国立科学博物館で、大英自然史博物館展、やっています。Natural History Museumの名のとおり、自然科学分野での「大英博物館」の位置づけ。今回の展示は、ほとんどが日本初公開だそうです。その大一級品が、「始祖鳥」化石(ホンモノ)の展示です。ロンドン標本と呼ばれるこの化石は、単に始祖鳥が有名ということだけでなく、学術的にも恐竜と鳥類を分類する目安として、重要なんだそうです。

想像復元した始祖鳥のリアルな3DCGビデオも制作され、学術的なことはわからなくとも興味深く見ることができました。

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春休み期間中ということもあり、会場は整理券による入場制限がかかるほどの混雑。そうであっても見るべき価値があります。

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進化論で有名なダーウィンの「種の起源」の自筆。単語単語の間隔が非常に空いていて、英語人らしくない。日本語もそうですが、学のある人が必ずしも字が上手でないことと共通しているかも。

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マダガスカル沖のモーリシャス島に生息していた絶滅鳥類、ドードー(ポケモンではない)。人間の上陸によって絶滅しました。復元された姿がリアルです。

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世界最大の金の結晶、115gもあるそうです。自然界には、このような不思議なものがたくさんある。それにしても、イギリス人の貪欲な収集欲は、敬服に値します。一部、特定の個人の趣味が高じた部分もあるでしょうが、大航海時代には、死を覚悟しての世界一周航海で、世界中から多大な種類の標本を獲得しています。そこには、単なる優越感や娯楽のための収集でなく、それを丹念に分析・分類し、後世に伝えようという意気込みを強く感じます。

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