いわき市消防本部職員をお招きして、防災セミナーがありました。時系列的に情報が与えられ、平地区で水害が起きたとき、どう行動するかをシミュレーションする、簡単なDIG演習(災害想定ゲーム)をやりました。やってみると避難勧告が出るころには、この地区から新川・夏井川を渡って避難することは現実的でないことが判明。やはりほとんどの場合、垂直避難、すなわち自宅の2階でじっと待つというのが、多くの場合、妥当です。

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所管の平消防署に設置されている、災害に直接対応する警防隊は7名のみ!という衝撃的な事実が告げられました。この人数で広い平地区をカバーしています。大規模な災害時にこの人数だけで地区の人たち全員を救助するのは、ありえない。被災したらまず普段から備えておく「自助」、そして地域に人達同士で救助する「共助」、最後の砦が「公序」といわれています。台風19号の際も、平消防署の警防隊7名も、他地区から応援ももらって、平窪・小川地区に取り残された人を保有している3隻のボートで助けに出ました。「災害トリアージュ」という言葉があり、限られた消防リソースを効果的に使うため、緊急性が高い人が優先され、そうでない人を劣後させるというもの。どうしても「公序」はそもそもリソースが少ないので、大規模災害には迅速な対応ができないということが、現実に腹落ちしました。

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台風19号では新川の越水により、愛谷町の多くの家屋が50cm~1.3mの冠水被害に遭いました。が、甚大な水害被害を受けた、平窪・小川地区の救助が優先されたのは、災害トリアージュなんですね。納得。

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