駆逐艦「汐風」は、沈船防波堤として、小名浜港1号ふ頭(いわきららみゅうのふ頭の先)に沈められています。その沈められた場所を示すサインが、タイルのパターンで示されています。東日本大震災の震災前は、色分けされていて艦尾部分ということがわかったのですが、津波被災によりふ頭が一部崩壊したため修繕・舗装をやり直した時に、「汐風」の表示まで頭が回らず、同一色で施工してしまったようです。なお、下記写真のU字型が汐風艦尾部分で、その先の胴体・艦首は新規アスファルトに敷かれて見えません。

ちなみに、同型艦「澤風」が旧小名浜魚市場前の防波堤に、同じ時期に沈められています。

<沈船防波堤「澤風」は、コチラ> 
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「汐風」は峯風型駆逐艦で、大正10年に舞鶴海軍工廠で竣工し、横須賀鎮守府に編入されました。当初は高速駆逐艦として活躍していましたが、戦争末期に人間魚雷「回天」の搭載艦に改装されました。結局、呉港で終戦を迎え、戦後は、特別輸送艦として復員輸送に従事しました。そして、すべての役目を終えて、昭和23年に小名浜港の防波堤として沈められました。27年間の生涯でした。
 
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平成24年に舞鶴を母港とする海上自衛隊護衛艦「みねゆき」が小名浜港に寄港しました。その際、舞鶴海軍工廠で建造された駆逐艦汐風を偲び、乗員・有志一同が制作し寄贈した汐風(シホカゼ)の模型が、ららみゅう1階に展示されていました。

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1号ふ頭の先には、沈船防波堤の歴史として、澤風・汐風の歴史が記されていました。とても勉強になるので、現地で確認されることをオススメします。

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現在の埋め立て状況。

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沈船となった直後(昭和23年当時)の小名浜港の様子。

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 西日に照らされる1号ふ頭のボードウォーク。ここに戦時に活躍した高速駆逐艦が埋っていて、その上を使用しているとは、夢にも思わない。

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ガイナックスが制作したアニメが、「人力戦艦!?汐風澤風」です。平和利用のため防波堤として福島県いわき市の浜に沈んだ駆逐艦「汐風(しおかぜ)」「澤風(さわかぜ)」にスポットを当てたアニメ作品。

シナリオ:先の大震災が時空に影響し、別次元と繋がる巨大なワームホールが開いてしまい、そこから大量の時空怪獣が小名浜を襲おう。プロの競輪選手を目指す高校生の星心平が、意志具現体となった汐風、澤風と共に時空怪獣と戦い小名浜の街を守る熱血ロボットアニメーション!です。

青と赤のメカキャラクターが搭乗するのですが、赤いほうが汐風です。
 
<人力戦艦!?汐風澤風の動画は、コチラ>
https://www.youtube.com/watch?v=ci5eyuG2g8c 
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