いわき明星大学創立30周年記念式典が、児玉記念講堂で開催されました。いわき明星大学(以下、IMU)が開学したのは、昭和62年4月(ちなみに児玉記念講堂の名前は、当時の児玉三夫明星学苑理事長・初代いわき明星大学学長から取っています)。私が大学進学した年、すなわち同期が第一期生ということで思い入れがあります。開学当時は、理工学部と人文学部の2学部でしたが、その後、大学院設置、薬学部設置、教養学部改組、科学技術学部の募集停止、平成29年4月の看護学部設置等の変遷を経て、今後は、教養学部・薬学部・看護学部の3学部になる予定です(さらには、理学療養士・作業療養士の学部も視野に)。

そもそもいわきには4年生大学がなかったところ、田畑金光市長の肝いりで、東京日野市にある明星学苑さんの多大なるご協力を得て、誘致したという経緯があります。46万㎡に及ぶ敷地は、いわき市による無償貸付、さらに建設費補助として約30億円もの公金が投じられました。開学後30年間で、13,327名の学生が卒業したそうです。

<いわき明星大学 看護学部 開設説明会は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/48913384.html
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講師に招へいされた池坊保子氏の講演が素晴らしかった。氏は、元文部科学副大臣・元池坊学園理事長、そして学校法人いわき明星大学理事を務めていらっしゃいます。リンダ・グラッドンのライフシフト、人生100年時代を例にあげ、子どもたちに65%は、大学卒業後に、今は存在していない職業につくであろうこと、今後10-20年程度で約半数の仕事が自動化される可能性が高いこと、AIの発達により20年後には消える仕事が予測されていること等を指摘。これから大学生は、どのように学習していけばよいかのヒントを出しました。

実は、財団法人池坊華道会は世界最古の組織体なのだそうです(聖徳太子が招へいしたという金剛組は、髙松建設に合併された)。組織を維持できたのは、大切なものを守り、そして変えるべきものを変えていくということ。この選択の知恵、判断能力が問われるわけです。

まとめとして、社会で自立して活動していくために必要な学力の3要素として、以下の3つを指摘。セリフを読むのでなく、心の底からのスピーチでした。私も同感するところが多数ありました。

1. 知識・技能の習得
2. 自ら課題を発見し、その解決に向けて探求するための、思考力・判断力・表現力
3. 主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度(行動力?)

<ライフシフトは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50430104.html
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