世界一美味しい珈琲って、どんなものでしょう?結論からいうと、好みの味は、人によって違うので答えは無数。しかしそのレンジはこれまで先達が研究してきた、いわゆる美味しい珈琲のカテゴリ内のものであるはずです。この本は、そのレンジな中で、自分好みの味に合わせて豆選びから抽出までをコントロールし、「世界一美味しいコーヒー」を淹れる方法を伝授。教えます。

「自分好みの味」をどう探り当て、どう1杯のコーヒーで実現するかのために、豆選びのメソッドから味わいの判定法、抽出時の「流量」「流速」「時間」「温度」「高さ」「注湯回数」など、ワールド・バリスタ・チャンピオンの著者がこれまでの科学的研究+個人的な感覚をベースに解説。

素材である豆が重要、感覚的には美味しさの決め手の過半は豆を占める。それに加えて焙煎、挽き方、保存、淹れ方等が続きました。焙煎は個人ではできないので、ドリッパーやミル等淹れる道具にこだわる人は多い。目からウロコだったのが、「微粉」の処理です。ミルで挽くときに発生してしまうコーヒー豆の微粉が、過抽出を起し、苦みが出る等の均一的な抽出ができなくなってしまう。その微粉を取り除くという作業を加えるだけで、味のクオリティが数段上がるそうです。そしてその道具として、「茶こし」を通すだけで良いそうです。茶こしを通すと、微粉が取り除かれるので、実質的な量が1割くらい減ってしまいます。もったいない。しかしそれであっても美味しい珈琲ができるのならば、実践していきたいと思います。

2020-03-07 08.12.07-1