第10回世界水族館会議が、いわき市小名浜の魚市場で開催されています。そこでは、いわきにある小松技術士事務所の小松道男所長が「水の惑星環境汚染問題」の基調講演をされたそうです。いま、マイクロプラスチックに代表される海洋汚染が話題となっていますが、小松所長が開発・特許を取得している土中で分解される植物由来の生分解性プラスチックの技術が、環境保全の切り札となるかもしれませんね。

ちなみに小松所長は、政府の第7回ものづくり日本大賞(製品・技術開発部門)で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞。国立福島高専、アルプス電気を経て、小松技術士事務所を設立されたそうです。その技術を小松所長と共同開発された豊栄工業さんが、展示ブースを出されていました。

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植物由来・生分解性プラスチック「ポリ乳酸」の独創的な射出成形技術を、小松技術士事務所と共に世界に先駆け実用化したのが、写真の商品群。箸・コップ等のいわゆる食器から、使い捨てのプラスティックコップまで、まったく見た目もさわり具合も普通のプラスティック製品と変わりません。普通に使用する分には、まったく耐久性に問題ないそうです。しかし、一端、バイオマスを使ったコンポスト等で微生物の分解を経ると、ものの数ヶ月でぼろぼろに分解し土に還るとのこと。

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すでに製品化され販売されているのが「iiwan (幼児用食器)」。素材はとうもろこしのデンプンに含まれる乳酸を原料とした「ポリ乳酸」。これは子供の体に無害であり、有害物質が出ることもなく地球に還るため、環境にも優しい素材です。赤ちゃんの口に触れる、食器やコップ・スプーンがセットになった箱詰め製品は、デザインも秀逸なので、そのまま赤ちゃんの誕生祝いにぴったりだと思います。

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「My First Dish」「とうもろこしと愛情でできています!」。これらのキャッチコピーも心をくすぐられます!ぜひ製品購入で、いわき発の発明・技術を応援したい。

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