郡山市ふれあい科学館 宇宙劇場スペースパークは、世界一高いプラネタリウムです。駅前の再開発ビル ビッグアイ20~24階にあり、地上高104メートルだそうで、ギネス記録に認定されています。

2012年にリニューアルした投影システムは、美しい星空を映し出すプラネタリウム投映機「スーパーヘリオス」に加えて、スクリーン全体に広がる迫力ある映像を映し出す「全天ビデオシステム」とデジタルプラネタリウム機能があります。フルハイビジョンの約8倍の解像度だそうで、確かに星ひとつひとつがとてもクリアに、それぞれの輝度を持って投影されていることを確認しました。

いかにもプラネタリウムらしい投影機「スーパーヘリオス」による投影は確かに鮮明ですが、一方、「全天ビデオシステム」によるデジタルプラネタリウム機能(写真右)も相当、スゴイ。今は、この小さな半円球からたくさんの星を映し出すこともできるそうです。これを複数設置すれば、全天をカバーできるので、比較的安価なプラネタリウムが実現できる。
 
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宇宙劇場の座席数な、238席。プネタリウムは完全な半円球でなく、全天の3/4くらいの範囲を、一方向の階段状の座席から見るスタイルです。

当日は、ロックバンド「音速ライン」さんが、プラネタリウム内でコンサートが開かれました。今回は、アコースティックスタイルの演奏。観客の座席の前に、即席ステージを作り、演奏。客との距離が非常に近く、曲の合間に、福島の自然についてのトークや、曲についての想いを紹介され、親しみが持てるコンサートでした。プラネタリムで生コンサート、これも新たな使い方として、いいなと思いました。
 
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座席にはペアシートもあります。カップル向け?でしょうか。

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「全天ビデオシステム」を使えば、どんな映像も投影可能。パワーポイント等も映せますし、上記の「音速ライン」さんのコンサート時には、演奏時の拡大映像をライブで流していました。いろいろな工夫ができそうです。
 
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映像システムの運用と、ライブ解説を行うオペレーションセンター。スイッチ類は少なく、ディスプレイでのそうだがメインですが、いまでもアナログ部分も残っています。ライブ解説ならではの「今日の星座はここが面白い」等、その日にあわせた話題を提供します。

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郡山駅前徒歩1分、ペデストリアンデッキで直結している再開発ビルの中にあります。ビルの最上階部分に球体があるのが見えます。球体の大きさは、直径26メートルだそうです。この再開発ビル130億円が投じられた大規模プロジェクトです。そして、郡山市ふれあい科学館「スペースパーク」だけでなく、事務所施設、福島県立郡山萌世高等学校、(単位制による定時制・通信制課程をあわせて設置された新しいタイプの県立高校)、「市民サービスセンター」、商業施設「モルティ」等が入居する複合ビル。諸説あるでしょうが、再開発の成功例のひとついってよいと思います。

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