今年は、いきなりステーキの快進撃、というか全国的な大量出店が続いた2018年でした。そのいきなりステーキの原点は、このペッパーランチという業態です。同系列のペッパーフードサービス、一瀬邦夫社長が運営しています。こちらのビジネルモデルも、かつてはもてはやされ、全国に大量出店をしていました。しかし、2007年の大阪府のチェーン店の店長による強盗強姦事件や、2009年の山口県のチェーン店おけるO-157食中毒発生事件の影響で、店舗展開も撤退・縮小が続いていました。

しかし、最近、いきなりステーキの快進撃に合わせて?ペッパーランチも客足好調のようです。なぜなのか気になっていました。

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その秘密は、客単価の向上にありました。ペッパーランチの主力商品は、なんといっても、熱々の鉄板に載ったビーフペッパーライス700円だったはず。しかし今では、ワイルドステーキ200g 1,120円、300g 1,360円が主力良品になっているようなんです。

確かに、セントラルキッチンでなく、店内でカットしている肉は、新鮮で食べ応えもある。しかしカウンターキッチンスタイルのお店で、千円を超えるステーキを注文するのは、どんな客層なのか??

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店内には、若い男性の姿もありますが、それだけでなくそれなりに身なりの良い男性、さらには若い女性の姿も見られます。きちんとした美味しい肉・ステーキをしっかり食べたい!!!という層の金銭感覚は、思ったより高いということです。

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鉄板ステーキに味噌汁、サラダという、なんとも和洋折衷な感じですが、これも顧客に受けているようです。実際に起きていることは、すべて正しい。

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すでにグランドメニューのトップに、ビーフペッパーライスはないんですね。ステーキという切り口で、新たな市場を切り開いた一瀬邦夫社長の慧眼。いずれ消費者に飽きられる時は来るのでしょうが、しばらくは、肉好きの人達に支持されそうです。

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