著者は消化器の専門医で内視鏡の使い手。消化器内視鏡を専門とする著者が、がんの種類別(肺がん、胃がん、前立腺がん、肝臓がん、食道がん、大腸がん、小腸がん、膵がん、子宮頸がん)に、がんの解説とその検診法について漫画で解説。現役医師として医療情報に詳しいのはもちろん、自ら筆をとってマンガの作画までするとは、素晴らしいの一言。そして、がん検診のリスク・ベネフィットを正直に書いていて、腹落ちします。例えば、診断は画像で見える範囲しかわからない・がん検診の有効性を統計的に検証することは容易ではない・健診を受ける人はより健康に、そうでない人とは、大きく差が開いてしまう・PETの放射線被ばくはオススメできない等は、そんな気がしていたけれど、やっぱりそうだったんですね。まさにタイトルとおりの、まっとうな「健康問題の入門書」でした。

2020-02-12 17.04.58-1

1章 肺がん:がんの中でも死亡数は第1位!  喫煙者は要注意
2章 胃がん:罹患数は減少傾向。だがピロリ菌の除菌は"万能"ではない
3章 前立腺がん:男性なら誰もが気になるがん、前立腺肥大やEDとの関係は?
4章 肝臓がん:お酒好きは要注意。肝臓だけではない、アルコールの破壊力
5章 食道がん:急増中の逆流性食道炎と食道がんの悩ましい関係性
6章 大腸がん:死亡数はがんの中で2位! 大腸カメラは辛い? 辛くない?
7章 小腸がん:消化管の「暗黒大陸」、カプセル内視鏡が検査で活躍
8章 膵がん:進行が速く、悪性度も高い!  とにかく「避ける」しかない
9章 乳がん:若い女性は要注意、検査で見逃さないために
10章 子宮頸がん:「HPVワクチン」問題、結局受けるべきなのか
11章 PET検査、血液がん検診:最先端のがん検査技術、果たしてどう使えばいい?
12章 がん検診懐疑派への反論:制度は満点ではないけれど、受ける価値はある