龍馬プロジェクトのメンバーと、陸上自衛隊のキャンプ与那国を視察させていただきました。与那国島は、日本最西端の島ですが、2016年から、南西諸島海域における中国の軍事的脅威に対して、日本の離島防衛態勢の強化を目的として、レーダー基地部隊が常駐しています。沖縄本島から500キロ、石垣島から127キロもありますが、台湾との距離は111キロしかありません。那覇には米空軍基地もあり、F-16をはじめとする強力な航空群がありますが、500キロも離れていると、ここまで守りには来てくれない。映画化された「空母いぶき(かわぐちかいじ原作)」のストーリーでは、中国海軍は東シナ海から太平洋に進出するために、宮古水道を狙う。そのためにまず尖閣諸島と与那国島を占領し、与那国島の「島民と自衛隊の隊員を拘束」し、その開放と引き替えに日本の領土を要求するというものでした。そんな最前線の基地は、どんな状況だったのでしょうか。

ちなみに、与那国駐屯地のマークは、旭日旗と南十字星を背景に、与那国島の伝説の女酋長サンアイ・イソバが、弓を引き、鏑矢を放とうとしている姿。女性が基地マークになっているのは、とても珍しいそうです。

<靖国神社正式参拝 龍馬プロジェクトは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53522691.html
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基地内はもちろん写真撮影禁止ですが、海上から基地全体を遠望することができます。白壁にオレンジの屋根は、リゾートホテル然としていますが、これら建物全体が、陸上自衛隊与那国駐屯地です。およそ150人の隊員が常駐し、家族とともに島内に住んでいます。驚いたのが、配備されている部隊が、いわゆる「国境警備隊ではない」ことです。実際には、「通信情報隊」「与那国沿岸監視隊」らがメインなんです。これら部隊はミサイル等の重火器を持たず(もちろん警備用の小火器はある)、部隊の役割は、敵の航空機からの通信や水中の潜水艦の状況を、最前線のレーダー等で素早くキャッチし、本部へその情報を送ること。上陸する敵の撃退をメイン業務としていないということは、衝撃的でした。「空母いぶき」のストーリーでは、敵の上陸部隊に自衛隊員は、あえなく拘束されることになっていましたが、本格的な対抗武器を持たずに基地に常駐する隊員の心は、いかばかりでしょうか。本土基地の隊員ももちろんですが、与那国島駐在150人の隊員の「覚悟」は、尊敬に値すると思います。

基地内をご案内いただきましたが、孤島での勤務は想像以上に、大変だということがわかりました。自衛隊に限らず、島民も、本土とは全く違う環境にあります。
・物資は基本的に石垣島を往復するカーフェリー(週2便、5時間の航海)に依存しており、欠航すると極端に物資が不足する
・モノの値段が、全般的に高い。
・島内には、娯楽施設がない。
・島内には、コンビニがない。商店も数軒だけ。
・amazonで注文しても、配達まで2週間以上かかる
・本格的な病院がないので、救急時には石垣島の海上保安庁のヘリ出動要請しなければならない
・塩害のため、機器の点検補修頻度が高い

<尖閣諸島の不都合な真実 中山義隆著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53696028.html
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基地内の隊員食堂で、隊員の方々と一緒に昼食を頂きました。この日の献立は、
・与那国まぜそば
・ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)
・餃子
・白菜の酢ゴマサラダ でした。

常時、体を鍛えている隊員向けにボリュームいっぱいの量でした。本土にある基地と比べると、いろいろな処遇がキビシイ離島勤務ですが、食事面だけでも隊員の活動に報いようとする、陸上自衛隊の心意気が感じられました。

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