山玉浄水場は、主に勿来地区を給水区域とする浄水場です。いわき市には、平・上野原・泉・法田・山玉の5つの浄水場と、田人と遠野の簡易水道があり、給水普及率は97.06%(平成24年度末現在)。
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この山玉浄水場は、旧勿来町上水道創設工事において昭和29年に建設され、昭和52年に回収されました。施設能力は45,000立方メートル/日で、鮫川水系四時川の表流水を取水しています。いわき最大の平浄水場の60,000立方メートル/日には及びませんが、大規模浄水場の一つです。給水区域は、勿来地区が中心ですが、その水は小名浜配水池を通じて、いわきニュータウンや若葉台にも運ばれています。

それにしても疑問は、いわき市の平以北には、平浄水場ひとつしかなく、北は久之浜まで、複数の配水池を経由して、20km先まで圧送して送っています。にもかかわらず、平以南には4つも浄水場があるということ。合併前に作った施設とはいえ、統廃合を進めてこなかったのは、残念です。

<平浄水場は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/27926617.html
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いわき市水道局では、施設の効率的運営を目的として、民間の水道運営事業者に運営を委託しています。この事業者は、いわき市の複数の浄水場の管理運営をしています。

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表流水を使い、物質を沈殿させ、濾過し、殺菌して、配水するのは、どこの浄水場でも仕組みは同じです。

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四時川の表流水の取水地点は、民家にほど近いため、必ずしも透明な水ではありませんが、最終工程に入るときには、完全に透明な水になっています。個人的には、いわき市内の原水で一番水質が良いと思うのは上野原浄水場ですが、できあがった上水にそれほど違いが感じられないのは、浄水技術が優れているからなのでしょう。

<上野原浄水場の取水口は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45197880.html
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沈殿した物質は、沈殿に使用する活性炭を含むため、ドロドロとした黒いアスファルト?のような状態になります。これを天日で乾燥させ、体積を圧縮してから、産業廃棄物として埋め立てます。東日本大震災直後のコレは、放射性物質の基準値を超えるものとして埋め立てが認められず、黒いフレコンバッグに敷地内一時保管していた時期がありました。それは今でも敷地内にシートをかぶせて仮置きされたままですが、2年目以降からは、放射性物質が検出されなくなったため、震災前と変わらず、産業廃棄物として埋め立てています。

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上浄水場には定期的に、社会科見学で小学校の児童が訪れるそうです。このようなお礼の手紙は、双方にとって記憶に残って良いですね。

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おみやげに「いわきサンシャインウォーター」のペットボトルをいただきました。いわき市内では唯一、湧水を使用している根岸浄水場で作ったお水です。

<いわきサンシャインウォーターは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/48061484.html