著者は、高校生時代から地域活性化事業に携わり、大学時代には早稲田の商店街の再生をやってきた実務の人です。その実体験を元に、いまは地方まちづくりコンサルをやっているようです。

さまざまな試行錯誤や挫折のすえに到った結論は、地域活性化に「みんなの合意」や「政治」は要らない、必要なのは「マネジメント」と「やるという覚悟」。「まちをまるごと一つの会社に見立てて経営し、利益をあげて地域のために再投資する」こと。小さくても儲かる仕組みを考えて、絶対に裏切らない仲間を2,3人見つけてとにかくやる。3ヶ月経ってもうまくいかなければすぐに見直して、場合によっては見切りをつけまた新しい事業にチャレンジする。とにかく実践していれば、当人や地域が豊かになるだけでなく、行政ルールだって変わっていくというもの。

まず地方の民間が自ら実践し、それを体系化し、政策提言をし、取組みの中でさらに実証し、そのプロセスを他の地域へ伝えていく。このことである一地方からスタートし、日本全体が良くなっていくはず。

また行政は、これから少子高齢化の下、民ができることはできるだけ民に任せ、そのためにも民がやりやすいようにルールや制度を変え、互いに連携していきやすい環境を整えるという、新たな役割を持つことになります。

必要なのは、「民間の高い公共意識」と「行政の高い経営意識」です。

2018-11-26 09.38.58

まちづくりを成功させる「10の鉄則」がコンパクトにまとめられています。これは、納得。
 鉄則① 小さく始めよ
 鉄則② 補助金を当てにするな
 鉄則③ 一蓮托生のパートナーを見つけよう
 鉄則④ 全員の合意は必要ない
 鉄則⑤ 先回り営業で確実に回収
 鉄則⑥ 利益率にとことんこだわれ
 鉄則⑦ 稼ぎを流出させるな
 鉄則⑧ 撤退ラインは最初に決めておけ
 鉄則⑨ 最初から専従者を雇うな
 鉄則⑩ お金のルールは厳格に

【付録】まちを変える10の覚悟
・行政に頼らない
・自ら労働力か資金を出す
・活動でなく、事業としてやる
・論理的に考える
・リスクを負う覚悟を持つ
・みんな病から脱却する
・楽しさと利益の両立を
・入れて、回して、絞る
・再投資でまち全体に利益を
・10年後を見通せ