長崎原爆資料館は、長崎市への原子爆弾投下に関する資料を取り扱った長崎市立の資料館です。いわゆる平和公園の一角にあり、長崎市内の観光スポットのひとつです。原子爆弾という点では、広島の原爆中心地の平和公園内に広島平和記念資料館があり、同じような立て付けですね。

見どころは、広島(8/6投下)のリトルボーイに対して、長崎(8/9投下)のはファットマンです。色・形ともまったく同じレプリカが展示されていました。リトルボーイ(Mark 1)が高濃縮ウランを用いたガンバレル型の原子爆弾であるのに対して、ファットマン(Mark 2)はプルトニウムを用いたインプロージョン方式の原子爆弾でり、まったく仕組みが違います。いずれも一般市民を対象とした大量殺戮である点では同じですが、研究開発を急ぐ目的から、異なる形式の殺戮兵器が使用されたのでしょう。

<広島平和記念資料館は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/48788068.html
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爆弾の威力は、8月6日に広島県広島市に投下されたリトルボーイより強いそうです。ですが、長崎市は山に囲まれ平地が少なく、平坦な広島市に比べて威力が減殺され、破壊の度合いは広島市に比べると小さいものの、そうはいっても10万人近くの一般市民が殺されたという事実に戦慄を覚えます。

観光ボランティアの方が丁寧に説明してくれました。自身も小さいころに長崎市内で被ばくした被災者だそうです。被ばくした人々が次々と亡くなっていく中で戦後70年の間、どんな思いでこのボランティアを続けてきたのでしょうか。

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爆心地側の部分が熱線により焼けた橋げたなど原子爆弾によって破壊された建物の一部が移設されてます。原子爆弾の悲惨さ、凄惨さがダイレクトに伝わってきます。やはりホンモノの存在感は圧倒的です。

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広島の広島平和記念資料館にも設置されていた、爆心地の地形とそのインパクトの展示。上空から見る資料展示と、地上から見る展示、鳥の目の視点、虫の目の視点両方から、原爆のインパクトを感じ取れるような工夫がありました。

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パネル展示のみならず、動画による映像展示も充実していました。特に、戦後の先進国による核兵器開発競争が加速化し、核兵器実験の様子、核兵器弾頭数が加速度的に増殖している様子の映像が素晴らしかった。日本の2発の原子爆弾の悲惨さは、まったく核開発競争の抑止につながらなかったという歴史的事実があります。やっとこの20年で米ソの冷戦終結に伴い、歯止めがかかる要素はありますが、いまでも中国・インド・パキスタン・イスラエル・北朝鮮等で、核開発インセンティブがあり、核被爆国としての日本は、数少ない核削減をリードできる立場にあります。戦前の日本は、国際社会において、人種差別の撤廃、植民地からの搾取を主張していた唯一の国です。今の国際社会においても、積極的にその役割を果たさなければなりません。

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