ラスコー展が国立科学博物館で開催中。教科書で習った2万年前の「クロマニヨン人」の足跡です。その足跡がすごい。フランスのある渓谷の洞窟の奥に、色彩豊かな動物が、壁一面に、いや洞窟一杯に描かれています。

<疑問>
どうやって真っ暗な洞窟で描くことができたのか?(油を抽出する技術、ランプにする技術必要)
洞窟の高い場所にどうやって描いたのか?(脚立が必要)
顔料はどうやって調達したのか?(さまざま石を砕いて作った) 

それにしても2万年前の洞窟が、現代までまでよくぞ残ったものです。なお、現在は本物のラスコー洞窟は、人の出入りによるカビ・腐食を防ぐため、完全非公開。現地を丁寧にミリ単位で3Dスキャンして、洞窟そのものを完全コピーしてつくった模擬洞窟に入ることができます。ある意味、実際に洞窟に入り触れる!ことができるという意味では、ホンモノのよりもリアルです。ホンモノの精緻なコピーを展示する施設としては、大塚国際美術館が有名ですが、そのコンセプトと同じですね。

<大塚国際美術館は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47930186.html
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メイン展示が、この多数の牛の群れの壁画です。胴体が大きくデフォルメされています。親牛・子牛のほか、馬も多数描かれています。いったい何のために、こんな洞窟の奥に描く必要があったのか。

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少なくとも黒色と赤色で色分けされた動物は、縁取りされていてはっきりと画力がわかります。

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2万人前のクロマニヨン人の画力は、現代人に劣らない。現代人は、言語や文字を使って美術を習いますが、当時のクロマニヨン人には、「美術の時間」などという学校教育はなかったわけで、その個人のひらめき・才能だけでこんな壁画を残した。

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リアルに描かれた動物がほとんどの壁画の中で、唯一、人物らしき(鳥人間?)ものがあります。これが何を意味するかは、いまでも謎だそうです。

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クロマニヨン人の想像3D人形。2万年前に狩猟生活をしていたと思われますが、文字等がなくても、きわめて能力が高く、高度な生活をしていたことがわかりました。

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上野の国立科学博物館の特別展示は、いつも感心させられます。その科学的調査のレベルのにならず、一般人の大人、そして子供にも興味が持てるよう、展示解説がていねいかつわかりやすいことです。難しいことを難しく説明することは容易、難しいことをわかりやすく解説することにこそ、真のプロフェッショナルです。

<国立科学博物館は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47464517.html
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