念になりました。

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オーストラリアでの駐車違反切符

オーストラリアでの駐車違反では、Parking Infringementsといって、違反切符を切られます。州や場所によりますが、今回の違反金額はAUD75。興味深いのは、取り締まるのが警察でなく、市であること。したがって、違反金額はタウンズビル市役所に納入しまし、運転免許の点数も減らない。支払いは直接、持参してもいいし、郵便局での送金、インターネットでのクレジットカード決済も可能。違反から28日以内に支払いを完了しないと、さらなる違反金が課されます。

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路肩に、白地で長方形にスロットが描かれていたら、そこが駐車スポット。基本的に無料。しかし、市街地の駐車場は限られているため、有料の場所もあり、周辺にはその注意書きがあります。
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平日の9:00-15:00までは有料。それ以外は、無料との表示。これが市街地には多く見られます。

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平日に駐車する場合は、ここでパーキングチケットを事前購入する必要があります。1時間AUD1~終日7ドル程度。

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駐車場チケットを購入したら、そのレシートをフロントガラスのところに、外部から見えるように置いておく必要があります。

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そういった注意書きを見落として、駐車違反してしまった場合の、インターネットでのクレジットカード決済は、至って簡単。タウンズビル市のホームページのトップに、「各種支払」というバナーが、大きく表示されており、その中で、「駐車違反」と選べば、支払い画面にたどり着きます。

それにしても、市の収入として莫大な駐車違反の納入金額が積み上がるのではないでしょうか。そもそも市内のスムーズな交通移動を阻害するのを排除するのが、駐車違反の目的のはず。そう考えると、市民の安全を取り仕切る警察が取り締まるのではなく、市の全般的な運営を取り仕切る市役所こそが、交通違反を取り締まるという発想なのでしょう。

2017-08-15


カイトサーフィン・カイトボード@Pallarenda Beach

カイトボードを(カイトサーフィンやカイトボーディングとも呼ばれるらしい)を、実際にやっているところを初めて見ました。カイトボードとは、風をはらませた大きな凧をあげ、カイトに引っ張られる力を利用して、海上を自由に走ったり飛んだりして遊ぶマリンスポーツ。自然の力だけを、うまく操って、海上を猛スピードで滑走する、非日常体験です。これは気持ちが良さそう。

場所は、タウンズビルのパラレンダの砂浜です。遠浅でかつ、外洋からグレートバリアリーフで守られている海域なので、波がとても静かなので、ウインドサーフィンやこのカイトボードに最適のようです。

<カイトサーフィン滑走中の動画は、コチラ>
https://youtu.be/tNVMlfgjYHg
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準備しているところ、カイトを広げ、ロープを丹念につなぎ確認したところで、海に向かいます。その準備時間は約10分くらい。若そうに見えますが、この方、60才前後とおぼしき方です。回りを見渡すと、壮年の方が多い。人生の自分だけの時間を楽しんでいることが、感じられました。

<準備中の動画は、コチラ>
https://youtu.be/t1LdPnlwwfE
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ボードは、平板のものもあるし、水中翼を持ったものもあり、やり方によっては、ジャンプ等もできるらしい。

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ウェイクボードのようなのが、一般的のようです。

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砂浜の注意書きが興味深い。カイトサーファーと他のマリンスポーツとの衝突を防ぐため、きちんと遊ぶ海域を分けています。また、曜日を限定して馬の乗り入れを認めています!週末には、砂浜で乗馬を楽しむ層が少なからずいるということなのでしょう。

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それにしても、パラレンダ(Pallarenda Beach)の遠浅の砂浜の、引き潮時の紋様は美しい。砂丘のようでもあります。

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西日を浴びながら、カイトサーフィンを楽しむ方を見ながら、人生の楽しみ方、家族や友人との関わり、100年寿命という時代における残された人生の使い方等を、改めて考えさせられました。

<ライフシフト 100年時代の人生戦略は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50430104.html
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Townsville Cultural Festival@James Cook University

Townsville Cultural Festivalが、James Cook Universityの敷地で開催されました。以前は、市街地内で開催されたこともあったようですが、現在は大学の協力を得て、当地で開催。地元の国際芸能/文化祭といったイメージでしょうか。張り子の、ラグビー選手やギター弾きなどの展示もありました。

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タウンズビル市が関与しているし、大学内でのイベントなので、無料かと思っていたのですが、しっかりと、入場料AUD15がチャージされました。

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会場には数十の出展があり、仮設の大テント内で音楽・ダンス中心のイベント、そして世界各国の料理が屋台で提供されました。

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会場内を、ミニ汽車が無料で走り回り、子どもたちになかなかの人気。

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個人的にラクダ乗り体験が、貴重だった。乗馬体験は日本国内でもいろいろなところでできますが、隊長が2m以上もある、ラクダに乗れる機会は、めったにない。

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ラクダコブの上から眺める景色は、爽快でした。これなら砂漠でどこまでも行けるのでは?という気分にさせてくれます。ただし乗り降りは、かなり前後に振れるの注意が必要ということも学んだ。

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驚いたのが「仮設トイレ」。大型トレーラー1台全部が、トイレ(男女別)なんです。

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男性の小便用のは、6畳ほどの部屋の壁にステンレスの小便受けが巡らされていて、さあ、どこにでもしてください!設置にまったく時間がかからず、短時間に大人数がかけこんでも、即収容可能という、このトイレトレーラー、日本の各種スポーツイベント普及しないでしょうか。

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Strand Ephemera@Strand

Strand Ephemeraという、期間限定のアート・ダンス等、複合アートイベントが、タウンズビルの浜辺Strandで開催されました。Ephemeraの意味は、はかない、一時的な、刹那の等の意味で、まさに展示物は数日だけのもの、ダンスの披露はその一時だけのものです。

海岸線数キロに及ぶストランド沿いには、地元アーティストの作品は20以上並べられました。全国で有名なアーティストというよりも、地元でちょっとは名が知れたアーティストの展示がメインです。各種賞が設定される、優秀賞には数百ドル程度の賞金もあります。

写真は、「クラウド」という名の作品。バルーン風船を数百集めて雲状にかたどったもの。秀逸は夕暮れ時です。雲の下には数百のLEDが準備されていて、一斉に点灯させると雲が輝いているように見えます。

<タウンズビル市の公式HPは、コチラ>
https://www.townsville.qld.gov.au/facilities-and-recreation/theatres-and-galleries/strand-ephemera
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秀逸だったのが、プロパフォーマーのアクロバティックなダンス及び地元民アイランダーによる民族舞踊。砂浜にはあらかじめ、直径1mはあろうかと思われる200あまりの毬が、半分だけ埋められています。

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開演直前には、鑑賞無料ということもあり、数百人が簡易椅子が設置された観客席に集まってきました。出で立ちから想像するに主にローカルの人たち。ご夫婦での参加が多い。

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とっぷりと日が暮れたタイミングで、ダンスショーが開始。暗闇を側面から妖しげなライトが照らし、幻想的な雰囲気。そこに、鍛えられたダンサー6名が、上半身半裸でダンスします。巨大な毬を使い、ジャンプしたり、砂浜をスライディングしたり。

<上半身半裸の男女6名のダンス動画は、コチラ>
https://youtu.be/Wj4AE3lePLA
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豪快な動きだけでなく、ストーリー性のある踊りも展開。ギリシア神話?に出てくるようなちょっと怖いシーンもありました。

<ストーリーあるダンスの動画は、コチラ>
https://youtu.be/NqDRhMxo_-s
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最後は打って変わって、クイーズランド州の中でも、先住民が優先的に住んでいるアイランダーといわれる島々に住んでいる先住民の伝統的な踊りの披露。踊りに先立って、地球温暖化に伴い、海水面が上昇していること、それにより島々の居住面積が小さくなり、危機的な状況であることのスピーチがあり、会場からの賛同を受けていました。

<アボリジニ・先住民の踊りは、コチラ>
https://youtu.be/VCmlSvBBi_0
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イベントの企画と構想自体はかなり大きなモノですが、それぞれの展示や踊りは、それほど大がかりなものではありません。いわきでも十分できる水準のものだと思います。大事なのは、大きな視点を持ち、それぞれの団体が何をやっているか知っておき関係性を普段から持っておくこと。そして、イベントの目的と方向性を共有することで、単に(市・運営者・参加パフォーマーが)仕事でやるのではなく、全体のためになるから、それぞれが(できる範囲で)一肌脱ぐ!という姿勢が大事なのではないだろうか。そうでないと、単なる仕事、商業興業になってしまい面白みにかけるし、みんなで盛り上げようという参加意欲も薄れてしまう。




 

Rotary Club Townsville

タウンズビルロータリークラブに、メイクアップさせていただきました。メンバーだけが入れる会員制バーを、定例の昼食会場としています。メンバー相互が顔なじみということもあり、非常に打ち解けたランチでした。

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12:30スタートですが、その前後はワイン・シャンパン等で時間調整をしてから。オーストラリアでは、一定量以内の飲酒は運転が認められています。具体的には、血中アルコール濃度が0.05より低ければ運転して良いとのこと。要は、グラスワインなら1杯(200ml)まではOKらしい。

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チェアマン・セクレタリーがいるのは普通ですが、「SERGEANT(軍曹?)」という役職もあるんですね。

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ネームバッジ(名前と職業が書いてある)を付ける。チェアマンやパストチェアマンには、そのタイトルも。

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メインは鶏肉が1皿、ラムが1皿、そして食後のコーヒー。

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100名を超えるメンバーを抱えるクラブですが、毎回出席するのは、その数分の一なのは、どこも似たようなものですね・・・

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当会員制クラブの歴代プレジデントの名前が列記されていました。100年(すなわち100人)を超えると、迫力があります。

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12:30スタートで14:00終わり。開始は少し遅れましたが、きっちりと14:00で終わりました。

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オーストラリアのゴミ処分場

オーストラリアのゴミ事情が、日本とちょっと違っています。ゴミの回収頻度の違いもさることながら、ゴミ処理のプロセスが全く異なっていて、こちらでは燃えるゴミも、燃やさずに、そのまま、埋め立て処分場に埋め立てられます。その理由は、燃やすために重油等が必要だし、燃やすと二酸化炭素や、良くないガス等が発生するため。日本では処分場の土地が限られていて、すぐに埋め立て処分場の容量が一杯になってしまうので、燃やせるゴミは燃やして「減容化」するのが一般的だし、常識だと思っていました。しかし、当地では土地はいくらでもあるので、そんな無駄な減容化のプロセスを経ず、そのまま、ゴミを埋め立てるのだそうです。家庭用ゴミをあえて、回収車に出さず、自らゴミ処分場に持参して捨てさせていただき、どうなっているか見てきました。

家庭用ゴミ捨て場には、生ゴミのみならず、廃プラや資源ゴミ等が一緒くたになって捨てられていました。最終的にある程度溜まったら、上から土を被せて、またその上に新たなゴミの層を作っていくそうです。

<ゴミ回収車は、コチラ>

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タウンズビルの市街地から、約12km、車で15分程度の場所に、ゴミ埋め立て処分場があります。入場は、制限されていて、入場するためにフィーを支払います。ゴミからリサイクル資源を漁る人を、厳しく制限しているためです。

カテゴリーごとにフィーが異なっていて、家庭用なら車一台につき、AUD8.5を支払います。因みにCommercialだとAUD80、Constructionだといくら、と産業用と家庭用が一緒になっていました。

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広大な敷地の中は、カテゴリーごとに捨てる場所が決められています。

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ここらは、産業用のゴミ置き場。Timber(木)でできたパレットのくずが、うずたかく積み上げられていました。東日本大震災被災直後の、ゴミ仮置き場を彷彿とさせますね。

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家庭用ゴミ捨て場を、遠望しました。カラス?らしき鳥がたくさん飛来して、生ゴミをついばんでいました。かなり恐ろしい風景です。

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冷蔵庫等をはじめとする、リサイクル資源ゴミがまとめて集積されている場所がありました。これは別途、分解・リサイクルすると思われます。

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非常に広大な敷地で、これが一杯になるのにはいったい何十年かかるのか検討も尽きませんが、いずれ有期であることはまちがいありません。その後、この土地をどうするのか確認したところ、土をかぶせて、公園化するそうです。実際、市街地にもっと近い場所の、過去のゴミ埋め立て処分場を見せていただきました。こちらは完全な広場・運動場となっていて、管理者は常駐していません。埋め立てたゴミから発生するであろう、漏水等が心配されるところですが、処分場として運用している間は、貯水池等を設置して、水質管理していますが、完全に埋め立てが終わったあとは、特に何もしていないようでした。ゴミに対する考え方は、いろいろありますね。





 

タウンズビルのゴミ収集車 15秒の早業

タウンズビル市では、市が無料でゴミの回収をしています。2種類あり、燃えるゴミは週1回、ビン・缶等の燃えないゴミは月1回の回収。前日夜20:00~当日朝8:00の間に、ゴミ回収車が各地域を巡回して回収することになっているので、前日夜の間に、所定の容器にゴミを入れて、敷地の前面道路側に設置しておきます。

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すると翌朝には、ゴミ回収車がやってきて、ゴミを回収。その回収の仕方が、シンプルでかつ、豪快。日本のように、運転手1,回収スタッフ2の3人体制ではなく、運転手(兼回収操作)の1名のみのオペレーションです。まずは、運転手が巨大なトレーラーでゴミ容器に近づいてきて、トレーラー左に設置されているロボットアームを操作して、ゴミ容器をつかむ。

<回収車の動画は、コチラ>
https://youtu.be/kstJXK-dn08
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ロボットアームは、自動的にゴミ容器を持ち上げる。

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トレーラーの天井部のゴミ投入口に、ゴミ容器を逆さまにすることで、ゴミを「ガバッ」と、投入。回収完了。

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別の角度から、ゴミ投入の瞬間を見る。ゴミ容器に接近してから回収終了まで、約15秒の早業でした。

<ゴミ回収車2は、コチラ>
https://youtu.be/WY_6uTeTPow
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回収終わった容器は、中が空のまま放置されるので、それぞれのお宅が、持ち帰ります。車輪が2つついているので、ゴルフのカートみたいに、簡単に移動できます。

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なるほど、回収車が半自動で回収できるように、回収容器・回収場所・回収方向等、きっちりと決めておくことで、効率的にゴミ回収ができるようです。

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ゴミ回収車が立ち去った後は、別の掃除車がやってきて、道路側溝の掃除をします。こちらも運転手1名のみのオペレーション。回転ブラシで、ゴミや葉っぱ等を掻き出して、少量のシャワーでクリーニングしていきます。

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清掃後の道路側溝。なんともキレイになっています。

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オーストラリアは人件費が高く、市の運営は常に効率性が求められています。見た限りでは、非常に効率的に、市民のゴミ回収&市道の清掃がなされていました。もちろん課題も多くあります。ゴミを燃やして減容化しないため、広大なゴミ捨て場が必要なことや、ゴミ回収のキャパシティ限界まで効率性を追求しているため、必ずしも時間通りに回収車がやってこないこと、さらには、燃えるゴミが、たった週1回しか回収しないことです。

日本では燃えるゴミの日が、週2-3回の自治体が多いはず。これに慣れていると、ゴミ(特に生もの)が自宅内に滞在しているのが、最大3日なので、悪臭が発生することは、ほとんどありません。一方、週1回の回収だと、最大7日間、生ゴミと一緒に自宅内で暮らさなければならない。常温保存だと、相当の悪臭を発生します。豪州では、新鮮なエビ・カニ・生牡蠣がリーズナブルに手に入るのですが、これらの生ゴミから発生する悪臭のレベルが、半端ではありません。

豪州の家庭では、このゴミの悪臭発生を抑えるため、生ゴミ自体を減らす、また生ゴミ(の一部)を常温保管せず、冷凍庫!で凍らせて保管している家庭もあります。ゴミの回収回数を減らすことが、食べ物をはじめとする資源の無駄遣いを減らすことに、大きな影響を与えるということを実感しました。
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動しています。いわき市は、震災後、複層的な問題が山積しています。公認会計士・一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 認定 アンガーマネジメントファリシテーターとしてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出し、解決策を提案していきます。

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