著者の三谷宏治氏は、ボストンコンサルティンググループ・アクセンチュアという超一流戦略コンサル会社で、バリバリやっていたビジネスマン。今は、金融業界から解脱して、次世代向けの教育事業をされているそうです。しかし、そのコンサル会社時代の膨大な知識と経験から、著作も多数です。

このマンガ ビジネスモデル全史 創世記編も、絵やキャラはおちゃらけてますが、そのベースとなるケーススタディとビジネスモデルの本質的な考察は、書籍からの知識だけでなく実務経験なくしては、実現できないと感じました。特にストーリーの間にはさまれている、当事者のこぼれ話やユーモアは、オタクレベルに調べていなければ、知らないことだし、書けない。絶対に、純粋な経営学者・研究者にはできない著作です。

それにしても、この30年余りの技術革新とビジネスモデルの栄枯盛衰は、激しい。数々の偉大な企業・経営者たちの山ほどの挑戦と失敗。これを踏まえれば、今ここにある商売やビジネスは、将来そのままあると考えるほうがおかしいと腹落ちしました。こういうことこそが、いまビジネスをしているもしくはしようとしている人向けだと思います。

堀江貴文さんもいっていますが、新たなビジネスモデルは既存のモデルと新たな情報の組み合わせです。新たなことにチャレンジする勇気を与えてくれる一冊です。

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