第10回正解水族館会議の開催に合わせて、小名浜アクアマリンパークで周遊シャトルバスが運行されています。これは、最高時速20km低速電動自動車(グリーンスローモビリティ)を活用したグリーンスローモビリティ実証実験です。実施主体はいわき市総合政策部創生推進課となっていますが、国の環境省が推進しているものです。

ルートは、いわきららみゅう・アクアマリンパーク・アクアマリンふくしま・交通ターミナル・汐風竹町通り入口・元の小名浜魚市場前の循環です。これに加えて土日は三崎公園まで延伸して運行されています。
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20分ほど1回りを乗車させていただいての感想です。
・無料
たしかに無料は嬉しい。気軽に乗れますね。こどもが多い家庭等は特に。
・オープンデッキ
窓がなく、簡易な屋根しかない車内は、自然の風や気温を感じることができ、ゆったりとした気分になれそうです。ただ冬期期間中は、キビシイでしょうね。
・スピード
最高時速20kmに制限されているため、純粋な移動手段としては極めて使いにくい。ただ車窓から景色を眺めながら移動するという観点だと、ちょうど良い速度かも。
・モーター音
ガソリン車でなく電動なので、若干のモーター音がありますが、車内はとても静かです。
・採算性
無料は論外ですが、仮に一律100円の乗車料金を徴収したとしても、ドライバーの人件費等を単体で採算を合わせるのは、無理でしょう。移動手段が困難等の理由がないかぎり、自治体が税金を投入することは考えられません。運行ルートの商店や事業所が一体となって、運行経費を負担するような形が作れない限り、グリーンスローモビリティは実現しえないと思います。

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この実証実験のための専用のバス停標識まで作ったんですね。

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