蜷川実花展 ー虚構と現実の間にー が、いわき市立美術館で開催中。蜷川実花さんは、演出家の蜷川幸雄さんの娘さんということで、親の七光りの写真家と思いきや、AERAの写真を担当していたり、2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事だったりと、数々の写真集も出版されていて、大活躍の方のようです。

現代美術をメインテーマに掲げる市美術館と、カラフルな色彩を得意とする蜷川さんの作風が、うまくマッチしていたと思います。

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会場入口から、桜の拡大写真が映し出されていて、これからの展示内容を期待させてくれます。

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最初のお部屋は、桜一色!4面も壁全体に、桜・サクラ・さくら!望遠したものから広角のもの、拡大ものなどなど。圧倒されます。

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床一面がサクラ。花筏です。

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今回の展示は、珍しく、館内撮影OKでした。カラフルな花びらの拡大写真が多かったです。人物も、ビビッドな衣装や小物を持っていて、これが蜷川さんの一貫したポップな作風なのですね。

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いつもの市立美術館の雰囲気も、背景が異なるだけで、だいぶ印象が変わりますね。

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一転して、モノトーン基調の、父との思い出写真コーナーもありました。といっても人物は一切なし。お見舞いに病院を訪れたときの、まちの風景のポートレートでした。

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ー朝起きたら信じられないくらい空が青くて、あまりにも綺麗だった。どうせ逝くならこんな日がいいよね、って思った。ー からはじまるこの部屋は、前の部屋のポップさとは打って変わって、とても静かなモノトーン調。それが、静かな悲しみを表わしているのでしょう。そして、自らの出産を踏まえて、生きることの喜びと輝き、そしていのちが繋がっていくというテーマ。今、生きているこの瞬間がありがたいと感じます。

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市立美術館前に鎮座しているモニュメントは、「横たわる人体・手(ヘンリー・ムーア作)」です。緑の変な物体ではありません。

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