Townsville市の重要な水源である、Ross Lakeです。オーストラリアの例外でなく、この地も、水不足です。それでもRoss Riverを8kmに渡って堰き止めたこの人口湖によって、水不足と洪水対策の両方に対応しています。

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タウンズビル市はその水の8割をRoss Lakeに頼っていますが、雨が降らないことには、どうしてもダムに水が貯まりません。

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2017年夏現在、貯水量は本来の20%を切っています。タウンズビル市は、このロス湖の貯水率の%によって、水不足警報レベルを設定しています。ですから今は、「レベル3」とかなり危険な水準にはいっています。

Level 1:貯水率40%以下(庭の水やりの時間制限、午前・午後それぞれ2時間)
Level 2:貯水率30%以下(庭の水やりの時間制限、午後2時間のみ)
Level 3:貯水率20%以下(スプリンクラーによる庭への散水禁止等)
Level 4:貯水率10%以下(すべての方法での庭への散水禁止等)
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まちなかには、現在レベル3であることが告知され、スプリンクラーによる散水禁止令が発令中。手による散水も朝6:00-7:00、夕方の18:00-19:00の2時間に制限。さらに火曜・木曜が偶数番地、水曜と日曜が奇数番地にするという念の入れよう。

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このロス湖が、ロス川Ross River, Ross Creekの起点になっていますので、ここが大きな放水をしない限り、ロス川が早く流れることはありません。だから、川面が鏡のように静かなわけです。

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このロス湖も、周辺の岩を積み上げた「ロックフィルダム」です。御母衣ダムと同じ形式ですね。この地では、地面が岩石でできているところが多いですから、ロックフィルダムにしやすかったのでしょう。それにしても8kmに及ぶ堤防造成には、どれほどの労力がかかったのでしょうか。

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