いわき市神社総代会の総会では、神社本庁総合研究所の浅山雅司氏をお招きして、御代替り(みよがわり)について、ご講演いただきました。この内容が、とってもわかりやすかった。まず、定義の確認(私の雑駁な理解なので不正確かもしれません。どうかお許しください。また敬称略です)。

御代替り(みよがわり、もしくはおだいがわり):新しい天皇になること
改元:年号が変わること(平成から令和のように)
践祚(せんそ):天皇が直ちに位につくこと
即位:即位したことを内外に知らせること
譲位:天皇の位を譲られること

かつては御代替り以外にも、様々な機会に改元が行われました。天災や逆に良い出来事等で、同じ天皇が複数回の改元を行っている(同一天皇で最大7回だそうです)ので、天皇陛下としては126代(神武天皇が初代)ですが、年号は(西暦645年の大化がはじまり)248個あります。明治以降はルール変更になり、一世一代となりました。

平成→令和の今回は、一連のこと(御代替り・改元・践祚・即位・譲位)が、ほぼ同日付で行われたので、一緒のことかと感じますが、今回は事前に譲位(前回は光格天皇→仁孝天皇 約200年前)ということがあったから、事前準備ができたのです。昭和→平成のときのように、崩御(天皇がお亡くなりになる)を原因として践祚となる場合、喪に服する期間があるため、崩御後、(践祚はできますが)内外に華々しく発表する即位は、ちょっと後にせざるを得ないからです。

今後は、正しい用語を理解し広めるために、積極的にこの御代替り(みよがわり)という言葉を使っていきたい。というか、この御代替り一連の事象を、日本人の文化として理解した上で、外国人に説明できたら、日本人としてのアイデンティティが確立できるし、日本という国体が尊敬されると思います。なんといっても、すごくかっこいい。ぜひ実践したい。

<用語集(英語)はコチラ>
https://www.dropbox.com/s/aeqvr6ql8ysrfc5/kihonyogo-j-e.pdf?dl=0
https://www.dropbox.com/s/vv1qtgsob408p8y/kihongoi.pdf?dl=0
2019-05-28 11.26.07

個人的には、神道は日本の国体と密着しているので宗教とはいえず、お祈りをしたり捧げ物をすることは現行の日本国憲法第20条の政教分離の原則に反しないと思っています。というか、現憲法の制定前、2000年以上前から国・国民に定着している神道という高次の日本の精神を、にわか仕立ての法律が定める宗教などという低次のレベルとものと同格に論じるべきではない、と思います。そもそも宗教というからには、定義となる教祖や経典、教義があるはずでしょう。一方、日本人の古来の行動規範となっている神道にはそんな定義などは必要ありません。天皇陛下が国を代表して日本国・国民の安寧や五穀豊穣を祈る行為が、どうして天皇陛下の私的行為なのか。明らかに国・大御宝たる国民のためにやっていただいている所作でしょう。

しかし世の中にまかり通っている通説によれば、神道は、とにかく宗教なので国が関わってはいけないとされています。天皇の譲位や即位の礼は、天皇という憲法に定める国の象徴の交代の儀式だから、例外的に、国の儀式として認められるというものです(だから、大嘗祭と即位の礼は、国費で賄われる)。

これは詭弁でしょう。大嘗祭は、そもそも日本の五穀豊穣を祈念する新嘗祭の上位バージョン。新嘗祭のうち、即位後初めて、一世一度行われるものが大嘗祭だからです。

天皇陛下が位に就かれる践祚の儀式である「剣璽等承継の儀」が国の儀式で、同時刻に宮中三殿で行われる「賢所の儀・皇霊殿神殿に報告の儀(いずれも天皇陛下が位に就かれる践祚を天照大神・皇族の霊に報告)」は陛下の私的儀式となっています。このように意味が一体の諸儀式を、国の儀式と私的儀式に区分する、基準も理由も妥当性も、私には全く理解できません。5千円札の新渡戸稲造さんも、名著 武士道で、神道が日本人の一部であるといわれています。

<武士道 The soul of Japanは、コチラ> 
2019-05-28 10.09.06

参加者全員で、敬神生活の綱領を音読しました。このような敬神崇祖・自然崇拝・感謝・謙虚・勤労・愛和・清潔・整理整頓・世界と共存等は、日本人のDNAであり、行動のベースとなるOSでしょう。今のグローバル社会の中で、日本人としてのアイデンティティを持ち、オリジナリティを保持し、サステナブルに生き延びていくためにも、大切にしていきたいことばかりです。

神道は天地悠久の大道であって、崇高なる精神を培ひ、太平を開く基である。神慮を畏み祖訓をつぎ、いよいよ道の精華を発揮し、人類の福祉を増進するは、使命を達成する所以である。ここにこの綱領をかがげて向ふところを明らかにし、実践につとめて以って大道を宣揚することを期する。

一、神の恵みと祖先の恩とに感謝し、明き清きまことを以って祭祀にいそしむこと
一、世のため人のために奉仕し、神のみこともちとして世をつくり固め成すこと
一、大御心をいただきてむつび和らぎ、国の隆昌と世界の共存共栄とを祈ること

2019-05-28 10.04.12