いわきFCが運営するクラブハウス「いわきFCパーク」に、NISHI's KITCHEN いわきFCパーク店が2018年10月にオープンしました。「サムライブルーの料理人」として知られるサッカー日本代表専属シェフ、西芳照氏が自らキッチンに立っています!かつては、JFAナショナルトレーニングセンターJヴィレッジの総料理長を務めていましたが、震災後はJヴィレッジが閉鎖になってしまったため、復興支援のボランティア等もしつつ、サッカーでも代表のアウェー遠征に同行するなど、特定の場所に縛られない働き方をされてきました。震災後7年経過し、広野町には「くっちぃーな」というお店、そしてこのいわきFCパーク内に「Nishi's Kitchen」という拠点を持って活躍されています。

<いわきFCパーク いわきの新名所は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50282102.html
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サッカー日本代表の帯同では、食材の確保だけでなく、調理場そのものの確保もシェフに求められるそうです。サッカー選手からは栄養面だけでなく、好み、さらには食欲を刺激するための、演出等も必要になるとか。そのノウハウはにもかかわらず、長期契約ではなくスポットの依頼。そんな要求を満たせるのは普通のシェフにはできませんね。西シェフは還暦を超えていますが、てきぱきと動く姿は微塵も感じさせてませんでした。

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お店はカウンター8席と、テラス席の2テーブルのみ。昼時に入店しましたが、待ち時間があるのは承知の上。もともとは、すき焼きの浅草今半が入居していた場所を居抜きで入っただけでに、かつての雰囲気も残っています。 

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フィールドに面したテラス席では気持ちいい風が流れます。ちょうど少年サッカーチームが試合をしていて、観戦しながらの昼食。
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店内には、西シェフの似顔絵が置かれていました。よく似ている!

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西シェフ自らカウンターに立ち、オカズの盛り付け等をしていました。忙しく立ち回っていましたが、お茶やご飯のお替わり等に、顧客にそれぞれ声がけしていて、まるでお寿司屋のカウンターに座っているかのような距離感。驚いたのが、ランチの注文が入る度に、鰺をさばいて切り身にしていたことです。どうりで活きが良い刺身なはずです。西シェフの後ろには、柴崎岳選手、大迫勇也のサイン入りユニフォームが掲げられていました。西シェフが本当に選手から感謝、愛されていることの証左ですね。

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長友佑都選手の好物、ギンダラの西京漬「長友焼き」が入った四季彩弁当、1500円。シェフがおろしたてのお刺身、しんじょ揚げ、鶏の治部煮等、どれも手が込んだ仕込みが感じられ、食のありがたみを感じることができるお弁当でした。ちなみに提供されるまでは、フタがかけられていて、運ばれてきたからシェフがフタを開けることで、びっくり感を演出。そんなところにも食欲が湧く仕掛けがありました。

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いわきの名所となりつつある、いわきFCパークですが、まだまだ訪れていない方も多いと思います。気軽に一度ランチしに行ってもらえれば、その楽しさが実感できるのではないでしょうか。

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