日本カッシーノ・フォーラム(JCF)は、日本の地方創生と観光立国を目的として、IRを調査・研究している団体です。推進母体は、一般社団法人笹川経済支援機構です。政府は、昨年2016年に日本再興戦略2016を閣議決定し、観光立国の実現への具体的施策として、「IR推進法」が成立しました。観光は、我が国の成長分野のひとつで、訪日観光客4000万人を目指そうとしています。

日本におけるカジノのイメージは、ラスベガスやマカオ・シンガポール等にある集金施設としての巨大なカジノです。一方、ヨーロッパの保養地や温泉地の中にあるものは、社交空間としての小さなカジノです。社交空間という意味では、ショーやダンスと同列にギャンブルが扱われているというイメージ。
 
日本カッシーノ・フォーラムでは、後者のスタイルの施設を従来のカジノと峻別して「カッシーノ」と呼んでいるそうです。これは、私が2013年に訪れたバーデンバーデンのカジノと同一コンセプトです。これを大都市でなく、小さな地方都市の街の魅力を上げるためのひとつのツールとして実現できないものか。
 
<バーデンバーデンのカジノは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/32997832.html 
19

日本カッシーノ・フォーラムの代表は、笹川能孝氏。日本の公営ギャンブルである「競艇」をリードした笹川良一氏の子孫にあたる方です。これまで直接、ベネチア、カンピオーネ、モナコのモンテカルロの主要カジノを訪問し、調査研究されています。今後は、地方自治体と一緒に具体的な計画の策定に協力していきたいと挨拶され、その本気度を感じました。

18