海上自衛隊呉史料館は、広島県呉市にある海上自衛隊の広報施設で、愛称は「てつのくじら館」。入館無料。1/10サイズの戦艦大和が展示されている、「大和ミュージアム」の隣接地にあり、まとめて見学できて便利。そして、ここの目玉は、なんといっても、本物の(退役した)潜水艦のい現物が展示されていて、指揮所も見ることができることです。船殻や艤装、錨やスクリュープロペラは防諜ため、ダミーのものに差し替えて展示されていますが、それでも本物の迫力は圧倒的です。
 
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建物内は、海上自衛隊の歴史や装備品の紹介などが展示されており、1階部分では海上自衛隊の歴史について、2階では機雷の脅威と掃海艇の活躍、3階では潜水艦の活躍が紹介されています。

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戦前の日本国の潜水艦は、アメリカよりも開発が進んでいて性能的には、世界一でした。しかし敗戦により、すべての潜水艦を廃棄させられ、その後、開発・保有することは長く禁じられてきました。そして、海上自衛隊が組織されて、潜水艦の必要性が高まったことから昭和30年代に、アメリカ政府からアメリカ製のミンゴーSS型という、ディーゼル機関を持つ潜水艦を貸与されたもの。それが初代、「くろしお」でした。このくろしおの航海技術の蓄積で、その後の日本の潜水艦操艦・開発技術が育てられました。現在は、くろしおの3代目が就航しています。

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魚雷が年代別にスケルトンタイプで展示されていて、その技術進化が目に見える。

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機雷を撤去する掃海艇・掃海技術に関して、日本は世界一だそうです。

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実際に掃海に使用し、機雷爆発し、折れ曲がった掃海ツールが展示されていました。

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機雷には、さまざまな形式があるため、その掃海にも、さまざまなタイプがあるんですね。機雷のタイプとのいたちごっこのようです。しかし湾岸戦争時にも海峡封鎖のため、大量の機雷が敷設され、その撤去に多くの時間を要しました。機雷を持つ国がある限り、その掃海技術も持たねば、戦後処理も大きく遅れることになるでしょう。

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