今、地方で成功としてる都市としては、なんといっても福岡市でしょう。人口増加、建設投資伸び率とも日本一だそうです。その成功の秘訣は、、、他の成功事例をマネないこと。まちづくりは「常識」を疑うことが第一歩。やれることではなく、やるべきことと向き合う。流行りを無視して、逆を狙う。量を求めず、利益にこだわる。優秀な人材を役所に集めない。「変人」を大切にする。等です。

そして、結局、、、ネアカな都市が勝つ!!!苦しい状況でも、政治、行政、民間がそれぞれあきらめずに「自治体にオカネがないなら、民間が自発的に出し合う」「工業都市化ができないなら、サービス産業で独自路線を伸ばす」「市域拡大が無理なら、他都市とのネットワークを作って、成長する」等の、常にあきらめない姿勢。いうなればどんな困難なときも、前向きに打開策を見いだすネアカが心構えです。

著者の木下氏は、「民間の高い公共意識」と「行政の高い経営意識」の両方が相まって、まちづくりが進むという考え方の実践者です。

<稼ぐまちが地方を変える 木下斉著は、コチラ>

<福岡市の個性が光るわけ>
【常識破り1】民間主導・民間投資のまちづくり
【常識破り2】「競争」と「協調」で強くなる
【常識破り3】素早く「撤退」する
【常識破り4】周りに流されない
【常識破り5】伸びしろがあるのに、伸ばさない

<福岡市を変えた10の覚悟>
【覚悟1】持ちうる私財は、都市発展のために投資する
【覚悟2】「理想」と「具体行動」を同時に展開する
【覚悟3】徹底的な合理化を進める
【覚悟4】行政事業ではなく、民間事業で人材を育てる
【覚悟5】地域金融を通じて、若い産業人を支援する
【覚悟6】独立心を守り続ける
【覚悟7】ノウハウを公開し、新しい産業を育てる
【覚悟8】稼いだお金を、地域に投資する
【覚悟9】民間に任せる、現場に委ねる
【覚悟10】いち早くアジアとの交流文化事業を開始する

<経営視点で見える福岡メソッド>
【福岡メソッド1】制約から戦略を考える
【福岡メソッド2】新技術を味方につける
【福岡メソッド3】民間資金の力で「尖り」をつくる

<福岡市の未来を左右する4つの制約>
【制約1】九州衰退のリスク
【制約2】「アジア」の多様な成長・衰退・混乱
【制約3】大学の国際競争、若い人材の獲得競争の激化
【制約4】急速な成長による凡庸化、過剰集積

岩手県紫波町のオガールの取組みが紹介されていました。著者はこのプロジェクトにも関与されていたそうです。

<オガールプラザ 使い道の見当たらない町有地の再開発>
http://www.mikito.biz/archives/50914118.html
<オガールベース 補助金に頼らないまちづくり>
http://www.mikito.biz/archives/50914101.html