オンライン証券大手のマネックス証券を創業された、松本大(まつもとおおき)氏は、真っ正直な方でした。ある学校内での講演会を拝聴したのですが、氏の人生観を、淡々と、かつ変に格好付けず、学生に向けて話してくれたのが非常に好印象。

氏は、東京大学文科一類卒業後、ソロモンブラザーズ入社、7年後にゴールドマン・サックスに転職、4年後にパートナー(共同経営者)へ昇格、4年後に辞任し、マネックス証券を創業。直近では仮想通貨交換業者コインチェック(NEM仮想通貨流出事件で有名)を買収し、会長職をされています。そのほか多数の会社の社外取締役、理事等を引き受けておられます。

スゴイ経歴とシルバーグレーの出で立ちから50代中盤の年齢を感じさせるかと思いきや、肌つやもよく、動作も機敏で若々しい。2014年にワールドビジネスサテライトの美人キャスター大江麻理子さんと15才差結婚したのも、納得。

「他人」という目標を持ったことはないそうです。よく尊敬する人は・・・という問いがあるけれど、仮に偉人を挙げたところで、偉人そのものにはなれないし、生まれもスペックも環境も違うので、尊敬はするが目標ではない、ということ。それよりも「自分」をどれだけ進められるかに関心があるそうです。靴に例えると、大きい靴を履けば遠くまで歩けるわけではない。自分の足のサイズにあった靴で、なるべく遠くまで歩こうとしていく。ものごとに興味を持ち、怠けず、継続することが大事。

Look to the future. 振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない(寺山修司)。を、学生に対するアドバイスとして挙げられています。とてもわかりやすい言葉で、学生に対する質問にも、自分の言葉で、真摯に答えるお姿は、非常に好感でした。

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「お金という人生の呪縛について」という本を書かれています。講演の中でもふれておられましたが、大学2年のときに、生涯の友となる友人ができ、その友人の母親に海外旅行のお金をだしてもらったことが、人生を変えたきっかけだそうです。それまでは、他人という存在は、あくまでの自分とは別。しかし、他人でも真に信じられる、ということはある。その思いが、ビジネスを含めた社会活動の全てのやり方を決定づけたそうです。

あるきっかけで、もしくはどんな気づきがあるかで、生き方・人生に対する考え方が、がらっと変わる。自分に振り返って、またこのことを他の方にも伝えていきたい。

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