いわき市で唯一の、温泉スタンドが湯本温泉地区にあります。うたい文句は、「わが家で温泉」。天然の温泉を自宅で楽しむことができます。この温泉スタンド、県内ではいくつかみられ、先日矢吹町のあゆり温泉スタンドを見てきたところでした。

<あゆり温泉スタンド わが家で温泉気分 温泉スタンドは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47393042.html
21

源泉温度は、約60℃、成分は、硫黄、ナトリウム、塩化物等で、いわゆる硫黄泉です。 「美人の湯」(美肌作用・解毒作用・末梢血管拡張作用)、「心臓の湯」(血圧を低下させる~動脈硬化、高血圧に効く)、 「熱の湯」(高齢者向き~保温効果が高い)を始め数々の効能を併せ持っています。

温泉の源泉200リットルで120円、1000リットルで300円。激安です。もっとも温泉を汲上げて販売している、常磐湯本温泉株式会社の販売単価は、59円/㎥なのですが。
  
37

いわき湯本温泉の源泉は、石炭採掘の為の後遺症で、自噴するところはありません。現状の源泉は、海面下の約800m地点より、約50m地点の貯湯槽にパイプでいったん誘導して貯めます。そこからさらにポンプにより揚湯します。源泉は、浸透した海洋深層水を直接汲上げているため、温泉を採取誘導して揚湯しているため、 地表の有害物質などの浸透がなく、新鮮で純粋な温泉だそうです。

12

給湯は湯本地区内の地下パイプを通し各施設・家庭に配湯しています。源泉は60℃ですが、浴槽の吐湯口でも50℃以上はあるそう。 ポンプで加圧配湯しているため、水道の様に、バルブの開閉だけで利用でき、(温泉権を持っていれば)、家庭での利用も一般的だそうです。

23

常磐支所で専用のコインを購入して、セルフで、まさに自分でホースを持って給湯します。ただ、200リットルのポリバケツを自ら用意しておく必要がありますね。

48

いわき湯本の温泉の源泉は、ひとつだけ(例外もあります)。湯本病院前にあるポンプ場(常磐湯本町台山20-3)で、地盤面下23.2mにある温泉水位から、汲み上げています。汲上げ水量は、毎分5.5㎥、そのうち、毎分3.5㎥を、スパリゾートハワイアンズが使っています。残りの毎分2.0㎥を、いわき市常磐湯本財産区が使います。この財産区の分から、湯本のまちなかの旅館、個人住宅等に給湯しています。

汲上げる会社は、常磐湯本温泉株式会社。常磐興産50%、いわき市30%、常磐湯本財産区20%出資の、いわゆる三セクの会社です。

<湯本温泉の仕組みは、コチラ>
http://qq4q.biz/xnod
08

こんな施設が市内にあるんですね。まさに「湯本」の街、誇るべき施設です。もっと有効利用できるのではないでしょうか。