「人は死なない」の著者、矢作直樹先生と、一緒に皇居勤労奉仕作業をさせていただく機会に恵まれました。矢作直樹先生は、長らく東京大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長を務めた、バリバリの西洋医学のトップの方です。そんな方が、「人は死なない」などとオカルト的な著書を出したことに驚きでした。皇居勤労奉仕作業の合間に、その意図を聞くことができました。

もとより、「人は必ず死ぬ」。これは自明であり、どんな西洋科学・医学を持ってしても回避することはできません。西洋科学は万能ではなく、それどころかむしろ知らないことばかりです。それを救急救命センターの現場で、ひしひしと感じていたそうです。ともすれば、東大の救急救命センターに運ばれれば、最高の技術で正確な診断がなされ、なんとか患者を救ってくれると考えがちです。しかし、実際には、間違いもあるし、実際に患者は死ぬときは死んでしまう。

<皇居勤労奉仕2018は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/52706679.html
2018-11-14 12.31.17

それでは、タイトルの「人は死なない」と、まったく違う立場でしょう。その意図するところは、西洋医学で計り知れない、精神世界の中では人は死なない、ということ。臨床現場でも、原因不明で死んでしまう、逆になぜか生き残ってしまう、という現場に遭遇することがあるそうです。その度に、人知を越えた計り知れない力、すなわち「摂理」があるのではないか、という結論に達したそうです。
 
そんな「摂理」の前では、謙虚に虚心坦懐に万物万象に向き合っていく姿勢が大切なのではないか。人間の知識は微々たるものであり、われわれは「摂理」により生かされている世界の一部であり、この世界と共存・調和し、その謎を解きながら、意識の進化を心がけていくべき。

寿命が来れば肉体は朽ちる、という意味で「人は死ぬ」。一方、霊魂は生き続けるという意味で「人は死なない」。ということなんだそうです。なるほど、納得でした!

2018-11-19 08.17.56