江名の諏訪神社です。ここてゃ、平安時代に、奥州の蝦夷の悪路王を討つために東征を命じられた将軍坂上田村麻呂が、この地を通った際、海岸の高岡に諏訪大神を勧請したのが始まりとのこと。海岸そばの丘に置かれていて、海抜38mだそうです。
かなり立派な神社ですが、社格としては「村社」と低い。歴史のランクとお金のかかり方は、必ずしも比例しない。
一ノ鳥居は白い石造ですが、ニノ鳥居は鮮やかな赤い木製です。脇をさまざまな石柱が固めています。
そしてここの特徴の石段!急勾配で数十メートルの高低差を駆け上がります。手摺りが付いていなければ、ちょっと怖い。81段あるらしい。お祭りのときにはこの急勾配を御輿が下りるとのこと。けが人でそう。
どうどうとした銅板葺きの拝殿、建築にそうとうコスト係っていそうです。狛犬も大きくて立派。この拝殿、村社の社格には、どうしても見えない。
拝殿の裏の本殿も銅板葺きです。小さめですが、しっかりとした作り。
重さ1.5トンの大人神輿と、子供御輿3基、合計4基が陳列されています。5月のお祭りのときには江名魚市場まで出向くらしい。
江名地区でも相当の被害が出たこともあり、東日本大震災の碑もありました。
たくさんの石柱が置かれていました。漁業関係の方々を中心として、神社へ寄進する方が多いのでしょう。
「無事かえる」の碑と、カエルの彫像。設置はかなり新しいようです。常に新しいものを導入していく、これは日本古来の風習である「常若(とこわか)」につながるモットーなのではないか。