吉田みきと ほぼ毎日ブログ

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医療

第15回 いわきの医師を応援する お姉さんの会@夜明け市場

定期的に隔月で開催している、いわきの医師不足解消のためにお医者さん達と交流する「いわきの医師を応援する お姉さんの会」が、2018年11月9日に、いわき駅前の夜明け市場タタキアゲジャパン コワーキングスペースで開催されました。いわきで活躍する医師を応援するために、いわき市民のお姉さん方が暖かい手料理でもてなそう!という2016年4月からはじめた企画の15回目で、今回も多くの方にご参加いただきました。今回初参加は、福嶋あずささん、田口信教さん、長谷川久三子さん、髙野冴子さん、鎌田真悠子さん、村澤朋世さんらです。

<第14回 いわきの医師を応援する お姉さんの会@夜明け市場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52427135.html
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いわきで活躍する女性医師の藤原先生。Uターンし出産&子育て中。かしま病院さんで、ご夫婦で臨床現場の最前線で勤務されています。お子さん、大きくなりましたね。ご主人そっくりです。

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今回初参加の高梨さんは、フルーツアートデザインの達人。パイナップルやオレンジを素材に、カッティングと盛り付けで、美しい作品を差し入れていただきました。昭和58年の平工業高校軟式野球部の全国準優勝をテーマにした映画「それぞれのヒーローたち」が完成し、市内各地で上映会が開催されています。

<それぞれのヒーローたちは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51329402.html
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初参加の長谷川久三子さん。本職は英会話の先生ですが、ハマコンではキャシーとして、議論を描く技術「ファシリテーショングラフィック」の担当として活躍されています。たまたまですが、背景に写っている「がっつり浜魂」の絵は、キャシーさんが描いたもの。 いわきの医師を応援するお姉さんの会の企画案は、ハマコンに登壇させていただいたのが、そもそものきっかけなんです。

<ハマコン(浜魂)登壇 いわきに若い医師を招聘したい!は、コチラ>
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今回提供いただいた料理は、、、、もち麦ごはんのおにぎり、ロールキャベツ、青菜と鶏肉の胡麻和え、豚肉の糀焼、青菜ときのこのお浸し(以上、宮野さん提供)、佃煮、株の塩麹漬け(中村さん)、カレーパン、チョコクレープ(立原さん)、揚げなし南瓜コロッケ(藤原さん)、フルーツアート(髙梨さん)、ローストビーフ(藤田さん)、いかにんじん(福嶋さん)等等、ずらっと個性的なお料理が並びました!

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福嶋あずささんに提供いただいた、いかにんじん。いわきの家庭料理として普及していますが、実はこれは福島県の郷土料理のひとつ。

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藤田美恵子さんから差し入れいただいた、肉の佐川のローストビーフ。限定販売だそうです。ほんのりと表面に振られた塩っけのおかげで、タレ不要。サシがほどよく入っていて、絶品のひとつでした。

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総合磐城共立病院の心臓血管外科部長の入江先生。共立病院の建て替え後は、いわき市医療センターと名称が変更されることが決まっています。12/24の入院患者の一斉引っ越しの準備でてんてこ舞いだそうです。建物は完成しても、医療機器をはじめとする設備、そしてそれを運用する医師やスタッフの熟度が問われます。今年当初まで、入江先生の血液血管外科チームはたった2人のドクター(入江先生を含む)でしたが、入江先生のさまざまなリクルート活動?が功を奏して、6人までドクターが増えたそうです。ぜひ他の部でも参考に活動してほしいものです。

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かしま病院の石井敦先生。毎回、このお姉さんの会に参加いただき、「変〇ドクターA」として盛り上げてくださるキーパーソンのおひとりです。今回は、喫煙の実害と、道端に落ちているタバコを拾う活動「拾活」について、プレゼンいただきました。タバコを吸うのは個人の自由という考え方もありますが、病気のリスクが高まり本人の医療費が高くなる(保険原資の一部は国民の税金)、その副流煙を他人が吸い込む健康被害リスク等を総合的に考慮すると、まずは禁煙に努力しましょうということ。

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いわき医師会の副会長を務められている、みちや内科胃腸科の齊藤道也先生も、喫煙の害について具体的な数値を示して話されました。たばこ自体が健康を害することは、統計的に証明されています。日本医師会の調査によると、日本の喫煙による死者は、毎年12~13万人とのこと。ちなみに、全国の交通事故死者は約4000人。圧倒的な差です。喫煙がなくなれば、増大する医療費も少なくなりますし、多忙な医療現場の過酷さが、軽減できるはず。

<日本医師会のHP、たばこ健康被害は、コチラ>
https://www.med.or.jp/forest/kinen/damage/
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初参加のいわき明星大学副学長の田口信教先生。1972年のミュンヘンオリンピックの平泳ぎ金メダリスト、ご本人です!体育専門の国立大学、鹿屋体育大学で勤務されていらっしゃいましたが、縁あっていわき明星大学に来ることになったそうです。

<田口信教選手 100m平泳ぎ金メダル(ミュンヘン五輪)の動画は、コチラ>
https://www.youtube.com/watch?v=vKf2iuI4_ww
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いわき麻酔と痛みのクリニック院長の洪浩彰先生。毎回参加してくださっている、いわき痛みと麻酔のクリニックの洪浩彰先生。市内の複数の病院で勤務されており、ひとつの病院にとらわれない、幅広い視点と経験をお持ちで、我々市民参加者に適切な医療情報を伝えてくださっています。

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今回、若手女性医師3名(予定を含む)に参加いただきました。髙野冴子さん(聖マリアンナ医科大研修医)、鎌田真悠子さん(慈恵医大研修医)、村澤朋世さん(福島県立医科大学医科4年)です。それぞれいわきでの研修期間は、一週間~一ヶ月と短いですが、お姉さん会の参加を通じて、いわきがドクターを温かく、楽しく迎える地域であることを、地元・大学に戻ってから同期や後輩に口コミしてほしいと思っています。

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お姉さんの会の主要メンバー、宮野さん、立原さん、片寄さん。いつもありがとうございます。

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栄養士の中村寛子先生。今回は、佃煮とカブの塩麹漬けを差し入れいただきました。

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常磐病院の小内友紀子先生は、ご家庭を東京に持ち、平日は常磐病院に勤務されている2地域居住型のドクターです。いかに女性医師が、家庭と仕事を両立させることが綱渡りであるかを書いたMRICのメールマガジンが話題になっています。特急ひたちに乗車する直前までご参加いただき、ありがとうございました!

<MRIC Vol.225 女性外科系医師の産みどき働きどきはいつか?は、コチラ>
http://medg.jp/mt/?p=8681
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次回は、山崎和子さんが事務局を務める福島復興塾との共同コラボ開催の予定です。1月中旬を目処に日程や場所を、鋭意調整中です。今後ともどうぞよろしくお願いします。

養生訓 貝原益軒著

貝原益軒は、江戸時代の福岡藩の儒学者。当時の平均寿命が40才前後といわれていたころに、84才まで生きた長寿者です。彼が83才のときに、これまでの長寿の秘訣を、その実体験を元にまとめたのが、この養生訓です。内容は、現代における健康ノウハウ本の元祖といういうべきもので、今でも通用することが多いです。長寿を全うするための身体の養生だけでなく、精神の養生も言及しているのが特徴。そして大事なのが、折角戴いた身体といのちだから、乱暴に扱わないで、大事に養生して天命を全うしなければならないということ。

人間の体は父母から生まれたものであり、天地をはじまりとしたもの。天地・父母の恵をうけて産まれ、養われた自分の体であるから、自分だけの所有物ではない。天地からいただいたもの、父母の残してくださった体であるから、慎んでよく養って、痛めないようにして、天寿を長く保つべきである。もっぱら父母・天地に孝を尽くし、人倫の道を行い、義理に従って、長生きをすることが、幸福の根本である。

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養生の視点からの、三楽。
○道を行い、善を積むことを楽しむ
○病にかかることの無い健康な生活を快く楽しむ
○長寿を楽しむ

その長寿を全うするための条件として、自らの内にある四つの欲を抑え、我慢する。
○あれこれ食べてみたいという食欲
○色欲
○むやみに眠りたがる欲
○徒らに喋りたがる欲

第14回 いわきの医師を応援する お姉さんの会@夜明け市場

定期的に隔月で開催している、いわきの医師不足解消のためにお医者さん達と交流する「いわきの医師を応援する お姉さんの会」が、2018年9月7日に、いわき駅前の夜明け市場タタキアゲジャパン コワーキングスペースで開催されました。いわきで活躍する医師を応援するために、いわき市民のお姉さん方が暖かい手料理でもてなそう!という2016年4月からはじめた企画の14回目で、今回も多くの方にご参加いただきました。

<第13回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@かしま病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52170001.html
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この会にすでに複数回参加いただいている清水市長です。いわき市議の田頭弘毅議員も初参加。いわき市では、平成29年6月に「いわき市地域医療を守り育てる基本条例」を制定・施行しています。このような条例は東日本では初のもので、市・医療機関・市民それぞれが役割を果たしていくことによって、中長期的に医師不足解消を目指そうというものです。具体的には、市民に「か・き・く・け・こ」活動をしてもらいたい。すなわち、

「か」 かかりつけ医を持ちます‼ 感謝の気持ちを伝えます‼
「き」 救急車は適正に利用します‼
「く」 薬は正しく飲みます‼
「け」 検診を受けます‼ 健康づくりをします‼
「こ」 コンビニ受診はしません‼ です。

市内医師の負担を軽減し、より良い医療活動に専念していただくためにも、これからお姉さんの会で、この条例パンフレットを広める活動をしていきます。

国の調査によると、本市の医療施設に従事する医師数は561人で、人口10万人当たりの医師数は172.1人と全国平均を大きく下回っており、さらに、医師の高齢化も深刻となっています。なんと43市ある中核市のうち、いわき市は医師の平均年齢が最下位(最も高齢化が進んでいる)なのです。若い医師を呼び込むとともに、いまいる高齢医師の負担を軽減していかなくては、早晩、地域医療が立ちゆかなくなることは、必然です。だからこそ医師や看護師などの人的資源、病院や医療機器等の物質的資源など、「限りある医療資源」を大切に活用していくことが重要なんです。

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<いわき市地域医療を守り育てる基本条例パンフレットは、コチラ>
 http://urx.red/M3EU
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この6月から、いわき市医師会の新会長に選出された、木村守和先生にも初参加いただきました。医師不足に対して、早急に対策を打つべく、医師会内に早速プロジェクトチームを編成されたそうです。

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今回提供いただいた料理は、、、、炊込みご飯、油淋鳥、レバニラ、アロエサラダ、メヒコかにピラフ、うにピラフ、梅のウイスキー漬け、桃のモッツアレラ、葡萄等等。たくさんの料理の間の箸休めとしての手作りの漬け物が人気でした。

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福島県は日本酒鑑評会における金賞受賞銘柄数が5年連続で日本一になっていることもあり、回を重ねるごとに、グレードアップしていく日本酒。日本酒だけでなく、ワインもです。

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毎回参加してくださっている、いわき痛みと麻酔のクリニックの洪浩彰先生。市内の複数の病院で勤務されており、ひとつの病院にとらわれない、幅広い視点と経験をお持ちで、我々市民参加者に適切な医療情報を伝えてくださっています。

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酒寄ひろみさんは、手作りの梅ブランデー漬けを差し入れてくださいました。あまりに熱心に農業をしたせいか?腕が腱鞘炎になってしまったという、苦心の作です。

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容器カップは透明プラスチックですが、梅の色と、カップに白で書かれた英数字が、妙にお洒落でした。

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あぶくま鶏卵の波多野和茂さんは、本業の温泉卵の差し入れ。お姉さんの会と名称ですが、ドクターを応援したい!という思いの男性も大歓迎です。

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いわき駅前の酒店、あわのやさんの3代目女将さん、坂本由美子さんからは、おつまみを差し入れていただきました。

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前回、第13回お姉さんの会場を提供いただいた、かしま病院からは、中山先生ご夫婦で参加いただきました。生涯現役で地域医療をしていきたいとのこと。一市民として、こういった志のあるドクターを応援していきたいと思います。

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ニュータウン薬局をやっていらっしゃる竹下真紀子さんは薬剤師さんです。薬局の現場に立っている経験からいろいろな情報を提供いただきました。

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アイランド薬局の薬剤師、森泰裕さんも初参加。福島県知事賞を受賞した「雪小町大吟醸五十一号袋吊」という貴重な日本酒を差し入れ。

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回を重ねるごとに、お酒のレベルが上がっているような気がします。有り難いことです。。。

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東京慈恵会医科大学の研修医、杉浦圭さんも初参加。かしま病院で研修中のところ参加いただきました。ぜひ東京に戻られてから、いわきでこのような医師を応援するお姉さんの会があることを広めて欲しいと思います。

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共立病院の心臓血管外科 主任部長の入江嘉仁先生には、複数回参加いただいています。その度に医療現場の実情と改善案を話してくださっています。

<いわきの心臓血管外科の現状レクチャーは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52170001.html
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飲食あり、懇談あり、学習ありの和気あいあいの会でした。

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代表の宮野さんのご本業は、いわき健康センターの運営です。今年10月から、温浴施設を拡充し「温楽(オラ)」という、トレーニング施設をオープンします。そのコンセプトは、運動×お風呂×食事=健康づくりの新感覚ムーブメント。いわき初上陸!のサイクルスタジオ等が提供されます。市民の健康・福祉向上に資するという面では、いわきの医師を応援する会の方向性とも一致しています。

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新施設の「温楽(オラ)」では、栄養士の中村寛子さんの監修のもとに作られた高タンパク・低カロリーメニューが提供されるそうです。運動して汗をかき、お風呂でリラックスした後に、体を作る源となる食事を摂る。これで健康になるはずです。

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がんまんが 内田春菊著

著者の内田春菊さんは、58才になるにもかかわらず、現役の漫画家、脚本家、女優でもあり、バンドもやってしまうというスーパーマルチな才能をお持ちの方です。そんな方が、自らの大腸ガン発見と、ガン摘出手術、人工肛門設置について、実体験をマンガにしたものがこれ。

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56歳で直腸がんが見つかり、翌春に人工肛門(ストーマ)を造設するまでのストーリーなのですが、内田春菊さんの、人とはちょっと違うキャラクターによる、面白さがあります。なんせ、結婚は3度し、離婚も3度経験、子供は4人いて、いまは第2子から第4子までと暮らしているという、波瀾万丈の人生(おそらく本人はそう感じていない)。56才にして年下の恋人がいて、がんが発見されたのはその彼と別れたばかりだったそうです。

近い親戚と知人が大腸がんで、ストーマを装着することになっていて、彼/彼女が感じた/感じていることを、マンガを通じて疑似体験できます。なかなかストーマ装着がイメージできない、一般人には貴重なモノだと思います。このマンガは、がん発見からストーマ装着までのストーリーですが、ストーマを装着しての生活は続編「すとまんが」が予定されているそうです。こちらもぜひ読みたい。

闘病中も、演劇の仕事で、いわきのアリオスに来市するシーンも描かれていて、こちらの要チェック。


第13回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@かしま病院

定期的に隔月で開催している、いわきの医師不足解消のためにお医者さん達と交流する「いわきの医師を応援する お姉さんの会」が、2018年6月28日に、かしま病院コミュニティホールで開催されました。いわきで活躍する医師を応援するために、いわき市民のお姉さん方が暖かい手料理でもてなそう!という2016年4月からはじめた企画の13回目で、今回も多くの方にご参加いただきました。

<第12回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@夜明け市場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52016619.html
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いわき市立総合磐城共立病院の血液血管外科部長を務める入江嘉仁先生も、前回に引き続き参加いただけました。入江先生は、米国留学後に母校の獨協大学でお務めでしたが、いわきの血液血管外科の医師不足を見かねて、この地域の医療水準を上げようと志願されて、埼玉のご自宅に奥様を残されたまま、いわきに単身赴任されている、「志」のあるドクターです。

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入江先生のチームは、年間300件以上の心臓手術を手がける、浜通りの地域医療を支えるキープレイヤーのひとりです。福島県の中通りや会津地方には、心臓血管外科を持つ病院が複数ありますが、浜通り地方・北茨城地方には、この共立病院だけなのです。この地域の心臓外科手術を、すべてひきうけているのが、入江先生のチームなのです。そして驚くべきは、手術日が事前にわかっていて準備が整っている定期手術が約1/3で、残りの2/3は、臨時手術や緊急手術で、その日当日に手術が決まるというもの。いつでも手術が可能なよう、普段から心の準備をしておくプレッシャーは、一般人には想像が難しいです。

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そんな入江先生の血液血管外科チームですが、今年当初まで、たった2人のドクター(入江先生を含む)でやっていて、てんてこ舞いの状態が続いたそうです。その後、入江先生のさまざまなリクルート活動?が功を奏して、5人までドクターが増えたそうです。

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驚くべきは、5人の血液血管外科のドクター全てが、単身赴任中の男性であること!これはとりもなおさず、これまで、いわき出身・共立出身の若いプロパードクターの養成がうまくいってこなかったことの証左でもあり、これを反省材料とし、行動プリンシプルを改善していかなければならないでしょう。ともあれ、5人の単身赴任男性医師が集まれば、夕方には「夕飯に何にするか?」の話題で盛り上がることがしばしばだそうです。まさに、自らの手料理を持ち寄り、お腹を空かせたドクターに報いたい!という、この「いわきの医師を応援するお姉さんの会」の趣旨に、バッチリですね。

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この「お姉さんの会」は、手料理を持ち寄って、共に美味しく食事をし、お酒等もいただく、大変に楽しい会ですが、それだけではありません。毎回必ず、医療業界やいわきの医療について、いろいろなドクターからレクチャーを受け、学習し、またドクターも一般人と交流することにより、一般人が持つ情報量やとらえ方等を知ることができるのです。入江先生のレクは、大変わかりやすく、いろいろな意見交換がなされました。

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入江先生は、外科医となり数十年の診療経験を持つ大ベテランですが、いわき赴任して、まだ数年の新参医師です。そんなベテラン医師が、フレッシュな外部視点で、いわきの医療及び共立病院の現状を見ると、いろいろな気づきがあるそうです。それを踏まえて、ドクターをこの地に招聘するための案として、年齢・技量水準ごとの施策には、参加者一同、頷くことばかりでした。

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お姉さんの会の代表、宮野由美子さん自身、また肉親者も共立病院にお世話になった経験や、共立病院のドクターに提供されている、いわゆる医師住宅の現状を視察しての感想等を話されました。志あるドクターの活動に、どうやって報いることができるかという視点です。

<動画は、コチラ>
https://youtu.be/0rZp1EmnwJg
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お姉さん方から提供いただいたメニューは、以下のとおり。どれも彩りよく、美味しくいただくことができました。

さけの混ぜご飯、ヨーグルトゼリー(立原さん)、豚と大根と卵の煮物、キアヌサラダ、しそジュース(赤津さん)、焼き菓子(長谷川さん)、ステーキ、しめじの炒め物(中山さん)、かまぼこ、ピクルス(山崎さん)等、その他にも紹介しきれなかった方、ゴメンナサイ!

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飲み物も、ジュースの他、日本酒・ワイン等のアルコールも充実。これだけの種類の日本酒が集まる会というのは、他にないでしょう(断言?)!リードしていただいているのは、ふくしま日本酒.nomの山崎さんと、かしま病院の石井敦先生。

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医療レクチャーの後は、くだけた懇親会です。普段なかなか交流する機会のないメンバー同士ですが、美味しい料理に顔がほころびます。

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今回、かしま病院のコミュニティホールを会場として提供くださった、中山先生ご夫妻。いつもご協力、ありがとうございます。

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かしま病院の総合家庭医の石井先生と藤原先生の師弟コンビ。息のあったやりとりは、病院内の風通しの良い雰囲気を体現していると思います。

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かしま病院のスタッフさん、研修医さんも参加いただくことができました。

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麻酔の大ベテランの洪先生にも、毎回、お世話になっています。いわきの医療の現状を、しっかりデータで把握し、その上で何をすべきかを自ら行動されているドクターの一人です。

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今回初参加のドクター。一人暮らしだそうで、余った料理を(明日の朝食とすべく)お持ち帰りされました。お姉さんの会は、こうしたドクターらのお腹を温かい手料理で満たしたく、今後もたくさんの機会で提供していきます!

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平成30年6月アロハ議会 一般質問(安心の地域医療)

安心の地域医療について

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁
<動画は、コチラ>
http://u0u1.net/KMcb
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(1) 総合磐城共立病院の研究機関としての役割について
研究機関としての役割について
総合磐城共立病院は、700床のベッド数を持ち、いわき市一番店であるのはもちろんのこと、各科において浜通り全域そして北茨城地区の医療を支えている大医療機関であります。臨床実績を重ねていくことで、地域医療の進歩に役立てていくというまちなかのクリニックにはない社会的使命も持っていると思います。医学の研究機関として代表的なものは大学病院がありますが、いわきには大学病院がなく、大学病院に匹敵するベッド数を持つ総合磐城共立病院こそがその役割を担うべきだし、その能力もあると思います。ついては、共立病院の研究機関としての役割について、どのように認識し活動されているか伺います。

(病院事業管理者)
 当院は、高度急性期を担う地域の中核病院として、良質な医療の提供に努める一方で、喫緊の課題である医師不足の解消を図るため、寄附講座の設置や東北大学大学院との連携講座の設置により、教授クラスの医師を招聘するなど、当院の研究・教育機能を高め、医師の確保・定着を目指してきたところであります。
 このうち、東北大学大学院との連携講座においては、これまで、消化器内科や消化器外科など5つの診療科において、医師7名が、客員教授等に任命されるなど、研究機能の強化が図られてきたほか、本年3月まで消化器内科に勤務しながら当講座に在籍していた医師が、新たに学位を取得するなど、教育面においても、着実に成果を上げてきたところであります。
 今後におきましても、医療水準のさらなる向上を図る観点から、当院の研究・教育機能をより一層充実させて参ります。

(2) 総合磐城共立病院の医師支援体制について
いわき地区の医師不足についてはこれまでもたくさん議論されてきました。諸施策ありますが、やはり医師が働きたくなる職場、住みたくなる街となることこそがその本質だと思います。震災前から減少を続けてきた共立病院の常勤医師数ですが、一方、幸いなことに、いわきの医療に貢献したいと考えいわきに移住してきた志のあるドクターが増えてきたとも実感しております。そこで現在の共立病院の常勤医師数を伺います。

(共立病院事務局長)
 常勤の呼吸器科医が着任するとともに、産婦人科や整形外科など、複数の診療科で増員が図られたほか、所期臨床研修医も増加したことによりまして、本年4月1日現在の常勤医師数は、昨年度の同時期と比較して10名増の127名の体制となっております。
 これは、これまで行ってまいりました大学医局等への働きかけをはじめとするさまざまな取組みの成果であり、新病院の開院を控え、医師の確保・充実に明るいきざしが見えてきたものと考えております。

ここにきて常勤医師数が増加に転じたことは、これまでの諸施策の効果が現れてきたのだと思います。まちなかでは、以前として開業医の廃業が続いておりますが、一方、新規に市外から移住していたドクターもおり、そういった方々の志に応え、温かく受け入れ、真に彼ら彼女らが活躍できるような場づくりをしていくことこそ重要だと思います。

医者としての支援
ドクターは診療行為をすることが第一の仕事でありますが、その多忙さ、また勤務時間の長さは、全国的な課題となっています。それを本質的に解消していくには抜本的な対策が必要ですが、その医師が気持ちよく働く医療現場を提供する方法はいくつかあると思います。

(ア) 医師の希望する医療機器の購入について
ドクターの多くが、患者のため地域医療のための理想の医療を実現しようとします。その実現のために医師が必要と考える医療機器はどのように、磐城共立病院で調達していくのか伺います。

(共立病院事務局長)
 医師が診療上の必要性から特定の医療機器の購入を希望する場合、所属する診療科内の合意形成を図ったうえで、院内の医師を始めとする医療スタッフ等で構成し、副医院長を委員長とする「器械備品整備委員会」に対し、機器の必要性や導入効果などを記載した「購入計画書」を提出することとなります。
 当該委員会におきましては、この計画書の内容について、有効性や安全性、効率性のほか、経済性等の視点から審査を行うとともに、予算の執行状況等を踏まえ、機器導入について決定し、その後、原則として指名競争入札の手続きを経て、購入することとなります。

(イ) 医師の希望するコメディカルスタッフの配置
ドクターの多くが、患者のため地域医療のための理想の医療を実現しようとします。その実現のために医師が必要と考えるコメディカルスタッフはどのように、配置されるのか伺います。

(共立病院事務局長)
 コメディカルスタッフの確保につきましては、診療報酬の改定や地域医療構想など病院経営を取り巻く医療環境の変化等を見極め、中長期的な視点に立ち、新病院における全病棟への薬剤師の配置や、リハビリテーションの充実等に向け、計画的に増員を図ってきたところでございます。
 その結果、コメディカルスタッフの人数は、近年の状況で申しあげますと、各年4月1日現在で、
平成27年度155名
平成28年度166名
平成29年度175名
平成30年度186名と
着実に増員を図られてきたところであります。

委員会等で検討するという答弁ですが、異なる診療科もしくはバックオフィス部門には、専門性の相違等により当該診療科の主張する機器やスタッフの必要性が適切に伝わらないかもしれません。委員会等のメンバーにはぜひ、機器やスタッフを理解できるメンバーをそろえていただくことを要望して次の質問に移ります。同時にドクターの負担軽減のため、そうした委員会活動等を含めた間接時間、すなわち診療行為以外の時間を効果的・効率的にすすめていただくよう要望します。

(ウ) 医師事務作業補助者の配置状況
医師は、外来患者の診察だけでなく、入院患者のフォロー、カルテ作成、各種報告書作成、コンファレンス、勉強会、お泊まり当直、急患のフォロー等多忙です。医師以外でもできることは、他職種に任せるというのが、医師多忙解消の選択肢のひとつです。そこで医師個人また医局の事務作業を補助するスタッフを充実すべきと考えます。そこで医師事務作業補助に対するスタッフ体制を伺います。

(共立病院事務局長)
 当院におきましては、診断書等の医療文書の作成補助や、診療録への代行入力等に従事する医療事務作業補助者を平成20年度から臨時・嘱託職員として採用し、医師の事務負担の軽減を図っているところであります。
 これら補助者につきましては、医師の要望を踏まえ、または業務量を勘案しながら、必要な人員を確保しているところであり、近年の状況で申し上げますと、各年4月1日現在の人数は、
平成27年度24名、
平成28年度26名、
平成29年度31名、
平成30年度は33名と、年々増加しているところでございます。
 
先日、共立病院のある医局にお邪魔し、ドクターから直接利用現場のお話を伺う機会がありました。そのときなんとドクター自ら、私にお茶をいれてくださったんです。大変恐縮でしたが、そういう補助スタッフさえも配置できない状況というのをぜひ、解消していっていただきたいと思います。

(エ) 二重生活を送る単身赴任医師に対する経済的支援
常勤医師が増えている要因のひとつに、東京・仙台等に自宅を構え家族を持っているにもかかわらず、いわきの医療事情を知り、地域医療に貢献したいという志を持って単身赴任されているドクターの存在があります。この場合、東京・仙台等といわきの二重生活には二重のリビングコストが発生します。こういった単身赴任医師に対する経済的支援を伺います。

(共立病院事務局長)
 様々な事情により、やむを得ず家族と別に生活するいわゆる二重生活を送る単身赴任医師に対しましては、その経済的負担を軽減するため、いわき市病院企業職員の給与の種類及び基準を定める条例に基づき、単身赴任手当を支給しているところであります。
 なお、医師に対しましては、当院の近隣に、安価で医師住宅を提供することにより、経済的負担の軽減に努めているところでございます。

単にオカネだけの問題ではないと思います。よく聞くのは、食の問題です。在京の奥様は、まずはご主人の健康を慮っていわきへの単身赴任を引き留めるのだそうです。すなわち医師としての激務に加え、単身赴任なので食生活の乱れ、具体的にはコンビニ弁当ばかりの生活で健康を害するのではないかと慮るのだそうです。先般、千葉県旭市にある国保旭中央病院を視察してきました。かつては市立病院でしたが、2016年4月から、非公務員型独立行政法人に移行した病院です。一般外来から高度医療までをカバーし、第1次救急から3次救急まで、年間約5万人の患者を受け入れる千葉県東総地域の基幹病院です。一般病床ベッド数は763床、所属する常勤医師は250名以上です。共立病院と同規模で、かつ都心から電車で2時間以上もかかる場所にもかかわらず、常勤医師は250名、共立病院の2倍も在籍している理由は謎でした。その背景には、月曜から金曜まで旭中央病院に勤務して高度医療に携わり、週末に東京・横浜等の自宅に戻るというドクターが多数在籍しているからです。それができるのは、多数の医師マンションを病院敷地内に持ち、それが医師村を形成し、いろいろな情報が共有化されドクターの入替えサイクルに寄与しているためだと思います。直近の医師マンションは、病院敷地内に10階建て100戸を超える規模で、22億円を投じて新築されるほどの気配りです。そしてドクターの食は、病院敷地内の職員専用食堂や併設の民間レストラン等で、朝昼晩、診療の合間に立ち寄って食べることができるそうです。こういった取組みが、ドクターの奥様も納得させ、快く送り出してくれることにもつながっています。単なる単身手当というオカネだけでなく、ドクターの志に応え、またそのご家族の不安を取り除くためにも、心を砕いてくださるよう要望します。

科学者としての支援
ドクターは、診療行為を積み重ねていくことで、地域医療に貢献する知見を得、それらを論文にまとめ、さらにそれらが臨床に応用されていくという科学者としての使命もあります。すなわち診療結果ひとつひとつが医学研究につながっていき、それが再度、将来の医療水準の向上につながるというものです。
(ア) 論文作成や技術習得に向けた環境整備
ドクターの論文作成や技術習得の機会のための、図書費・研究費等をどのような形で提供しているか伺います。

(共立病院事務局長)
 当院におきましては、医師の論文作成や、専門的な知識や技術の習得に向け、外国雑誌などの学術図書の充実を図るとともに、論文や最新の医療文献などを閲覧することができる有料のインターネット検索ツールの導入等の環境整備を図ってきたほか、学術医療の向上に向けまして、優れた論文を発表した医療従事者の功績を称える「畠山靖夫奨励賞」を創設し、表彰を行ってきたところであります。
 また、東北大大学院との連携講座に入学し、当院に勤務しながら、博士号取得を目指す医師に対し、論文作成の指導等を行う上級の医師を対象に新たな手当を創設するなど、指導者のモチベーションの維持やその指導力の向上も図ってきたところであります。

ドクターの学習の機会を支援し、医療水準に向上につながる活動がしやすい場づくりを、ぜひお願いいたします。

(イ) 国内外学会への出張旅費の支給
共立病院のドクターが国内外学会に出席する際の、出張旅費に関する規定を伺います。

(共立病院事務局長)
 学会への参加につきましては、診療業務とは異なるものの、新たな知識の習得等による医師としてのスキルアップなどにつながることから、国内での開催に限り、一定の上限のもと、出張旅費を支給しているところであります。
 また、当院の医師が国内の学会に参加し、研究成果や論文の発表を行う場合は、それらの発表を通じて、当院のPRにもつながりますことから、先ほど申し上げました上限とは別枠で、出張旅費を全額支給しているとことであります。
 なお、国外の学会への参加に対しましては、予算上の制約もありますことから、出張旅費の支給は行っておりませんが、参加登録料を病院が負担するとともに、学会への参加に必要となる期間について、職務に専念する義務を免除しているところであります。

さて、答弁から海外の学会出席に対しては海外出張旅費規定がないということがわかりました。一刻も早く、海外出張旅費規程を整備し、若いドクターが海外で学会発表でき、経験が積めるような場づくりを要望いたします。
また、論文発表や手術件数に関するドクターへの積極的な評価もしていただきたい。何をいいたいかというと学会での論文発表や、実施した手術件数は、院内の待遇面での評価には直接つながらない活動ですが、実は中長期的に共立病院のブランド価値向上に資するからです。例えば、質の良い論文を継続して発表していれば、単なる臨床だけの病院ではない研修先として若い医学生は注目しますし、中堅の指導医の視点からは共立病院は支配下の若いドクターの研修先のひとつとして注目されることになるからです。また手術件数は、巷の週刊誌がしばしば特集するように、手術件数は一般の方々が医療機関を評価する際の大きな指標のひとつであり、仮に毎回、週刊ダイヤモンドやプレジデントで共立の手術件数が取り上げられれば、これほど強力なPRはないからです。ぜひ、論文発表や手術件数に関するドクターへの積極的な評価もしていただきたいと思います。

教育者としての支援
医学教育は、医療機関での実地にあるといわれており、見て覚えるいわゆる徒弟制度が今でも残っている世界であります。そこにおいて指導医の役割は大きく、今でもそのパーソナリティに負うところは大きいですが、組織としてもその教育支援をするべきだと考えます。

(ア) 医局内勉強会等の自主的な学習に対しての支援
ドクターは診療時間終了後、新しい治療法や最近の傾向等を日々勉強しています。また査読会といって最新の論文の解釈をお互いに発表する勉強会を定期的にやっています。それは、日々医療が進歩しているからです。西洋医学は、16世紀のオランダの解剖学者ヴェサリウスから始まると言われていますが、これまで数百年にわたり積み上げられてきたその医療情報の量は、実は、直近で調査・発表された医療情報の数年分の量程度にしか過ぎないと言われています。すなわち自らの医局内で主体的に勉強会を主催し医療情報のアップデートを行わなければ、後退こそしないものの、他の自治体に比べて、医療レベルが周回遅れになってしまいかねないのです。だからこそ、診療時間後であっても継続学習が必要なわけですが、どのように医局内勉強会を支援しているか伺います。

(共立病院事務局長)
 当院におきましては、医師が診療時間外においても自主的な勉強会等を実施できるよう図書室や会議室等が自由に利用できる環境を整えているところでございます。
 さらに、院外から教授クラスの指導者を招聘し、病態に応じた適切ながん医療を提供するため、様々な職種の職員が参画するキャンサーボードや、緩和ケア研修会を開催するなど学習機会の提供にも努めているところであります。

医局運営者としての支援
部長級のドクターは、自分の医療チームを率いる立場にあります。いわゆる医局と呼ばれる単位ですが、その単位の中で、最適な医療を実現するために、チーム員を鼓舞し、中長期の観点から若手を育て上げ、また将来の人員計画・リクルートも数年先まで見越して行う役割があります。

(ア) 各医局運営を担う医師の権限
このように非常に意義のある役職である部長級のドクターですが、医局運営・スタッフに関する部長の権限の現状を伺います。

(共立病院事務局長)
 当院におきましては、診療科ごとに責任者となる医師を「主任」として配置し、診療科内の円滑な運営や、所属医師のモチベーションの維持・向上に努めていただいております。
 その具体的な役割といたしましては、同じ診療科内の医師の勤怠管理をはじめ、外来の診療や入院患者の受入れ体制の構築に加え、医療機器の購入計画の立案や、医師派遣の要請を含む、大学医局等との交渉などがあげられます。

(イ) 医局運営費の提供方法
部長級のドクターに関しては、非常に重要な役割があるわけですが、必要な経費や研究費等の機動的な支出が求められるケースが多かろうと思います。これに対応するため大学病院の医局では医局運営費という独自の勘定を持って、運用されています。これがカバーするのは医師の研修費や旅費支出のみならず、他病院からの医師リクルート活動や関係性構築のための活動コストも含まれます。今や共立病院の医師リクルート招聘活動は民間病院・大学病院と同じ土俵の上でやっておりますので、競争上不利とならないよう、弾力的かつ機動的な運営を要望いたします。

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注)上記記載内容は、当方の手許メモを元に作成したものですので、正確にはいわき市議会公式記録をご確認下さるようお願いいたします。 

第12回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@夜明け市場

定期的に隔月で開催している、いわきの医師不足解消のためにお医者さん達と交流する「いわきの医師を応援する お姉さんの会」が、2018年4月26日に、夜明け市場のTATAKIAGE JAPANコワーキングスペースで開催されました。いわきで活躍する医師を応援するために、いわき市民のお姉さん方が暖かい手料理でもてなそう!という2016年4月からはじめた企画の12回目で、今回も多くの方にご参加いただきました。

平地区で整形外科を運営されているドクター長谷川徳男さんご夫妻も参加いただけました。自ら医院を診療・経営する一方、いわき医師会会長という公職もこなされ、多忙な中、お時間を割いていただけました。長谷川整形外科さんは、個人病院ながら年間100件近くの救命救急搬送を受け入れており、いわきの地域医療を支えるキープレイヤーのひとりです。

<第11回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@夜明け市場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51588916.html
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美味しい手料理に舌鼓をうちながら、情報交換していきます。

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今回、2回目の参加となる総合磐城共立病院のドクター、入江嘉仁 心臓血管外科部長。自らプレゼン資料を準備いただいて、いわきの医療の良い点・課題・解決手法等の私案を説明いただきました。入江先生は、獨協医科大学の教授を務められた方で、米国カリフォルニア大学で心臓移植を学ばれた方です。浜通り地区には心臓血管外科医は入江先生のチーム(ドクター3名)しかなく、(緊急手術を含めて)年間300件近い心臓手術をこなされている、いわきの地域医療を支えてくださっているキープレイヤーのひとりです。

<ここまでできる共立病院 心臓血管外科は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/32073682.html
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ユーモアも交えながら、非常に内容の濃い発表でした。改めて入江先生の活動に敬意を表するとともに、一市民としてどのように入江先生をはじめとする地域医療に携わっている方々に貢献していったらよいかを考える機会となりました。

個人的には、「心臓外科医のあるべき姿」から、現状の課題を洗い出したリストが心に刺さりました。また「心臓外科医を集める」スライドからは、専門医・指導医については、ドクター本人の東京自宅といわき単身赴任という二重生活が発生することへの心理面やコスト面でのフォローや、いわきに来るそもそものインセンティブ等、本質的な課題が浮き彫りとなり、小手先の対策ではなく、本気で取り組まなければ好転しないということも、改めて認識しました。

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手料理を持ち込んでくださったお姉さん方からは、手料理の説明をいただきました。みなさん、得意分野がそれぞれ違うので、いつもバラエティに富んだメニューになっています。

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今回提供していただいたのは、ぬか漬け、イチゴとリンゴのパンケーキ、イカニンジン、山菜の天ぷら、オードブル、お饅頭等です。個人的には、酒粕ディップラディッシュ添えが、素材の味+ソースがワインと見事なマリアージュでした。

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かしま病院の名物ドクター、○態ドクターAとドクターFの総合家庭医の師弟コンビによるプレゼン。いつも、するどいご指摘や新しい情報に感謝します。かしま病院さんも、最も多くの救急救命搬送を受け入れている私立病院のひとつです。ある深夜には、救急車が同時にかしま病院に3台並んだこともあるそうです。

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いつも、硬軟あわせた話題満載ですが、それぞれが新しい気づきや、自らの行動に移せるような情報を持ち帰りました。

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ドクターは市民と溶け込んで情報提供し、市民は医師のプロフェッショナルな仕事に敬意を示し、感謝していく姿勢を持つことが、地域医療崩壊を食い止めるまず第一歩です。それがドクターにとって地域医療に最善を尽くすインセンティブを引き起こし、中長期的に医師定着につながってくると信じています。心のこもった美味しい手料理とアルコールが、市民とドクターの垣根を取り払ってくれました。

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第11回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@夜明け市場

定期的に隔月で開催している、いわきの医師不足解消のためにお医者さん達と交流する「いわきの医師を応援する お姉さんの会」が、2018年2月23日に、夜明け市場のTATAKIAGE JAPANコワーキングスペースで開催されました。いわきで活躍する医師を応援するために、いわき市民のお姉さん方が暖かい手料理でもてなそう!という2016年4月からはじめた企画の11回目で、今回も多くの方にご参加いただきました。

<第10回 いわきの医師を応援する お姉さんの会@かしま病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/51158387.html
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この「お姉さんの会」の代表を務めてくださっている宮野由美子会長からご挨拶。いわきの救命救急センターにお世話になった自身の経験からも、地域医療を守り育てることに、自分たちのできることを精一杯やっていきたいとのことでした。今回も、仲の良い美人姉妹?で参加いただき、いつものとおり大人気でした。

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福島労災病院 泌尿器科の小内先生は、第7回のゆしまや保育園開催に続き、今回2回目の参加。東京から単身赴任してきた経緯や、常磐病院から労災病院へ移動した経緯、そしていわきの医療に対して感じていること等、ざっくばらんにお話いただきました。

<第7回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@ゆしまや保育園は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/49864566.html
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同じく福島労災病院 リウマチ膠原病内科の佐々島先生も初参加。リウマチ膠原病は、メジャーではないかもしれませんが(共立病院にも常勤医師なし)、内科疾患の中でも診断が難しいといわれていて、いわき出身の佐々島先生は、貴重な人財です。

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今回、各お姉さんからご提供いただいたお料理は、愛情こもった、栄養バランスに優れたメニューでした。20品近くのごちそうは色とりどり、目移りする献立!スゴイ!

根菜の煮物、鶏肉のトマト煮、浅漬け、油淋鶏、アンコウ共酢(宮野さん)、煮込みハンバーグ(北瀬さん)、いぶりがっこ入りポテトサラダ、発芽玄米、混ぜご飯(竹下さん)、ねったぼ(中村さん)、日本酒、丸又かまぼこ(山崎さん)、日本酒、ワイン(白岩さん)、ポテトサラダ、レバーペースト、卵焼き(赤津さん)、奥の松しぼりたて(石井さん)、自家製無農薬大根のひきな炒り、日本酒(藤原さん)、ビール(田子さん)、いわき夢ワイン(橘さん)、各種飲み物(洪さん)、ドイツワイン(長谷川さん)、ケークサレ(立原さん)、完熟イチゴ(小松さん)その他飲み物等多数差し入れいただきました。

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これが、栄養士の中村さんが作ってくれた「ねったぼ」。鹿児島地方の郷土料理のさつまいももち、練ったぼたもちの意味らしい。はじめて食べましたが、面白い食感でした。

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長谷川先生(自称:のりチャン)は、平五色町で整形外科のクリニックをやっていらっしゃいます。今回2回目の参加です。市長にも参加いただいた前回とは打って変わり、五色町で生まれ育ったことや、医師になった経緯等、場の笑いを取りながらも、真剣に話してくださいました。地域医療を真剣に考えて、それを実行してくださっているドクターです。

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宮野さん差し入れの鶏肉のトマト煮。間違いない美味しさ。日本酒でもビールでもワインでも、コップ・グラス・杯が進みそうです。そして、良質なタンパク質と抗酸化力のリコピンで、健康になるはず。

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小料理店のオーナーママ、赤津さんが差し入れてくれた、レバーペースト+オリーブのカナッペは、赤ワインに合う。いわゆるマリアージュ。さすが、です。

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フリーランスMC、立原さんの自家製ケークサレ、フランス生まれのおかずケーキです。お姉さんの会でワインに合わせるために、お砂糖を控えて、作ってくださったそうです。

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いわきの名産、丸又蒲鉾。津波被災をダイレクトに受けたいわき薄磯地区で、丸又蒲鉾製造有限会社が製造・販売中。いわき駅前のラトブや、鮮場のおのざき水産で購入できます。こういったいわき産のものを、いわきで消費し、育てていくことで、地元のお金が地元で回ることになります。いわゆる地産地消。これがあってはじめて、地元でのご贔屓になり、他へも薦められることで、他地域へのお土産となりうる。白身魚のすり身ちなみに調味料を加えて練り、それを揚げることで素材の存在感と甘さが、なんとも安心感のある味に仕上がっています。ちなみにツールドいわきでも、ファンライド参加者へご提供いただいています。

<ツールドいわきは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/41087435.html
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橘さんからは、いわきで育てた葡萄で、いわきで醸造し、いわきで販売している「いわき夢ワイン」。まだこの取組みがはじまって3年目です。西洋のワインとは歴史の長さが違いますので、地元の温かい目線と温かい手で、ぜひこの取組みを「育てて」行きたいですね。

<いわき夢ワインは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45706883.html
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北瀬さんからは、自家製煮込みハンバーグ。味がしみてていて、とっても美味しかったです。いわきで鉄工所の現場運営されている彼女、作業着から私服に着替える時間を惜しんでのご参加ご協力、誠にありがとうございました!

<鈴機工業 町の鉄工場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47678678.html
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山崎さんからは、福島県産のにごり酒の提供です。実は、彼女は福島県の日本酒利き酒大会で優勝した実力者です。日本酒の目利きが選ぶ日本酒は、間違いがないはず。

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共立病院からは、心臓血管外科の入江先生が初参加。昨年の12/31まで外科手術をするほど、手術件数があり、昨年はなんと!364件の手術をこなされたそうです。浜通り地区には、入江先生のような心臓血管外科のドクターは3名だけで、この地域をなんとかこなしているのだそうです。そんな入江先生は、市民向けの心臓血管手術のセミナーの講師も務められています。われわれの地域医療は、こういった献身的な(超人的な?)医療従事者で支えられていることを改めて実感しました。感謝。

<入江先生の市民向けセミナーは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/32073682.html
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かしま病院の影嶋先生も初参加です。石井先生の下で、総合家庭医として研鑽を積んでいるところだそうです。かしま病院の明るい社風が感じられるお話でした。かしま病院さんは、救急車の受け入れ件数でも上位ですし、何でも診れる総合家庭医の育成に、力を注いでいますね。

<実践家庭医塾@かしま病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/41024441.html
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ドクターFの奥様は、いわき出身の医師ですが、今回は子育てのため、参加見送り。その代わり、奥様手作りの自家製無農薬大根のひきな炒り(いわき風に訛ると「ひきなえり」ともいう)を、ドクターFが代理として持参。ひき菜とは、大根を千切りしたもので、それを炒めた食感が良かったです。

<ドクターF命名の経緯は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50337763.html
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今回もいわきの地域医療をよくするために、さまざまなアイデア、奇抜なアイデア、斬新なアイデア等が、ぞくぞく出されました。今回の新たな視点。東京等からいわきに赴任してくれる志を持った男性ドクターの場合、ほぼ全ての奥様がいわき赴任に反対するとのこと。この事実をわれわれは知らなければいけないし、事実として目をそらさず受け止めなくてはなりません。彼ら彼女らの思い・感情・行動を良く理解しなければ、いわきへの医師招へいは独善的な、もしくは自己満足的な活動になりかねない。それを乗り越えていわきに赴任しているドクターの熱い志に、本当に、われわれは真正面から応えられているのか。そこで大事なのが、志を持ったドクターの「奥様へのフォロー」という発想。これは、いわきの医師を応援するお姉さんの会の、新たな使命?になりそうです。

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ちょうど赤津さんのお誕生日。宮野代表から、いつもこの会に参加し、美味しい料理を差し入れてくれる赤津さんに、サプライズで花束が贈呈されました。バースデーケーキとバースデーソングもプレゼント。嬉しかった。

<動画はコチラ>
https://youtu.be/1QziZjiB1FQ
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いつも参加してくださっているかしま病院の変○ドクターAこと、石井先生と宮野代表とのツーショットもありました。うらやましい。こういうふうに、ドクターと市民との距離感がなくなっていくことで、それぞれが信頼感を持ち合い(情報格差による不信感等がなくなっていく)、それが結果として、安心安全な地域社会につながると思うのです。
次回第12回目は、4月開催を予定しています。ぜひご参加いただければ幸いです。

性源寺 奥羽出張病院 関寛斎

性源寺(せいげんじ)は、いわき市長橋町にある禅宗・曹洞宗の寺です。幕末には、官軍に本堂が接収され、日本初の西洋式の野戦病院が開設されました。市民にも西洋式の医療が施されたという点では、日本の地域医療の先駆けとなった場所です。なお、当時の建物はもらい火で全焼してしまい、現在の本堂は昭和になってから建て替えられたものです。

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戊辰戦争で政府軍の野戦病院として開設されたのが「奥羽出張病院」です。はじめ平潟(茨城県北茨城市)に開設されましたが、戦線の移動に伴い、平長橋町の性源寺に移りました。おおまかな経過としては、以下のとおり。

・慶應4(明治元)年6月8日
 関寛斎が、奥羽出張病院頭取に任命される。
・同年6月17日
 平潟の地福院海得寺に奥羽出張病院開設。
・同年7月13日
 磐城平城落城
・同年7月22日~
 小名浜へ移転し、立花見龍宅他十軒余の旅宿に分宿。
・同年7月27日
 平長橋町の性源寺に奥羽出張病院開設。
・同年9月4日
 大村益次郎から「平大病院」と呼称するよう命令。
・同年10月25日
 病院の引揚げ開始。
・同年11月8日
 東京到着。野戦病院としての役割は終了。

この地に奥羽出張病院が開設されたことの顕彰碑が、昨年末に完成・設置されました。

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当時の院長、関寛斎院長一行15名が写っている記念写真です。複写を遺族関又一氏が、性源寺に寄贈したものとのこと。後段中央で堂々としているのが、関寛斎氏。関寛斎については、生家のある千葉県東金市や、開拓に尽力した北海道陸別町では偉人として、大きく顕彰されています。

<東金市での顕彰は、コチラ>
http://www.city.togane.chiba.jp/0000001284.html
<陸別町での顕彰は、コチラ>
https://www.rikubetsu.jp/kanko/sekikansai/

その左隣が斉藤龍安(竜安)。斉藤竜安は戊辰戦争の際、西軍の軍医として軍医頭の関寛斎らとともに平の長橋町性源寺に設けられた臨時病院(奥羽出張病院)に勤務しました。その後、明治5(1872)年6月も創設された、磐前県病院(平町一町目)に加わり、中心の医師として地域医療に尽力されてました(この磐前県病院は、明治12(1879)年に、福島県平病院となり、地域医療の中核となります)。その後、平町に永住することを決め、古鍛冶に「齋藤医院」 を 開業しました。明治26年には、発足した磐城衛生会の会長や、明治39年には石城郡医師会の発起人となりました。いわきの西洋医療の事始めをした方というべき偉人のひとりです。

写真に写っているこの医療チームは、いわき外から来た西洋医学のプロフェッショナル集団ですが、右端のちょんまげ・和服姿の2名だけは、いわき人。小野亀吉さんと関内半兵衞さんという当時の平の豪商で、この関寛斎チームを地元からサポートしたおふたりです。
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関寛斎の書いた「奥羽出張病院日記」について、そのご子孫である関内幸介氏が、昨年に解説本を出版されました。題字は、関寛斎の手記にある筆跡そのままだそうです。

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性源寺には、戊辰戦争で戦死した官軍の藩士22名が埋葬されたそうです。藝州藩10名、因州藩6名、長州藩2名、伊勢藩2名、岩国藩1名、下総藩1名。これらは性源寺の過去帳(埋葬時の戒名を付けるときに必ず記載し、記録もの)で確認されたもの。官軍が接収した寺だけに、官軍兵士しか葬られていないところも、興味深いですね。

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この性源寺に、日本で初の西洋式野戦病院が設置されたことは、地域の誇りです。その当時の病院旗が、東京お茶の水の医学教育歴史館に保存されています。

<奥羽出張病院旗は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46121310.html
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(仮称)磐前県を復活できないか!?

幕末から明治維新にかけて、かつて、「磐前県(磐前懸 いわさきけん)」が存在していました。いまの福島県浜通り地方です。1872年1月に設置、その後福島県へ統合されてしまい、1876年8月に廃止になり、4年あまりしか存在しなかった県です。磐前県の県庁所在地は平(たいら)でした。そんな磐前県を復活できないものか。

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考えてみると、福島県は浜通り・中通り・会津地方それぞれに気候も歴史・文化・食習慣も別で、地勢的・距離的にも一体感に薄いです。浜通りはむしろ茨城県の沿岸と、気候・文化・食習慣等の親和性が高い。これは、現代のいわき人が、映画を見るのにひたちなかへ行き、デパートの買い物は東京銀座に行き、行動範囲にそもそも郡山や福島は選択肢に入っていないことからも伺えます。再度、歴史を振り返り、浜通り地方(いわき市及び双葉8町村ほか)は、団結して福島県から独立し、再度、「磐前県を復活」すべきではないか。

未来会議 vol.17「浜通り合衆国〜富岡D.C.首都宣言。大体中央で集まってみる。」なんて冗談とも本気ともとれる催しが、開催されたようです。
http://bit.ly/2CQgIJQ

東日本大震災での福島第一原子力発電所の災害をきっかけに、福島県の農林水産物の買い控えを含む、風評被害が伝えられています。会津地方は距離的にも文化的にも全く関係が薄く、原発事故を起こした浜通りのアクシデントを原因とする風評被害に苦しむのは、会津地方の方々に全くもって申し訳ないと思います。ここで仮に、原発立地地域である浜通りの磐前県が、現在の福島県から切り離されれば、会津地方(及び中通り)は風評被害から離脱できるのではないか。また福島第一原発及び、その周辺の帰還困難地域、放射線量が極めて高い地域等のほとんどが磐前県にあり、政府としても原発事故対応するためのくくりとしてのメインの県という位置づけがしやすいのではないか。浜通りとしても、政府からの復興予算配分を受ける際に、福島県をいったん経由して浜通りの市町村へ再配分を受けるよりも、政府から直接磐前県へ予算配分を受けた方が、スピード感を持って事業が執行できるのではないか。

いま、浜通り(いわきや南相馬を含む)では医療人材の不足が深刻です。仮定の話ですが、磐前県が県として独立すれば、一県一医大構想が意味を持ってきます。すなわち1973年に閣議決定された構想で、当時医学部のなかった県に医科大学(医学部)を設置する構想で、それに基づき、無医大県が解消されました。当然、それに従えば、磐前県も医科大学(医学部)を保有する必然性があります。そうです、いわき(浜通り及び茨城県北部地域)に医学部が新設され、地元出身の医師を毎年100名近く生み出すことができるはずです。

<いわきへ医学部誘致活動は、コチラ>

歴史を振り返ってみれば、日本で初めて西洋式の野戦病院であり、その後も市民の救護に当たった日本初の病院が、いわき平長橋町の性源寺に設置された「奥羽出張病院」です。そんな歴史のある地域にもかかわらず、現在の現代地域医療が崖っぷちにたたされています。どういう因果でしょうか。もう一度、先人たちの歩みを振りかえって、われわれの立ち位置を確認すべきだろうと思うのです。

<奥羽出張病院は、コチラ>
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奥羽出張病院旗@医学教育歴史館

医学教育歴史館は、東京お茶の水にある順天堂医院センチュリータワー17Fにある、日本の医学教育の歴史を資料等を展示するスペースです。解体新書などの約120点におよぶ貴重な資料が保存・展示されています。順天堂の創立175周年記念事業の一環として設置されたそうで、開館式典には、天皇皇后両陛下も訪れたそうです。日本の医学の歴史の最初は、順天堂の創始者である、初代堂主佐藤泰然は、幕末から明治にかけて、佐倉に医学塾順天堂を開設。江戸、京、大坂を始め全国諸藩より塾生が入門し、「日新の医学、佐倉の林中より生ず」と謳われ、明治初頭、我が国への西洋医学導入に貢献する多くの門人を育てました。弟子の佐藤尚中は、東京順天堂の第二代堂主であり大学東校(現・東京大学医学部)」の初代校長を務めました。こういった、日本の西洋医学の萌芽期に多大な貢献をした順天堂だからこそ、日本の医学教育の歴史を資料等を展示するスペースを持つ資格と責任があるでしょう。

<順天堂医院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46166422.html
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入館料無料ですが、開館日は毎週火・木曜日だけ。さらに見学するには、電話による1週間以上前の事前予約が必要で、入館には後日送付されてくる確認はがきが必要です。開館時間も①午後1時からの部 の1時間のみか、②午後2時からの部1時間の2回のみとかなり限定的ですが、訪れる価値ありです。

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解体新書や、当時の外科治療代金表等、貴重でかつ興味の尽きない資料ばかりですが、特筆すべきは、「順天堂病院旗」と「奥羽出張病院旗」です!!!順天堂 病院旗は、第3代堂主佐藤進が戊辰戦争で新政府による奥羽追討陸軍病院の頭取に任命された際、野戦病院に掲げられたものです。このときはじめて「病院」という言葉が使われたそうです。奥羽出張病院旗は、いわき平の長橋町の性源寺が奥羽出張病院として接収され、ここに掲げられたものです。また順天堂の初代堂主の直弟子の関寛斎は、戊辰戦争時には官軍の奥羽出張病院長(後の平大病院)として、日本初の西洋式野戦病院を設立運営し、敵味方の区別なく、さらには一般市民までに医療を施しました。160人にも及ぶ町民や農民の名も記録に残っているそうです。この場所で、關寛斎やその弟子の斉藤龍安らの医師たちが、地元の医師らの協力を得て、西洋医学に基づいて敵味方の区別なく傷病兵や磐城一円の一般人の治療にあたったわけです。病院閉鎖までの被治療者は(敵味方含め)12,752人だったとのこと。平潟に7/27に開設以来、閉鎖される10/29までの3ヶ月あまりの間に、総費用8,329両(現在の価値にして約4億円)もの巨費が官軍から投じられました。まさにこのいわきでの医療の実践は、日本の地域医療の基礎に貢献したわけです。

<いわき近代医学の事始め展は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40263976.html
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現場からの医療改革推進協議会 第12回シンポジウム

現場からの医療改革推進協議会シンポジウムの第12回シンポジウムが、東京大学本郷キャンパス福武ホールで開催されました。毎回ですが、医療関係のみならず、政策、メディア、教育等の異なる分野の発表者による有機的な連携が魅力の会で、今回も非常に大きな気づきやアイデアをいただいて参りました。

<昨年の現場からの医療改革推進協議会シンポジウム2016は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/48962992.html
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会の実質的な運営を担ってくださっている一般社団医療ガバナンス学会の上昌弘先生。東京大学医科学研究所時代から、灘高・東京大学剣道部の人的ネットワークを駆使して、独自の情報網を構築し、鋭い現状分析と問題提起してきました。このシンポジウムも医療現場における問題事例を取り上げ、医療現場の主人公である患者とそれを直接支える医療スタッフたちが、現場の視点から具体的な問題提起を行い、その適切な解決策を議論する機会と場となっています。

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その道のベテランの方の発表ばかりでなく、卒業後数年の超若手の発表等もあり、ジョーク混じりで進行するのは、知的な頭の体操やエンターテインメントといえるかもしれません。

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相馬市の立谷秀清市長も、新研修医制度に対するご意見を述べられました。2017.12.17に投票される市長選に5選を目指して活動されていますが、それでもこういった場所に来てくださるのは、このシンポジウムの重要性をはっきりと認識されているからだと思います。相馬市の井戸端長屋は、災害公営住宅としてデザインが秀逸なだけでなく、高齢者の介護の理想型のひとつだと思いますが、これらはすべて立谷市長のリーダーシップで実現したものです。

<相馬井戸端長屋 デザインとコンセプトが秀逸!は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46738545.html
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南相馬市立病院の院長に就任された及川友好先生。脳神経外科専門で脳卒中センターの病棟を新築されたところです。実は、及川先生は磐城高校の先輩です。そんな関係もあり、公立病院のあるべき姿等、いろいろ情報交換させていただきました。

<南相馬市立総合病院 初期研修医100%フルマッチは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46671311.html
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震災後に、南相馬市に単身送り込まれた坪倉正治氏。当時は、東京大学医学部の先輩・同級生から「気でも狂ったか」「おまえのキャリアは、もうない」と批判されたそうです。その後、坪倉医師は、地域に溶け込み、地域医療の現場に身を預ける傍ら、じっくりと現場でしか集められない医療データを収集・分析し、いくつかの貴重な論文を発表し続けました。そして今では、当時批判していた方々から、うらやましがられているそうです。やはり、当時、人生のキャリアのリスクをとって被災地に飛び込んだ勇気、そしてめげずにやり続けた継続力が、実を付けたということでしょう。

それから作家・医師の久坂部羊氏にお会いできたことも大きな収穫でした。

<坪倉正治先生のよくわかる放射線教室は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/41864684.html
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折しも東京大学本郷キャンパスは、銀杏で美しかった。

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第10回 いわきの医師を応援する お姉さんの会@かしま病院

定期的に隔月で開催している、いわきの医師不足解消のためにお医者さん達と交流する「いわきの医師を応援する お姉さんの会」が、2017年11月11日に、かしま病院コミュニティホールで開催されました。いわきで活躍する医師を応援するために、いわき市民のお姉さん方が暖かい手料理でもてなそう!という2016年4月からはじめた企画の10回目で、今回も多くの方にご参加いただきました。

<前回第9回いわきの若手医師を応援するお姉さんの会は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50807579.html
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今回は「おでかけお姉さんの会」と題して、かしま病院さんの勤務医さんが参加できるよう、病院敷地内にあるコミュニティホールで行われました。懇親会の前には、かしま病院養生会特別講演会として、スペシャルゲストの講演がありました。厚生労働省医政局 地域医療計画課 地域医療構想策定支援専門官 伴正海氏です。氏は、横浜市立大学出身で、高知医療センターで地域医療の現場を経験した医師です。その後高知市での公務員勤務を経て、中央官僚として今の医療技官というポジションにいます。

「これだけは知っておきたい『これから医療はこう変わる』」というタイトルで、このままでは日本の地域医療は、崩壊しかねないというトピックを、圧倒的な情報量・知識量で、ユーモアを取り入れながら、やさしく解説していただきました。これからは少産多死社会・少子高齢化により、支えられる高齢者1人に対し、それを支える現役が1.2人になると予想される中、政府の財政難を考えると、公助(税金)、共助(保険)、互助、自助のうち、前二者は限界に来ています。

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氏の提言でいくつか気づいたこと。
・医療政策は国でなく、県が担当、一部が市町村
・地域完結型を目指すには、病院+診療所+日常生活の連携が必要
・地域包括ケアシステムは、すべての上位概念
・高度医療よりも地域医療の方が、改善できる点が多いのでブルーオーシャン
・専門職の仕事は、AIやICTの発達で、かなりの部分が代替される
・地域医療改善に、魔法の杖はない

かしま病院の中山大院長からは、謝辞が述べられました。
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いわきの医師を応援するお姉さんの会 代表の宮野由美子さんからは、会の趣旨、成り立ちから、第10回を数えるまでのエピソード等をお話いただきました。実は、宮野さんの活動が、いわき医師会主催の市民公開講座『いわき市の地域医療を守り育てるために』で紹介されました。http://atsushii.blogspot.jp/2017/10/blog-post.html
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清水敏夫市長、市医師会の長谷川徳男会長らも参加いただくことができました。かしま病院と関係性が深い、聖マリアンナ医科大学の三宅副学長と、清水市長とで歓談いただきました。

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かしま病院事務部スタッフによる禁煙の成功体験の講話もあり、余興では、かしま病院スタッフによる、フラダンスが披露されました。相当練習されているようで、中山先生の優しい立ち姿、決まっていました!スーパードクターAによる、激しいタヒチアンダンスも披露され、会場ではあっけにとられました(笑)!

<動画は、コチラ>
https://youtu.be/kBoDZjQ8xAM
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フラのお手本を拝見した後には、参加者みんなで一緒にフラしました!

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お姉さん方からの差し入れ品の数々。お寿司・おでん・キーマカレー・オードブル・卵カツサンド・根菜の煮物・煮玉子・磯辺焼き・グリルチキン・いなりずし・自家製ピクルス・アップルパイ、あんこパイ等のお菓子等等、リストアップ仕切れないほどでした。

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その場で温めるおでんは、好評のようでした。

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今回のアルコールは、日本酒のみならず、いわきワイン・シャンパン・焼酎と、ずらっと並びました。
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スーパードクターAと山崎さんは、こちらが良かったみたいです。

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今回は会場準備から提供料理の手配等、かしま病院のスタッフさんに多大な支援をいただき、感謝です。またいつも参加してくださっているお姉さん方も、ありがとうございました。次回開催日は、決まっていませんが、医師に感謝の意を伝えたい!手料理でもてなしたい!参加したいという方は、ぜひご連絡いただければ幸いです。

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タウンメディア(2017.11.30)に、いわきの医師を応援するお姉さんの会の活動の様子が紹介されました。代表を務める宮野由美子さんのコメントが掲載されました。「回を重ねるごとに参加者が増えてきた。当初は医師をもてなすことが目的だったが、きちんとしたルールやマナーの下に医療現場を大切にしないと大変なことになることに気づいた。回り回って私たちのためにもなる」。

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Townsville Hospital

タウンズビル病院Townsville Hospitalは、クイーンランド州政府が運営する公立病院です。ベッド数732、約30の診療科に6,000名を超えるスタッフが勤務しています。この病院は、タウンズビル市(人口18万人)のみならず、クイーンランド全体(70万人の地域住民)の救急救命センターの役割も持っていることから、救急車が複数台常設され、ヘリポートも設置されています(一日数回は、患者搬送のためヘリが飛来)。

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午前9:00前にもかかわらず、駐車場の8割くらいがうまっていました。患者が病気になった際には、基本的には、まずGP(General Practitioner、かかりつけ医)に診てもらい、紹介して予約しなければ、病院では診察してくれません(救命救急を除く)。そういった、いわゆるウォークインの患者がいなくても、それなりに混雑していました。

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病院の診療受付とは別に、ボランティアが常駐する窓口があり、黄色いおそろいのポロシャツを着たボランティアスタッフが、道案内や相談等に乗っていました。

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エントランスのホール。非常にシンプルです。

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病院全体の敷地図。当初は、広大な敷地内に余裕を持って病院が建てられ、十分な駐車場もあったそうです。しかし、度重なる医療需要の伸びとそれに対する診療科の増設、そのための建物新築を繰り返した結果、敷地は広大にもかかわらず、多数の診療建物が建ち並び、駐車場スペースを圧迫し始めています。

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診療科のトップである、Dr. Andrew Johnson氏に、タウンズビルの医療事情について伺うことができました。
・17年前は250人だったドクターが、現在は750人に加え、5,000 人の常勤スタッフ
・年間65,000人の入院患者(平均入院日数は、3.7日)、75,000件の救命救急、2,600人の新生児の出産
・大病院には、Referral Hospital(Major Hospital)とGeneral Hospitalがあり、それぞれ棲み分けしている。
・患者はまず、GPへ診察に行くので、小さな病気でダイレクトにReferral Hospitalにやってくることはない
・Referral Hospitalは、Specialistをたくさんかかえていて、運営コスト高い
・General Hospitalは、どのような症状でも診ることができるドクターが主
・ひとつの診療科には、3交代勤務を考えると少なくとも、3人のドクターが必要
・医師・看護師等の医療職の待遇を減らすことは、医療スタッフの士気を維持するため困難
・地域医療のHospital PlanとClinic Planを作っている
・勤務医師の50%がタウンズビル出身もしくはJCU出身のドクター、それ以外でも全豪で募集している
。またER部門は独自に採用活動している
・リクルートする際のポイントは、①病院自体の評判、②AttractiveでIconicな指導医、③Key Leader
・医師が定着する一番の方法は、地元の女性と結婚すること、女性はあまり他の地域に移住することを好まないので、これに尽きる
・病院の予算は、毎年、クイーンズランド州のHealth Department of Stateとの交渉
・Health Department of Stateは、病院から一定の質・量の医療サービスをPurchaseするイメージ
・毎年、達成すべき目標数値(VolumeとTarget患者数だけでなく、医療レベルも)を設定し、達成/未達成を報告し、これが翌年の予算交渉の実績資料となる
・病院のCEOの平均在任期間は約2年。政権交代等で、ボードメンバーが替われば、CEOも変わる場合が多い
・8名のボードメンバーの任期は、5年。ボードメンバーがCEOの選任・退任を決める
・ほとんどの手術患者は、日帰り手術、もしくは1泊のみ。最大でも4日(入院平均3.7日)。なぜなら、病院の入院コストは、とても高いため、長く入院させることは患者のお財布のためにならない。
・妊婦の出産でも、原則8時間以内で退院
・ドクターは原則として3交代、48時間/週、4日間×12時間の勤務形態
・超過勤務させないのは、医師個人のフレッシュさを維持するとともに、適度な休暇をとってもらい、長く勤務して欲しいため

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Emergency Room(救命救急)部門に、案内していただきました。救急車を呼ぶ(警察・消防車と共通番号「000」)と、どこの救急車Ambulance carが近いのか判断し、近くの救急車がかけつけ、救急隊が収容が必要かどうかを判断し、必要であれば、原則としてタウンズビル病院に搬送してきます。

まず驚きなのが、救急隊が搬送必要なしと判断すると、搬送しないことです。単なる酔っ払いや、いたずら、タクシー代わりに使うなど悪質の場合は、逆に警察をその場に呼ぶこともあるそう。

次に驚きなのが、救命救急に運ばれてきたものは全てER対応のドクターが診るという体制。それもそのはず、ER対応のドクターは、約100人(3割がベテランのスペシャリスト、3割が研修医、4割がその他医師)。Ambulanceでやって来る患者数は、3000件/年(さらにヘリパッドには、数回/日の患者の飛来がある)、病院に入院する患者の約3割を占めるそうで、運営コスト・運営収入とも非常に単価が高いことから、病院経営にとって、とても重要な部門です。

見学させていただく間にも、数人のけが人、患者が単価で搬送されてきました。焦ることもなく、淡々とテキパキと仕事をしていくのに、プロフェッショナルさを感じます。

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ER対応だけで34のベッドがあり、ER専用のX-ray、CT-SCAN装置を持っているそうです。このような研修の機会を持つことは、この病院は、クイーンズ州の首都であり、若い医師には人気がある一方、どうしもも若い医師はいろいろな課の研修をしなければならないので、結果的に勤務期間は短くなるそうです。

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小児科ER用に、年齢や体重別に、よく使う薬や、検査キットが棚ごとに色分けされ、誰が見ても使いやすいように工夫されていました。属人的な経験や知識を、組織全体に共有、使えるようにしておくというのは、一般の職場でも同じこと。

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ERといっても、緊急手術だけでなく、一般の検査機器も普通に充実していました。

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ER部門が、ER専用のCTスキャンそして読影スタッフを専属で抱えていました。もちろん内科部門等は、独自のCTスキャンを持っているそうです。

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常時、輸血用の新鮮な血液を、一定量ストックしておくそうです。

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ER診察の練習台も、複数設置されていました。

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負の圧力室。パンデミックや大感染病に備えて、空気の圧力がマイナスのベッドも持っています。菌が外部から入ることはあっても、この部屋から出ることはないという仕掛け。一端、原因不明の菌の大発生に備えて、このような(使う機会がないほうが良い)施設も。

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Townsville Birth Center。日本で言うところの、周産期医療センター。前述しましたが、こちらでのお産は、日帰りもしくは1泊だそうです。

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病院の敷地内に、ホスピス的な役割を持つ高齢者用入居施設もありました。

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病院自体が抱える救急車が、(少なくても)4台。週末の夜に繰り広げられる町中の乱痴気騒ぎでは、酔っ払いだけでなく、けが人も多数発生し、これらがかり出されることも多い。

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救急車から搬送される患者は、この入り口から入ることになります。ちなみにオーストラリアでは、救急車の搬送に、患者負担が発生する州が多いとのこと。ビクトリア州を始め、出動基本料金が数百ドル、それに加え走行距離に応じて料金が加算されるという仕組みです。日本円にして10万円~(民間保険に加入していれば、一定の保険金が下りますが)になるそう。ただし、クイーンズランド州だけは、登録住民については、無料で救急車出動するそうです。すなわち患者個人負担ではないけれど、皆さんから徴収する税金で運営していると言うこと。ここは、日本と同じですね。

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総合磐城共立病院 新病院上棟式

いわき市立総合磐城共立病院新病院の上棟式が、2017年10月11日に行われました。そして神事・式典の終了後に、工事見学会が行われました。これから内装工事・医療機器設置を行い、2018年末を目処に開院予定です。

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近頃の建物には、建物の中心となるような太い梁が用いられなくなっていることもあり、上棟式(じょうとうしき・むねあげしき)という式典が行われなくなっています。今回は建物が鉄骨造・鉄筋コンクリート造ということですが、いわき市の希望で、最上階の最後の鉄骨の吊上げ・設置をもって、上棟とみなし、式典を行いました。

その鉄骨は、一面に白いペンキが塗られ、そこには、院内の医療関係者を中心に、寄せ書きや新病院に対する熱い思い等が、たくさん記されていました。

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これらの思いは、最上階の鉄骨の一部として建物に組み込まれ、もう人の目に触れることはないでしょうが、建物が存在する限り、永遠に残ります。

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病院事業管理者のコメントは「慈心妙手」、これは共立病院の実質的な創始者である畠山靖夫先生の恩師の言葉の引用。

<慈心妙手については、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/37068614.html

市長のコメントは「親切第一」、これはいわきの偉人星一の言葉の引用ですね。先人の足跡に思いを寄せることは、彼らの延長線上に我々が生きていることを考えれば、とても大事なことだと思います。できれば、畠山先生が目指した「患者あっての病院」と「ぢいちゃん、婆ちゃんを大事に」も入れて欲しかった。

<畠山靖夫先生の偉業については、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/41499471.html
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本当に、鉄骨に玉掛け(ロープで固定すること)をして、屋上のクレーンで鉄骨を吊上げ、屋上に設置していました。

<吊上げの動画は、コチラ>
https://youtu.be/OvThUkhVbIg
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現場見学会には、市長・病院関係者・議員らが参加し、内装施工前・医療機器設置前の現状を把握しました。

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完工後には入る機会がないであろう、地下ピットを見せていただきました。写真が「免震装置」です。この免震装置を介して、建物とコンクリートベタ基礎が接しています。積層ゴム支承90カ所、弾性すべり支承10カ所だけで、総重量7100トンもの建物を支えています。このひとつの免震装置に最大1700トンが過重かかるらしい。

大地震が発生した際には、このゴムの上を建物が横スライドし、28カ所のオイルダンパーが横揺れを熱エネルギーに変換させて揺れの大きさを小さくします。震度7では最大470mm横移動するそうですが、最大600mmまで移動することが前提で作られているので、数百年に一度の地震レベルでも耐えるとのこと。因みにゴムの耐用年数は60年超、かつジャッキアップで取り替えも可能だそうです。

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仮設の工事用エレベータで9階まで移動。このエレベータ、2トンもの重量物を運び上げることができます。

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このフロアは、一般病床(4人一部屋、43㎡)、特別病床(一人部屋、26㎡)、ナースステーション等が設置されます。北側は内郷市外が一望できるので眺めが良い。

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躯体はほぼ完成ですが、内部造作はこれから。進捗率としては現在、約50%だそうです。

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第9回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@夜明け市場

定期的に隔月で開催している、いわきの医師不足解消のためにお医者さん達と交流する「いわきの医師を応援する お姉さんの会」が、2017年9月21日に開催されました。いわきで活躍する医師を応援するために、いわき市民のお姉さん方が暖かい手料理でもてなそう!という企画の9回目で、今回も多くの方にご参加いただきました。

<前回第8回いわきの若手医師を応援するお姉さんの会は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50337763.html
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これまでアウトリーチとして、かしま病院さん・ゆしまや保育園に出張して開催していましたが、今回は、平白銀の夜明け市場コワーキングスペースの会場を提供していただきました。お姉さんたちが手料理で若い医師をおもてなししつつ、勉強会。ホワイトボードを使ってのレクチャーを皮切りに、いろいろな論点の情報交換をしました。

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今回、各お姉さんからご提供いただいたお料理は、愛情こもった、栄養バランスに優れたメニューでした。20品以上色とりどり、目移りする献立!スゴイ!

牛すじと根菜の煮物・青菜と油揚げのお浸し・お漬け物・鶏肉のグリル・雲丹ご飯(宮野さん)、ピザ(白岩さん)、竹輪のチーズ巻・水ようかん梅ゼリー・ヨーグルトロール・炭酸水(竹下さん)、ツナサンド・肉じゃが(栗林さん)、栗ご飯(小野さん)、唐揚げ3種(赤津さん)、茄子のミートソース焼・カボチャのミートチーズ焼(北瀬さん)、鳥・茄子・ナムル・ご飯・梨・おでん(大友さん)、チョコ・チーズ・生ハム・お菓子(五十嵐さん)、ピザ・泡盛(酒寄さん)、豚しゃぶ(鈴木さん)、スイーツ(野木さん)、その他飲み物等多数差し入れいただきました。

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次回は、祈念すべき第10回開催。以下のとおり、かしま病院さんの講演会とコラボレーションします。ぜひご参加いただければ幸いです。
日時:平成29年11月11日(土)
13:30-15:00 かしま病院講演会(医政局 伴正海先生)
15:30~ いわきの医師を応援するお姉さんの会(交流会)
場所:かしま病院コミュニティホール
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Nursing Home 

オーストラリア タウンズビル市のNursing Home老人ホームをいくつか見学しました。日本と同様、公立と私立があり、私立には、教会が慈善事業の一環として経営しているホームと、完全に民間がビジネスとして経営しているものがあります。私立のホームは、入居にあたり一時金が必要になり、この一時金の多寡、使われ方の不明朗さが問題になったりすることは、日本と同様ですね。

写真は、あるイングランド教会(英国聖公会、アングリカン・チャーチ)が設立、運営しているものです。市立の植物園とRoss Riverの隣に位置し、緑が多いのとともに、敷地内にもトロピカルな植物が、所狭しとたくさん植栽されていました。ちなみにこれがホームのメインエントランス。とても老人ホームには見えない。

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入居施設棟。原則としてひとり一部屋が割り当てられ、8-10部屋で一棟。この独立建物が、ナースが常駐する管理棟の周辺に配置され、中庭・中廊下で繋がっています。

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教会自体には大きなオカネがあるわけではありません。建設にあたっては、多くの個人寄附を募って建設されます。寄付者には、名誉Honorが与えられ、建物に寄付者の名前が付けられたり、写真がロビーに掲額される等、永久に感謝されます。

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入居者のほとんどは、車いすか補助が必要な方ばかり。広い廊下が必要です。

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面白いと思ったのが、ロビーでの絵画の展示。地元のいろいろなアーティストが期間限定で展示しているのですが、その作品自体、ここで販売しています。数百ドル程度のものが多いですが、このうち一定額が、寄附されるという仕組み。絵を楽しむとともに、マネタイズしていくという、一挙両得の発想に納得。

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共用の娯楽室。リタイヤし、老人ホームに入居した人が、毎日やることがない、というのは全世界共通。ぼけ防止のために、このような娯楽室で、歌やダンス等を定期的に開催するそうです。

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独立棟と独立棟の間の中庭には、日中は強い日差しが差し込み、まぶしいくらい。入居者は自分の部屋の中で、読書しても良いし、中庭に出てお茶しても良い。

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オーストラリアの介護現場

オーストラリアの介護現場を知るべく、Parklands Residential aged care Facilityを視察させていただきました。ここは、クイーンズランド州が運営しているNursing Home(介護施設)です。タウンズビル市の中心部からは数km離れていますが、ダン・グリーソン・メモリアル・ガーデンズの隣に位置していて、住宅街の一角にあります。

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ベッド数は70と、オーストラリアの平均からはやや少なめ。それに対して介護職員(ほとんどがNurse)が70名弱だそうです。入居者のほとんどが、車いすが必要な要介護者。日中は共用のスペースや屋外で自由に過ごすのだそうです。

まず気づいたのが、「臭わないこと」です。日本の介護施設は排泄物の処理の関係から、どうしても尿の香りが漂いがちです。しかしながらこちらでは、若干の消毒臭は感じたモノの、直接的な尿の匂いは感じませんでした。かなり気をつかって清掃していると思われます。スタッフに伺ってみると、必ずしも匂いに関してはパーフェクトではないとのこと。時と場合によっては、感じることもあるそうですが、とにかく清潔には気を付けているそうです。

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基本的にひとりの入居者に対して一つの部屋があたえられていて、10部屋×7ユニットの独立の平屋建物構成され、その間のスペースは中庭になっていて、さまざまな植物が植えられていました。

施設内にドクターは常駐しておらず、必要に応じて通院もしくは往診に来てもらうそうです。この医療コストは、個人が掛けている民間の保険のカバー範囲です(契約内容による)。

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ある入居者のお部屋。ベッドは備え付けのものですが、椅子やテレビ等持ち込み可能。かなり自分の部屋としてアレンジできます。自宅さながらに中庭を見ながら、自分のティーセットで、アフタヌーンティーなんてのもやっている方をお見かけしました。

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また別の入居者のお部屋は、いたってシンプル。何も私物を持ち込まないというもの、それはそれで一つの選択。日本の介護施設では、死期を迎える前に、(何らかの病気として)病院に送られ、病院で亡くなるケースがほとんどです。しかし、オーストラリアでは、病院で亡くなることはほとんどなく、自宅もしくは介護施設で亡くなるそうです。それを入居者自らが選択するからです。

では、なぜ日本では病院で亡くなるのか。医師しか死亡診断書が作成できないとか、変死の疑いを避けるためとか、いくつか要因はあると思われますが、個人的に以下、2点が大きいのではないかと思っています。ひとつは、病院の入院コストが高いこと。もうひとつは、個人が自らの生活を選択するという個人主義です。

病院の入院コストが高いことですが、医師の給与が年間50万ドル近いといわれるくらいで、軽度の病気で入院したら、病院からの請求額(数百ドル/日)に耐えられない。したがって、そもそも社会的入院なんてのがない。病院側としても運営コストをカバーできるような患者(すなわち重病の患者)でないと、運営が成り立たなくなってしまうので、受け入れないという背景があります。翻って日本の医療保険の現状を考えると、入金患者にとってお財布が傷まない。高度先進医療や差額ベッド等を除いて、入院に関して最大でも10万円強/月という入患者の負担額は、豪州からするとあまりに低く感じます。果たして、どちらが良いのか。

また豪州では、自分の人生は自分で決めるという個人主義があります。自宅で最後まで生きたいと思うのは、人の常、それを実行しているまでです。このNrding Homeでは、当然のごとく亡くなるまで面倒を見るとのこと(いわゆる、看取り)。正確には、亡くなって部屋をきれいにして、次の入居者に入居してもらうところまでですが。翻って日本では、どうか。親には少しでも長生きしてもらいたいとの子どもの要望から、病院に入院させ、呼吸マスク・胃瘻・栄養チューブ・点滴等、あらゆる延命行為が、医師によって行われます。一度、それらが行われると、犯罪行為のおそれがあるため、それらを意図的に外すのは難しくなり、患者は入院後、ベッドから出ることもなく、長生きして(数ヶ月?数年?)、最後はチューブが刺さった状態で、息を引き取る。果たして、どちらが良いのか。

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2つの部屋に一つのトイレ兼シャワーユニットが設置されています。バスタブがないので、介助者が入居者をシャワーさせてあげるのも、かなりラクです。車いすのままシャワーさせることもできるし、簡易椅子に移っていただいて、シャワーさせてあげることもできます。これは良い!!!日本では、浴槽に入れることが、入居者の楽しみであるという固定観念がありますが、そのための介護者の毎日の肉体的疲弊は大きい。このシャワーユニットは、毎日の肉体的労苦から解放することができるのではないか。

付け加えておくと、この施設でも横たわりながら、バスタブのごとく入浴できる設備も有しています。ただ、入居者のリフトアップに、重機を要することから、日常的なシャワーは、このトイレ兼シャワーユニットで済ませることが、主だそうです。

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共用施設には、屋外に出れるバルコニーや中庭があります。当日は、入居している紳士と、毎日面会に来るご婦人とが、一緒にバルコニーでランチを食べていました。オーストラリアは移民の国、また西洋社会ということもあり、子どももしくは親類が、親の面倒を見るという習慣に乏しいそうです(イタリア人の介護者が、そう言っていた)。したがって州政府が、その代わりに老人の面倒を見るというのは、ある意味仕方のないことのようです。

課題は運営コストをどう賄うかです。オーストラリアの年金制度は、SuperAnnuationといって、毎月の給与×9%程度を、会社が資産運用会社に積み立てていきます。この個人勘定はドル、セント単位で管理され、複利で運用されます。65才になるまでは引き出せないので、人によりますが、10万ドルを超える額になることが多いようです。65才(67才に延長になるらしい)に到達すれば、この勘定を引き出せるので、ここからNursing Homeの運営費を支払うわけです。

問題は、SuperAnnuationの総額が小さくしか貯まっていない、もしくはまったく貯めていないという層です。こういう層には、Pensionという、日本の生活保護に似た制度があり、まったくこれまで年金を積み立ててこなかった人でも一定額が政府から支払われることになっています。日本の生活保護同様に、銀行等への資産調査はあるものの、子どもや親類への扶養義務調査・問合せはなく、また自宅(豪邸であっても)は除外されているので、比較的受給要件は緩いようです。

Pensionの金額は個人ベースでことなりますが、基本的にNursing Homeが受給額の85%を受け取り、残りの15%が、(お小遣いとして?)受給者に渡ることになっているそうです。上手な制度設計ですね。

ちなみにどんなお金持ちであろうと、どんな貧乏人であろうと、施設内では部屋の大きさや食事等、全く同じ待遇です。

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基本的に敷地内であれば、入居者は自由に(車いすで)中庭等を出入りします。平屋建ての低層だからこそ、できることですね。日本の介護施設だと、(入居者の部屋が高層階にあっりして)徘徊防止・安全確保の観点から、入居者の移動を制限し、内部から(暗証番号等で)ドアが開かないようにしている施設が多い。それに比べると、かなり個人の自由度が高い。

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中庭にお友達として、鶏が数羽飼育されていました。毎日卵を産むので、それを入居者自らが確保するのだそうです。単に動物を愛玩として飼育するのではなく、その果実(卵)は、施設内調理場で、食材として利用されます。

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中庭では、鶏がケージの中でなく、自由に散歩していました。

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敷地内には、バナナの木や、バス停(イミテーション)が置かれています。これには理由があります。入居者の多くは、豪州の開拓者として、農業や鉱業に携わった方が多い。農作業や通勤等、その現役時代と同じような体験を毎日してももらおうという配慮なのです。

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施設内の調理施設も見せていただきました。全世界共通で、患者ごとに食べられる食事はことなるので、すりつぶしや加工等は、それぞれに合わせた形で行われます。基本的には、西洋料理だそうですが、リクエストすれば(たまには)中華等もでるそうです。

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冷蔵・保温トレー。ひとつのトレーで左側が冷温、右側が保温できるという優れもの。日本にもありそうですね。

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介護者(ナース)の勤務形態は、市中の病院の勤務形態とほぼ変わらないそうです。すなわち3交代制、日中シフトなら8:00-15:00の7時間勤務等。日本のような超過勤務、重労働ではないようで、スタッフの方々が、生き生きと話しているのが印象的でした。

第8回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@夜明け市場

定期的に隔月で開催している、いわきの医師不足解消のためにお医者さん達と交流する「いわきの医師を応援する お姉さんの会」が、2017年6月29日に開催されました。いわきで活躍する医師を応援するために、いわき市民のお姉さん方が暖かい手料理でもてなそう!という企画の8回目で、30名を超える方々にご参加いただきました。

<いわきに若い医師を招聘したい!浜魂は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46969050.html
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前回前前回はアウトリーチとして、かしま病院さん・ゆしまや保育園に出張して開催していましたが、今回は、第1回開催の地、平白銀の夜明け市場コワーキングスペースの会場を提供していただきました。今回は、若手医師にも多数参加いただき、有用な情報交換しました。

<前回第7回いわきの若手医師を応援するお姉さんの会は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/49864566.html
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お姉さんたちが手料理で若い医師をおもてなしするこの会ですが、そのなかで行われる勉強会がとにかくスゴいです。ホワイトボードを使ってレクチャー&情報共有、さらなる意見の積み重ね。若手医師(市外・県外出身者が多い)の見立て。今回は共立病院、かしま病院らの先生方にお話を頂戴しました。

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共立病院救急救命センターのドクターから現場の生の声を伺いました。救命救急1次・2次・3次の役割と、現実的に医療資源が限られる中、どうした形が持続的に医療サービスを提供しつづけられるか、知恵と努力を出していきます。具体的な課題は、2次救急を担当する病院が少なく、同時に受入数に偏りがあること、またそれに起因して3次救急の共立病院が2次救急までやることになってしまい、同センターの疲弊が著しいことです。

その対策としては、まず2次救急を厚くして、それと同時に共立は3次救急の治療に集中していくこと。救急車でまず共立に搬送されても、救命ドクターの重篤性に乏しいという判断で、再度2次救急病院で搬送されて加療するというもの一つの方策です。当事者の患者にとってワンストップで加療がされないことは不満かもしれないけれど、それが積み重なっていわきの医療資源の浪費・疲弊を招き、本来、治療すべき3次救急体制が崩壊しては、いわき全体のためになりません。

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若手医師から、なぜいわきに赴任してきたのか、いつまでなのか、いま活動していることのやりがいはなにか、何が困っているか等、いろいろ話もらいます。自らの意思でいわきを希望した医師もいれば、医局のローテーションで期限付きで派遣されてくる方もいらっしゃる。

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第1回 いわきの医師を応援するお姉さんの会から、参加くださっているいわきの誇る、変○ドクターAと、ドクターF。この家庭医コンビは、いわき最強かも知れない。

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地元2次救急病院の院長先生も、意見集約&まとめに登場。ありがとうございました!!!

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今回、各お姉さんからご提供いただいたお料理は、愛情こもった、栄養バランスに優れたメニューでした。20品以上色とりどり、目移りする献立!スゴイ!

あさりの炊込みご飯・あんかけ焼きそば・五目チャーハン・シーザーサラダ・卵焼き・豚のニンニク味噌炒め・メロン盛合せ・豚肉の冷菜(以上、宮野さん)、スパニッシュオムレツ(中村さん)、蒸し鶏とキヌアのサラダ・スティックサラダ(赤津さん)、おにぎらず・きゅうりとなすの三五八漬(立原さん)、鰹の揚げ漬け(北瀬さん)、いわき黒米にぎり(植木さん)、鶏唐揚げ(寺主さん)、日の丸亭唐揚げ(田子さん)、メヒカリのお寿司(山崎さん)、いぶりがっこ(関さん)、ポテトサラダ(小川さん)、いなり寿司・ポテトサラダ(竹下さん)、プリン・白玉ぜんざい(白岩さん)、お肉屋さんの蒸し鶏(中山さん)、その他いわき夢ワインマスカットベリー樽熟成(今野さん)等、飲み物多数差し入れいただきました。
 
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今回、宮野代表がのどの調子が悪く、ほとんど声が出ない中での開催となり、本当にお疲れ様でした。宮野代表と、若い勤務医のツーショット。市民のお姉さんと勤務医ドクターとの思いが一致し、我が「街」が良くなるよう、互いに同じ方向を向いて活動していければと思います。

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平成29年6月議会 一般質問1(いわき市地域医療を守り育てる基本条例)

いわき市地域医療を守り育てる基本条例について

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁
<動画はコチラ>https://youtu.be/N1jT0yhiI-Q
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いわき市議会清政会の吉田実貴人であります。あの東日本大震災から6年あまりが経過しました。復興集中期間が終わり、復興創生期に入りました。震災関連予算が減少していく中で、このふるさといわきがどうやって持続可能な成長ができるかが問われています。次世代が活躍できる社会の実現を目指して、以下、通告順にしたがって一般質問を行います。

1. いわき市地域医療を守り育てる基本条例について

いうまでもなく医療は地域に必須の機能であり、医療は、電気ガス水道、道路公園と並ぶまちのインフラです。市民の健康・安心のためには必須のものであります。これがなければ高齢者はもちろん、出産を控える若い世帯が住み続けることはできません。また、医は仁術なりのとおり、市内の医療従事者の充実は喫緊の課題の一つであり、これまでも、初当選以来、議会で地域医療関連で6回一般質問させて頂いております。今回7回目の質問となりますが、丁寧な答弁をよろしくお願いいたします。
さて、震災前から、既存医師のいわき市外への流出が続く一方、外部医師がいわき市に定着していないという事象が発生していました。それが震災後、医師の絶対数の不足として一気に表面化したと私は考えています。ざっぱくにいえば、医師不足の根本の原因は、医師個人にとってまちの総合的な魅力が相対的に足りていないと受け止められているということです。勤務先として、勤務するまちとして、いわき市が「選ばれていない」という事実があったわけです。
これを変えていくには、働く・暮らす・育てるそれぞれの観点で若い医師から、いわきが選ばれるようならねばなりません。いわきの医師数の減少を、原発事故の風評被害や、医局制度の変更等のせいだと主張される向きもあります。しかしそれを何度もお経のように唱えても、何ら改善は見込めません。それは所与の条件であり、風評被害や新研修医制度のせいに強弁することは、さらなる市外医師の忌避を招くことしかないからです。
若い医師を呼び込むには、いわき全体の文化、モラル、住民の行動様式を含めた総合的な魅力を増やす必要があります。相馬市・南相馬市では、アクセスやまちの規模、エンタメの少なさ、原発からの距離等で、医師招聘に絶対的な不利にもかかわらず、震災後に医師数が増加しています。なぜ、いわきが相馬市・南相馬市と比較して、選ばれていないのか。相馬市・南相馬市では、外部から来た医師と市民の間の敷居が低く、セミナーや非公式の勉強会等、頻繁に交流が行われています。赴任してきた医師も、オープンに外部から来た人を受入れるマインドをはじめとするまちの魅力に心地よさを感じ、それを次の赴任者に伝えることで、さらに外部の医師の吸引力を増しています。住民が医師に対してプロフェッショナルとして尊敬し、また医師も住民に対して敷居を低くし地域に溶け込む姿勢を取ったこと、そして危機感を持ってなりふりかまわず取り組んだことが、市外の若い医師を呼び込む要因であったと私は分析しています。

(1) 地域医療の現状について
では、質問の1点目、いわき市の地域医療の現状を、対策を含めて伺います。

(市長)
本市の地域医療の現状といたしましては、平成16年度の新臨床研修医制度の施行以降、東日本大震災の影響などもあり、医師をはじめとする医療従事者の不足が続いております。もちろん議員お質しのこともあり、救急医療の中心的な役割を担っている病院の勤務医が不足するとともに、高齢化が進んでいる状況にあります。
特に、救急医療につきましては、「時間外の適正受診」を呼びかけた平成20年度に、救急搬送が、一端減少したものの、震災後は、再び増加し、その後は、高水準で推移しているところであり、また、搬送者の約4割が軽症と診断されている状況にあります。
本市の地域医療が、このような厳しい状況にあることを踏まえ、現役医師の確保・招へい策として、寄附講座の開設による医師の招へいや、本市出身の医師等に対する「いわき医療ふるさと便」の発送、医学雑誌への医師募集広告の掲載などを実施して参りました。
また、数年後を見据えた医師の確保・招へい策としては、医学生等を対象とした「いわき地域医療セミナー」や「いわき市医療ガイダンス」を開催してきたほか、平成28年12月には、「市病院医師修学資金貸与事業費補助金」の制度を創設したところであり、本市の地域医療の課題解決に向けて、様々な施策を積極的に展開しているところであります。

(2) 制定の目的について
住民が医師に対してプロフェッショナルとして尊敬し、また医師も住民に対して敷居を低くし地域に溶け込む姿勢を明らかにするためのいわき市条例を制定すべきと考えます。そこで2点目、今回、条例制定を目指している、いわき市地域医療を守り育てる条例の目的について、伺います。

(保健福祉部長)
本条例の目的としましては、地域医療が市民の健康及び生命を守るかけがえのないものであり、市民が安心して暮らすために欠かすことができないものでありますことから、救急医療をはじめとした本市の地域医療が置かれている厳しい状況について、市や医療機関だけでなく、市民の皆様も含めた市全体で認識し、それぞれの立場で課題解決に取り組みため、市、市民及び医療機関が果たすべき役割を明らかにし、相互に連携・協力して、地域医療を守り育てるための様々な活動を行うことにより、将来にわたり、市民が安心して良質な医療を受けることができる体制を確保することであります。

(3) 検討の経過について
3点目、条例制定検討の経過について、伺います。

(保健福祉部長)
本条例の制定の検討経過については、平成28年12月に、医療関係者で構成される「市地域医療協議会」において、また、本年3月、医療保健、福祉関係者で構成される「市保健医療審議会」において、市からそれぞれの委員の皆様へ、条例案を提示し、ご意見をいただいたところであります。
会議における主な意見としましては、「医療従事者と患者との間の信頼関係の重要性について、条例に盛り込むべき」との意見や、「病状に応じた救急車の適正利用について、条例に盛り込むべき」など、様々な意見が出されましたが、委員の方々からは、本条例に関し、概ね賛同をいただいたところであります。
さらに、本年3月29日から4月12日までの期間でパブリックコメントを実施したところですが、資料請求の問合せが1件あったのみで、市民の皆様から寄せられた意見は、特にございませんでした。

今回の市民意見募集、いわゆるパブリックコメントにおいては、問い合わせが1件のみであったと伺っております。まだまだ市民の条例に対する興味や認知が高くないと考えられますので、複数の媒体を用いた広報に努めていただきますよう要望します。

(4) 基本的内容について
4点目、基本的内容について、伺います。

(保健福祉部長)
本条例の基本的内容としましては、地域医療が市民の健康や生命を守るかけがえのないものであり、将来にわたり持続的に確保されなければならないこと、市、市民及び医療機関が一体となり、相互の連携と協力の下に守り育てなければならないことを基本理念として、将来にわたり、市民が安心して良質な医療を受ける体制を確保するため、市、市民及び医療機関の役割を明らかにするものであります。
まず、市の役割としましては、救急医療体制の維持及び強化、医師の確保、保健や福祉との連携などの基本的施策を策定し、実施することとしております。
次に、市民の皆様の役割としましては、かかりつけ医を持つこと、受診に当たっては、医師などの医療の担い手に信頼と感謝の気持ちを持ち、その指導と助言を尊重すること、夜間又は休日の安易な受診をしないことなどに努めていただくこことしております。
次に、医療機関の役割としましては、患者の病状に応じた機能分担と連携により地域医療を充実させること、感謝の立場を尊重し、患者との信頼関係を築くこと、保健や福祉との連携を図り、在宅医療に取り組むことなどに努めることとしております。

今回の条例制定で注目すべきは、市・医療機関・市民それぞれが果たすべき役割を明確に明文化したことにあります。特に市民の責務として条例第5条第3項 受診等に当たっては、医師等の医療の担い手に信頼と感謝の気持ちを持ち、その指導、助言等を尊重し、健康を回復すること、第4項 救急車について、病状に応じて適正に利用すること、第5項 夜間又は休日における安易な受診をしないこと等を、定めたことは、われわれも一市民としてそれぞれ認識し、行動しなくてはなりません。なお、このような条例は、東北で初の制定であると聞いております。

(5) 施策の実行について
この条例は、いわゆる理念条例であり、罰則規定がありません。現段階では実行計画も明確にはされておらず、条例を作ったが、ほったらかしになるおそれもあります。ぜひしっかりとした予算を確保した上で、実効性のある施策を進めていただきたい。そこで5点目、どのようにこの条例の効果を出していくのか、施策の実行について伺います。

(市長)
本条例の効果を出していくためには、本条例を拠り所として、市、市民及び医療機関など、地域医療に関わるすべての関係者が、本市の地域医療の現状等を認識し、地域全体の課題として捉え、それぞれの立場で課題解決に取り組むことが、何よりも重要であると考えております。
そのため、市といたしましては、これまでも実施してきております「寄附講座の開設による医師招へい」、医学生等を対象とした「いわき地域医療セミナー」や「いわき市医療ガイダンス」の開催、「市病院医師修学資金貸与事業費補助金」などの取り組みに加え、新たな施策といたしまして、「市民の民間病院における医師の確保に繋がる寄附講座の仕組み」の導入に向けた検討など、これまで以上に、地域医療施策の充実に取り組むとともに、市民の皆様に対し、本市医療の厳しい現状や、医療機関の役割と連携の仕組み、適正な医療機関の選択方法などに関する情報を、講演会や広報等、様々な機会を通じて提供することにより、本条例に浸透を図り、実効性を確保して参りたいと考えております。

本気で施策を実行するためには、予算の確保が何よりであります。財政部長、ぜひよろしくお願いします。財政部長、答弁は結構です。

<過去の定例会の医療問題の一般質問は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/49011007.html
http://www.mikito.biz/archives/47001886.html
http://www.mikito.biz/archives/46253677.html
http://www.mikito.biz/archives/44459905.html
http://www.mikito.biz/archives/43053570.html
http://www.mikito.biz/archives/40105817.html
http://www.mikito.biz/archives/34605520.html
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注)上記記載内容は、当方のメモをもとに作成したものです。正式な議事録は、いわき市議会HPの議事録検索システムから入手下さい。

第7回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@ゆしまや保育園

定期的に隔月で開催している、いわきの医師不足解消のためにお医者さん達と交流する「いわきの医師を応援する お姉さんの会」が、2017年4月13日に開催されました。いわきで活躍する医師を応援するために、いわき市民のお姉さん方が暖かい手料理でもてなそう!という企画を、浜魂で発表させていただいてから、ちょうど一周年記念の7回目にあたり、常磐病院さんにゆしまや保育園の会場を提供していただきました。

<いわきに若い医師を招聘したい!浜魂は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46969050.html
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 ちょうど、地域医療を学ぶために常磐病院に実習に来ていた東京女子医大の5年生4名(すべてうら若き女性!)にも参加していただき、東京育ちの女子医大生が体験した、いわきの医療の現場の生の声を聞かせていただきました。

<前回第6回いわきの若手医師を応援するお姉さんの会は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/49583613.html
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 最初に洪先生からいわきの医師不足の現状をレクチャーしていただいて、初めて参加したお医者さんや学生さんにはいわきの病院に来た経緯などを話していただきました。

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第1回からお手伝いいただいている山崎さんは、ご趣味でもある福島の日本酒でおもてなしする担当大臣。ご提供いただいた福島の日本酒が4本も集まって、どれも大当たりの美味しさだったので、4本ともどんどん無くなっていました。福島の魅力のひとつは、日本酒が美味しいこと、全国の日本酒品評会で金賞を受賞している銘柄が最も多いのが福島県なんです。

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いわきでは短期間だけ派遣されて来るお医者さんが多いので、病院以外で市民と交流していわきの良さを知ってもらう機会があるのはとても良いことだなと改めて感じる交流会でした。お医者さんはいわきに来たがっても家族の反対があって来られない事も多いという話も出ました。お子さんの教育水準に不安があったりと、お医者さんを受け入れるためには病院の環境だけじゃなくて、暮らしの満足度も高くないと叶わない、というまた新たなヒントが得られました。清水市長も前回に引き続き参加していただき、本当にご多忙の中、ありがとうございました。

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今回、各お姉さんからご提供いただいたお料理は、以下の通りです。愛情こもった、栄養バランスに優れたメニューになっております。
 
鶏肉の味噌炒め、アロエのサラダ、にらまんじゅう、レバニラ炒め、五目チャーハン、フルーツ(以上、宮野さん)、根菜たっぷり デトックス麻婆豆腐(中村さん)、鶏と野菜の卵とじ(村岡さん)、綿貫精肉店さんの唐揚げ手羽(田子さん)、小名浜の魚屋さんけいさんのメヒカリ一夜干しと、いわしのみりん干し(赤津さん)、飲み物(多数の方々)
 
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常磐病院の新村院長は、アロハシャツとちょんまげのかぶり物で有名ですが、実は、泌尿器科のロボット手術では第一人者。新村先生に学ぼうと、(これも泌尿器科の一流)東京女子医大の医局の若い医師が常磐病院に派遣されて、地域医療の現場をになっています。

<常磐病院のロボット手術ダヴィンチは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46287853.html
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これまで開催したはじめの5回は、いわき駅前の夜明け市場のコワーキングスペースや、いわき健康センター等を利用させていただきましたが、前回第6回は、ドクターの勤務地に近いところでやろう!ということで、かしま病院さんのコミュニティホールをお借りしました。そして今回は、常磐病院産の保育施設であるゆしまや保育園です。このような「おでかけ」で、お姉さんがドクターに感謝の意をお伝えしたいという趣旨ですので、ぜひご参加、ご協力いただければ幸いです。

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鴨川グランドタワー 医師招聘ツール

千葉県鴨川市にある、鴨川グランドタワーを見学しました。こちらは、亀田総合病院に在籍する医師が多数、お住まいになっていることで有名です。亀田総合病院は、病床数は、一般 865床 (うち開放病床 30床)/精神 60床、所属する勤務医は400名以上、という巨大民間病院です。それが人口3.3万人(いわき市の1/10の規模!)しかない、房総半島の先っぽ、安房地域にあります。

なぜ、亀田総合病院に、常勤医師が集まるのか?という疑問がありますが、その要因のひとつが、医師を招聘するにあたって、その研修内容の充実と併せて、鴨川への滞在を快適にしてもらうための住宅提供があります。その提供住宅の代表が、この高層コンドミニアムホテル、鴨川グランドタワーです。

<亀田総合病院 病院施設見学は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/39106883.html
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滞在生活は、快適なリゾートステイそのもの。宿泊したのは13階でしたが、そこからの眺めは、素晴らしい。何も遮るものがない、朝日を浴びて、一日をスタートさせることができました。
 
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運営が、隣接する鴨川グランドホテルと同一のため、その施設も利用できます。具体的には、毎日、海を見ながら温泉を楽しめる大浴場も無料で利用可能。鴨川グランドタワー

鴨川グランドタワーの客室はコンドミニアム形式なので、キッチン設備や家具、洗濯機&乾燥機などを備えたリゾートマンションの1室です。家族を置いて、単身で体一つで赴任しても、すぐに生活できるようになっています。
 
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1階には、和風庭園や松林があり、落ち着きます。

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滞在する医師の中には、家族でお住まいの方もいらっしゃいますが、平日だけ亀田総合病院で勤務、鴨川に滞在し、週末ごとに東京・神奈川の自宅へ帰る医師もいます。平日の食生活は乱れがちですが、ホテルの和食レストランでは、バイキング形式で、和食・洋食が提供されます。味付けも薄味で、毎日食べても飽きないように工夫されていました。

ちなみにこの鴨川グランドタワーにはコンドミニアムのオーナー専用の駐車場区画も用意されていて、医師は駐車場探しにウロウロすることもありません。このように雑事にとらわれず、業務に専念できるよう、生活環境を整えてあげることも、常勤医師が定着するひとつの要因なのでしょう。

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共立病院の建設現場を視察

いわき市立総合共立病院の建設現場を視察しました。平成30年12月の開院を目指し、目下作業中です。13階建の予定ですが、4階まで立ち上がっています。

当初平成24年12月の基本計画での工事見積りは226億円でしたが、実際の工事コストは400億円を越える見込み。市民・国民の負担ですから、きちんとした運用をしていかなければなりません。

<総合磐城共立病院 建替えにあたっての重大な問題点は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/36737347.html
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現病院を運営しながらの建築工事になります。現病院の敷地内の駐車場がなくなり、新病院の建設敷地及び建設作業用の現場事務所・駐車場になっています。外来用駐車場は、敷地外の保健福祉センター隣が無料で提供されています。

<共立病院敷地外駐車場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/41218748.html
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今回の建替計画には、医師住宅は含まれていません。医師招聘を第一に考えるのなら、千葉県の国保旭中央病院を参考に、クオリティが高く利便性が高く、日常の雑事が軽減されるような居住環境を提供すべく、敷地内に医師マンションを建設したい。

<国保旭中央病院 充実の医師マンションは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47267721.html
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協会けんぽの保険料 4割が高齢者へ流出

平成29年度の協会けんぽの保険料率改定が改定になります。ちょっと調べてみたのですが、都道府県ごとにかなり、料率に差があるのですね。基本は10%ですが、高いのは、佐賀県10.47% 香川県10.24%。逆に低いのは、新潟9.69%長野9.76%と、最小と最大で0.78%もの差が出ています。

なぜ都道府県によって保険料率が違うのか?それは地域ごとに、かなり支出している医療費が異なるから。要は、その県民がどれだけ医療費を使っているかです。健康保険は、病気やけが等に備える相互扶助の公的医療保険制度です。医療費が下がれば、その都道府県の保険料率を下がり、逆に、医療費が上がれば、その都道府県の保険料率は上がるのです。

国保は自営業者向けですが、協会けんぽは、サラリーマンとその家族が対象。国保の場合、自営業者が基本的に保険税を市町村に納付しますが、協会けんぽは、サラリーマンとと事業主が折半で保険料を負担するのが大きな違いです。

出典:すべて協会けんぽのHPより

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保険料がいったい何に使われているのか?ざっくりいって、自分たちの医療費の支払いに約6割、高齢者の医療費の支払いに約4割です。サラリーマンの保険料(オカネ)が、直接関係しない「高齢者」への給付に回っているんですね。現役世代が高齢者を支える仕組みも、納めた保険料の半分近くが異なる世代に行ってしまっているのは、ちょっとやりすぎではないか。若手・子育て・現役世代の過重な高負担は、世代間所得格差を助長するのではないか。現役世代の給付を増やし、高齢者医療への支出を減らす努力が必要です。
 
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12年前と比較しても、ほとんど賃金は上昇していないにもかかわらず、(高齢者を含む)医療費給付は増大を続け、2倍を超しています。医療費の金額は、後期高齢者(特に終末期医療)が現役の数倍以上かかるといわれています。終末期医療の一人当たり死亡前医療費の平均額は3日間で9万円~10万円といわれており、2007年に財務省がまとめた資料によると、お亡くなりになる1ヵ月前までにかかった医療費を、終末期医療費として捉えた場合、死亡前の1ヶ月にかかる1人当たりの終末期医療費の平均額は、112万円という結果になっています。医療機関でお亡くなりになった70歳以上高齢者の数約80万人×112万円=約9000億円、仮に半年間を闘病すると仮定すると、終末期医療費は約5.3兆円といえます。これが国民医療費約40兆円と比べて、多いか少ないか。私は多いと思います。

ジェネリック医薬品の利用促進や事務費のコストダウンには、限界があります。後期高齢者の医療費(特に終末期医療)にメスを入れない限り、医療費の増大の根本はどうにもならない。高品質で安心で持続的な医療制度を保つためにも、(一例をあげると)高齢者の1割負担→3割負担の見直し、生活習慣病の定額点数化、公的保険でカバーする終末期医療の範囲の明確化等、聖域なくしっかりと再検討することが必要だと思います。
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第6回 いわきの若手医師を応援するお姉様の会 開催

いわきの医師不足解消のため、お医者さんに感謝の気持ちを込めておもてなしし、様々な意見交換をしている通称「お姉様の会」第6回目を2月13日に開催しました。 忙しいお医者さんに集まってもらうのが難しいというのが毎回の課題になっているので、今年は各病院等、お医者さんが足を運びやすい場所で開催していこうということになり、今回はかしま病院のコミュニティホールをお借りしました。

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お医者さんも仕事の合間を縫って、途中で呼び出されたりして入れ替わり立ち替わりの7名に加え、薬剤師、看護士、介護施設の方など、さらに今回は清水市長にも奥様と参加していただき、20名近く集まって賑やかな会となりました。毎回お料理やお酒等の飲み物は参加者の持ち寄りです。

今回の提供した手料理は、ビーフシチュー、カニといくらごはん、シーザーサラダ、杏仁豆腐、白菜ときゅうりの浅漬け(宮野由美子さん)、鶏肉のヘルシーしょうが焼き(宮野あゆみさん)、ヤマサの竹輪、田丸屋のわさび漬け、ゆで卵、うなぎパイ(竹下真紀子さん)等々、どれも心がこもっていて美味しくいただきました。

清水市長のお話で、いわき市では医療従事者や医療機関に対してモラルに欠けた迷惑行動をとる患者いわゆる「モンスターペイシェント(モンスター患者)」が多い事も問題になっていて、医療従事者がいわきに居着かない原因の1つになっているので、市では医療機関での患者のモラルを向上を促すための条例の準備を進めているとのことでした。これは震災前から問題でしたが、震災後に医療機関が混むようになったこと等が起因して更に悪化して条例を作らないといけないほどの状況になっているそうです。いわきの医師不足の原因は実にいろんなところにあるんだということを考えさせられるお話で、これではいわき市民として恥ずかしいし、他所から派遣されて来ている医師の先生方にも申し訳なく思いました。

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そしてそんな状況だからこそ、この「お姉様の会」のようにお医者さんをおもてなしして交流する機会を持つ事は、小さく地道な活動ではありますが、とても意味があることに思えました。
いわきに派遣されて来るお医者さんは短期間だけの方もとても多いので、その間に少しでもいわきの魅力を伝えて、良い印象を持ち帰ってもらって、またいつでもいわきで仕事をしたい、更にはいわきに永住したい、開業したいと思ってもらえるように、仕事以外の部分で地元と結びつく、人と人としての交流が持つ力は大きいと思います。
暮らし始めれば気候にも恵まれてとても住みやすく、医師もまだまだ必要とされて働き甲斐のあるいわきです。「お姉様の会」のおもてなし活動の裾野をどんどん広げて「お医者さんが暮らしたい町ナンバーワンのいわき」と呼ばれるようになりたいですね。

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次の「お姉様の会」は4月13日(木)に常磐病院さん近郊でお花見の頃に開催予定です。参加してみたいみなさん、紹介したいお医者さんがいる方など、ぜひお気軽にお問い合わせください〜!

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いわきの若手医師を応援するお姉様の会  
会長 宮野由美子 (いわき健康センター) 
お問い合わせ先  事務局:吉田実貴人  090-2950-9080, mail@officey.biz
文責:山崎和子 

夢あふれる医療者になろう!

社団医療法人養生会かしま病院特別講演会「夢あふれる医療者になろう!」セミナーが、2017.2.20 いわき明星大学で開催されました。第1部 基調講演、第2部 パネルディスカッション「医療系職種を目指す君たちへ」です。

登壇されたのは、聖マリアンナ医科大学学長の三宅良彦氏、いわき明星大学学長の山崎洋二氏、いわき明星大学薬学部准教授の吉川真一氏、磐城共立高等看護学院教務主任の高木文子氏です。モデレーターを高知医療再生機構理事長の倉本秋氏、司会進行をかしま病院の中山大氏が務めました。

<いわき明星大学 看護学部 開設説明会は、こちら>
http://www.mikito.biz/archives/48913384.html
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三宅氏からは、今の医療の現状をお話いただき、人口減少による税収不足・過疎地域の拡大、高齢化の進行による医療費の増大、税収の減少、地域格差の拡大による医療システムの格差拡大を
指摘されました。その解決策として、これまでの病院完結型医療から、地域完結型医療への転換を示唆。要は地域全体で治し、支えるということ。そのためには市民の意識改革、連携・協力が必要とのことです。

その中で示された地域・年齢別の医師の増加率(2000年から2014年の比較)が衝撃的でした。なんと福島県における35-39歳の医師の増加率は、0.56倍。15年の間に若い医師が半分近く減ってしまったという事実です。ちなみに東京都は1.38倍、神奈川県は1.25倍で、若い医師が増えています。これは根が深い。このデータは今年2/8の日本医師会・医療政策シンポジウムで示されたものとのこと。

また医療において、他職種連携が大事。医師・看護師だけでなく、現在では、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、助産師、管理栄養士、社会福祉士、臨床検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士、歯科衛生士、理学療法士、作業療法士、義肢装具士、歯科技工士、救急救命士、言語聴覚士、視能訓練士等、40職種もの医療職がおります。現在の医療は、それぞれの分野の技術が進歩し、医師や看護師がすれらをすべてカバーすることができないそうです。そのためにも、医師・看護師以外の医療従事者を目指す若者が、どんどん育っていってほしい。

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セミナー参加者の中には、親子連れ、女子中学生の姿も見られました。そう、その制服はわが母校、いわき市立平第三中学校の女子セーラー服ですね。将来の医療従事者の芽ですね。いわき明星大学学長の山崎洋二のプレゼンでは、いわき明星大学のキャンパスライフをイメージしたアニメビデオが流されました。制作はアニメーション製作会社「プロダクションI.G」。楽しみです。

<いわき明星大学のイメージアニメPVは、こちら>
https://www.youtube.com/watch?v=175r8ukH7s8
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東千葉メディカルセンターの経営分析

千葉県東金市にある、独立行政法人が運営し開院3年目、ベッド数300床(予定)、三次救急まで守備範囲に持つ、東千葉メディカルセンターが経営危機にあります。縁あって、この病院の財務・経営分析を依頼され講演する機会をいただきました。現地を確認しましたが、郊外立地、患者が集まらないこと、常勤医師が集まらないこと、新病院建設コストが高いこと等等、非常に茨城県の北茨城市民病院の現状に類似しています。

<北茨城市民病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46513592.html
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東千葉メディカルセンターのついての経営分析
財務的な特徴
 東千葉メディカルセンターの経営分析にあたって、公表されている財務諸表等の経営データから、まず年間20億円を越える医業損失額の大きさに目を疑った。また当初の9市町村による計画が2市町に縮小されていたにもかかわらず、3次救急の機能を持つ新病院が建設されたことにも驚いた。さらには平成29年度以降の事業計画を見ると、売上及び収支が劇的に改善することになっており、その算定根拠が明確でないことも大きく懸念された。

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開業以来の赤字経営3年目
 開院以来、医業損益(医業収益-医業費用)の巨額赤字の病院経営が続いている。開業2年目の医業収益と医業費用の割合は1:2であり、1の売上を稼ぐのに2の費用をかけていて、民間病院ならばいつ倒産していてもおかしくはない。直近の財務データが開示されている開業後3年目の第一四半期においても、その傾向は変わっていない。県、市、町からの補助金を入れた最終損益も、平成26年度15億円、平成27年度17億円の赤字と開業当初の計画を著しく下回っており、現在の運用病床数209に対して巨額な赤字となっている。

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運営資金不足
 病院の運営にあたっては、資金すなわちキャッシュフローが重要であるが、その大きなファクターである借入金残高は平成28年3月末時点で、119億円。その元本と利息の返済として平成35年度まで毎年平均8億円の返済が必要で、平成28年度は12億円近くが必要とされている。しかし病院経営自体が巨額の最終赤字なので、返済原資が涸渇していくことは間違いない。

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経営悪化の要因分析
 病院経営悪化の原因はどこか。医療収益対材料比率が高い(32%)。医業収益対人件費率が高い(69%)、自己資本比率が低い(-7%)、流動比率が低い(46%)などが挙げられるが、本質的な原因は売上が立っていないこと、医師一人当たりの医業収益が低いことにある。

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限定されたマーケット
 売上は、単価×数量で構成される。端的に言えば医業収益を増やすためには、診療報酬単価を上げるか顧客を増やすことである。基本的に全国的に一律の診療報酬単価アップを目指すためは、DPC病院になる、プレミアムな人間ドックを手がける等、非常に選択肢が限られ、また劇的な単価改善は望むべくもない。一方の数量、すなわち患者数はどうか。千葉大学医学部の資料によると、東千葉メディカルセンターの年間患者数の7割近くが山武長生夷隅地区、すなわち近隣周辺地区であり、千葉・東京・横浜等からの患者は1%未満である。それは東千葉メディカルセンターの救急車搬送の患者住所地ベースの調査からも明らかであり、東千葉メディカルセンターが立地する場所は、西は千葉大学病院・北東は国保旭中央病院・南は亀田総合病院という、それぞれ200名を越える常勤医師を持ち、高度医療・3次救急医療の役割を持つ大病院に囲まれており、東千葉メディカルセンターが狙えるマーケットは必然的に限定されている。

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処方箋
 では、東千葉メディカルセンターが、いまの経営体制を維持したまま、持続可能な病院となるための処方箋はあるのか考えてみたい。
 第一に、病院経営の単年度黒字化を図ることである。まずは補助金込みの最終損益の黒字化を目指すことである。いうは易いが実行には相当の困難が伴う。上記のとおりマーケットが限定されている条件下で、売上を上げていくには、地域内のシェアを上げていくこと、すなわち地域住民に愛されていくことである。それには住民が真に欲する病院機能の見直しが必須であろう。大きな論点として、多くの診療科・常勤医・専門医・看護師等の維持コストを必要とし、そのために運営自治体等が多額の運営補助金を支出しなければ成り立たない3次救急機能が本当に必要か検討しなければならないだろう。また計画上の300床のベッド数も、過去2年間の運営実績から判断して、真に適正なのか再検討しなければならないだろう。既に開業3年目であり、早めに大ナタを振るわないと、医療職の勤労意欲が失われ、医師が立ち去っていくおそれさえある。
 第二に、病院が抱える借入金の棒引きが必要であろう。現状の病院の財務状況は極めて危険水準である。既に平成27年度には運営資金不足を要因とする6.7億円の借入があった。単年度で大赤字の病院に、借入金の元利償還負担は重いことは既に述べた。仮に医療職に支払う給与支給が滞れば、病院経営は即座に頓死する。

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上記2つの処方箋の実行には、相当高いハードルが予想されるが、早めに行動しなければ将来の世代に大きなツケを残す。そもそも限定された地域・市場を想定した3次救急機能・高度医療を主眼にした新病院の建設計画自体に無理があったのであろう。処方箋の実行にあたっては、当時の計画策定に大きな関与しまた指導を行ってきた千葉県、そして病院の設立団体としての東金市及び九十九里町には大きな責任がある。

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現場からの医療改革推進協議会シンポジウム2016@東京大学

現場からの医療改革推進協議会の第11回シンポジウムに参加しました。銀杏並木が美しい、東京大学の本郷キャンパスの福武ホールです。昨年に引き続きの参加ですが、今回は、なんと!登壇の機会をいただきました。

一般社団法人医療ガバナンス学会が運営するこのシンポジウム、非常に示唆に富む知的な議論が、歯に衣を着せないで行われていることに、毎回、驚きます。

<昨年2015は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46144120.html
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今回は、2日間にわたって、以下9つのセッションを、50人近い登壇者が、10-15分程度で、プレゼンをします。どのセッションも、時宜を得たトピックが選ばれ、医療・研究・海外等の現場医師(それ以外も含む)が直近の成果を発表しました。
 
【Session 01】コンビニクリニック  
【Session 02】教育 
【Session 03】高額医療  
【Session 04】情報 
【Session 05】地域医療 
【Session 06】医療改革の今 
【Session 07】震災 
【Session 08】専門医制度 
【Session 09】医学部、受験エリートとテロリズム 
 
正直、医師でないと全くわからない専門用語もありましたが、どんな議論がなされたかは、わかったつもり。
 
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私も10分の時間をいただき、東日本大震災後の自治体病院の建設コストの高騰と、その背景、さらに経営に与える影響等をお話しさせて頂きました。

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参加者の中には、医学界の重鎮、国会議員らの姿もありますが、メインは「現場の医師」です。現場を一番知る彼らの知識と経験に基づいた、真剣な(そしてユーモアあふれた)議論は、白熱していました。ここでいただいた医師らとの全国ネットワークは、これからの地域医療に携わっていく上で、貴重な財産となることは間違いないと確信しました。

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いわき明星大学 看護学部 開設説明会

いわき明星大学の看護学部 開設説明会が2016.11.12(土)に開催されました。いわき明星大学は、すでに科学技術学部と人文学部の学生募集停止しており、現在実質的に、薬学部と教養学部の2学部のみで運営されています(募集停止前の学生は残っていますが)。これに、来年4月に定員80名で新設される看護学部が加わり、3学部体制となります。

明星大学がいわきへ進出を検討するにあたり、当時のいわき市は、土地の無償提供や建物工事費の多くを負担し、誘致に成功しました。その前提として、3学部を継続して運営することとなっていたので、それをクリアしたことになります。

参加者の多くは、来春に受験を検討している学生と、その保護者です。女子学生+母親という組み合わせが、圧倒的に多かった。現在の市内の看護師養成校は、磐城共立高等看護学院で定員40名と、松村病院の25名のみ(その他にいわき市医師会の准看護学校が定員100名)。それらに加えて定員80名の看護師が毎年、市内で誕生するのは、これから増加する高齢者医療の戦力として期待されることは間違いありません。

<磐城共立高等看護学院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/36469006.html
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学長挨拶、学部説明、入試説明、個別相談の順で説明されました。そして無料のキャンパスランチの提供がありました。理事からは、2年前の看護学部開設のプレスリリースから、怒濤のような量の申請書類を準備しなければならなかった、教員募集が困難を極めた等の、新設学部の産みの苦しみの 講説をいただきました。それを乗り越えて、つい先日10月末に文部科学省から正式認可が下りたとのこと。まさに綱渡りの学部開設、関係各位のご苦労は賞賛に値すると思います。おめでとうございます。

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看護学部長に就任予定の久米美代子氏からは、教員体制についての説明。当初は、看護学部だけで教授12名、准教4名、講師4名、助教8名、助手5名の計35名の先生方だそうです。定員80名ですから、ほぼ2人に一人の先生がいるという計算になります。その中には、米ワシントンDCから、この教員になるために帰国する方もいらっしゃるとか。目指すのは「いわき市を中心とした地域医療分野において活躍しうる人材」とのこと。あえて、いわき市限定でないところが、現実的で、本気度を感じました。

電子教科書導入で、さらにPCは大学から個人に支給。4月には大学構内に、丸の内のタニタ食堂のブランチが出店するそうです。健康的な食事提供まで考えているとは、学生(と保護者)に喜ばれること、間違いなし。

<丸の内タニタ食堂は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46657805.html
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実習室の一室を見学させて頂きました。看護実習は、市内の病院(共立病院だけでなく、家庭医に力を入れているかしま病院等を含む民間病院も)をさせていただきますが、学内での実習もあります。なお、産科の実習先だけは、どうしても市内で手当できず、郡山市の寿泉堂綜合病院でするとのこと。
 
<かしま病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/41024441.html
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看護学部の校舎は、これまで科学技術学部が入居していた建物を全面リニューアルして使うそうです。科学技術学部の募集停止は残念なことではありますが、地域の実態・時代の流れに合わせて、(先例に固執せずに)行動様式を変えていくことは、かえって必要なことではないかと思います。

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看護学部開設のパンフレットです。説明会の冒頭、このキャラクターを使った、いわき明星大学看護学部のオリジナルアニメが放映されました。黒子のバスケ等で有名なプロダクションI.Gが制作しているだけあって、非常にクオリティが高く、またいわき明星大学で何ができるか等、とてもわかりやすいものでした。いわき明星大学の新看護学部にかける本気度が伝わってきました。地域医療に貢献するであろう、看護学部の開設を応援して参りたいと思います。

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出典:いわき明星大学ホームページ



 

いわき市立磐城総合共立病院の医師が逮捕

いわきで一番大きな病院は、いわき市立磐城総合共立病院。救命救急医療の最後の砦でもあります。その所属医師が収賄の疑いで、2016年9月に福島県警に逮捕されたという報道がありました。病院本体の建て替えを控える時期に、大きな問題です。

新聞報道等によれば、医療機器の納入で便宜を図り、業者にマンションの賃料や旅行費用など約550万円を負担させたとして、福島県警捜査2課と福島署は、収賄の疑いで同県いわき市立総合磐城共立病院の心臓血管外科主任部長を逮捕。また贈賄の疑いで福島市の医療用機器販売会社の社長も逮捕。

心臓血管外科主任部長の逮捕容疑は、同病院で使用する医療機器や診療材料器具の納入で販売会社に便宜を図り、謝礼として2013年10月から今年7月までの間に、自宅とは別に借りたマンションの賃料計約521万円と旅行費用など約26万円を負担させた疑い。同社社長に旅行代金や自分が使うマンションの賃料などあわせて540万円あまりを負担させていたとして収賄の疑い。

ただ、この問題は、単に医師個人の問題だけと片付けてはならないと思います。その背景にある組織・風土・モラル等の複合要因です。結果責任を問うだけでなく、原因を追究し、次を発生させない仕組み作りをしていかなくてはなりません。 
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だれが医療を殺すのか 石井正三著

日本医師会常任理事 石井正三(まさみ)先生の著です。石井先生は、いわきで数少ない脳神経外科を専門とする、石井脳神経外科の理事長でもあります。いわき市医師会長、福島県医師会副会長などを歴任し、日本医師会の常任理事、世界医師会副議長を務めた、医療界の重鎮です。東日本大震災時に活躍した、日本医師会災害医療チームJMAT構想を作った方でもあります。

石井先生は、日本の医療全体だけでなく、いわきの医療向上にも、汗を流して頂いています。2014年にはワールドドクターズオーケストラという、プロ級の演奏の腕前を持つ世界中のドクターが集結して、いわきでチャリティコンサートを開催したのですが、それを招致・実現したのは、石井正三先生でした。先日2016年6月の日本医師会会長選挙に立候補し、惜しくも敗れましたが、その鋭い視点と行動力は、この著書にも現れていると思いました。 
 
<ワールドドクターズオーケストラ いわきアリオス公演は、こちら>
http://www.mikito.biz/archives/37091756.html 
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 ≪知らないでは済まされない医療の真実≫
●世界に誇る日本医療崩壊の危機
●医療制度を壊す新自由主義
●政治家・官僚によって分断された医療界
●財源を確保しなければ皆保険は確実に失われる
●現実の問題を言葉ですり替えたメディアの悪意
●病床数設定の本当の問題
●厚労省が闇にほうむろうとした抗ウイルス薬
●危機管理の観点ではオリンピックは「災害」

旭中央病院 老人ホーム・老健施設・院内保育園

先日、訪問させていただいた旭中央病院ですが、その隣接地にさまざまな関連付属施設が配置されています。

・旭中央病院附属看護専門学校
・介護老人保健施設シルバーケアセンター
・養護老人ホーム東総園
・特別養護老人ホーム東総園
・ケアハウス東総園
・訪問看護ステーション旭こころとくらしのケアセンター
・院内保育所ドルフィンキッズ
 
<独法に移行 国保旭中央病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47267690.html 
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必ずしもすべての施設がぴかぴか最新鋭の設備というわけではありません。しかし、看護人材の供給として、病院から介護への受け皿として、それぞれが有機的につながっています。ものごとを大きく考え、全体計画を俯瞰できる方がいらっしゃる証左だと思います。

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祐紀実(ゆきみ)歯科クリニック 見学相談会

いわき市役所近くにオープン予定の祐紀実(ゆきみ)歯科クリニック 見学相談会を訪問しました。飲食店舗等ならいざ知らず、歯科医院のオープンハウスは珍しい。わざわざ外部委託して、街頭で呼掛けるほどの力の入れように、つい引き込まれてしまいました。

<祐紀実(ゆきみ)歯科クリニックさんのHPは、コチラ>
http://www.yukimi-dental.com/
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思いがけず、院長先生にお会いすることができ、直々にご案内いただきました。なお、ゆきみ歯科クリニックという名前から女医さんを勝手にイメージしておりましたが、歯科医師は、院長先生・副院長先生のご兄弟です。

なんといってもコチラの特徴は、個室診療を実践していることだと思います。診療中はなるだけプライベートであるべきですし、その究極は個室での診療にいきつきます。そうはいっても、歯科医師・スタッフが、いちいち個室を出入りして移動するので、短い時間とはいえ、毎日、毎回となるととても負担となります。ですから、一般の歯科医院は、診療台をずらっと横にならべて、ベルトコンベア式に患者の治療を効率的に行っているのだと思います。気を付けている歯科医院でも、ついたて等で半個室にしているくらい。それを時間コストを度外視して、患者のプライベートを尊重し、個室診療を実現していることになみなみならぬ決意を感じました。当然、バリアフリー化も対応していて車椅子での治療もOKだそうです。

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そして、モニター設置です。小さなカメラをお口の中に入れてモニターに映し出し、実際に画像を見ることができる小さな口腔内カメラを導入するのだそうです。医師と患者で、歯の状態の情報を共有化し、治療の方針を伝え、同じ目的で進めていくのだそうです。実際、自分の歯なのに、むし歯の状態って自分では見ることが出来ません。それに今どの歯を治療しているんだろう?何か詰めてもらったけど、どこだっけ?的な疑問はこれで解消されるかも。

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そして驚愕したのが、キッズルームです。ホールの吹き抜けの先にある2階のほとんどすべての面積を、患者の親子のための遊び場、キッズルームを作ってしまっていることです!広い!巨大ヌイグルミや専門の体操教室が使うような巨大トランポリンが設置されていました。

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これらの設置費用は、診療報酬にオンされるわけではなく、すべて医院負担となります。かなりの投資額になるはずですが、それでもあえて設置したのは、歯科通いが嫌いな子ども(好きな子どもは誰一人としていません)でも、キッズルームがあることで、少しでも軽減させたいという思いと、子育て中のママにも、自分の歯科治療に専念して欲しいという思いだそうです。

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患者の診療の前後には、ビデオや模型を使った施術の説明等を、別室で行う予定だそうです。

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複数の模型があり、歯の状態やかぶせ物、詰め物、入れ歯等の状態を説明したいとのこと。院長先生と副院長先生は、いわき平出身のご兄弟で、神奈川・北海道でそれぞれ学ばれ、先進的な歯科医院の先例を肌で感じて、いわきでそれら先進的な取組みを実現したいという思いで、ご兄弟力をあわせて開院することを決めたそうです。その思いが通じて、すでにたくさんの通院予約が入っているとのことでした。今、いわきの歯科の混雑ぶりは相当のものがあります。こうして、熱い思いで開業してくださることで、いわきの医療水準が上がっていくことに感謝です。

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注)上記写真は、院長先生の許可を得て撮影させていただいたものです。 

牛久市産後ケアセンター「いろは」@つくばセントラル病院

つくばセントラル病院内に設置されている、牛久市産後ケア施設「いろは」を視察しました。産後ケアとは、母子が出産で退院後に、再度宿泊(もしくは日帰り)して休息し、助産師指導を受けられる制度です。体調や授乳への不安や、身近な方の子育てサポートが得られないご家庭が必要とする制度です。

利用の自己負担額は、1泊3食付で5,000円です。実際には病院のコストは54,000円です。その差額を牛久市が負担しています(5回まで)。なお、通所の場合は、10:00-17:00の利用で、自己負担額は2,500円です。

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つくばセントラル病院は、病床数313床、勤務医師数は80人と、市内有数の病院で、2次救急も担当しています。そんな「病院」の中に、産後ケアセンターがあります。常勤の産婦人科医師が3名在籍し、年間300人あまりの出産に立ち会っているそうです。産婦人科の病棟の一室を、産後ケアセンターとして確保し、病室内にベビーベッドや、あやす遊具、保育器が置かれていました。

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母親向けのアメニティセットも無料(利用料に含まれている)で、病院側が提供。少しでも母子が休息できるようにとの配慮だそうです。

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確かにケアの内容としては、健康状態のチェックや授乳・沐浴についての指導等となっていますが、なんといっても母親が個室で完全休息できることが一番のメリットだと思います。家庭によっては、おじいちゃんおばあちゃんがいない、夫は仕事で帰ってこない。誰にも相談できず、夜も授乳でろくろく眠れず、疲れ果てている母親が、世の中にはたくさん存在しています。そんな母親が、たった数日であっても、赤ちゃんをプロに任せて、完全に安心してベッドでぐっすり眠れるというだけでも、この産後ケアセンターの制度を利用する意味があるのではないか。

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沐浴施設も(家庭の風呂とは違って)専門の設備なので、使い易く、また安全です。

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病棟の廊下に「母乳流菩薩」という、ガチャポンが設置されていました。1回300円。やってみると、おみくじとともにお守りが出てきました。ただのお遊びなのでしょうが、おみくじには、「貴方はこういうことをやったら、うまく母乳がでるようになります」的なことが書いてありました。こういった遊び心は、心に余裕を持たせることができると思います。またいただいたお守りは、授乳に何か御利益がありそう。病院長・産婦人科部長の、やさしい心、余裕をもって患者に接していることが伝わってきました。

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参考までに、産婦人科の病棟も見せて頂きました。産後ケアセンターの病室とまったく同じつくりでした。出産した病院とまったく同じ環境で、慣れた助産師さんに赤ちゃんを任せることができるのは、大助かりでしょう。自治体が行う子育て支援には、制度設計が複雑で利用するための理解が難しく、また必要書類が多数の割には、肝心のサービスが貧弱であることが多いと感じています。この産後ケアセンターの役割は、まわりのサポートを得られない母親の疲弊に対する休息という最大の課題解決を提供していて、直接役立つ支援であるなあと感じました。

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注)上記写真は、病院から許可を得て撮影させていただいたものです。

おばちゃんの会 いわきの若手医師との交流会

いわきの若手医師との交流会です。「いわきのおばちゃんたちが手料理で現役医師をねぎらう」がコンセプトで、医師に感謝の気持ちを伝えたいと言う女性たちが、たくさんの料理を持って集まってくださりました。場所は、いわき平の、夜明け市場コワーキングスペースです。

紹介記事いただきました★
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
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 市内大手病院で、総合家庭医療を推進しているI医師による、いわきの医療現場の現状の課題提起と、参加者からの自由な意見発表がありました。それぞれ微妙に異なる立場ですので、見方はそれぞれ違います。まず、見方があること、それを認め、意見の多様性を認識することから、議論は始まります。そのツールとして、ホワイトボードは、強力なツールでした。

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若手医師にも登場して頂き、彼ら彼女らからの立場からの見方を発表。自らの体験・経験と言葉で綴る内容は、なるほど、説得力があるます。

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市民の命を守る職業として同じ職業同士、相通じるものは必ずあるのだと思います。その感覚を、我々市民が少しでも共有できれば、我々市民が(少しでも)協力やお手伝いできる部分もあるのではないでしょうか。

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昨今は、資本主義の権利義務意識が前面に出しすぎていて、連帯や協力、使命感がややもすれば軽視されているのではないでしょうか。もちろん、われわれ日本は、自由主義・資本主義を基礎として過去から成り立っていて、それに異論を差し挟む余地はありません。一方、日本古来の価値観である、家族、地域との連帯、先人の功績への感謝等が、やや薄れている感があるような気がしています。それを再認識するような会でした。

 

国保旭中央病院 ランチ事情

旭中央病院の新本館には、1Fにドトールがあったり、最上階に休憩所が設置されているのですが、外来患者用の食堂がありませんでした。その代わりといっては何ですが、3号館1Fになぜか?民間の洋食屋さんがテナントとして入居されていました。外部からも入れますが、病院の中からも直接、入店することができます(病院の建物だから、当たり前ですが)。ハンバーグとケーキの専門店 KITCHEN TSUNAGU。けっこう有名なお店のようで、いい値段します。

<独法に移行 国保旭中央病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47267690.html
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定番メニューの、ブラックペッパーハンバーグ オニオンフライ添え を注文しました。こだわりの美味しいハンバーグを焼き立てで提供するらしく、焼き上がりに30分ほど待ちました!かなり大きいオニオンフライと黒こしょうバーベキューソースのハンバーグです。なお、お米は旭のコシヒカリだそうです。

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個人的には、最初に出されたじゃがいものスープが、食感があって美味しかった。またサラダの自家製と思われるドレッシングは、買って帰ろうかと思うくらいのものでした。

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職員専用の食堂が4月にオープンしたそうです。

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運営は西洋フードに委託し、カフェテリア形式で提供。職員専用食堂の広さ、清潔さ、明るさ、天井の高さにビックリです。職員に報いたいという病院の思いを感じました。

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病院には、外来患者向けコンビニもあり、異常に?弁当類が充実していました。その種類・量とも尋常ではありません。よく見ると病院内には数カ所の、無料休憩所があり、お弁当を食べるスペースとして開放されていました。

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新本館12階にある、展望スペースです。こちらでもお弁当等の食事を取ることができます。鴨川の亀田総合病院は、太平洋目前のオーシャンフロントで、病室からの眺めは最高ですが、旭中央病院も、遠景ではありますが、太平洋を見ることができました。

<亀田総合病院 病院施設見学は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/39106883.html
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展望スペースからは、少し遠いですが太平洋を望むことができました。

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小鷹昌明医師のエッセイ講座

南相馬市立病院に勤務されている、小鷹昌明医師による、エッセイ講座に参加しました。小鷹医師は、医師として、エッセイストとして、これまでに「原発に一番近い病院」を含む、10冊近い書籍を上梓されています。なんといっても筆が早いし、その文章構成力の秘密は何なのでしょう。

<原発に一番近い病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/34413632.html
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このエッセイ講座は、毎月1回開催されていて、これまでの3年間ですでに43回目を数えているそうです。「継続は力なり」といいますが、この継続力には舌を巻きました。ちなみに小鷹医師は、このエッセイ講座以外にも、「男の料理教室」や「男の木工教室」も主催していて、その守備範囲の広さとともに、地域の方々と一緒にやっていく!という芯の強さを感じました。

エッセイ教室自体は、生徒さんが事前に用意してきたエッセイを、小鷹先生及び参加者全員で読み回して、良かった点、改善すべき点等を、指摘するという、非常に実践的なものでした。すでに複数回参加されている方の文章は、非常にうまくまとまっていて、びっくりしました。
・起承転結を心がける
・誰に向かって書くか、読者にわかりやすく
・何が言いたいのか、結論が大事。
・タイトルは大事だが、内容をそのままにする場合と、あえて抽象的にする場合もあり。
私が理解したのはこんな内容ですが、実際に文章を添削をしながら、説明を受けると納得感がありました。

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 一番新しい書籍が、『ドクター小鷹、どうして南相馬に行ったんですか?』香山リカ、小鷹昌明 著です。被災地支援公務員の精神的ケアのため南相馬市に入った香山氏と、南相馬市立病院に勤務する神経内科医の小鷹さんとの、実際の文通を書籍化したものだそうです。

読者としてもっとも気になるのは、なぜ小鷹医師が19年間勤め上げた母校の医大の准教授職を辞して、南相馬の勤務医になったのか、ということ。それに対して、小鷹氏の回答は、「より必要とされる現場に赴く」というシンプルなものでした。当時は避難区域だった小高区で「男の料理教室」を始めたり、乗馬を習って相馬野馬追に騎馬武者姿で参加したりというエピソードを交えながら、医療や、それ以外の活動を通じて、街の復興に貢献できるということがこのうえなく非日常的でエキサイティングとのこと。有意義に楽しく、また社会を良くしていくことの醍醐味を感じることができるからこそ、小鷹医師が、今、南相馬にいるということなのだと思います。

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国保旭中央病院 看護学校の就職先

地方独立行政法人 国保旭中央病院には附属の看護学校が併設されています。旭中央病院附属看護専門学校の定員は60名。3年で卒業し、卒業生のほとんどは旭中央病院に、就職するそうです。看護師不足が叫ばれている昨今、自前で新卒の看護師を確保できることは、医療レベルを維持する上で大きなアドバンテージだと思います。では何故、看護学校の卒業生が外部に流出せずに、そのまま病院に残ってくれるのでしょうか。

<独法に移行の国保旭中央病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47267690.html

磐城共立病院にも附属の看護師養成学校として磐城共立高等看護学院が、定員40名で設置されています。しかし、卒業後の進路は必ずしも、共立病院とは限りません。県外流出も3割以上発生していて、せっかく育てた学生を市外流出させてしまうのは勿体ない。

<磐城共立高等看護学院 進路先>
http://www.mikito.biz/archives/37310720.html
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看護師という資格は、職業適性さえあえばキャリアとして非常に有利だと思います。その理由は、第一に賃金、第二に働きやすさです。すなわち看護師の賃金は、労働者平均よりも高く、資格さえあれば、職場をやめても、夫が転勤しても、新たな職場で働けるからです。

それであっても看護師不足なのは、看護師をやめて復職しない潜在看護師が増えているためだといわれています。看護師がやめる最大の理由は、勤務時間・シフトに対する不満、そして人間関係といわれています。いずれも人数が少なくなり、忙しくなると、ますます悪くなるという、負のスパイラルに陥りがちなヤツです。

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こちらの看護師が卒業後、総合病院国保旭中央病院に就職する要因の一つが、修学援助のため奨学金支給制度です。千葉県・旭市・病院それぞれの奨学金を組み合わせれば、学費をまかなえるだけでなく、生活費の一部が支給される仕組みで、卒業後、同病院で3年間勤務すれば返済免除されるのです。

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そしてその奨学金制度と併せて、学生は、格安で寮に入ることができます。両親にとっては、高校卒業後、こちらに入学さえすれば、まったく仕送りの心配がありません。学生にとっても、奨学金から、学費と寮費を払っても、若干のお小遣いが出ます。そして卒業すれば、これまた病院が提供する格安の看護師住宅(病院の敷地内に
ワンルーム 約300室、賃料:月3,500円~6,500円程度)に引っ越し、毎月25万円程度の給料が出ることになります。奨学金の返済免除となる3年の任期を終えたら、そのまま病院に残るも良し、都内の病院に転職するも良し。これなら安心して、高校生が将来のキャリアプランを描けます。そうやって新卒のナースが増えれば、先輩看護師の負担も軽減され、前述の人手不足による「負のスパイラル」の逆になり、働きやすい環境、引いては良い医療サービスの実現につながるのだろうと思います。

<国保旭中央病院の看護師募集条件は、コチラ>
http://bit.ly/1RRrYqa
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国保旭中央病院 充実の医師マンション

旭中央病院の医師住宅は、量的にも質的にも充実しています。直近の医師マンションは、10階建て100戸を超える規模で、22億円を投じて建築されたそうです。それ以外にも確認できるだけで11棟もの医師マンションが、病院近傍地に建設されています。勤務医は、受け持ちの患者様が夜間や休日に病状の変化が生じた場合にも、すぐに病棟に駆けつけて診療にあたることができるよう、(研修医もベテランも含めて)原則として、病院が用意した医師マンションに住むそうです。ちなみにこちらの医師マンションは、病院の隣接地にあるため、病院までは徒歩30秒。その気になれば、自宅でランチすることも可能な距離です(実際には、日中は忙しくて、なかなかゆっくり昼食を摂る時間が少ないとのこと)。

<官設民営の旭中央病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47267690.html
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格安の家賃で入居できることもあり、ほとんどの医師がいずれかの医師マンションに入居しているそうです。ベテランもいれば、若い研修医もいる。そして都内に自宅を持ち、平日をコチラで診療して過ごす医師もいて、いろいろです。医師としてスキルを磨く期間は、いくつかの病院を渡り合うことが行われています。そういう意味では10年間で約半分の医師が入れ替わるくらいのイメージだそうです。

ちなみにこの医師マンションの裏手、徒歩1分に、職員専用食堂があります。また美味しいハンバーグ屋さんなども敷地内にあって、旭中央病院を基点に完結したひとつの街ができているかのようです。24時間勤務の医師にとっては、雑事がすべて敷地内で済んでしまうのは、魅力のひとつのはず。

<国保旭中央病院 ランチ事情>
http://www.mikito.biz/archives/47267704.html
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もちろん最新の建物だけでなく、ちょっと古めかしい医師住宅もありますが、順次建て替えをしていっています。磐城共立病院にも、医師住宅(敷地外を含む)がありますが、これまでの自己所有物件から、順次、敷地外の民間からの借上住宅へシフトしつつあります。

<磐城共立病院 医師住宅・スタッフルーム・休憩室は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/37035015.html
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旭中央病院の医師募集のサイトを見ると、医師の拘束時間や福利厚生を尊重していることが感じられます。実際には全ての救急医療(初期救急から救命救急まで)をいつでも提供していることから、ハードな職場であることは想像に難くないのですが、それをサポートする体制が整っていると感じました。

・アピールポイント 【土日祝休み】【明るい職場】【完全週休2日制】
・当直 月2回程度
・社宅・寮 あり
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独法に移行 国保旭中央病院

旭中央病院の正式名称は、地方独立行政法人 総合病院 国保旭中央病院。2016年3月までは、旭市が運営する市立の病院でしたが、4月1日から、非公務員型独立行政法人に移行した病院です。市の直接経営から、独法という外部経営母体による経営に踏み切ったわけです。土地建物が独立行政法人所有となり、病院の運営自体も独立行政法人が行います。病院職員も公務員から、(現状の待遇保証をした上で)、民間としての独立行政法人所属に身分が切り替わりました。

一般外来から高度医療までをカバーし、一日約3,500名の外来患者が来院し、第1次救急から3次救急まで、年間約5万人の患者を受け入れる千葉県東総地域の基幹病院とのこと。ベッド数は989床(一般病床:763床、精神病床:220床)、所属する常勤医師は250名以上です。

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胸に「ボランティア」というネームを入れた、あざやかな青色のエプロンを着ている、市民の病院ボランティアの姿がみられました。外来患者様のお世話や、受診手続きの説明、各科外来、検査室への誘導、案内、身体の不自由な方のお世話、車椅子利用者への介助だけでなく、観葉植物の管理等も担当されています。南相馬市立総合病院でも見られた、この病院ボランティア、非常に良いものだと思います。

<南相馬市立総合病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46671311.html
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開放的なロビーの一角では、定期的に常勤医師による、外来患者向けの医療豆知識講座が開かれています。スケジュールを見ると、週に2-3回は、開催されているようで、市民との距離を縮める努力をされているのが、強く感じられました。

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外来患者がやってくる正面は12階建の新本館に圧倒されますが、裏から見ると、古めかしい1号館、2号館、研修棟、そして附属看護学校が配置されているのがよくわかりました。そしてその周辺には、医師住宅、看護師住宅、看護学校寮が配置され、さらにそれを取り囲むように、外来駐車場・職員駐車場があります。ひとつの医療のまちを形成しているようです。

それもそのはず、受け持ちの患者様が夜間や休日に病状の変化が生じた場合にも、すぐに病棟に駆けつけて診療にあたることができるよう、常勤の医師は病院の構内にある医師住宅か、病院のすぐ近傍に居住することになっているそうです。これで、当直医師の他にも常に全科の医師が待機しているようなものです。1次から3次までの救急医療を充実させるためには、非常に有用だと感じました。論者によっては、現在の医療現場では、救命救急医療を1次(軽傷)、2次(重傷)、3次(重篤)に区分することは、それほど意味がなく、すべてを引受ける救命救急センターがあるべきという見方をする向きもあります。それを正に体現しているのが、この旭中央病院ではないでしょうか。

規模の大きい病院ですが、東京駅から高速バスで約2時間かかります。決して赴任する医師にとってアクセスの良い環境ではありません。またJR総武線の旭駅からもバス便でないとたどり着けない、農地のど真ん中に位置しています。周辺はイチゴのビニールハウスと、畑作の農地が広がっています。そんな辺鄙な場所に、どうして医師が集まるのでしょうか。

以前は、近隣の銚子市立病院の突然の休止、匝瑳市民病院、県立佐原病院での産婦人科・小児科の休止などが重なり、千葉県の北総・東総地域では、旭中央病院に患者が殺到しました。その結果、旭中央病院の医師の疲弊が進み、退職が相次ぎました。また大学医局からの医師引揚げ等の要因もあって、一時は救急患者の大規模な受け入れ制限をせざるを得なかったほど疲弊した病院が、どうやって立ち直ったのでしょうか。

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ロビーには常勤医250名、医師おひとりひとりの名前が掲示されています。救命救急センターには12名、産婦人科にも9名の医師が名前を連ねていました。さらに勤務医を増やしたいとの希望を持っていらっしゃるようですが、いわきの現状から比べると、その層の厚さがうらやましいです。初期研修医という欄もあり、なんと約60名が在籍されているようです。それもそのはず、医師臨床研修マッチング協会による平成27年度研修プログラム別マッチ結果によれば、初期研修医の募集枠30名に対し、91名が応募し、競争率は3倍を超えるほどの人気病院だからです。その秘密は、充実した研修内容です。昭和の時代から研修内容に工夫を重ね、海外研修プログラムや論文指導、満足度アンケート等、研修医から評価されるような仕組みを作っているからです。また格安の医師マンションや、明るい職員食堂等、医師がムダなことに気を遣わなくてよいような職場環境整備も寄与しています。

<旭中央病院 充実の医師マンションは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47267721.html
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旧旭町を中心に、1953年に8ヶ町村の共同で、病院が開設された経緯は、やはり旧平市・内郷市などと共同で開設された、いわき市立総合磐城共立病院と出自が似ています。いずれの病院も、創設者の強力なリーダーシップ(共立は畠山靖夫院長、旭中央は諸橋芳夫院長)のもとで、診療規模が拡大していきます。かつて東京以北には1000床を超える大病院は数えるほかなく、「東北の磐城共立、関東の旭」と呼ばれ、その規模と診療体制の充実ぶりを評されたこともあったと聞いています。その後、病棟の建て増しを繰り返し、2011年には看板となる新本館が竣工しています。その新本館の玄関横に、創設者の諸橋芳夫 病院長の胸像が設置されており、先人の活動を顕彰することが、回り回って職員のモチベーションにつながっているのではないか。
 
<畠山靖夫院長は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/41499471.html  
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以前はすべて院内処方だったのを、逆にすべて院外処方に切替えたため、病院前には大手調剤薬局が数店、競うように出店していました。その中でも目を引くのが、24時間営業の調剤薬局があること。夜間診療に対応するためとのことですが、安心感がありますね。

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平成28年2月議会 一般質問しました4(医療人材の育成について)

医療人材の育成について

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁  
 
(1) 医療人材の育成について
(ア) いわき准看護学校の校舎新設移転の概要
医療は地域のインフラであり、市民の健康・安心のためには必須のものであります。また「医は仁術なり」のとおり、市内の医療従事者の充実は、喫緊の課題のひとつであります。医療従事者は、地域自ら育成していくことが必要です。いわき准看護学校は、卒業生の過半が市内に就職しており、これまで地域内の医療従事者の要請に大きく貢献してきたわけですが、この度、校舎が新築移転すると伺っております。その校舎新設移転の概要を伺います。

(保健福祉部長)
新設される一般社団法人いわき市医師会附属いわき准看護学校の概要につきましては、中央台飯野地区の中央台公民館の北側に、工事費8億4,024万円で、敷地面積約2,671㎡、延床面積約2,104㎡の、鉄骨造3階建の建造物として建設中であり、定員80名の准看護士コースに加え、定員30名の正看護師進学コースを新設する予定となっております。

<いわき准看護学校は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/37023537.html

(イ) いわき准看護学校の校舎新設移転のスケジュール
いわき准看護学校の校舎新設移転のスケジュールを伺います。

(保健福祉部長)
スケジュールにつきましては、いわき市医師会の現時点での予定で申し上げますと、平成28年夏頃には竣工予定であり、同年秋頃の開校予定となっております。

(ウ) 正看護師進学コースの新設
先日、いわき准看護学校に行く機会がありました。大きな質問のひとつでとりあげさせていただいた白血病と骨髄バンクについて学ぶために、2時間みっちり、学生と机を並べて勉強して参りました。学生は高校卒業者が多いですが、社会人からの転身、家庭主婦からの転身等、多様な方々を受入れていて、医療の観点のみならず、福祉の観点からも重要な役割を果たしていると感じました。一方、さらに「進学」する卒業生も3割以上います。すなわち当校卒業で准看護師の資格が得られますが、さらに看護師(いわゆる、正看)資格を得るべく、他市に進学する場合であります。市内には進学コースを設置している学校がないため、市外へ転出してしまうわけです。これではせっかく、地域で育てた医療人材が市外流出してしまいかねません。ぜひ新設の校舎におきましては、准看護士の次のステップとして正看の資格が取得できる進学コースを設置していただきたい。正看護師進学コースの新設について伺います。

(保健福祉部長)
正看護師進学コースにつきましては、准看護士が更なる高みを目指し、正看護師を希望する際の育成支援を目的として設置されるものであります。
また、その設置につきましては、専任教員の確保等、諸条件を整えるにあたり、相当の準備期間を要することから、当面は、現在と同様に准看護士コース100名を定員とし、諸条件が整った後に、准看護士コース80名、正看護師進学コース30名の定員で運営される予定であります。

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注)上記記載内容は、当方のメモをもとに作成したものです。正式な議事録は、いわき市議会HPの議事録検索システムから入手下さい。 

ハマコン(浜魂)登壇しました いわきに若い医師を招聘したい!

ハマコン(浜魂)登壇しました。テーマは、「いわきに若い医師を招聘したい!」です。いわきの医師不足は周知の事実。
http://www.mikito.biz/archives/35794977.html

プレゼンでは、まず磐城共立病院に依存しているいわきの医療の現状を解説しました。さらには、新たに予定されている新病院建設のコストの問題などを取り上げた上で、新たな医師の定着や招聘を促すために、市民として何ができるかを考えたいとプレゼンしました。

<公立病院の建設費がなぜ民間の2倍になるのかは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46564078.htm
 
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全国平均に比べて少ない医師数のいわき市。そのいわきに若い医師を増やすことで、地域の医療環境を改善したい。そのために、働く・暮らす・育てるそれぞれの観点で若い医師から、いわきが選ばれるようならねばらない。そのためには、いわき全体の文化、モラル、住民の行動様式を含めた総合的な魅力を増やす必要があり、一例として、がんばっている医師・病院を応援する活動を紹介したい。

【課題設定の理由】
震災前から(震災の影響を除いても)、以下の事象が起き続けてきた。
既存医師のいわき市外への流出・減少
外部医師が、いわき市に来ていない
→勤務先として、勤務するまちとして、いわき市が「選ばれていない」という事実がある。

地域医療改善の切り札とはならない、市立総合磐城共立病院の建替工事は、なぜ圧倒的なコスト増となるのか、なぜ歯止めがきかないのか。
→コスト高でも文句が出にくいことが最大の問題。病院の運用コストは建設コストの数倍かかる。病院は赤字経営となり、コストカットを余儀なくされる。医師をはじめ医療スタッフの待遇は悪くなり、立ち去る方もでるだろう。診療自体が継続できなくなるかもしれない。これでは本末転倒。高額なコストをかけて病院を建て直さねばならないかどうか、最終責任を持つのは住民。民主主義の根本に立ち返り、市民の立場に立った議論が必要です。我々の住民意識が問われている。

相馬市・南相馬市では、アクセスやまちの規模、エンタメの少なさ、原発からの距離等で、絶対的な不利にもかかわらず、震災後に医師が増加している。なぜ、いわきが相馬市・南相馬市と比較して、選ばれていないのか???
http://www.mikito.biz/archives/46671311.html
http://www.mikito.biz/archives/46738557.html
 
→根本の原因は、総合的なまちの魅力が相対的に足りないということ。相馬市・南相馬市では、外部から来た医師と市民の間の敷居が低く、セミナーや非公式の勉強会等、頻繁に交流が行われている。赴任してきた医師も、オープンに外部から来た人を受入れるマインドをはじめとするまちの魅力に心地よさを感じ、それを次の赴任者に伝えることで、さらに外部の医師の吸引力を増している。
 
市内でも、ときわ会常磐病院等は、震災後、地域医療に対する現在の危機感と将来のまちのあり方に対する思いから、いろいろな取組みを行っており、市外からの応援医師が増えている。「次の世代を育てるための児童クラブ ときわ塾の運営」、「職員の職場環境改善のための院内+外部幼稚園・保育園の一体運営」、「招聘した医師に対する処遇改善」、「首都圏の大学等と幅広く連携」、「院長の仮装により、病院に対する敷居を低くし、オープンに受入れる雰囲気作り」、等等。
http://www.mikito.biz/archives/45197714.html
http://www.mikito.biz/archives/31597075.html
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オープニングは、ハマコン公式チャリティアイドルの「シーサイドシスターズ」。このハマコンでは、彼女たちのパフォーマンスは毎回恒例になっているそうです。

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2人目の登壇者は、東京の大学生で、4月からは人材の会社で働くことが決まっている大楽美佳さんでした。「東京で働くこと」を高校生のうちから意識し、東京で働いているいわき出身者との接点を作ることで、人材の流動を促し、いわき出身者がいわきと関わる機会が増えるという提案をプレゼンされました。

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3人目の登壇者は、いわき発のハワイアンジュエリーを世界に発信したいという、ジュエリーデザイナーの宮内弘志さん。ハワイのジュエリーと、いわき市を結びつけた「ハワイワキ」のプロダクツの提案。4人目の登壇者は、アリオスパークフェスを主催する実行委員の佐藤仁宣さんと及川匠さん。パークフェスのスタッフ募集のアイデアを募りました。

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それぞれのプレゼンの持ち時間は5分間。全員のプレゼンが終わり、それからは参加者がテーマごとに20名程度にグループ分けします。そのグループの中で、さらにチームを2つつくって、それぞれアイデアをブレーンストーミングしました。ブレストテーマは、「市民は、がんばっている医師・病院をどういうアプローチで応援できるか」。

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上記以外にもいろいろアイデアができました。やってみればできそうな「ベビーステップ」のアイデアもありました。ぜひ市民の活動が、一歩ずつ地域医療の改善につながればと思います。

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いわき准看護学校で白血病と骨髄バンクのお勉強

いわき准看護学校で学生と机を並べて、学習しています。白血病と骨髄バンクについて、2時間みっちりやりました。准看護学校は2年で資格が取れます。1学年の定員は100名ですが、本日の出席者76名のうち、男子学生は7名でした。年齢は、もちろん高卒で入学した20歳前後が多いですが、30代、40代も見受けられ、幅広い層が学んでいます。

<いわき准看護学校は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/37023537.html
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准看護師試験のテキスト。実技だけでなく、座学も中途半端な気持ちではできない学習量なんですね。
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実は、いわき准看護学校は、2017年夏を目処に、中央台への新築での移転が決定しています。当面は准看護師の定員100名を維持するそうですが、将来的には卒業後に、さらに2年間で正看護師になれる「進学コース」が30名程度、設けられる予定だそうです。今の一年生は二年次の夏に新校舎へ引っ越すことになります。

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ちょうど今は、平成28年4月入学者の入学試験の真っ最中です。第一期と第二期、そして推薦で3回のチャンスがあるわけです。全国的には医療職は安定した手に職を持てる職業として人気ですが、いわきでは必ずしも高倍率の入学試験とはならないようです。やはり、近隣に正看護師資格が取れる、磐城共立高等看護学院があるからでしょうか。それとも現在のいわき市内の労働環境が逼迫している(超売り手市場)だからでしょうか。個人的には、いまこそ、市内で引っ張りだこの医療職こそ、魅力ある職業として、将来キャリアの選択枝としてもよいのではないかと思うのですが。

<磐城共立高等看護学院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/36469006.html
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公立病院の建設費がなぜ民間の2倍になるのか ―コスト高でも文句が出にくいことが最大の問題―

JBpress(日本ビジネスプレス)に記事掲載されました。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46009

自治体病院のハコモノ建設費は、民間よりも圧倒的に高いといわれています。どうして高くなるのでしょうか。それは、将来どのように影響を及ぼすのでしょうか。自治体病院が経営不安に陥ったとき、誰が助けてくれるのでしょうか。すべての結果に最終責任を持つのは、地域住民なのです。

過去に自治体病院共済会が調査したところによると、公立病院は民間病院に比べて、建設費が2倍になるといわれています。自治体病院を指導監督する総務省でも、自治体病院の建設コスト増について気にかけており、平成27年3月に公表した新公立病院改革ガイドラインでは、病院施設・設備整備費を抑制すべきとしています。以下、引用です。「建築単価の抑制を図るとともに、近年の建設費上昇の動向を踏まえた整備時期の検討、民間病院・公的病院の状況も踏まえた整備面積の精査等により整備費の抑制に取り組むべきである。また、病院施設・整備に際しては、整備費のみならず供用開始後の維持管理費の抑制を図ることも重要」とされています。平成27年10月には同Q&Aで、建築単価の上限単価を36 万円/㎡とすべきと公表しました。
しかし、最近では、北茨城市民病院が2014年末に建替・再オープンし、その建設コストは3,820万円/床と、自治体病院共済会調査の民間病院平均1,600万円/床・公立病院平均3,300万円/床を、いずれも超えるものでした。総務省の定める上限36万円/㎡さえも、はるかに超える51万円/㎡でした。今後も、松戸市立病院やいわき市立総合磐城共立病院の建替工事が進行中です。松戸市立病院は、4,467万円/床、57万円/㎡で、いわき市立総合磐城共立病院は、5,743万円/床、62万円/㎡で、いずれの建設工事も異次元のコスト増になるようです。
総務省は自治体病院の建設費を「民間病院並みの水準」とするよう指示しているのに、どうしてこんなことになるでしょうか。なぜ公立は民間に比べ圧倒的なコスト増となるのか、なぜ歯止めがきかないのでしょうか。

<総合磐城共立病院 驚愕の建替えコスト増は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46264217.html
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自治体病院の建築コストが高くなる理由・背景を、それぞれの関係者の立場から整理してみました。

住民健康と安心のために、多くの診療科を持つ高度な医療サービスと救命救急が欲しい。
医療従事者建替えを機に、目指す診療に必要な医療機器・設備を一新したい。勤務環境を快適にしたい。市長任期中に、実績として評価されるきちんとした市民病院を作り、市民の期待に応えたい。新築になることで、医療スタッフに喜んで欲しい。
議会:きちんとした建物・たくさんの機能を持つ病院こそ、住民のためになるという感覚を持っています。一方、議場での討論は、定性的で感情的なものとなりがちです。
外部委員会意見の対立のない委員会が運営上、望ましい。市長の意向を汲んだ結論を出したい。
自治体国・県からの補助金があるならば、市のお財布が傷まないので、作りたい。
建設業界公共工事なので、民間より高い建築費単価での発注・落札を期待します。
金融機関自治体病院には焦げ付きのおそれはないので、ぜひ融資したい。

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民間であれば、将来倒産しないよう、借入返済を減らすため建設コストを下げようとします※4。しかし自治体病院は、最終赤字でもオカネが足りなくなっても、最終的には自治体本体が面倒を見てくれるため、倒産・破綻することはありません※5。また、自治体病院の借入金の一定割合が、国から自治体に税金投入される※6という、甘い罠があります。不思議な仕組みですが、借入金が多ければ多いほど、国から自治体への補助金が増えるのです。自治体から見ると、高額な建物が、国からの補助金を使って、より安くお買い得に、手に入るように見えるのです。

要約すると、関係者のほとんどが高コストであっても、多機能で高いレベルの医療サービスを望んでおり、少なくともこれに反対しにくいということです。建設を進めたいサイドは、「寄らしむべし、知らしむべからず」を続けることで、望む建設を進めることができます。今の住民は、耳を閉じ、目つむり、対立しないことで、当面の望む医療サービスを実現することができるでしょう。関係者らは悪意を持っているわけではなく、自らの希望に正直なだけです。しかし、正直者の判断や行動が正しいとは限りません。自治体病院の将来経営を考えずに、高コストの建設費を受容すれば、借金返済と運営費用が増え、それが病院経営の赤字とキャッシュ不足につながります。前述のとおり、最終的には自治体本体が、自治体病院の面倒を見ることとなり、本体の重いお荷物になります。

全国の民間病院を見回すと明らかですが、医療サービス水準が高い医療機関の多くは、経営状態が良好です。これは医療サービス水準が高いから経営が良好なのではなく、経営状態が良好だから、医療スタッフへの処遇改善や、設備投資を継続的に行うことができるため、その果実として医療サービス水準が良好に維持できるのです。悪い経営状態では、必要なタイミングで適切な設備投資ができず、さまざまなコストカットせざるをえない等の悪循環を呼び、最終的に医療スタッフのモラルにも悪影響を及ぼします。「医は仁術」のとおり、魅力がない病院から医療スタッフが立ち去ってしまえば、診療自体が継続できなくなるおそれがあります。次世代の子どもたちは、高額な自治体病院建設によるこれらのリスクを覚悟する必要があります。しかし、判断するための情報が適切に届いているとは思えませんし、子どもたちには止める力もありません。

自治体が整備する病院等のインフラ投資は、今後50年間利用するもので、さらに運用コストは建設コストの数倍かかるといわれています。そしてすべての結果は、地方自治体の住民が負うことになります。このような極めて重要な投資意思決定は、政局のムードや定性的で感情的な判断に左右されてはなりません。定量的なデータとロジックに基づき、良識的に判断することが必要です。そして、民主主義の根本に立ち返り、違う立場からの意見を互いに戦わせ、最終責任を持つ住民がそれをチェックしていくこと、そういう住民意識となれるかどうかが、自治体病院を高額で建替えるかどうかの判断のターニングポイントなのです。

※1 出典:病院建設費と健全経営 「自治体病院共済会」調査
※2 出典:総務省 新公立病院改革ガイドラインQ&A(平成27年10月16日)
※3 建設コストの他、医療機器のリース料やエネルギーサービスプロバイダーの初期コスト約40億円が含まれていませんが、ここでは公表額402億円を使用しました。
※4 民間では、建設コスト増による建物減価償却費の増加や借金の元利償還金額の増加を嫌い、病院建設による収支とキャッシュフローを考えて、生き残りをかけて建設コストを下げる強力なインセンティブが働きます。
※5 自治体病院は、最終赤字になっても市の本体から一般会計繰入により補填されます。自治体病院の経営の一義的な責任は病院事業管理者(地方公営企業法全部適用の場合)にありますが、最終的な責任は、地方自治体本体にあります。
※6 基本的には、病院債の毎年の元利償還金額の1/2が、自治体の基準財政需要額に算入され、普通地方交付税の算定根拠となります。


寿泉堂綜合病院 24階建ての複合高層マンション

寿泉堂綜合病院は、ベッド数305の郡山市第6位の医療機関です。開業120年の歴史を持つこの病院は、郡山駅前中心市街地に、新・寿泉堂綜合病院として、2011年2月に開業しました。見た目はタワーマンションそのものです。

旧・寿泉堂綜合病院は、病院本体が建築から丸40年を経て老朽化・狭隘化し、郡山市の駅前再開発事業に指定されたことで、駅前再開発のシンボルとして再生しました。地下1階-11階までが新・寿泉堂綜合病院、12階-24階までが民間分譲マンションという、全国でも珍しい病院とマンションが一体化された複合ビルです。住友不動産が分譲する「シティタワー郡山」は78戸、建物の高さは、分譲マンションとして福島県内で1位となる約95mだそうです。ちなみに間取りは1~4LDK、専有面積は55-105㎡。販売価格2,500万~6,200万円程度とのこと。
 
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マンションの入居者は、健康診断や人間ドックの割引、専門家のアドバイス、一般用医薬品の宅配および処方箋による医薬品の受取り呼び出しなど、多様なメディカルサポートを受けられるそうです。また、マンション内に設けられたコミュニティラウンジでは、同病院の医師や看護師による健康にかかわるセミナーが開かれるとのこと。
 
住まいの階下が総合病院という「安心感」のある全国的にもほとんど例がないでしょう。極めて野心的なプロジェクトだったと思います。特に医療機関側がよくぞ決断したと思います。

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寿泉堂綜合病院の許可病床数は旧病院と同様の305床ですが、診療科目は増えたそうです。

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病院の入口には、初代院長、創業者の湯浅為之進氏の胸像が鎮座しています。病院の職員には、日頃より「縁の下の力持ちたるを厭うべからず」、「医者は一生が修行だ。死ぬまで勉強を怠ってはならぬ。ちょっとでも怠ると日進月歩の医学に取り残される。ヤブ医者になってはならぬ」と説き、晩年、持病の胃潰瘍が悪化し数日間吐血が続いた時にも、「医者というものは自分が死ぬまで患者を診るものだ。自分が動ける間は患者のために尽くすものだ」と平常通りの勤務につき、身をもって「患者第一主義」を貫いたそうです。

創業者の思いを敬い顕彰することが、現在の医療者の診療姿勢に対する矜持となるのでしょう。

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相馬中央病院 立谷病院の秘密

相馬中央病院に、森田知宏医師、越智小枝医師を訪ねました。震災後にそれぞれ、千葉とイギリスから相馬に常勤医師として来た方たちです。お二人とも昼は診療、夜は調査研究、論文執筆、宿直とモーレツな生活ですが、毎日を充実して過ごされているのをひしひしと感じました。地方だからこそ面白いことができる、そのヒントがここにありました。

森田知宏医師には、2014年にいわきで「いわきの医療・まちづくり公開シンポジウム」を開催した際に、パネリストとして登壇いただきました。

<いわきの医療・まちづくり公開シンポジウム 提言集は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40760128.html 
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相馬中央病院は、地元 相馬市の立谷秀清市長のご実家です。 さすがに現役市長が臨床医師として、医療現場に立つことはないそうですが、今でも医療法人の理事長職は兼務されています。2009年に現在の名称になりましたが、地元では、今でも「立谷病院」で通っています。一般病棟 49床、療養病棟 48床、常勤医師13名を要する、地域密着型病院です。

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早朝から診療のために列をなす患者のために、玄関を6:30にオープンするとのこと、患者さんが8:30の診療開始までストーブで暖をとると聞きました。本当かと思い、翌朝7:00に来て見ると、2時間以上診療開始まであるにも関わらず、本当に患者さんが既に来院されていました!まさに、地元密着の病院です。

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常勤医師はともかく、福島県立医大・東北大学・仙台厚生病院等の応援医師の枠が多く設けられていました。地方の病院の医療現場にとっては、不足している診療科の充実が第一であり、それぞれの大学の勢力争い等は病院にとっては関係ありません。

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看護基準10:1のもとで、ベッドは高稼働しているようでした。医師・看護師らがみんな朝夕の挨拶をしていて、風通しの良さを感じました。病院食は自前で調理していて、美味しいらしい。患者・職員食堂がないので、医師への食事提供も病院食と一緒にやっているそうです。昨今、何でもコスト圧縮の観点から本業以外の作業は専門業者に外注する風潮がありますが、同じ職員間での食事供給ですから、自ずと調理に心もこもるでしょうね。小規模だからできる、温かさかを感じました。

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南東北病院で人間ドック 脳MRI検査

郡山市には、公立病院がありません。3次救急も民間病院が引受けています。にもかかわらず、医療水準が高いといわれているのは、民間の病院の努力によるものです。そこで、郡山市といわき市の病院の規模をベッド数を用いて比べてみました(出典:一般社団法人日本病院会 会員一覧 )。ここからわかるのは、「いわき市には、2番手の規模に相当する病院(300床-400床)が一つしかないのに対し、郡山市はその規模の病院が5つもある」という事実です。この病院群が、医療の質・量を支えているわけです。また、「いわき市はトップ2が官立に対し、郡山市はすべて民間立」「いわき市は、相対的に小ぶりな民間病院が多い」ということも改めて浮き彫りになりました。
 










  病院名 病床数   病院名 病床数
1 いわき市立総合磐城共立病院 761   太田西ノ内病院 1,105
2 福島労災病院 406   太田熱海病院 499
3 呉羽総合病院 239   総合南東北病院 461
4 かしま病院 237   針生ヶ丘病院 451
5 松村総合病院 206   星総合病院 430
6 松尾病院 199   寿泉堂綜合病院 305
7 いわき病院 180      
8 長春館病院 168      
9 いわき湯本病院 154      
10 磐城中央病院 60      
    2,610     3,251


結果として、郡山市では大手民間病院の競争が激しくなり、切磋琢磨して医療サービス向上につながっていると感じます。具体的には、各病院が得意な分野の優位性を持ち、例えば南東北病院であれば「脳疾患」系、 寿泉堂であれば「高齢者」系に強い等の、差別化ができているようです。脳疾患で定評のある、南東北病院・脳神経疾患疾患研究所・予防医学研究センターで人間ドック・脳MRI検査を、実際に受診してみました。

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こちらの病院は、現理事長・院長の渡辺一夫氏による創業にもかかわらず、一代で市内有数の病院になっています。各地に支店を出し、医大新設に名乗りを上げるなど、新しい取組みに積極果敢な名経営者といっていいと思います(その反面もあるのでしょうけれど)。

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駐車場の配置からも、最初から大きな建物・敷地で作ったのではなく、成長にしたがって建物を増床し、駐車場を拡大していったことが伺えます。土地買収は大変苦労するイメージがありましたが、聞くところによると、良い病院経営を続けると、周辺住民が病院運営のファンとなり、敷地の拡大にも、積極的に協力してくれるそうです。

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1日ドックの検査料金は、84,240円(税込)。これには、腹部超音波検査・腹部内視鏡検査・心電図・動脈硬化検査・肺機能検査・聴力検査・眼底検査・眼圧検査・頭部MRI検査・頭部MRA検査・頸部MRA検査・胸部CT検査・頸部超音波検査が含まれます。特徴は、脳検査に力点が置かれていること。脳ドックを含めて、これだけのメニューをやっていただいての料金は良心的だと思います。

その良心的な料金の秘密は、、、 通常の外来診療で使用している検査機器・待合室の共通利用にありました。多くの人間ドックは、専用の待合室・専用スタッフ、そして専用の高価な測定器械(PET, CT, MRI)を備えた健診センターで行うため、高級感もあるし、静かだし、衛生面も安心のかわりに、料金を高めに設定する必要があります。一方、こうした専用設備を持たず、今、医療現場で使っている機器をそのまま使い、通常外来の待合室等をそのまま使えば、追加投資・追加コストなしに、料金を設定できるからです。そのかわり、通常外来の患者と一緒に列にならぶこともありますし、いわゆる病院の待合で過ごすわけですから、快適というわけにはいきません。検査のたびに、違う外来のブースに移動し、廊下の待合でするのも、以前亀田京橋クリニックで受けたような、ゆったりとしたサービスとは、かなり違います。どちらがよいということではなく、個人の嗜好での選択だと思います。

<亀田京橋クリニック 人間ドックは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40518331.html
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建物自体は、旧態依然のデザインで、内装も決して洗練されたものではありません(新館は別として)。それでも市民から高い評判を得ているのは、建物や設備の新しさや豪華さではなく、提供する医療サービスの質だからということを改めて認識しました。

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南相馬市立総合病院 初期研修医100%フルマッチ

相双医療圏の災害拠点病院 南相馬市立総合病院を訪問しました。週刊現代の「ガン治療 人間として信頼できる医師100人」に選出された、尾崎章彦医師と話せました。震災後さらに、若い家庭の流出が進み、高齢化率が30%を超える地域ですが、逆に日本の課題先進地ともいえるわけで、ここの取組みを注目しています。

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旧国民健康保険原町市立病院で、市町村合併で、南相馬市が経営する地方公営企業であり、常勤医師30名、看護師120名弱、230床の許可ベッド数を有する、相双医療圏の災害拠点病院、救急告知病院(2次救急)です。ここは常勤医師総数が震災前よりも増加し、初期研修医も100%フルマッチを達成。救急車の受入率が90%を超えていているというスゴイ病院です。
 
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医師30名の中、脳神経外科の常勤医師が4人+県立医大からの応援と、この規模の病院としては充実しています。個人的には、救命救急で一刻を争うのが、脳卒中と心筋梗塞だと思います。そこで脳神経外科の医師がこれだけ常駐していただいているのは、心強い。ただすべての診療科が毎日オープンできるわけではなく、県立医大から応援に来て頂く曜日にしか外来診療ができない診療科も複数あります。当然、その日の外来は大混雑します。駐車場待ち、さらには国道6号線まで待ちの列ができることも。

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自主避難等により看護師が流出してしまい、10対1看護等のルールにより、許可ベッド数すべてが稼働できていないようです。看護師を集めたくても、地元・通勤圏内に勤務希望の看護師がいない中、有効な対策がない状態です。これはかなり根が深く、一病院、一自治体がすぐに改善策を打てるものではありません。

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受付には、病院ボランティアさんが2名、立っていらっしゃいました。病院ボランティアさんは、病院内で医師、看護師その他の職員と協力して、患者の案内、相談等をやっていただける方です。いろいろ課題はあるのでしょうけれど、シニア世代の方が、自主的に市民病院を手伝いたいというお気持ちはありがたいと感じました。
 
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病院新館・脳卒中センターが平成29年2月の開院を目指して、現在の建物の南側に隣接する形で建設工事が進められています。建設費は予算ベースで、60億円弱かかるらしい。限られた医療資源の中で何に重点を置くのか自治体の本気度が試されてくると思います。

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北茨城市民病院を見学 新築ピカピカなのに稼働率が上がらない理由

北茨城市民病院を見学しました。こちらはいわき市外とはいえ、お隣の大津港にあり、植田・勿来地区の救急外来も受け入れています。東日本大震災で、旧市民病院が使用できなくなったため、建替えとなり、2014年10月に県立高校があった、郊外の高台に移転になりました(常磐線からよく見えます)。総事業費69.9億円で清水建設が施工しました。
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14138127673884
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2014年11月開院の建物は、鉄筋コンクリート造、地下1階・地上4階建で、まだ新築ぴかぴかです。18名の常勤医師で病床数183床(うち療養病床として46床)の運営しています。その他に非常勤医師が29名です(H27.10.1現在、病院HPによる)。一方、この規模で二次救急輪番制当番病院をやっていくのは、なかなか大変だと思います。

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診療科としては、外科・内科・脳外・麻酔・産婦・小児・眼科・循環・歯科・整形・耳鼻・泌尿・皮膚・呼吸の14診療科がありますが、常勤医師がいるのは、外科(5名)、内科(8名)のほか、脳外・産婦・小児・循環・歯科(各1名)となっています。

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事業管理者と院長がそれぞれ別に任命されているのは、いわき市総合磐城共立病院と同じ体制です(同一人が任命されるケースもあり)。常勤医師の出身は、自治医大系・筑波大系のドクターが多いとのことですが、特に系列病院という位置づけではないようです。

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1Fホールには、正面玄関・ホスピタルモールがあります。ここには、総合案内、医事会計窓口、投薬窓口などがあり、外来診療・中央処置室・放射線室・内視鏡室等があり、基本的にこのフロア内で診療が完結できます。このほか、医事課、地域医療連携室、ヤマザキデイリーストア、銀行ATM、院外薬局連絡用FAXコーナーなどがありました。
 
地域包括ケアの中核としての機能及び家庭医療センターにおける在宅診療に力を入れていて、筑波大学と協働して、「北茨城市民病院附属家庭医療センター」(場所は磯原)が平成27年にオープンし、複数の医師が常駐して、家庭医の役割を果たしています。

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2・3階の各病室には大きな窓が設置されており、快適そうでした。基本は4床ベッドですが、一人部屋の差額ベッド代は、約5000円だそうです。

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市街地から離れた高台という立地は、徒歩で通院することができず、自動車での来院もしくは、循環バスによる来院が前提です。アクセス不便な一方、高台からの眺望は素晴らしい。最上階4階の食堂は一般に開放されており、職員も見舞客も一緒にランチすることができます。

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調理室には外部業者が入居していて、ランチを販売しています。本日のランチメニューはカツ丼、お値段は500円ちょっととリーズナブルです。ここから医師の昼食も出すことがあるそうです。

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病院建設費は、183床で69.9億円と公表されています。1床あたり3,820万円。
http://bit.ly/1Q6vP5m

公立病院の建設を支援している自治体病院共済会のまとめによると、公立病院の建設費は、ベッド1床あたりの平均で約3,300万円。これに対し、独立行政法人となった国立病院機構の病院は、1床あたりの平均が約1,600万円。このことから、自治体の公立病院の建設コストは民間の約2倍になっていることが判明しています。北茨城市民病院も、典型的な公立病院のコスト水準なのでしょう。
http://bit.ly/1Q7yYCe

一方、建設費の借金の返済負担は、現在の医師不足で厳しい経営環境にさらに追い打ちをかけるでしょう。 一例として、高知県の高知医療センターの場合は、救急救命医療の態勢を整えるため、1床あたり3,435万円の建設費をかけてPFI方式で建設されましたが、経営難が続いているそうです。 

公立病院改革ガイドライン(H27.3.31)によれば、病院施設・設備整備費を抑制すべきとして、
建築単価の抑制を図るとともに、近年の建設費上昇の動向を踏まえた整備時期の検討、民間病院・公的病院の状況も踏まえた整備面積の精査等により整備費の抑制に取り組むべきである。また、病院施設・整備に際しては、整備費のみならず供用開始後の維持管理費の抑制を図ることも重要」とされています。
http://bit.ly/1Q7ASCI

公立病院の経営に詳しい城西大学の伊関友伸准教授によれば、「自治体関係者には豪華な病院を作って高価な設備を導入すれば医師が確保でき、経営もうまくいくという幻想があるのではないか」とコメントされているそうです。

<まちの病院がなくなる!? 伊関友伸著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43998747.html 
 
 素人目の雑感ですが、新築ピカピカである北茨城市民病院の病室の稼働率が低い(ベットが埋まっていない)ように見えました。さまざまな要因があるのでしょうが、医師、看護師不足が影響しているのではないでしょうか。特に看護師は、7対1看護、15対1看護等のように、ベット(入院患者)に対して必要な看護師数が定められており、その基準を満たさないと保険点数が付かない、もしくは減額されるので、稼働率を上げたくても上げられない。北茨城市の人口10万人に対する医師数は、全国平均値の33%、同様に看護師数につきましても39%と非常に少ない医療職で賄っている現実があります(病院HPによる)。これが、許可ベッド数183床のすべてを稼働させられない要因となっているかもしれません。

医師はともかく、看護師を他地域から雇用、招聘することは容易ではありませんので、根本的な解決が難しく、これが病院経営を中長期的に圧迫してくることは、想像に難くありません。あとは開設者である北茨城市が、どれだけその負担に耐えられるかということでしょう。建物は新しくなったけれど、医療スタッフ不足で診療制限がかかったり、建設にあたって発行した病院債の償還が病院単体の収支不足でできなくなるような経営状態になってほしくありません。 

順天堂医院 寄付者顕彰プレート

順天堂は平成 25 年に創立 175 周年を迎え、全学的なキャンパス、附属病院群の施設・設備の再整備を進めています。基幹病院であるお茶の水駅前では、複数棟の同時建替えが進行中で、これらに伴う巨額な資金調達は、自己資金のほか、学校債、そして175 周年記念募金により賄う予定だそうです。

47 - コピー

実際に一定額の寄附を行うと、名誉称号を頂き、病院内の銘板に(希望すれば)寄付者の名前が記され、永遠に顕彰されることになります。
 
①特別栄誉会員(プラチナ) 3,000 万円以上
②特別貢献会員(ゴールド) 1,000 万円以上
③貢献会員(シルバー) 300 万円以上
④協賛会員(ブロンズ) 50 万円以上

現在も寄付者を募集中とのことですが、すでに、学校債の引受け者が500 名以上で、120億円近い資金調達をし、175 周年寄付金だけでも1000名近くの方が10億円を超える寄附をされているそうです。病院内に掲示されている銘板に顕彰されている個人名を数えるだけでも、①20名以上、②100名以上、③100名以上、④600名以上の方々のお名前を見つけることができます。
 
39

その①特別栄誉会員(プラチナ)のカテゴリに、「天皇陛下の執刀医」天野篤医師個人のお名前を見つけることができました。確かに氏は、順天堂大学の教授職ではありますが、出身大学(日本大学)でもなく、経営者でもありません。そんな方が、自らの給与から多額の寄付をしたいと思わせる、何かがこの順天堂という大学・病院にあるのだと思います。

<熱く生きる 天皇陛下の執刀医 天野篤著は、コチラ>
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動を開始しました! いわき市は、今、複層的な問題が山積しています。公認会計士としてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出します。



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