著者のカトヤ・パンツァルさん(女性)は、フィンランド生まれのカナダ人です。バンクーバー・トロントといった大都会で、編集者としてバリバリ働いていましたが、ストレスで体に変調をきたし、ふとしたきっかけで両親の故郷であるフィンランドに戻ったところ、心の落ち着きを取り戻しました。なぜ落ち着きを取り戻せたのか、自問し、いろいろな専門家やフィンランドの知人に聞いてまわってただりついたのが、フィンランド語のシスSee-Su。意味は、勇気・忍耐・シンプル・自然体です。レジリエンス、グリッド、あきらめない力といっても良い。フィンランドにルーツを持ちつつも、大学教育やキャリアのほとんどをカナダで過ごした著者にとって、フィンランドで生活してみての働き方や教育は、客観的な分析だと思います。
フィンランドといえば、世界一の幸せ大国、かつ教育先進国として有名です。2019年の経済協力開発機構(OECD)が発表した国際学習到達度調査(PISA)で、フィンランドは参加国のなかで唯一、読解力と生活満足度の両方が高い国です。国連の「世界幸福度ランキング」で2年連続トップに輝いているフィンランドですが、未来を担う子ども世代も幸せな日常生活を送っているわけです。一方、フィンランド人は「無口で物静かで、世界でもっとも笑わず、最もしゃべらない国民」ともいわれています。フィンランド人と話したかったら、裸でサウナに入り、隣に座ること。その背景は何か?
いろいろな歴史的背景があるものの、その根底にあるのがフィンランド人それぞれが持っている「シス」だと著者は結論づけています。それによってウェルビーイング(心身の充足感)が得られるといいます。
・北欧のシンプルなライフスタイル・ミニマリスト、レス・イズ・モア
・週末には、自然と交わるアクティビティ
・夏には、ほぼ全員が1週間以上、郊外のコテージで過ごす
・ひとりになって静けさにひたる時間を重視
・自動車よりも自転車通勤という、社会的責任
・マイナス20℃でも、スパイクタイヤの自転車で通勤
・レイングッズ・帽子・手袋・フェイスマスク・着替え・リフレッシュキットさえあれば自転車ライフは快適
・この世に悪天候は存在しない。ただ不適切な衣服があるだけ
・シスはメンタル面だが、フィジカルを鍛えることでプラスに働く
・就学前教育(生まれる前から学校に入るまで)を重視。「遊び」「信頼」「健康」
/」フィンランド教育の強みは、全員が成功することをゴールに定め、国家的アプローチを取っていること
・すべての小学校教師が、修士号以上の学位を持っている
・統一テストや政府の検閲・検定はなく、プロフェッショナリズムに基づく教育現場を信頼
・何事にもスマートにモノゴトを進める
著者が、毎日続けているアイススイミングとは、冷たいエクスタシー、冷水治療のひとつです。冷たい海の中で30秒~1分間くらい、平泳ぎするというもの。冬期は厚い氷が張るので、穴を開けて入る。装備は、水着と毛糸の帽子・手足にネオプレンの手袋・サンダルのみ。著者自身、やってみるまでは、とても信じられない所業だったとのこと。しかしいまでは、その虜になっているそうです。ちょっとずつ、試してみたいですね。
<フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのかは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/54505214.html
<マンガ サ道 タナカカツキ作は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/54433819.html
フィンランドといえば、世界一の幸せ大国、かつ教育先進国として有名です。2019年の経済協力開発機構(OECD)が発表した国際学習到達度調査(PISA)で、フィンランドは参加国のなかで唯一、読解力と生活満足度の両方が高い国です。国連の「世界幸福度ランキング」で2年連続トップに輝いているフィンランドですが、未来を担う子ども世代も幸せな日常生活を送っているわけです。一方、フィンランド人は「無口で物静かで、世界でもっとも笑わず、最もしゃべらない国民」ともいわれています。フィンランド人と話したかったら、裸でサウナに入り、隣に座ること。その背景は何か?
いろいろな歴史的背景があるものの、その根底にあるのがフィンランド人それぞれが持っている「シス」だと著者は結論づけています。それによってウェルビーイング(心身の充足感)が得られるといいます。
・北欧のシンプルなライフスタイル・ミニマリスト、レス・イズ・モア
・週末には、自然と交わるアクティビティ
・夏には、ほぼ全員が1週間以上、郊外のコテージで過ごす
・ひとりになって静けさにひたる時間を重視
・自動車よりも自転車通勤という、社会的責任
・マイナス20℃でも、スパイクタイヤの自転車で通勤
・レイングッズ・帽子・手袋・フェイスマスク・着替え・リフレッシュキットさえあれば自転車ライフは快適
・この世に悪天候は存在しない。ただ不適切な衣服があるだけ
・シスはメンタル面だが、フィジカルを鍛えることでプラスに働く
・就学前教育(生まれる前から学校に入るまで)を重視。「遊び」「信頼」「健康」
/」フィンランド教育の強みは、全員が成功することをゴールに定め、国家的アプローチを取っていること
・すべての小学校教師が、修士号以上の学位を持っている
・統一テストや政府の検閲・検定はなく、プロフェッショナリズムに基づく教育現場を信頼
・何事にもスマートにモノゴトを進める
著者が、毎日続けているアイススイミングとは、冷たいエクスタシー、冷水治療のひとつです。冷たい海の中で30秒~1分間くらい、平泳ぎするというもの。冬期は厚い氷が張るので、穴を開けて入る。装備は、水着と毛糸の帽子・手足にネオプレンの手袋・サンダルのみ。著者自身、やってみるまでは、とても信じられない所業だったとのこと。しかしいまでは、その虜になっているそうです。ちょっとずつ、試してみたいですね。
<フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのかは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/54505214.html
<マンガ サ道 タナカカツキ作は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/54433819.html