最近、日本の失われた20年やデフレの反動からか、日本サイコー!実は日本の力はまだまだ!的な本が、書店に並ぶようになりました。逆にこの現象を憂いしている層もあって、この本は元国連職員の著者による、日本人に対する外国人のホンネを明かそうという試み。

著者曰く、「日本人は自国が世界の先進国で、世界中の人が日本にあこがれ、日本を尊敬し、日本を見習いたいと思っていると勝手に思い込んでいるようですが、実はそう思っているのは日本人だけです」。

内容は、学術的・実証的なものではなく、伝聞や著者の所感による記述も多いです。例外もあるでしょうが、以下のような感性には納得するところも多かったです。
・クールジャパンは気味が悪い
・「おもてなし」は大迷惑
・遅くまで働くのに生産性ゼロ
・経済3流、政治6流で大丈夫?
・礼儀が表層的でつきあいにくい

2018-12-13 08.12.35

ただ単に、日本の「残念」なところを指摘しているのではなく、著者からの「日本人よ、目を覚ませ」、そのためにバカにされない方法を提言しているのも興味深かった。

1. 本質を見よ
2. 所属先にこだわるな
3. 他人と自分とは違うと心得よ
4. 自信を持って行動しよう
5. 感性を磨け

日本の悪しき問題を解決するには、事実を客観視し可視化した上で、解決策を考えるべきというアプローチには、極めて同感です。