貧困についてのマンガが多い、さいきまこ氏の新刊です。今回は、介護と過労死という、これまた複合的で重たいテーマです。本の帯には「あなたは家族を捨てられますか?」という強烈がサブタイトルが付けられています。

振り返れば、今の日本各地で、介護疲れが原因と思われる、家族による殺人事件が頻繁に起きています。「老いた親の面倒を見るのは子供の役割」だとか「家族の絆」といえば聞こえはいいけれど、家族だけで全て背負い込むと、あまりに過酷で疲弊してしまうことが多い。どんなに健康でも、よい大学を出ていても、よい会社にいたとしても、よい結婚をしていたとしても、このマンガのストーリーのように、いつ介護地獄に転落するかもしれず、これは全ての家庭に起こりうる問題です。

家族の面倒を見るのは家族の責任。これについては論を待たないけれども、個人の肉体的・金銭的負担能力を超えさせてまで、家族にそれを強いるのはあまりにも酷でしょう。この分野は社会的弱者の救済と同様に、公が積極的に手を差し伸べなくてはならない。

生活保護の不正受給事件をきっかけに、生活保護に対するバッシングが多いですが、本当に必要としている層に、手をさしのべなかったり、嫌がらせをするという行為自体が、ある意味、間接的に殺人に手を貸しているようなものではないか。

<神様の背中 ー貧困の中の子どもたちー は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45613440.html
<陽のあたる家 ー生活保護に支えられてー は、コチラ>
2018-11-22 17.32.06