ヘリテージツアー(産業遺産を見て、先人の歩みを知る)で、JR高崎線の深谷駅に行きました。建物全面にレンガで装飾されていて、さながらミニ東京駅です。それもそのはず、1996年の駅舎改築時に、東京駅の赤レンガ駅舎を模して改築されたのです。もっとも構造はレンガ構造ではなく、コンクリート壁面の一面にレンガ風のタイルを貼っているそうです。しかし、そもそもなぜ、東京駅か?

1914年に建てられた東京駅丸の内口駅舎には、深谷市にあった日本煉瓦製造株式会社製のレンガが使われました。そのレンガを鉄道で運搬した起点が、ここ深谷駅であったから、ということらしい。日本煉瓦製造株式会社は、深谷市出身の実業家 渋沢栄一が作った、日本で最初の機械式レンガ工場です。赤坂迎賓館や帝国ホテルなどのレンガもここで作られたそうです。

そんな東京駅との繋がりから、平成8年に深谷駅が改修する際、東京駅を模して建てられたのだとか。改修にかかった費用は約35億円。レンガパネル約50万個を使用だそうです。その費用のほとんどを深谷市が負担したらしい。なんとも、太っ腹。深谷市民の思いは、どうでしょう???

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レンガ造の建物は、地震に弱いことが、関東大震災で判明し、今ではほとんどの建物は、鉄骨造、もしくは鉄筋コンクリート造に変わっています。一方、レンガの味わいは、年季が入ってから、じわじわと出てきます。江田島の海上自衛隊幹部候補生学校も、100年以上経過しているレンガ造の建物ですが、非常に味わい深い。

<江田島の海上自衛隊幹部候補生学校は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45731803.html
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深谷市はネギの生産量日本一。しかし「深谷ねぎ」は、品種名ではなく、ブランド名なんだそうです。深谷市を中心とした地域で栽培されている根深ネギの総称をいうんだそうです。その特徴は、糖度の高さです、その甘さは、糖度で言うと10度~15度にも達するそうで、これはよく熟したメロンと同等の甘さくらい。特に冬の深谷ねぎは、すき焼きに入れるときは砂糖がいらないなるらしい。ということで、JR深谷駅の発車メロディも、おねぎのマーチでした。

<深谷駅 発車メロディ「おねぎのマーチ」は、コチラ>
https://www.youtube.com/watch?v=jE1Yi2r2qkg
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「深谷ねぎ」がツノになった深谷市のキャラクター「ふっかちゃん」の時計台が置かれています。この時計、毎時0分になると「ふっかちゃん」の代わりに、埼玉のヒーロー渋沢栄一像が出現!青い目の人形と市松人形を手にもって、下からゆっくり登場します。

https://youtu.be/BM77LnURK4w
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北口には渋沢栄一(日本煉瓦製造会社の設立など、日本近代産業の指導者)の像が鎮座しています。駅沿いにある遊歩道は、かつて支線としてJR深谷駅ー日本煉瓦製造を直接つないで、レンガを運搬する専用線であったところを、改装したのだそうです。先人の歩み、歴史を感じることができます。

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ふっかちゃんは、マンホールにも登場!まちなかを見渡すと、いたるところにふっかちゃんがいます。なお、このふっかちゃん、ゆるキャラコンテストで何度も上位(最高3位)に入っているものの、一位にはなれていません。

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まちの歴史を感じることができ、風格のある深谷駅でした。

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