5. 文化のまちづくりについて

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁 

(1) 本市の産業・文化発展に貢献された先人の方々について
ア 文化センター1階の「いわきの人物展」で紹介する先人について
西洋には「ローマは一日にしてならず」の諺があります。本市もその悠久の歴史の中で、多くの先達の方々の努力によって、今日の産業・文化が構築されていったと考えます。ついては先人の業績を改めて顕彰し、次世代への発展継承へと紡いでいかなければならないと考えます。
本市の発展に功績があった先人及びその事業について広く市民に紹介する、文化センター1階の「いわきの人物展」で紹介する先人について伺います。

(特定政策推進監)
いわきの人物展につきましては、市制施行50周年記念事業のひとつとして、将来のまちづくりを担う子ども達をはじめ、多くの市民の皆様に、先人の紹介を通し、本市が歩んできた歴史を再認識し、ふるさと・いわきへの愛着や誇りを育んでいただくことを目的に、本年9月25日から
開催しているものでございます。
今回は、江戸時代を中心に、安藤信正(あんどうのぶまさ)、沢村勘兵衛(さわむらかんべえ)、祐天上人(ゆうてんしょうにん)、片寄平蔵(かたよせへいぞう)、天田愚庵(あまだぐあん)のこれら5人の生い立ちや功績などを、パネルにまとめて紹介しております。
今後におきましても、市民の皆様のニーズ等を踏まえ、定期的に展示内容を見直しながら、それぞれの時代に大きな足跡を残した人物を紹介して参りたいと考えております。

イ 文化センター1階の「いわきの人物展」への訪問者数について
文化センター1階の「いわきの人物展」への訪問者数について伺います。
 
(特定政策推進監)
「いわきの人物展」への来場者数につきましては、どなたでも自由に観覧できることとしておりますので、正確な数は把握しておりませんが、会場内に備え付けております解説資料の補充状況から推測いたしますと、これまで1,000人程度の方々に来場いただいているものと考えております。

ウ 「みんなで学ぼう・いわきの歴史」の制作部数について
いわきの先人を冊子の中で紹介している「みんなで学ぼう・いわきの歴史」の制作部数を伺います。

(特定政策推進監)
歴史冊子「みんなで学ぼう いわきの歴史」につきましては、江戸時代以降の記述を増やすとともに、時代に大きな足跡を残した人物の紹介ページを盛り込むなどの改訂を行ったうえで、7,000部を作成する予定でございます。

エ 「みんなで学ぼう・いわきの歴史」の配布方法について
その配布方法について伺います。

(特定政策推進監)
「みんなで学ぼう いわきの歴史」は、地域の歴史や文化についての学びを通し、地域への愛着や誇りを育んでいただくため、市内の小学校6年生児童全員に社会科の参考資料として配布するほか、各地区で開催する地域学講座や公民館講座の受講者などに配布する予定でございます。

ぜひ老若男女が、地域の先人の歩み・生き様を知る機会を増強していただくことを要望します。

(2) 磐城平城復元「一夜城」プロジェクトについて
 
参加人数について
市政施行50周年記念事業のひとつとして、今年10/1に磐城平城一夜城プロジェクトが、いわき駅前で開催され、たくさんの市民が参加されました。そこで、当日の市民の参加人数を伺います。
<磐城平城復元「一夜城」プロジェクトは、コチラ>
(特定政策推進監)
磐城平城復元「一夜城」プロジェクトでは、市制施行50周年記念日である本年10月1日に、和太鼓の演奏やかがり火、武将の登場、打ち上げ花火などの演出により、かつての、磐城平城本丸に存在していた三階櫓を「一夜城」として出現させたところであります。
来場者数につきましては、個別に把握はしておりませんが、当日は、いわき駅前を中心に、一夜城プロジェクトのほか、まちなかコンサートやいわきを繋ぐプロジェクションマッピングなどを複合させたイベント「いわき50祭(さい) みんなでお101(いわい)誕生日」が開催されており全体として、主催者発表によりますと、約2万8千人の来場があったところであります。
 
イ 一夜城の活用について
いわき駅前の磐城平城一夜城プロジェクトでは3万人近いかたが来訪されたとのことです。地元の高校生らの協力によって一夜で復元された磐城平城でありますが、仮設であるこのお城をどのように活用していくのか伺います。
<磐城平城一夜城は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/48740011.html 

(特定政策推進監)
いわき明星大学や磐城高等学校の協力により制作されました一夜城につきましては、主催者である平まちなか復興まちづくり計画推進プロジェクトチームにおいて、平成29年3月まで継続して展示を行う予定としてございます。

ウ 磐城平城本丸跡地の利用について
本丸跡地に先人の足跡を感じることができる城跡公園施設整備への今後の取組みについて伺います。

(特定政策推進監)
磐城平城本丸跡地につきましては、今年度から、公有地化に向けた測量及び調査に着手し、現在、地形測量及び土地所有者調査、境界に係る用地測量を進めると共に、歴史を感じることが出来る櫓や塀などの導入施設の検討や、それらの復元図の作成を進めているところであり、今年度末までに、城跡公園としてのイメージができる平面図の作成や、概算事業費の算出などを行い、基本計画を取りまとめることとしております。
また、平成29年度の中心市街地活性化広場公園整備事業の新規採択
に向け、国・県と協議を進めているところであり、次年度以降につきましても、用地取得に向けた地権者の方々との合意形成や、埋蔵文化財発掘調査、公園の基本設計や実施設計を行うなど、城跡公園の整備に向けた具体的な取組みを進めて参りたいと考えております。

(3) 関連予算の増額について
地域に誇りを持ち、市民のアイデンティティー向上のためにも先人の生きざまを伝える活動や先人の残した足跡の保存・展示の充実は大切であります。そのためには、関連予算の増額は喫緊の課題であると認識しております。このことについて、市長のご所見を伺います。

(市長)
市といたしましても、人口減少や少子高齢化の進行等による地域コニュニティの希薄化や若年層の地域離れが進む中、これからの地域のまちづくりを進めるうえで、次代を担う子どもたちに、地域の歴史や文化、本市ゆかりのある先人の功績等をしっかりと継承し、地域の誇りや郷土愛を育む「ひとづくり」が極めて重要と考えております。
こうしたことから、これまで、郷土愛の醸成に向け、「総合的な学習の時間」等を活用した地域学習や歴史冊子の作成・配布、地域学講座の開催、さらには、今年度から新たに「いわき人物展」の開催などに取り組んできたところであります。
今後におきましても、歴史に刻まれ、永い年月をかけて培われてきた地域の財産を、この時代で失うことなく、大事に守り、育て、また磨き上げていくことが我々の責務であるとの認識にたち、適切な予算の確保を含め、必要な事業の確実かつ着実な実施に努めて参りたいと考えております。

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注)上記記載内容は、当方のメモをもとに作成したものです。正式な議事録は、いわき市議会HPの議事録検索システムから入手下さい。