著者のひとり竹田恒泰氏は、旧皇族・竹田家出身。誕生前に竹田家が臣籍降下してしまっていたため、皇族に列せられたことはありませんが、明治天皇の玄孫にあたる方です。今でも、皇族の方々と定期的な交流があるそうです。その生まれもあって、皇族・日本の歴史に詳しく、多数の著作を書かれています。もうひとりの著者、久野潤氏は軍事史・艦内神社等を研究している歴史学者の方。そのお二人の対談をまとめたものです。

日本書紀入門とのタイトルは、ともかく歴史トリビアが、たくさん詰まっています。お二人の研究成果があふれ出ていました。

・天皇陛下の地位は、日本書紀の「天壌無窮の神勅」に由来
・「八紘一宇」ではなく「八紘為宇」(あめのしたをおおいて、いえと為すこと、またよからずや)
・神武天皇の存在は、日本書紀に記されていて、神話が歴史上の存在として認められている
・大御宝である国民の幸せは、天皇の幸せであり、日本国の幸せ。どちらに主権があるかの2項対立はない。
・日本書紀の「一書曰(あるふみいわく)」は、いろんな説の紹介
・日本の祝日の多くが、皇室の祭儀がベースだった
1/1元旦=四方節、2/11紀元節=建国記念の日、春季皇霊祭=春分の日、4/29天長節・昭和天皇誕生日=みどりの日、7/20明治天皇の横浜入港=海の日、秋期皇霊祭=秋分の日、11/3明治節・明治天皇誕生日=文化の日、11/23新嘗祭=勤労感謝の日、12/23上皇陛下誕生日=天皇誕生日(来年から名称変更か?)
・靖国神社の源流は、神武東征の際に犠牲となった「五瀬命」の御霊を弔うために建立された、和歌山にある竈山(かまやま)神社
・熊野詣が重要なのは、熊野から出陣して大和を攻略できたため
・それを案内したのが、黒い八咫烏
・そのときに金鵄(きんし:金色のトビ)が光って、神武天皇を助けた(なるほど、だから国民歌 紀元2600年の最初に出てくる言葉なんですね!)

<国民歌 紀元2600年は、コチラ>
https://www.youtube.com/watch?v=zYgKAzOoNsQ

・戦後の人間宣言というのはなく、「新日本建設に関する詔書」

これらが、私も含めて深く学ばれてこなかった原因の多くは、GHQによるWGIP(ウォーギルトインフォメーションプログラム)や、30項目にわたる日本マスコミへのプレスコードによるところが大きい。検定教科書に書いてあることはすべて正しい、とテストや受験で刷り込まれているので、これを乗り越えるのはかなりハードルが高いです。しかし、われわれ大人の意識を変え、こどもたちに誇りある日本の先人の足跡を伝えていくためにも、しっかり学んで行動していくことが大事ですね。

<GHQのプレスコードは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44861400.html
<ひと目でわかる「GHQの日本人洗脳計画」の真実 水間政憲著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45508784.html
2020-05-10 11.03.48-1