著者は、外資系金融機関でクオンツやトレーダーなどの仕事をしてきた、いわゆる金融のプロです。その著者の結論が、株式投資のプロと「サル」の運用では、ほとんど結果に差異がないということです。もう少し説明すれば、株式投資のプロの運用結果は多少、良いかもしれないけれど、彼らに支払う運用報酬を差し引けば、(運用報酬のいらない)サルが運用した結果とあまり変わらない、ということ。

こうした見方は、ある程度一般的になっていますが、その背景には、金融のプロであるアクティブファンド投資家が血眼になって儲かる銘柄を探しているため、その結果、超過利潤は非常に小さくなっていて、現在の市場は非常に効率的であるということ。言い換えれば、株価が適切な価格で取引されているということです。

もちろん、市場が大きく変動しているときに、大きくポジションを取り、大きく儲けることは、別です。だからこそ、ジョージ・ソロス氏やウォーレン・バフェット氏のような、伝説の投資家も生まれた。

人生100年時代に、老後資金を確保するために、現役時代から積極的に資産運用すべしという類いの本が書店に並んでいます。しかし積極的に株式投資をしても、1年間のリターンはせいぜい5%程度であり、個別銘柄を調べ、投資実行のトレーディングをしていくには多大な時間と労力を要します。仮に1000万円の元本を血眼に運用しても、年間50万円稼げるかどうか(元本割れかもしれない)。そんなリスクを取るならば、貯金が1,000万以下の人は投資せずに、自営業は本業で、サラリーマンであれば残業代を稼ぐ方がよほど効率がよいでしょう。具体的にいうならば、残業代で稼いだ貯蓄を、(大きな市場変動を平均化するような)10年単位の長期的な市場で運用という前提で、市場の効率性を最大限活用でき、かつ運用コストが低い、インデックス投資をすべきである、という結論。

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2018-08-18 08.35.45