磐城平城・城跡公園について④

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁
<前回まで>
http://www.mikito.biz/archives/53829670.html

(6) 公園の管理運営について
観光ボランティアの育成16
せっかく来訪された方の期待に沿えるような、ここでだけ学べるコンテンツを用意しておかなければなりません。ネットや教科書に載っているような薄っぺらい情報だけでは、わざわざ来訪する意味がありませんし、すぐに飽きられてしまいます。先人たちの生き様が感じられるような、そしていわきの立場・歴史観に立った解説が必要だと思います。ここでしか手に入らない貴重な情報を得られること、それが訪問者の心に刺さります。私は、それを水戸の弘道館で観光ボランティアをしている方に教えていただきました。

<水戸の弘道館は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/49380479.html
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水戸の弘道館は、幕末に徳川斉昭公が作った日本最大級の藩校のひとつですが、幕末の水戸藩は、日本史の教科書ベースの知識では黒歴史の連続です。まず天狗党の結成。自分の論理に酔って天狗になっていることから、他から「人の批判に対し謙虚でなく狭量で、鼻を高くして偉ぶっている」「あいつらは天狗になっている」といわれた天狗党です。また元藩士らが大老井伊直弼を殺害した桜田門外の変というテロリズム。さらには磐城平藩主、老中安藤信正をも江戸城登城中に襲撃するという2度目のテロ、坂下門外の変を起こします。

<安藤信正の功績は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/25913168.html

そして水戸藩内の内戦である天狗党の乱では、開発に多額の費用をかけて作られ、日本に4つしかない反射炉を自ら焼失させてしまう。

<水戸藩の反射炉 国内4番目は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53458127.html
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乱の鎮圧後、勝った守旧派によって、天狗党の家族はことごとく処刑。しかし戊辰戦争が始まると、攻守の形成逆転。天狗党の残党は、報復を開始し、今度は守旧派の家族らをことごとく処刑。その後もしばらくは、水戸藩内における凄惨な報復・リンチが続いたそうです。というような、黒歴史の連続が客観的な事実です。

<水戸藩の黒歴史は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53458089.html

しかしながら、そんな他地域から見た歴史観はさておき、この水戸の観光ボランティアさんのスタンスは、基本的に郷土愛、ラブ水戸、水戸の歴史観です。もちろん史実は知っておられますが、水戸への愛情あふれる丁寧な解説は、徳川斉昭公ラブでもあります。事細かに烈公と呼ばれた斉昭公の業績を顕彰し、それが水戸の誇りだということを何度もおっしゃっていました。これこそが、自分の足でここに来て、ここで聞かなければ得られない貴重な情報に、私は訪れたことを大変に満足しました。
公園の来訪者に対し、「いわき」の歴史を伝えられる人財の活用が必要と考えます。そこで、観光ボランティアの活用について、どのように考えているのか、伺います。

<水戸藩の歴史観は、コチラ>

(都市建設部長)
観光ボランティアの活用については、これまでに実施した関係者との意見交換においても、将来に渡り、「いわきの歴史」を伝承させる仕組みづくりとして、その実現を要望されたところであります。
市といたしましても、地域への理解を深め、地域の魅力向上に繋がるものであると認識しておりますことから、今後、検討して参りたいと考えております。

<小田原城の観光ボランティア>
<金沢城の観光ボランティア>
<広島城の観光ボランティア>
<福岡市の観光ボランティア>
<伊勢神宮の観光案内人は、コチラ>
<長崎の観光ボランティア>
http://www.mikito.biz/archives/51813105.html
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いわきには歴史に詳しい団体「いわき地域学会」のメンバーや、いわきの歴史検定にあたる「いわき学検定」合格者であるいわき学博士らがいらっしゃいます。こういった方々と連携し、来訪者の満足度を高める方法の検討願います。

<いわき学検定は、コチラ>
開放時間17
本丸跡地は1.5haもの敷地があり、樹木や茂みも多いため、夜間については防犯の観点からも施錠が必要になると思います。必然的に日中の時間帯での、無料開放となろうかとは思います。開放時間について、どのように考えているのか、伺います。

(都市建設部長)
公園の開放時間につきましては、これまでに実施した地元自治会との意見交換において、周辺住民への影響を考慮し、夜間の時間帯については、入園を制限することが望ましいとの御意見をいただいているところでありますことから、昼間の時間帯を基本に体験学習施設の利用時間などの検討と併せ、開放時間を設定して参りたいと考えております。

民間の経営管理ノウハウの活用18
城跡公園の所有は、いわき市となりますが、多数の市民に愛され、来訪し、誇れる城跡公園となるためには、極めて巧みな管理運営が必要となります。すなわち、限られた運営コストの下で、魅力ある施設を維持し、一定の集客力が求められ、さらには持続可能な施設となるためには、単独で運営費用の一部を稼ぐ力も求められます。地方公共団体がこの任の前面に立つのは、求められる性質上、ハードルが高いと私は感じております。集客力や稼ぐ力という観点からは、民間の経営ノウハウこそが求められるのではないでしょうか。公園の管理運営における民間の経営ノウハウの活用については、どのように認識しているのか、伺います。

(都市建設部長)
民間事業者の経営ノウハウの活用につきましては、指定管理者制度などの手法があり、管理運営におけるサービス向上や管理費の縮減などが図られ、公園の管理運営において有効なものであると認識しておりますことから、本公園での活用につきましても、今後、検討して参りたいと考えております。

(7) 今後のスケジュールについて
今後のスケジュールについて19
公園基本計画の策定にあたっては、いわゆるパブリックコメントは実施しない予定と伺っております。これはこれまで、各階層の意見をヒアリングしてきているからだと思いますが、今後、詳細設計を詰めていく上で、まだまだフリーハンドな部分は多いかと思います。今後のスケジュールについて、伺います。

(市長)
整備スケジュールといたしましては、まず、現在最終取りまとめを行っている公園基本計画を、本年10月に公表する予定としております。その後、各公園施設の詳細設計を進め、令和2年度から、本丸広場や体験学習施設などの施設整備に順次着手し、「いわき市中心市街地活性化基本計画」の終期であります、令和3年度内の完成を目途に公園全体の整備を進めて参りたいと考えております。

おとといの9月17日、安倍晋三内閣総理大臣は陸海空の第53回自衛隊高級幹部会において、自衛隊高級幹部を前に、訓示を行いました。その中で講道館柔道の創始者であり、柔道の父とも呼ばれる嘉納治五郎に触れ、こう語っていました。伝統とは、形を継承することではなく、「精神を継承することを言う」という言葉を引用されました。今回の一般質問は、磐城平城城跡公園の一点について取り上げましたが、これはお城という「形あるもの」を残すというよりも重要なのは、先人の「行動や精神を継承」することであります。ぜひ、公金を効果的に投じて、市民福祉の向上につながる城跡公園にしていただくことをお願いして、私の一般質問を修了します。ご静聴、誠にありがとうございました。

<自衛隊 与那国駐屯地 視察は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53696881.html
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注)記載内容は、当方の手許メモを元に作成したものですので、正確にはいわき市議会公式記録をご確認下さるようお願いいたします。