いわき素読の会(代表:山名隆史氏)による、第12回 いわき素読教室が、2019.2.23(土)に、大國魂神社で開催されました。後援はいわき市教育委員会で、いまのところ2ヶ月に一回の開催をしています。これまでは、平一町目のティーワンビル内のいわき市生涯学習プラザ和室や中央台公民館等で開催してきました。
スタートは、立腰して、日本書紀の即位建都の詔の素読からです。正座して腰骨を立てます。そして素読するときは教材を下から支え、軽く前に出して声を出すことで、自然と発声がしやすくなります。
<前回 第11回いわき素読教室は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52758420.html
素読とは、言葉を、意味の理解を伴うことなく、その字面を追って、あるいはお手本となる発話者の発音の通りに声を出して読むことです、一般的なイメージとしは、いわゆる「音読」です。ちょっと異なるのは、意味を伝えないこと、意味を伝えるとしてもそれは素読をした後に行い、「もっと知りたい」と感じる程度にとどめることです。

山名代表の本職は神社の禰宜さんです。毎回、日本の礼儀のちょっとしたことを教えていただけます。ちなみに前回は、座布団の上下の見方、座り方でした。今回は、お辞儀の3種類のうち、手刀を畳に二秒程度つける一番軽いお辞儀をみんなで練習しました。
永澤さんからは、「三月のいろいろな呼び名」「三月の俳句と和歌」「論語」を素読。3月が弥生と呼ばれていることは広く知られていますが、そのほかにもたくさんの日本語があるんですね。素読しているうちに、なんとなく意味がわかってくるものです。ちなみに3月の別名である「夢見月」は、桜の開花が語源なのだそうです。
子どもたちはクイズ形式が大好き。積極的に挙手しますね。

今回は一通りの素読をした後に、百人一首かるた大会をしました。ちはやふるに出てくるような、本格的な百人一首ではなく、5色百人一首という簡易バージョンです。これは百人一首を20枚ずつ5色に色分けした教材です。 このため一試合、数分で決着がつくので、お手軽なんです。
時間内に何度もチャレンジできるので子ども達は熱中し、 楽しんでいました。結果として、いつのまにかいくつかの百人一首を覚えることができてしまうというおまけ付きです。