「女性宮家創設」ここが問題の本質だ!櫻井よしこ、百地章、竹田恒泰(共著)600円を読みました。たった80ページの小冊子ですが、きわめてわかりやすく、女性宮家、女系天皇の問題点が指摘されています。女性宮家・女性天皇なんて言葉が出てきたのは、平成17年の「皇室典範に関する有識者会議」。なんと現在ではありえない、女系天皇の容認と長子優先主義を提唱した報告書です。

<女系天皇の問題点>
・有史以来、男系天皇しか即位してこなかったのに、女系天皇の可能性がありうる(男系女性天皇が産んだ男子が天皇即位するケース)
・現在、唯一の男系男子である順位3番目の悠仁親王の即位の可能性がほとんどなくなってしまう(第1順位は、愛子内親王になる、仮に出産されればそちらに順位が優先される)。
<女性宮家の問題点>
・女性宮家に男性が嫁いだら、純民間人が皇族もしくは準皇族として列せられることに、国民は納得できるのか。
・女性宮家ができたとしても、天皇皇后両陛下の公務は代替できない。天皇陛下の激務緩和と女性宮家創設とは無関係。

<提案>
著作の提案として、敗戦後にGHQの指示で臣籍降下させられた旧皇族の方々に、戻っていただくということがあげられています。旧皇族の方々はいまでも菊栄親睦会という、皇室と定期的なつながりをもっているそうです。毎年、新年の祝賀や天皇誕生日を始め、夏の時期の昼食会など、皇族と旧宮家の当主夫妻、結婚により臣籍降嫁した元内親王など37人でが集まるそうです。臣籍降下後70年もの月日が経過しているものの、ポスト悠仁親王ということであれば、数十年後のことなので、皇室ファミリーとしての準備をするには十分な時間があると思います。当事者である皇族・旧皇族の側から、このような提案はしづらいですが、国民の側から要望を働きかけていくのは有用だと思います。

当時平成17年は、平成18年の悠仁親王の誕生前で、今上陛下(と皇嗣殿下)が亡くなってしまうと、現在の皇族に列せられている次の世代の男系男子がいなくなってしまうという危機感が背景にあったと思います。それにしても、拙速に女性宮家・女性天皇という聞き慣れない言葉を引っ張り出してきたというのは強引だし、これまでの日本の国体をないがしろにする、意図的なものを感じざるを得ない。

2020-01-01 10.06.03-1

目を引いたのが、旧宮家家系図です。皇室制度に関する有識者ヒアリングで、百地章(日本大学教授)氏が配布した資料です。首相官邸ホームページで確認することができます。これによれば旧宮家には、未婚の男系男子が9人いらっしゃる。悠仁親王の良き相談相手として、また不測の事態にそなえて、幾名かの方にご協力いただき、皇室に入っていただく準備をしていただきたい。
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出典:皇室制度に関する有識者ヒアリング 配付資料(首相官邸HPより)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/koushitsu/dai3/siryou2.pdf