DIG訓練(災害図上訓練)は、地図を用いて地域で大きな災害が発生する事態を想定し、地図と地図の上にかける透明シート、ペンを用いて、危険が予測される地帯または事態をシートの上に書き込んでいく訓練のこと。東日本大震災後、大量の住民を動員した大規模な実働訓練を伴わず比較的手軽に、有効性のある避難訓練ができるということで、東日本大震災後、各地区で開催されつつあります。

方法としては、リスク・コミュニケーションの手法のひとつなのだそうです。マップの作成に住民自ら参加することで、この作業自体がハザードマップの役割を果たし、事前に危険を予測できることと同時に、避難経路、避難場所、地域住民や関係機関においてどのような対策や連携が必要かなど、参加者の間で共有することが最大の効果です。

DIG(ディグ)は、Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の略。DIG=掘るという意味から、防災意識を掘り起こすという意味もかけているそうです。

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この手法は、簡易型災害図上演習で参加型地域版図上演習と呼ばれ、自衛隊で行なわれる指揮所演習(CPX)を防災訓練または災害対策の検討に応用したものだそうです。まず大きな住宅地図に、危険箇所(道路が狭い、住宅が密集している、過去に水害があった等)を書き込み、推測される被害状況を書き込むというもの。町内ごとにグループに別れ、一緒に議論・作業していきました。問題を可視化でき、ゲーム感覚で手軽に出来ること、情報が共有できました。もっとも町内とはいえ、初めて話す方もおり、コミュニケーションがとれたということが、最も得たことかもしれません。
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このDIGは、住民参加の技法として、地域防災力の向上に向けた自助公助共助の確立に向けた取り組みとして、今後も各地域で広く利用されてくると思います。

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