Jヴィレッジが、2018年11月に再オープンしました。東日本大震災・福島第一原子力発電所の事故以来、Jヴィレッジは、事故対応のバックアップセンターとして使用されたため、スポーツ目的には使用できませんでした。7年あまりの長い期間を経ての再オープンです、

<Jヴィレッジ2016年訪問は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46727026.html
<Jヴィレッジ2015年訪問は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/42233395.html
<Jヴィレッジ2013年訪問は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/25831733.html
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事故対策本部が置かれたロビー棟は、すっかりもとの姿に戻っていました。ここが、福島第一原発へ視察に行くときに、防護服に着替え、東電専用バスで1Fに向かったことなど、遠い昔のようです。

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ロビーの向こうの全面ガラスの先には、青々とした天然芝のサッカーコートが3面、見えます。ここがすべて原発事故対策作業員向けの駐車場になっていたことなど、微塵も感じられません。

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遠くには広野火力発電所の煙突が見えます。その右隣の黄色い建物は、JFAアカデミー福島の量・宿舎。もともとは、日本サッカー協会が、サッカーのエリート選手を育成するために、2006年に開校したもの。アカデミー生は専用の寮に寄宿しながら、日中は地元の公立中学・高校(広野中学校、楢葉中学校、富岡高校)に通学。放課後にアカデミーで各種の教育を受けるというものでした。
しかし福島第一原子力発電所事故の影響により、2011年から静岡県の御殿場高原時之栖に移転中。すなわち、たった5年間しか使われず、その後、空き屋状態が7年以上も経過しているわけです。2021年4月から受け入れを一部再開するようですが、どうなることか注目していきたいです。

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2018年9月に完成した、ドーム形の全天候型練習場。なんと115メートル、横73メートル、高さ22メートルもあり、サッカーグラウンドがまるまる1面が入る広さです。中の芝は人工芝で、屋根は光を通す素材なので、日中は照明なし、夜間は天井照明を使って練習できるそうです。

ちなみにこの建設費は22億円だそうです。福島県が整備主体ですが、うち7億円は個人や企業から寄付なのだそうです。

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本館4階の展望室にはボールを祭った「蹴球[しゅうきゅう]神社」がありました。御利益あるかな?

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本館には、2つのレストラン(アルパインローズ・ハーフタイム)の他、喫茶室、バーがあります。落ち着いた雰囲気です。サッカーの試合の後の選手同士の懇親会等でも利用されるそうです。

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アルパインローズのかつての料理長は、サッカー日本代表に帯同するシェフの西芳照さんでした。原発事故後、紆余曲折あり、現在、西シェフは、いわきFCパーク内で「Nishi's Kitchen」というレストランを開業しています。

<Nishi's Kitchen 西芳照シェフは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52563095.html
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本館の中には、会議室もあって、日本代表等が合宿をしたときには、ここで試合や練習の反省会等が真剣に行われていたそうです。

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サッカーグッズが購入できるショップもありました。もう全く原発事故のバックアップセンターであったことは、予想だにできないくらい復活していました!

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