「あの」勝間和代さんの本です。一時期は「カツマー本」が乱発気味に出版され、飽きられ感があったときもありました。その容姿や言動にいろいろな批判がありますが、出版本「効率が10倍アップする新・知的生産術」等、新しい切り口で内容が良いものもあります。実際、私が今日、(比較的)たくさんの本を購入し乱読しているのも、勝間さんの著書の中で、月間10万円以上の本を購入するとの記述を見て、なるほどと腹落ちしたからです。

今回は、これまでの自己啓発や経済本とまったく違って、自分が「有名人になる」という実体験を、当事者の視点からまとめたもの。
1. どうやったら有名人になれるのか、有名人になるための方法論
2. 「有名人になる」と、どういうメリットがあるのか? 失うものは何か?
3. 有名人はいかにつくられ、いかに利用されているのか? 

著書いわく、有名人になる方法論は、企業のマーケティング戦略と何ら変わらない。そして、一番大切なのは、有名人になって何がしたいの?ということ。オカネを稼いでお金持ちになって何がしたいの?という問いかけとほぼ道義だと思います。

2018-10-05 08.29.18

有名人になることのメリット・デメリットの自己分析が秀逸でした。
<メリット>
・有名になることによる人脈の広がりによるチャンスの広がり。自分がハブとなり、さまざまな方からの信頼関係・信用が得られる。
・発言力がつき、やろうと思ったこと、考えたこと、目指すことができやすくなる。
<デメリット>
・有名になっても、その後でも、衆人環視の中で生きざるを得ない。プライバシーはない。
・見知らぬ人たちから批判され、攻撃されることを日常として捉えなくてはならない。
<結論>
有名人になることの直接的な金銭的メリットは思ったほど大きくない。プライバシーの侵害に見合うか、見合わないかの程度という実感。