ジム・ロジャーズさんといえば、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並ぶ世界三大投資家。当時、ソロスと設立したクォンタム・ファンドは、国際情勢、マクロ経済、金融政策、社会のトレンドなどによる需給の変化を徹底的に調査して、そこから価格の大きな上昇または下落を予想してポジションをとったことで、10年で20倍超え(市場平均は20%のリターンにもかかわらず)という驚異のリターンを叩き出したのは、伝説。

彼の結論は、「お金の流れを掴むには、歴史の流れを知り、先を読むこと」。なぜなら「歴史は韻をふむ」、すなわち歴史は少しずつ形を変えながら反復し継続しているから。いわく、「私の投資の背骨には歴史がある」。これを日頃から考えておくことで、リーマンショック、中国の台頭、トランプ当選、北朝鮮開国等の予言を的中させてきたとは、本人の弁。

さらに、いろんな気づきの名言がちりばめられています。
・他人と異なる考え方を持つことで、他人には見えないものが見えてくる。人と同じ事をして成功をした人は、いままでいない。
・頭を使って正しく投資すれば、お金が自動的にお金を産む、それが投資のおもしろさ
・学歴と成功は無関係、なぜなら世界は相手の学歴などどうでもよいから。ただいえるのは、良い成績を残せば、自分がやりたいことを選択することができるようになる
・投資家にとって、待つことができるというのは重要な才能のひとつ
・世界で起こるできごとのすべては、あなたの仕事がなんであれ、最終的にあなたの人生に影響する

実は、約40年前の1980年にはアナリスト・ファンドマネージャーとしての現役は引退済み。その後、バイクで世界一周を走り、さらにベンツで二度目の世界一周をして、各国の現地にどっぷりと入り込んだ上で投資の見聞を広めたそうです。現在は、2人の娘の教育のためという理由で、シンガポールに住み、自己勘定で全世界の株式・コモディティ・不動産に投資しているそうです。

生涯投資家の村上世彰も、この書籍を絶賛しています。このお二人がいずれも、シンガポール在住というのは、偶然なのでしょうか、必然なのでしょうか。

<生涯投資家 村上世彰著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50371636.html
2019-05-26 17.53.42