吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

林業

南大平分校 廃校活用 磐城高箸

いわき産の間伐材で作った高級割り箸で、尖った商品を開発・販売している、磐城高箸さん。以前は、川部地区で割箸生産をしていましたが、いわき市立田人小学校大平分校の廃校の利活用に応募して、見事、採用されました。既に閉校済みだった、分校の建物は廃屋同様の状態でしたが、磐城高箸さんの大胆なリノベーションを経て、建物が生まれ変わっていました!

<田人第二小学校 閉校予定は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/35989695.html

<磐城高箸さん本社工場訪問は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50183428.html
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リノベーションとはいって、もともとの建物を最大限活用。パステルブルーの外壁や、板張りの外壁は、当時の様子を再現したものだそうです。それにしても廃屋同様の状態から、ガラッと雰囲気が変わっていました!

<磐城高箸の挑戦は、コチラ>
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廃校の利活用としては、東京のおもちゃ博物館が、利活用のお手本だと、個人的には思っていましたが、こういった自然を活かした形も「アリ」ですね。県外の小学校から、この校庭でキャンプをしたいとの申込があったそうです。高速道路からのアクセスも良く、大自然に囲まれた環境、そして水や電気が自由に使えるこの場所は、小学生のキャンプ・自炊の練習に最適かも。

<東京おもちゃ博物館 廃校利用は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/49939191.html
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お魚のモニュメントは、もともとこの分校に設置されていたもので、おそらく当時の生徒たちの作品なのではないでしょうか。廃校利活用がなされなければ、日の目を見なかった作品です。ぜひ制作に携わった方は、申し出て欲しいなと思います。

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工場が稼働している平日日中は、見学自由です。割り箸を生産しているところを間近で見ることができます。また地域の方々にも、集会所として開放しています。

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校歌の額が、当時のまま残されていました。近くの「仏具山」が詩に入っています。

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昭和57年度卒業記念制作。現在、50才前後の方でしょうね。きっと制作したことを覚えているはず。

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番台風の靴箱は、クラウドファンディングの資金募集のネタです。クラウドファンディングに協力してくださった方専用の下駄箱です。よくみると、鍵に協力者の方のお名前が刻印されています。「自分専用」ってのが、心をくすぐる。

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名誉校長の掲額。これ、ホンモノではなく、ジョークです。これもクラウドファンディングに応募してくれた方の写真を掲げるというもの。

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教室は、当時そのまま。

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図書室の看板が、イイ味を出していました。

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レトロな廊下。

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新商品、「木粉さま」。こふんさま、と読みます。磐城高校生が発見した、天冠埴輪(てんかんはにわ)をイメージした商品。ハニワの中には、割り箸製造工程で発生する、いわき産杉間伐材の木くずが詰まっています。木くずと、古墳を掛け合わせた語呂は、磐城高校生のアイデアだそうです。

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近隣には、四時川の支流が流れていて、ひんやりとしていました。ここで水遊びしたら、気持ちよさそうですね。

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全国植樹祭 ふくしま2018

全国植樹祭 ふくしま2018に参加しました。植樹祭は、国土緑化運動の中核的な行事として、1950年から開催され、今回が69回目。そもそもの目的は太平洋戦争で焼け野原となった日本の野山に木々を取り戻したいということだと思います。その意味で、昭和天皇御製の「悲しくもたたかひのためきられつる文の林をしげらしめばや」を思い出します。
「文の林」とは、森の木そのものや、培ってきた人財・日本の文化を指しています。太平洋戦争下で、日本の森の木はたくさん伐採されました。また戦争でたくさんの有用な人材が失われ、戦後はGHQにより日本文化や伝えられてきた所作が壊されました。その荒廃を悲しむとともに、日本にもういちどそんな文の林を茂らせたいという天皇陛下の熱い思いです。その具現化が、終戦から5年後に始まったこの全国植樹祭なのだと思います。

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私も会場で指定された区画で、スギの苗を1本ずつ、植樹させていただきました。既にある程度、穴が掘られていたので、非常にスムーズに植林作業をすることができました。

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杉の木が育つためには、小さいうちは防風や下草刈り、大きくなると間伐や枝打ち等の定期的なメンテナンスが必要です。そうやって手間暇掛けて数十年でやっと伐採でき、木材販売によりそれまでのコスト回収するという長期的な林業経営。

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「絆の森林」として、絵馬?に模した木材破片に、全国からそれぞれの思いを書き、奉じたツリーが展示されていました。

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参加者は、福島県内外から総勢6,000人との発表がありました。運営スタッフも含めれば、一万人に近い方がこの催しに関わっていると思うと、圧倒されます。三人掛けの木製ベンチでしたが、2000脚も用意されていました。あいにくの小雨模様でしたが、ビニールカッパを支給いただいたので(私物の傘は、持ち込み禁止)なんとか対応できました。9:30には会場到着していましたが、天皇皇后両陛下が参加される植樹祭本番は、午後13:30過ぎです、それまで木材関連の展示を見たり、食べ物ブースを見たりして過ごしました。

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興味深かったのが、木製の折り紙。鶴のような複雑な形も折ることができるという優れもの。これは高級感あるし、喜ばれるかも。

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福島県観光局が運営している「HAPPYふくしま隊」の7名が全員、来ていました(1名はカメラマンになってくれました)。うち一人は、ふくしま・いわきフェスタ in 日本橋でお見かけしていたので、写真を撮っていただきました。

<ふくしま・いわきフェスタ in 日本橋 HAPPYふくしま隊登場!は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51672445.html
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お昼は、特製弁当が支給されました。メニューは、以下のとおり。
・会津の郷土料理「にしんの山椒漬け」
・若い桃「若桃の甘露煮」、生産量全国二位の「福島名産桃のコンポート」
・ふくしまイレブン食材「福島牛とアスパラロール」
・立子山の凍み豆腐
・いわき特産「メヒカリの唐揚げ南蛮漬け」
・福島県のオリジナル品種「天のつぶ」のごはん
・福島県の郷土料理「いか人参」
・森の恵みと旬の野菜の餡とじ「椎茸のふくさ焼き」

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実際のお弁当。福島県からの目線だと、福島のお弁当に詰めるべき名産は、このように見えているのか、と改めて勉強になりました。

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天皇皇后両陛下が、会場に到着され、会場からは小旗が振られました。6000人が振る小旗は、壮観だと思います。

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今上天皇陛下自らのお手植え。

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皇后美智子妃殿下によりお手植え。美智子様は鍬入れだけでなく、膝をついて、両手で土を固める丁寧さでした。

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両陛下の会場滞在は40分ほどでしたが、会場から出られるまで惜しみない小旗振りが行われました。

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今回使用されたベンチや花壇は、全て県産材で作られているようです。木のぬくもりを大事にしていきたいですね。

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全国林業後継者大会2018福島大会inいわき

全国林業後継者大会2018福島大会inいわき。福島県の林業経営は、全国的な木造住宅の需要減少と、海外産木材のグローバル調達による単価低下に加えて、東日本大震災の原発事故を起因とする放射性物質を忌避するムードに、苦戦しています。

森林涵養が大事なのはいうまでもありませんが、林業経営がうまくいかなければ、若手が後継者として入ってきません。ここは農業、漁業と似ているところがありますが、打つ手がかなり限られているというのが、現状です。
CLT材や木質バイオマス等のような新技術の開発とともに、若手従事者が、その仕事に誇りと充実感を持てるような環境を作っていくことが大事なのではないでしょうか。森林の仕事の魅力を、現場の方々に伺う機会がありました。これは貴重なヒントになるのではないでしょうか。
・現場仕事が刺激的だ(重機を自由自在に扱うし、伐採はダイナミックだ)
・山を守っていくことにやりがいを感じる(苗木の成長を見守るのは楽しい)
・山で食べるごはんがうまい(イノシシをさばいて、食べることも)
・逞しくなり、健康になった(腰痛がなくなった)
・前職のスキルや経験を活かせる
・四季の移り変わりを肌で感じることが出来る
・都会では見られない自然の姿や景色に出会える
・仕事とプライベートのバランスが取りやすい(作業は、ほぼ毎日8:00スタート、16:00の定時終了)

<森林の仕事ガイダンス 緑の研修生は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46705160.html

別件ですが、司会進行は福島中央テレビ アナウンサーの小野さゆりさん。いわき出身の期待のホープです。立ち居振る舞いに華があり、将来、大物になりそうな予感がします。

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新任されたばかりのいわきサンシャインガイド3名全員が、お出迎えしてくれました。任期は2年間ですから、これからもよろしくお願いします。

<いわきサンシャイン海開きは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50403125.html
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いわき市森林組合 林産加工場

いわき市森林組合の林産加工場に、ひょんなことからお邪魔しました。内郷高野地区にある加工場です。

<いわきの林業 伐採現場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45860897.html
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広大な敷地内には、枝打ちされ皮が剥かれた状態の丸太が積み上げられています。

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表皮を厚めに剝くと、白木部分だけが露出するようになり、とても美しい。角材は木目がはっきりでますが、丸太のままの木目も、それはそれで美しい。建築材としては角材のほうが加工しやすいのでしょうが、皮を剥いた丸太のまま、何かに使えないでしょうか。

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乾燥施設、平成3年度施工。

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ざまざまな設備が、竣工後20年以上経過しているようです。

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丸棒加工施設、平成4年度施工。

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林業という産業は、植栽から伐採までの事業が長期間に及ぶこと、現在の世界の木材価格が低下傾向にあり、そのトレンドは変わらないであろうこと、林業の作業環境がラクではないこと等、林業を取り巻く経済環境はとても厳しいです。しかしながら、森林の役割は、単なる建築材としての木材の生産手段のみならず、というかそれよりも、水資源保全や、二酸化炭素の吸収、人間の精神安定に資すること、こどもの情操教育の涵養に資すること等が注目されています。だからこそ、林業関係者等に、補助金が投入されることもあるわけです。一方、どのような方法で、どれくらいの額を、どこに出すのかについては、ベストな方法は何か、国民全体で本音での議論、熟考が必要でしょうね。
 

ダイテック 赤井製材所 無垢大断面建築・大断面集成材建築

ダイテック・赤井製材所さんは、いわき市内で、無垢大断面建築・大断面集成材建築を手がけているプレカット製材所です。先日、海外からラミーナを輸入して集成材加工しているキクモクさんで、どのようにして集成材が作られるか見学させて頂きました。ダイテックさんは、それら集成材やプレカット材を用いて、大空間を実現する建築までもてがけていらっしゃる会社です。

東日本大震災における福島県応急仮設住宅建設では、ログハウス仮設住宅の建設を行い、グッドデザイン金賞を受賞しています。流石に震災から5年を経過し、経年劣化が著しい仮設住宅群ですが、新築当初は、ログハウス風の住宅は、木目が美しく、整然と並んだ住宅群は、非常に美しかったと思います。

<キクモクさんの集成材加工作業は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45269519.html
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集成材をつかってトラス構造により、大空間の新規倉庫を、本社内に作るプロジェクトが進行中でした。

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既存の自社倉庫も、集成材でのトラス構造です。かなりの建築年次とお見受けしましたが、しっかりと造られています。基本的には、体育館等の大空間をこの方式で造ることができるそうです。

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集成材の生産過程の多くの部分は機械化されているそうです。

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一方で、仕上げ等は、やはり最後は人の手によるところも大きい。

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敷地内には巨木が置かれていました。実際に建築材として使うかどうかはともかく、こんな巨木が市内にあることに驚きます。
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小川地区の夏井川のほとりにある本社・工場。

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アファンの森 C・Wニコルさん

アファンの森を運営されているC・Wニコルさんに、長野黒姫でお会いしました。アファンとはウェールズ語で"風の通るところ"の意味。アファンの森とは、荒れ果てた人工林を、明るい森として再生させ、たくさんの生き物の住処として、動植物の多様性を確保し、保全しているところです。

<アファンの森の物語 C・Wニコル著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40887022.html
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1986年から、地元の林業家松木信義氏とともに、荒れ放題だった森の間伐を行いました。地面を覆う笹や薮やツル植物を切り払うことで、充分な陽の光が当たるようになり、また風通しが良くなりました。これで新しい若木が育つようになりました。また一定の実をつける植物は残すことで、在来の動植物が棲息しやすくなりました。そんな活動を30年以上も続け、いまでは10万坪を超える森林を保有するまでになり、近隣の国有林の管理も任されているそうです。

2010年には、活動の拠点となるアファンセンターが完成しました。床、天井、壁には長野県産の杉の間伐材を中心にすべて国産材を使用し、合板や接着剤を一切使わず、極力「土に還る」素材で作られているそうです。
 
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大きな薪ストーブが設置されていました。もちろん薪は、アファンの森から取れる間伐材を、乾燥させて使っています。

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椅子や机は、すべて木製。多くは、アファンの森の間伐材、馬で搬出して(馬搬、ばはんというらしい)、製材した木材を、家具職人につくってもらったものとのこと。コストは一脚数万円とのことですが、それもすべて寄付者の浄財が原資となっています。

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机や椅子には、すべて寄贈者(個人・企業とも)の名前が刻印されています。決して安くはない、手作りの木製家具です。聞けば年間数億円におよぶ運営費の多くが、寄贈者からの浄財だそうです。明るい森の実現に賛同する方が多くいらっしゃいます。支援者数は、個人約600人、法人約20社にものぼるとのこと。

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アファンの森の活動は、いろいろなところから注目されており、C・Wニコルさんはイギリスエリザベス女王から叙勲を受けていますイギリスのチャールズ皇太子も実際にアファンの森を訪問され、ニコルさんと一緒に森を散策されたそうです。

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2002年からは、一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団として活動されています。

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一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団の理事のひとり、吉田寛氏にご案内いただきました。吉田寛は公認会計士の先輩であり、また公会計研究所で、公会計の研究の第一人者です。

<吉田寛氏は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/34388543.html
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アファンの森をひとことで表すと、人の手が入った(管理された)明るい、広葉樹の森です。入ってみると、本当に、太陽の光が明るい!森林というと、暗い湿ったイメージがありますが、その対極です。人が歩くところには、間伐材から作ったウッドチップが敷かれています。ウッドチップのよいところは、3年程度で朽ち果てて地に還ること、そしてそこ以外を人間が通らなくなるので、人間と自然の棲み分けが無秩序にならないことです。

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アファンの森は、私有地です。山というと、愛好家が自由に立入って、山菜をとったり、釣りをしたり、登山をしたりするイメージがありますが、こちらは原則、部外者の立入禁止です。基本的には、アファンの森の活動に賛同して頂ける方に対して、事前に人数を制限して、その自然を楽しんでもらっています。
 
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現在の、アファンの森の全体像です。黒姫山・飯綱山の山麓に広がる、広葉樹の森を、民間から購入し、直接保有・管理しており、毎年、徐々にその面積を拡大しています。現在、その広さは約10万坪。近隣の国有林(スギ棟の針葉樹)の管理も受託し、針葉樹も明るい森に変えようとしています。

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チャールズ皇太子もお茶を飲んで休息した、サウンドシェルター。木の表皮で覆った小屋の中に座って、森の音と静かに対話すると、小鳥を始めとする森の声が聞こえてきました。

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春のアファンの森には、タラの芽、コシアブラ、コゴミ、つくし等が、たくさん芽を出していました。

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林業家 松木信義氏の小屋。現在の林業は、大規模に機械化し、伐採を外注・集約化することで伐採コストを下げようとする方向が主流となっています。一方、小規模に簡素な機械や仕組みだけで、自ら伐採(自伐的林業)することで、オカネをかけないで管理していこうとするもの。オカネをかけず、自ら伐採することで、林業を維持していこうとするのも、ひとつの考え方です。薪や木炭等を、みずから生み出しています。

<伐採現場コスト削減の救世主ハーベスターは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45860897.html
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現在のアファンの森からは、想像も出来ませんが、当時、この周辺は暗くて「幽霊森」と呼ばれていたそうです。それがすっかり、生物多様性がなされた、明るい森に変貌を遂げています。これまでの30年間も続いた、強い理念、情熱、時間、オカネ等に、圧倒されました。脱帽です。

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森林の仕事ガイダンス 緑の研修生

森林の仕事ガイダンスに参加。林野庁補助事業「緑の雇用」現場技能者育成対策事業の催事です。木材単価が低迷するなか、林業家の経営は補助金無しには成り立たないのが現実です。具体的にいうと、伐採をはじとする運営コストが、木材売却収入を上回っている限り、森林経営は成り立ちませんし、森林作業者の待遇は低いままになってしまいます。さらには森林に人の手が入らなければ、いわゆる森林が荒廃してしまいます。

今回は、林野庁補助事業「緑の雇用」を活用して、他業種から新規に林業作業者となり、森林の担い手となるための研修プログラムを受講している「緑の研修生」、2-5年目の若手が3名登場しました。一人は、女性です。前職は、それぞれ内装業・印刷業・医療と、まったく別業種からの転職だそうです。

<平木材市場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43649810.html
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一人前になるのに3~5年はかかるという森林の仕事。以下が、一連の生産・出荷の流れですが、森林の仕事は、伐採に目が行きがちです。トークショーの中で、林業の機械化が進んだ結果、もっとも重労働なのが「地ごしらえ」ということを初めて知りました。
 
1. 地ごしらえ 
伐採した森林に次の苗木を植えるため、整地をする作業。

2. 植え付け
地ごしらえを終えた場所に、苗木を一本ずつ植付け。

3. 下草刈り 
植付けされた苗木の成長を妨げる植物を、年に2回程度除去する作業。

3. 除伐
形質の悪い木を除去する作業。

4. 枝打ち
無節な良質材の生産のため、枯れ枝やある高さまでの生き枝をその付け根付近から除去する作業。
 
5. 間伐
混みすぎた森林を、適切な密度にするための、間引き作業。

6. 主伐
伐採時期を迎えた木を伐り収穫。すべて伐採する「皆伐」だけでなく、部分的に伐採する場合もある。

7. 集材・運材
材地に散在している伐倒木や造材した丸太を林道端などの1ヵ所に集める作業。運材は、集材された木材をトラックなどに積み込み、木材市場や貯木場に運ぶ作業。

<いわきの林業 伐採現場コスト削減の救世主ハーベスターは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45860897.html 
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森林の仕事の魅力を、いろいろ話してもらいました。
・現場仕事が刺激的だ(重機を自由自在に扱うし、伐採はダイナミックだ)
・山を守っていくことにやりがいを感じる(苗木の成長を見守るのは楽しい)
・山で食べるごはんがうまい(イノシシをさばいて、食べることも)
・逞しくなり、健康になった(腰痛がなくなった)
・前職のスキルや経験を活かせる
・四季の移り変わりを肌で感じることが出来る
・都会では見られない自然の姿や景色に出会える
・仕事とプライベートのバランスが取りやすい(作業は、ほぼ毎日8:00スタート、16:00の定時終了)

一方、つらいことも、、、
・夏の暑さ(地ごしらえは木陰がなく、1リットルの水を飲み干してしまう)
・苦手な動物・虫がいる(スズメバチに刺された経験が複数ある)
・コンビニまでが遠い(現場から30分くらいかかる)
・常に危険と隣り合わせ(チェーンソーの取扱いや、伐倒)
・冬の作業がつらい(雪や寒さ)
・座学が眠い(複数の資格取得には、一定の座学の時間が求められる)

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林業に従事するには、森林組合の現場職員になるか、もしくは民間の林業事業体に就職するかのどちらかです。採用規模が大きいのは、前者で全国には約700の森林組合があります。福島県内には17の森林組合があり、いわき市にも「いわき市森林組合」があり、主に組合員(民間)の森林所有者から委託を受けて、林業の作業をします。森林組合は、お役所・公的機関ではなく、森林所有者(組合員)が出資して利用する、森林組合法に基づく協同組合です。農業でいうところの農協・漁業でいうところの漁協にあたる組織。

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福島県森林組合連合会の方にお話しを伺うことができました。福島県としての認定事業体(経営主体)は、80近くあり、いわき市だけでも14事業体があります(いわき市森林組合を含む)。そのうち、いくつかの事業体が集まって、磐城林業協同組合(磐林協、ばんりんきょう)を作り、国有林の管理等を受託しているそうです。

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作業服・安全靴・ヘルメット等の展示。最近の作業服には特殊な繊維が使われており、仮にチェーンソー事故が起きても、作業服の繊維がチェーンに絡みついて最低限の回転で停止するようになっているそうです。

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チェーンソーの実物展示。実際に持たせて頂きましたが、(意外に)軽い。女性でも作業できるという説明に納得しました(もちろん、軽作業レベルではないことは事実ですが)。

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森林作業者の給与は、一般に比べて低いと言われています。また月給制でなく日給制がほとんど。初任者で7000-8000円、ベテランで1万円/日といわれています。林業作業者に新規就業してもらうには、この待遇をどこまで魅力的な水準にできるかも大きな課題です。

<参考>福島県の県内総生産(GDP)は、6兆4000億円で、うち林業のGDPは63億円で、約5%強を占めています。それに対して福島県全体の一般会計予算規模は1兆7000億円で、うち林業関係予算は約20億円で、約1%。

 

いわきブランド割り箸 磐城高箸 薪割りに挑戦

株式会社磐城高箸(いわきたかはし)さんにお邪魔しました。いわき産スギの間伐材を使った、突き抜けたデザインの高級割り箸を製造・販売しています。写真は、代表の高橋正行さんと、オリジナル箸、ノベルティ箸、いわき産杉チップを使った杉まくらです。

いわき市と宮城県栗原市、岩手県陸前高田市の杉を使った三膳セット「希望のかけ箸」が平成23年度に全国の間伐材利用コンクールで入賞したのを機に、たくさんの賞を受賞しています!スゴイ!!!
・平成24年度 福島県新商品生産による新事業分野開拓者認定制度 認定商品
・平成24年度 福島県観光みやげ品 推薦品
・平成25年度 グッドデザイン賞を受賞
・平成25年度 ふくしまおいしい大賞 優秀賞を受賞
・平成26年度 ソーシャルプロダクツアワードを受賞
・平成27年度 いわきふるさと産品 推奨品
産業復興につながる事業を顕彰する復興庁のビジネスコンテストでも日本で唯一「大賞」を取っています。スゴイ!!!

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割り箸といえば、スーパーで中国産のものが200本入で200円ちょっとで買えるもの、そして使い捨てだからエコでない、と思っていませんか?それは完全に間違い。

よく考えてみると割り箸は、完全に日本オリジナルのもの。かつ、地元産の使い道に困った間伐杉を原料にした割り箸など、日本全国どこをさがしてもありません。いってしまえば、世界で唯一、ここだけが製造・販売しているビジネスモデルなんです!

しかも、美しい木目を見せるために、小さいけれどもキラリと光る工夫が随所に見られます。
・24センチの両端を細く削った、懐石・客膳に用いる杉の利休箸とした
・「磐城杉」の焼き印は、割れ目にも焼きが入るようなコテの細工
・原材料は、目が詰まった間伐材を、実際に切り出し現場に出向いて買付け
・木材の仕入れから製品の販売まで一貫体制
・乾燥の工程は、製造工程で出る端材等をボイラーの薪を燃やすことで、電力や石炭燃料に頼らない
・検品は、全品手作業によるチェック
・割れ・ささくれだけでなく、杉目が美しくない箸は出荷しない
・検品等において、障害者の雇用を実現
・出荷しなかった端材は、 「眠り杉枕」として活用して、これも商品化

林業の衰退が叫ばれている昨今ですが、磐城高箸さんでは、市内の山間部の林業者から直接間伐材を買い付けています。間伐材の利用が進めば林業に、貢献することができます。箸から、枕、さらには、ヒノキを使った鉛筆や、関連商品開発が進んでいます。
 
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これが「薪ボイラー」。それ自体は珍しくありませんが、これを用いて木材の乾燥工程をやっているのは、エポックメイキングです。おそらく日本で唯一、オンリーワンかもしれません。木材の乾燥に、地元の端材を使う、、、究極のエコではないか。

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はい、私も薪割りに挑戦させていただきました。地元産杉の丸太を縦に6つ割に割っていきます。イメージとしては、ラウンドケーキをショートケーキにする感じ。斧でアタリを付けておいて、斧+ハンマーで木目に沿って叩き割ります。これって、、、爽快。だけど大変な作業です。これを続けている磐城高箸さまに感服でした。

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いわきの林業 伐採現場コスト削減の救世主ハーベスター

いわきの林業の伐採現場を見学させていただきました。場所は、川前・小白井地区の山中です。いわきの私有林の多くは、昭和30-40年代に主にスギが植林されており、樹齢が50年経過し、切り頃になっています。

国産材スギ丸太の価格は、35年前の昭和55年をピークに下落を続けています。当時4万円/㎥だったのが、昨今は1万円/㎥程度となり、約1/4まで市場価格が低下しています。この価格水準ですと、伐採と運搬に要するコストが、丸太の売却代金に限りなく近くなってしまい、結果として森林所有者の手取りが非常に小さくなってしまいます。それならば伐採しない、手入れもしない、コストもかけず、何もしないのが、ある意味合理的な判断です。
<平木材市場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43649810.html

しかしそれでは、幹が太くなるにつれ枝葉が重なり、地面に光が届かなくなり、草や小潅木が育たなくなり、保水力が失われます。結果、雨水が表土を流してしまい、木の根っこが露出し、それ以上木が育たなくなってしまいます。それでは木材の価値が出ないし、景観だけでなく、環境も悪化してしまいます。

その解決策のひとつが、伐採・運搬のコストを下げて、森林所有者の手取りを増やすことです。コストの太宗が伐採・運搬に関する人件費です。これを削減する救世主が「ハーベスター」です。

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このハーベスター、立木の近くまでキャタピラで自走でき、先端のアタッチメントが複数の役割を果たすことができます。この先端のアタッチメントが、「立木を切り倒す」「原木をつかむ」「原木を安全な場所まで引っ張っていける」「原木の枝打ちをその場で!自動で!あっという間に!やってしまい丸太にする」「丸太を指定された長さに自動で!切ってしまう」等を一台でやってしまうのです。

<YouTube動画は、コチラ>
https://www.youtube.com/watch?v=z4l6oYJn4eQ

これまでは上記作業を、人がチェーンソーを用いて、アナログの経験・カンでやっていました。その結果、多数の工数が必要となり、労働の割に低賃金構造になっていました。また危険と隣り合わせの職場環境ともあいまって、若手林業者が育たず、現場作業者の老齢化だけが進行していました。

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オペレーター一人で、ハーベスターの運転・操作をします。オペレーターが座る運転台は防護柵で守られているので、完全野外での作業よりも、かなり危険が軽減されます。そして人の何十倍もの作業量を、疲れ知らずの機械が、どんどん片付けていきます。課題を挙げるとしたら、その機械の導入コストが2000万円近いことと、幅3m程度の作業道を作ることが必要なことでしょうか。

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指定長の丸太になったら、後はそれをトラックに載せて、材木市場まで運ぶだけです。とはいえ指定長の丸太でも100kgを超え、人力では対応できません。そこで従来の機械「グラップル」で木材を「つかんで」移動させます。林業特有の重機ですが、導入されて数十年経っても現役です。

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山肌で丸太を運搬するのは「フォワーダー」です。キャタピラ駆動なので、山肌をぐんぐん登っていき、グラップルに丸太を載せてもらって、トラックが入れる林道・市道まで運んでいきます。

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フォワーダーで運搬してきた丸太は、林道・市道横に集めておきます。ここまで運べば、通常のタイヤのついたトラックでまとめて運べます。

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これまで林業は、チェーンソーと斧をもって、じっくり時間をかけて大木を切り倒して、人力で手間暇かけて丸太にしていっているという、思い込みがありました。実際には、機械化がきっちり進んでいました。
 
<住友建機の製品動画は、コチラ>
https://www.youtube.com/watch?v=s-a5_UZOZm8&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=ugcyFeNrdgM&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=zT0p4EobAH0&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=wxv8x64PrbM&feature=youtu.be 

G1中国・四国

G1中国・四国。海上自衛隊呉地方総監の池田氏、GPIF理事の水野氏、元サッカー日本代表の岡田監督、獺祭の桜井社長、オタフクソースの佐々木社長、アンデルセン創業者一族の吉田氏、尾道U2を作った出原社長、宮城のみがきイチゴの岩佐CEOら豪華パネリストに加え、広島・岡山・香川の県知事らも加わって熱い議論でした。G1の3つの基本は、批判よりも提案を 思想から行動へ そしてリーダーとしての自覚の醸成、です。同時多発的地方創生に向かって、地方にいるリーダーの方々の思いに触発されました。

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それぞれ登壇された方は、インパクトのあるお話しをされましたが、特に私の心に残ったいくつかを紹介します。

・海上自衛隊呉地方総監の池田氏
リーダーとは、①決断し、②実行し、③責任を取れる者である。そのためには、権限を使って指揮するが、心をつかんで統率していくことも大事である。

・GPIF理事の水野氏
リーダーには、①パッション、②ビジョン、③説得力が必要。

・元サッカー日本代表の岡田監督
スペインでは16才までにサッカーの型を教え(型にはめるのではない)、大人になっていく過程でそれを発展させていく。人材教育一般にもあてはまるのではないか。

・NHKエンタープライズ エグゼクティブプロデューサー井上氏
地方においては、多様性や固有の方言等が付加価値となり、オカネになる。林業・水産業をかっこいい職業にすること地方のあり方。

・ファーム鈴木 代表 鈴木氏
そこにしかない、ちょっとしかない、ことが最高のヴィンテージとなる。

・多摩大学 田坂教授
1000人のリーダーは、1000人に対して頭を垂れる。祈りの意味は、神に「導き給うこと」と「その結果を受入れること」。人生で起こることは、すべて良いこと。

・星野リゾート 代表星野氏
売上ではなく、利益・生産性を追う。観光についてはいえば、KPIは入込み客数ではなく、宿泊数で計るべき。生産性は、付加価値÷人数。人数を減らすのでなく、付加価値をどう上げるかに注力すべき。

・瀬戸内ジャムズガーデン 代表 松嶋氏
直営店で販売するのが主、どうやって直営店に来てもらうかに注力。季節感や希少性を大事にし、一定期間内に売り切ることで、そのサイクルを実現。

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当初の会場となったグランドプリンス広島には、東京からのG1組、地元中国・四国からのリーダー等が集結しました。安倍昭恵夫人も登壇され、ファーストレディとしての活動等を忌憚なく話されました。

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場所を瀬戸内海の会場に移しての議論。ちょうど里山資本主義を林業において、里海資本主義を漁業について提唱されておられる方も出席されていて、議論が盛り上がりました。

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会議場を、世界遺産である宮島、厳島神社の千畳閣に移して、議論続行です。
 
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まるまる2日間を、同時多発的地方創生に向かっての議論を拝聴しました。地方にいるリーダーの方々の思いに触発されました。最後は、厳島神社の正式参拝をして終了です。
 
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キクモクさんで集成材加工作業を見学

集成材加工業者のキクモクさんにお邪魔して、どのようにして集成材が作られるか見学させて頂きました。集成材の材料は、海外産の材木、ラミーナと呼ばれる木材と、特殊な接着剤です。ラミーナは、主に北欧からコンテナ船で京浜港へ、そして積み替えられて小名浜港で陸上げされたものです。

<ラミーナの積み卸しは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45269283.html
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初めて知りましたが、集成材を作るには、ラミーナという3mから5mの長さがある木材を、(大胆にも!)約60cmの長さに切ってしまいます。せっかく長い材料なのだから、できるだけそれを活かして使うと思っていたので意外でした。その理由は、強度確保のためには、ソリや節を避け、平均的な木目を使うほうが望ましいからだそうです。

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60cmの長さというと、これくらいの長さ。せっかく長い材料なのに、短く切ってしまうのは、素人的にはやはりもったいない気がします。しかし大きな節は一定割合で必ず発生し、そこは強度が出せないため、その部分は切り飛ばして捨てるしかない。ちなみにそのようにして大量に発生する端材やおがくずは、工場内だけでは処理しきれないため、外部の方に引き取ってもらっているそうです。昨今、地方でのバイオマス発電、エネルギーの地産地消が叫ばれていますから、ここに何かビジネスチャンスがあるかもしれません。

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工場自体は24時間稼働、40人あまりの現場担当の方が交代で作業を続けているそうです。

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もう一方の材料は、接着剤です。接着剤には屋外用と屋内用があり、キクモク様では屋外用を専門に作っています。溶液は2剤で、それぞれ木材に塗布し、木材を密着させ30分以上温めて硬化となります。

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複数のラミーナを接着剤でくっつけて硬化させた状態です。この後、4面にカンナをかけ、欠けた部分は補修をして完成品になります。

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縦方向にラミーナ同士をくっつけるには、このようにコバをぎざぎざに加工し抵抗を大きくした上で、接着・密着させてます。木材には、木そのものを活かした無垢材がありますが、現在では、木造では集成材を標準の仕様となっているそうです。その理由は、規格がしっかりとしているので、寸法の精度もよいし、反りなどの狂いが少ない。その結果、構造上も無垢より強いからだそうです。

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完成した集成材はJAS規格の強度試験をし、検査機械にパスすると、焼き印が押されて出荷を待つことになります。キクモク様の集成材は、全国のプレカット工場へ出荷され、最終的にはハウスメーカー等が作る家の「梁」にとして使用されることが多いそうです。

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直近では、為替が円安に振れているので、輸入材を使っている会社は材料費のコストアップですから、以前に比べて経営は楽ではないと思います。また船の運賃の観点から、全国の同業者と比べて、いわきという場所が、京浜港等のメインポートの運賃に加え、小名浜港のーカルポートチャージという追加コストを負担しなければならないので、相対的に不利な競争条件にあります。そういう条件下でも、経営努力によってここいわきを地元として拠点を構えつづけていることに、敬意を表します。

注)写真はすべてキクモク様のご了解を経て、当方が撮影したものです。

外国産材 輸入のバンニング作業(バン出し)

小名浜港でのコンテナを利用した輸入量で、外国産材木は2-3割という大きな割合を占めています。外国産材の多くは、北欧(フィンランド、スウェーデン)産、一部はカナダ産です。ヨーロッパからは約40日をかけて、カナダからは15日くらいかけて東京港・横浜港に運ばれ、フィーダー船という比較的小さな内航船に積み替えられて、小名浜港にやってきます。フィーダー船の多くは、東京・横浜~仙台の定期便で、その途中に(荷があれば)小名浜に寄港するというイメージです。現在、週3回程度、小名浜港に寄港しています。

小名浜港で荷揚げされたコンテナは、通関手続きを経て、陸送で木材加工業者の倉庫へ運ばれます。そこでコンテナを開梱して積み荷である外国産材を出すのですが、その積み卸し作業を「バンニング」といいます。現場の方は、コンテナから木材を出すこと「バン出し」作業と呼んでいました。

木材加工業者の倉庫でのバン出し作業を見学させていただく機会がありました。フィーダー船が小名浜港に着いて通関が終わったコンテナを、小名浜港湾地区にほど近い倉庫・敷地に運ぶところです。荷主は、集成材の加工業者のキクモク様です。

ちょうど、磐城通運様の運転で、コンテナヤードがある大剣埠頭から、40フィートの背高コンテナ1個が運ばれてきました。トラックの荷台に高さをあわせた積み卸し台にバックでつけます。
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手際よく、担当者がコンテナを開けて、フォークリフトの腕が入るように、作業します。1人がコンテナにつき、2名がフォークリフトを運転、合計3名だけで積み荷を降ろしてしまいます。

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最初にフォークリフトの腕を荷の下に差し込み、「転がり棒」を使いながら、積み荷を引っ張り出します。
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最初は引っ張り出すのに一手間かかりますが、「転がり棒」に積み荷が乗ると、スムーズに積み荷が出てきます。積み荷は高さ1.2m×幅1.2m×長さ5mくらいで1パック。それが2段になっています。1コンテナで12パックが積み込まれていました。

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1パックの重さは約2.5トンですから、5トン近くの荷物を引っ張り出していることになります。重さで木材が、ぐっとしなります。荷崩れして下敷きになったら、ひとたまりもない。

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積み重なっている2つのパックを2台のフォークリフトの連携作業で、もう1台が上の荷を横からすくい上げて、倉庫に運んでいきました。

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上のパックを運んだら、下のパックも順々に倉庫へ運んでいきます。2.5トンもあるパックですが、軽々と、しかもドリフトするか?と思うくらいのスピードで、どんどん運んでいきます。熟練の技です。
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12パックすべての積み荷を降ろすまで、たった10分間。仮に1ヶ月に120-130個のコンテナを輸入するとすると、毎日6-7回のこの積み卸し作業が必要になる計算です。

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降ろした外国産材パックは、倉庫に仮置きされます。現在、外国産材は現地で含水率は10-15%程度まで乾燥処理されてから輸入されます。以前は乾燥させないこともあったそうですが、カビルおそれから、乾燥後の輸入が主だそうです。倉庫も雨風除けはありますが、通風の確保のため壁はメッシュシートです。
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集成材をつくるための半製品を「ラミーナ」といいます。ラミーナを接着剤で貼り合わせて、十分な強度を持たせることで、構造材として使える集成材になるわけです。

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ラベルの読み方をおしえてもらいました。
6261080:先方の出荷ロットの番号
34×112 Lamina:幅34mm、高さ112mmのラミーナ
3.6:長さ3.6m
288kpl:288本入り
3.94㎥:総体積3.94立方メートル
KD RED:アカマツ

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このラミーナは、市内の集成材加工業者である「キクモク」様で、加工され、全国へ出荷されていきます。北欧から来た材木が、東京経由でいわきに到着し、加工され、日本各地へ送られていっています。グローバル社会を実感します。

<キクモクさんで集成材加工作業は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45269519.html
 

グッドデザイン賞 かみだな -kamidana- 正木屋材木店

日本の林業のあるべき形を考えるべく、林業に携わっている方々からお話しを聞いています。先日は、丸太の取引市場である平木材市場に行きました。今日は、市内で工務店向けの製材業を営んでいる正木屋材木店さんにお邪魔しました。

そこで見つけたのが、「神棚」。ただの神棚ではありません。昨年、グッドデザイン賞を受賞している、「シンプルで、カッコイイ」かみだな  -kamidana-です!

<平木材市場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43649810.html
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当初は、仮設住宅で暮らす方々の問題として、「仮設には、神棚を置く場所がない」という話を聞いたことがきっかけだったそうです。よくよく考えてみれば、既存のアパート、和室のない家屋、単身者向け住宅等では、従来の神棚を置くスペースはないですし、従来の神棚のデザインはそもそも現代風のインテリアにマッチしません。そこで、現代の生活空間に合う新しい神棚を開発することを思いついたそうです。

従来の神棚は、立体模型化された伊勢神宮を模した模型の中に御神札を祀るというもの。そのスタイルを変えずに、立体模型から伊勢神宮を、上手に二次元化したで、シンプルでかつスタイリッシュな神棚になりました。これは、現代的なインテリアにもマッチするはずです。
 
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グッドデザイン賞は、通商産業省がはじめたそうで、以来約60年にわたって実施されています。その対象はデザインのあらゆる領域にわたり、受賞数は毎年約1,200件、58年間で約42,000件に及んでいて、いわゆる「よいデザイン」の指標となっています。それに認められたことは、スゴイ。

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材料は国産ヒノキを使用とのこと。心がやすらぐ。こんなデザイン・商品がいわき発であることを誇りに思います。

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正木材木店さんは、従来の製材業にとどまらず、上記の様な商品開発や、「いわき家ナビ」という、工務店・設計事務所・住宅会社の家づくりを紹介サイトを運営されておられます。製材の本業から、そのオリジナルな周辺業務へ発展する活動は注目です。

<家ナビは、コチラ>
http://www.i-ienavi.com/
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平木材市場の口セリ

内郷綴町堀坂にある、平木材市場の口セリ(くちせり)を見せて頂きました。いわき市内で、木材の業者向けセリ・入札がおこなわれているのは、この平木材市場(平地区)と、いわき木材流通センター(遠野地区)の2カ所だけです。1,200kmの市域の約7割は森林です。そこから切り出される木材の多くが、この市場を経由して、建築材料になっています。魚や野菜の市場は知られていますが、木材にも同様の市場があることはあまり知られていません。

<いわき中央卸売市場>
http://www.mikito.biz/archives/34036432.html
<小名浜魚市場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43633067.html

<原木が、材木になるまでの流れ>
1. 山林所有者もしくはその仲介者(荷主)が、原木を切り出し、平木材市場へ運んでくる
2. 平木材市場は、原木を選別し、長さ・太さでカテゴリー分けをする
3. 週に一度、「市」が立ち、製材所が買付けにやってくる
4. 平木材市場が仲介者として、口セリによるせり上げが行なわれ、最高入札者が落札する
5. 代金の精算が行なわれ、原木が製材所へ運び出される
6. 製材所にて、適切な大きさ・長さへ切断され、建築資材としての材木になる

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セリは口セリといって、口頭でせり上げをやります。一回こっきりの入札用紙による札入れでないため、木材需要が逼迫しているときには、価格がどんどん上がっていく醍醐味があります。逆に需要が低迷しているときは、入札者が出ずに、仲介者である平木材市場が、製材業者になんとか引き取ってもらうこともあります。それでも入札者がなければ、「不落」(ふらく)となり、翌週の市に再度回されます。

平木材市場が仲介者として、口セリによるせり上げが行なわれる光景は、中央卸売市場の光景と酷似していました。同じスギでも9千円/㎥に満たないものもあれば1.2万円/㎥の原木もあり、目利きが問われます。主に、節がないか、まっすぐか、年輪が詰まっているか、年輪が真円か等で、グレードが決まるようです。

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取引単位は、重さでも長さでも太さでもなく、「1立方メートル」単位の価格です。主要材のスギを例にとると、 国産材スギ丸太の価格は、35年前の昭和55年をピークに下落を続けています。当時4万円/㎥だったのが、昨今は1万円/㎥程度となり、約1/4まで市場価格が低下しています。その要因としては複合的なものです。
・ローコスト住宅には、木材の質よりも低価格が重視される
・低価格の輸入材が多くなり、高品質の国内材に対する需要が減った


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敷地内には、セリを待つ原木が見渡す限り野積みになっていました。9割以上が市内産の杉です。その他には檜(ひのき)、松、樅(もみ)、栗等が取引されています。銘木として、茅(かや)等が取引されることもあります。長さは用途に応じて、3m、3.65m、4m等が多いです。

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トラック1台で、約10立方メートルが乗せられます。

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木材専用の重機で木材をつかんで移動します。これは便利、というか必須の機械です。重量がある原木だけに、人力だけではとても手に負えません。この重機が開発される前は、山林で人力による切り出し、運搬でした。この重機を活用できるようになったため、人件費を大幅に減らすことになり、それが木材価格が低下するという消費者にとっては喜ばしい面があると思います。

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㎥メートル単位での価格入札、精算となるので、その測定は非常に重要です。現在では、原木の選別機によって自動で太さ・長さ測定がなされます。この段階で木材ごと、長さごと、太さごと等で一定の量に分別されます。そして自動で㎥メートル換算がなされ、それらがデータで保存され、伝票に出力されます。これにセリの結果である、㎥単価が入力されれば、製材業者の購入金額となります。

なお仲介者たる平木材市場の取り分として、7-15%程度の手数料が差し引かれて、最終的に荷主に支払われます。不動産業者の仲介手数料3%からすると高額の手数料に思えますが、上記のように、取引の場所を提供し、原木を測定して分別し、セリに立会い、代金の精算も行なっています。逆に荷主の立場からすれば、自ら複数の製材所に山林の現地まで来てもらって交渉して取引をし、代金回収までやることを考えれば、よほど市場に持って行くだけで価格がつくのであれば便利な存在なのかもしれません。

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丸太には、生産地や生産者等の書かれ、落札されるとその落札者の番号等がチョークで書かれます。

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9cm角や12cm角の角材に加工されたところ。原木の真ん中の部分が使われますが、それ以外の部分も他の用途に使われます。

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この株式会社平木材市場の設立は、昭和33年。当時は平のイトーヨーカドー前、常磐線の北側にあったそうです。その後、国道6号線内郷地区のいわき泌尿器科周辺に移転。さらに周辺環境の変化により、現在地に移転してきたそうです。この市場ができる前は、製材業者が直接、山林をまわって山林所有者と価格交渉をして、それから切り出して搬出するという、気が遠くなりそうなことをやって、木材に加工していたそうです。それを簡素化すべく、製材業者が集まって出資して作られたのが、この株式会社平木材市場だそうです。その役割は、50年以上経過した今も、変わっていませんでした。

磐城高箸の挑戦

「磐城高箸の挑戦」と題した、高橋正行社長の会社紹介をお聞きしました。磐城高箸は、林業と地域を間伐材を使用した高級割り箸で再生させようという会社です。具体的には、純いわき産のスギの間伐材で、非常にオリジナリティの高い割箸製造・販売しています。この割り箸は、2013年グッドデザイン賞、2014年「新しい東北」復興ビジネスコンテスト大賞等の各種賞を受賞しています。

人と環境にやさしい割り箸作りということで、1.森林環境保全のための間伐材の利用、2.熱エネルギーの再利用、3.障がい者施設への業務委託等に取り組んでおり、日本の林業の再生ということも相まって、各種受賞にとながったようです。

<磐城高箸は、コチラ>
http://iwaki-takahashi.biz/index.html
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今回は、製品化までの流れを説明いただきました。
1. 山林での丸太の仕入れ(いわき市南部のスギ山林で買付)
2. 皮むき・玉刈り(現場でスギの皮をむいて、50cm程度に切ってしまう)
3. 丸太割・帯ノコ(スギ目に沿って縦に割って、一定の厚さに切る)
4. 乾燥(天日乾燥し、その後機械乾燥)
5. 横切り(箸の長さである24cmに切る)
6. ギャングソー(1膳分の箸に切る)
7. 製造機・検品(割り箸にして、ヤスリをかける)
8. 最終製品へ(パッケージング)

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実際に商品を見せていただきました。代表的な商品名は「希望のかけ箸」、3膳セットで540円です。中国産の汎用割り箸が1本1円程度だとすると、ものすごい高級品ということがわかります。なぜなら、パッケージが美しいのみでなく、スギの文様が美しい。間伐材からたくさんの箸ができますが、スギ目が美しいものだけを検品して製品にするので、原材料の約2割程度しか最終割り箸商品にはさせず、残りは他の用途に転用したり、燃料として再利用するそうです。

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製品の過程で発生するおがくずなどもリサイクル、乾燥に使う燃料も余剰のスギ材等、徹底的に環境にやさしい。これからは、企業ノベルティとしての箸袋入れや、スギの精油の抽出、スギ材の鉛筆、スギ材の枕など、いくつもの商品開発中だそうです。まだまだ手さぐりの状態とのことですが、可能性は目の前に広がる青い海のようだと感じました。

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注)上記は、産業創造館で開催された「磐城高箸の挑戦」-東北復興ビジネスコンテスト大賞受賞講演講演会-で見聞したものを、当方の所感でまとめたものです。

林業研修センター 湯ノ岳山荘

湯ノ岳山頂の途中に、丸山公園があります。その奥にひっそりと、「いわき市林業研修センター湯ノ岳山荘」があります。山の斜面に立つ建物はデザイン性が高く、とても40年近く前に建物には見えません。入り口には、常緑樹を刈り込んで作った「トトロ」がお迎えです。

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もともとは、昭和 52 年に林業の振興に必要な人材の育成、研修及び林業関係者の福利厚生の目的で建設されました。その後、林業休養施設を増築、昭和 60 年には市民の自然保護の高揚と健康増進を図るためバンガローが整備されました。当初は調理師も常駐し、調理された食事を提供する形で運営していましたが、利用者が減少。市も運営しきれなくなり、平成16 年から、NPO 法人いわきの森に親しむ会が市から委託を受け管理しています。

築40年近く経過している建物は古めかしいですが、施設内部は木材がふんだんに使われており温かみのある施設です。
 
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4人部屋が4つ。造作の老朽化・陳腐化は否めないし、常時稼働しているわけではないので、そこはかとなく哀愁が漂っていました。

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2,000㎡ものバーベキュー広場だけでなく、もったいないくら広い炊事施設もあります。
 
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敷地内にある屋外バンガローは 10 棟12 部屋があり、約 50 名が宿泊できます。他に市内でバンガローのあるところは川前の鬼が城、遠野オートキャンプ場。楽しそう。

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労働金庫連合会から委託を受けて、「ろうきん森の学校」を運営しています。これはろうきんの社会貢献活動として、豊かな森の再生・環境問題に取り組んでいるもの。ろうきん森の学校は、「緑」「健康の維持」「地球環境保全」という3つのキーワードに基づいて、森林環境教育事業を行っています。具体的には、こどもたち向けの
ネイチャークラフト体験や自然観察会を通じて、日頃から木とふれあい、木の良さを実感してもらっています。

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散策路から太平洋やマリンタワーが一望できます。

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農業体験としてのキノコ栽培。以前は路地ものでしたが、震災後は念のためハウス栽培にしたとのこと。

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炭焼き小屋。会員メンバ―による自作だそうです。これにかぎらず建物の補修・維持管理は自分たちでやってしまうそうです。そのスキルの多彩さに脱帽です。
 
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巨大な工作小屋も自作だそうです。ありえないくらい立派な建物です。ここで子供たちの木工教室を開くそう。

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庭にはため池がありました。本来は農業用のため池ですが、下流の農地が耕作放棄地になった都合上、景観や生き物の多様性確保のための池になっています。紅葉と相まって非常にいい感じ。
 
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いわき市共同職業訓練センター

いわき市共同職業訓練センターが、落成しました。それまで平谷川瀬にあったセンターは震災の影響で使用できなくなっていたため、元好間支所があった場所に移転、建替えされたものです。昭和39年から輩出した生徒は、延600人(平均12名/年)だそうです。

こちらの施設は、職業能力開発促進法に規定する、認定職業訓練を行うために組織された団体が職業訓練を行うために設置された施設です。すなわち無職の方が手に職をつけるための職業訓練校やポリテクセンターと異なり、建設関係の従業員がそのスキルアップを目指すために通う施設なのです。建物は市が建設します(建設費を負担、その建物を指定管理者へ管理委託)が、運営は県が行い(協会の年間運営費を負担)、職業訓練協会がそれを受託して訓練活動を行っています。職業訓練協会の会員は、市内の建築業者・左官業者・タイル業者の組合員ですから、要は三業種の職業人の資質向上のために、市・県が補助する形です。

なお、鉄骨造平屋建の建物の延床面積は448㎡、建築費は115百万円です。坪あたりの建築単価は、855千円/坪になりますから、ふんだんに予算が投入されたことが推察されます。
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本日は落成式ということで、鳶(とび)職の方々が木遣り(きやり)を、披露して頂きました。5分間程度の披露でしたが、纏(まとい)を回す姿は、かっこよかったです。
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いわき選出の国会議員、吉野正芳先生も見学にいらっしゃいました。吉野先生は材木会社のご出身なので、材木を見る目や、道具についてはとても造詣が深いです。写真の木組みについて、学生にいろいろ質問をされておられました。
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男性ばかりの生徒の中に、紅一点、女性の大工さん見習いの方を見つけました。大工を目指して2年目、普段は市内四倉の建築事業所で勤務し、夜間と週末にここで技術習得に自ら進んで磨きをかけているそうです。汗だくでカンナ掛けをされる姿は、輝いていました!
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訓練内容は、在来木造軸組工法を基本に、以下の3つの科があり合計19名が施設に在籍しています。
・木造建築科 年限3年 8名
・建築設計科 年限2年 5名
・左官タイル科 年限3年 6名
平日夜間と日曜日に通学し、指導を受けます少人数ですから、基本から専門技術まで、生徒の個性に応じた訓練が可能です。終了時には、技能士補の資格が取得できます。
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三業種の方々とお話し、構造としての2×4やプレハブ構造が優勢になり、加工方法としての木材の海外材のプレカットが主流となった今、従来型の在来木造軸組工法及び国内材を使っての風合いを活かした家造りが劣勢になっていることを懸念されておられました。市場だけでなく、職人も難度の高い技術が不要になり、単純な組み立て作業員に三業種の職人がなりつつあるということでもあります。それに従って付加価値が薄くなり、利幅も薄くなっていくわけです。消費者が求める商品にアジャストしていくマーケットインの思考とともに、技術が確かな付加価値を生むことを、消費者に「見せていく」「実感させる」ことが大事なのではないかと感じます。
IMG_2763

全体概要は理解できたのですが、訓練制度では在来木造軸組工法を教えているにもかかわらず、その建物・教室が鉄骨造という、なんともチグハグな感は否めませんでした・・・これも国・県・市の予算制度の硬直化と、職業訓練制度の本来の趣旨がマッチしない典型例です。

いわき民報(2013.7.20)に記事掲載されました。
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動しています。いわき市は、震災後、複層的な問題が山積しています。公認会計士・一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 認定 アンガーマネジメントファリシテーターとしてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出し、解決策を提案していきます。

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