浅草の浅草寺前の仲見世通りから一本入ったところにある、甘味処梅園(うめぞの)。創業は、安政元年(1854年)ですから、150年あまりの歴史があります。浅草寺の別院・梅園院の一隅に茶屋をひらいたのがきっかけだそうで、屋号梅園もそれにちなんで付けられたそう。

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ここの名物は、(あんみつや豆かん等もありますが)元祖あわぜんざい。江戸時代には粋人が茶屋遊び帰りの朝の一服に、食したそうです。160年前に思いをおこしながら、食べるのも良いかと思います。

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店頭には赤い毛氈が置かれており、休憩がてらに気軽に召し上がることが可能。

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あわぜんざいといっても、原材料はあわではありません。餅きびを使って蒸した餅と+こしあんの組み合わせ。それをお椀で盛ったものです。店内ではもちろん調理済みのものが提供されてますが、テイクアウトもOK。その場合は、電子レンジで1分加熱するだけというお手軽さです。伝統を継承しつつ、便利な現代社会にも適応していくということで、暖簾を守りつつ革新をつづけるという老舗のあるべき姿がありました。

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